− その4 それでもなかなか帰らない?編 −

さて、名残はつきねど悲しき日帰り旅行@遠出なんだから早めに帰らなきゃということで、今度は谷沿いの道を帰ります。道の横には温泉街に延びるお湯の配管が続いていて、触ってみると塩ビ製のそのパイプ自体がかなり熱を持っています。「夏の暑い日だったら、この道を歩くだけで暑いんだろうなぁ」と実感。

延々と延びる配管。沼尻温泉用と中の湯温泉用との2本が両岸に延びています。

崩落現場は「多分ここだよなぁ」といった感じなのですが、現在はすっかり普通の山道になっています。雨上がりなどの滑りやすいコンディションでなければ問題はなさそうです。だって、源泉管理の人が出入りする道ですから、通れないままにしておくことはあり得ませんしね。

その「旧崩落現場」を通ってしばらく行くと、「白糸の滝」がとてもよく見える場所があったりします(左下写真)。そしてもちろん、あそこを流れる水は、ついさっきまでうちらが湯ったりしていた、あのお湯に違いないのです。

登山口の駐車場まで降りてきて、「さぁって帰るかな」と思い車に乗り込んだのですが、ちょっと走らせたところですぐにストップ。このあたりは沼尻スキー場のゲレンデなのですが、ちょうどこの時期はワラビが出ているようで、ところどころに止まっている車はどうやらワラビ採取中のよう。それならばということで、ひと月前のTakemaオフキャンプと同じように、ワラビ探しに精を出すうちら夫婦でありました。そして結果は‥ご覧の通り(右下写真)。よっしゃ、いいおつまみができたぞぉ。

このあとは、どうせここまで来たのだから別の源泉の温泉に入ろうということで新野地温泉からダート道をぐぐぅっと下ったところにある赤湯温泉へ。内湯は確かに「赤湯」、露天は透明系のお湯でございましたのだ。

でも、やっぱり先ほどまでの元湯の印象があまりにも強すぎました。「ここはもういいかなぁ」って。たぶん普通の温泉巡りをしていたら赤湯温泉は二重丸のはずなんですが、対抗馬があまりにも強烈すぎたというわけですね。

「不運」だった赤湯温泉。内風呂はこんな感じ、しっかりと湯治系の宿でした。

二本松ICから磐越〜常磐道経由で何とか帰ってきました。いやぁ、ものすごくあわただしい1日でした。たった1日の出来事を綴るのに4Pも作ってしまった(笑)ことからも、この充実ぶりはわかってもらえると思いますが、沼尻元湯はかなりの魅力を持った場所です。それなりの装備を持ち、現地でのマナーを守り、そして存分にあのお湯を楽しんでいただければと思います。

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