迷ったあげく、実は近かった石抱温泉。

川原毛湯滝からは一路国道13号線を南下します。県境を越えたあたりでは県道に入ったほうが気分が良かったろうに、黙々と新庄まで国道ひた走り。この日も暑く、新庄付近ですでに30℃を越える有り様でした。もう間もなく9月だというのにぃ(笑)。新庄からは肘折温泉方面へと向かい、途中の日陰倉あたりで横道にそれてお蕎麦@昼ご飯(うまかったぁ!)。

さて肘折温泉からは、GWに来て果たせなかった石抱温泉を目指します。しかし、温泉で配られている肘折周辺デフォルメ地図がかなりわかりにくい!このわかりにくさが、かえってここを目指す人たちを戸惑わせているのではないかという気がしないでもありません(笑)。うちらはかなりとんでもない方向のとんでもない林道をぐぐぅっと入っていってしまいました。でもここに詳しい地図は載せませんので、行きたい人は頑張って見つけてね。わかってしまえば案外簡単なんだけど(不敵笑)。

行きつ戻りつすること3回、「どうやらこっちらしい」と舗装林道を進んでみると(ちなみに肘折温泉からずっと舗装というわけではありません)、いきなりこぉ〜んな看板発見。なんだぁ、とだいぶ拍子抜け(笑)。

しかも、ネット上で調べていた限りでは「広場から20分くらい歩いて到着」ということでしたが、どうやら途中に立派な橋が架けられたためか、この看板には「これより30m」と、とてつもなく近いことを示す案内が書かれています(読みにくい人はマウスオンしてみてね)。もっとも湯量がそれほどありませんから、この広場から湯煙は見えません。そんなわけで、ちょっとした置き石づたいにとことこ歩いていくと‥

 

ありましたありました石造りの重厚な?露天風呂。お湯自体は主に湯船底の真ん中あたりから湧いているようです。右上写真の上部から流れ込んでいるだけとしては湯量が少なすぎるし。湯温は夏として適温、春秋はちょっとぬるいんじゃないかな?といった感じのお湯です。濁っているように見えますが、別に「要清掃」という感じではありません。周辺の草刈り等も行き届いているところから察するに、もともとこんな感じのお湯なんでしょうかね。管理をされているという「ゑびす屋」さん、どうもありがとうございます!

ちなみに、湯船のすぐ脇には「薬師如来」を祀った石碑が。雰囲気から察するに、この源泉もかなり長い歴史を持っている所なんでしょうね。これまではアクセスの点でなかなか来られなかったところのようですが、車ですぐ近くまで来られるようになった現在、この温泉が今後どのような変貌を遂げていくのかいかないのか、かなり気になるところです。



というわけで、田代元湯から始めて全12湯への入湯を果たした今回のあたふた旅行もこれにて終了です。でも、時間の関係で行き着けなかった場所があと5湯、そして新たに「こんな所もあるんだよ」とお聞きした場所がとりあえず2湯おそらくはまだまだあるはずの東北温泉行脚、これからもかなり楽しめそうです!

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