今宵は自炊の湯治宿

− のんびりほのぼの 大深温泉(その2) −

 

左写真は大深温泉の「メインストリート」。手前右が共同トイレ(水洗)、左が浴室、右奥に宿泊棟、左奥は炊事場です。荷物の搬出入は一輪車で。ちなみに宿泊棟のすぐ裏(右の写真)からは蒸気&熱湯が噴出しています。宿泊棟のオンドルといい、すごい場所にある温泉です。
【その3 炊事場】

 

炊事用の水はずーっと流れっぱなしです。これがまた冷たくて気持ちいい!飲んでも美味しいし、「ここの水は天下一品」というオーナーさんの言葉にもうなづけます。この冷たさを有効利用すべく、流れ出た水はそのまま水槽=水漬け冷蔵庫へと流れる仕組み。なんだか昔はこういうのをよく見た気がするなぁ。ついつい懐かしい気分にさせられました。

洗い場は外にあります。こちらもまた流しっぱなしの水がじゃぼじゃぼ出ています。ただ、不思議とこちらの水のほうが少しばかりぬるいんです!さては配管を地下(地熱あり)に通して水温が高まるようにしているのでしょうか?
【その4 トイレ】
外観は‥かなり古いです。「こりゃあ、『鼻よりも目にくる系のトイレかなぁ』と一瞬不安になりますがさにあらず。ちゃんと水洗です。においもほとんどありません。というのは、トイレの各個室の下を勢いよく(常時)水が流れているのですね。ぜ〜んぶ瞬時に流れていってしまうんです。しかも、流水とは別に定期的に水がタンクから追加供給され、水流の強さを変えることで詰まりというか滞った固体も全部流してしまうという、なるほど系の工夫もされていました。こりゃかなり考えられてるわ

ついでにいえば、個室はすべて和式便器なのですが、一番宿泊棟寄りの個室は「簡易洋式化」されていました。な〜るほど、この手があったのね。もっともオツリ(水のはね返り)のこないトイレじゃないと無理だけど。椅子の座る部分の一部の板が新しく付け替えられていますから、ほんとに大切に使われているんですね。

このトイレ全般における発想(清潔・使いやすさ)は、やはりこの宿のオーナーが「病院」であることと大いに関係があるのでしょうね。いろいろと勉強になります。
そんなこんなでとっても居心地のいい大深温泉。これまでに有名にならなかったのが不思議なくらい。もっとも県道沿いにある看板はとても小さく、普通に走っていたら見逃すくらい(特に鹿角から来るとまず見えない)。これだからいいのかなぁ。「またおじゃまさせてもらおう!」そんな気になる温泉場です。最後に、ここまでに載せきれなかった下らない系の画像を何枚か載せておきます。
さて、ここ大深温泉に2泊しながら、うちらは日帰りで別の温泉にも行って来ました。まずは「癌に効く」ともいわれ、年中大にぎわいの玉川温泉へ向かいますが、この続きは次のページにしましょ。

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