− 夏限定の?まったり野湯 (その1)−

翌朝、目覚めてみると天気は曇り。山の上の方はどうかなぁ、これから前線が北上してくるというし、行かれるかなぁとやや不安になりながら撤収を開始します。でも今日の草の湯は片道30分かからないというし、まぁとりあえず現地まで行ってみましょということで出発です。

昨日通ったブナの駅まで引き返し、管理人のおじさんに草の湯への道を聞きます。林道の状態も悪くはない、なぜなら現在入山口にて地熱調査の試験をやっているので、工事の車もたくさん入っているからということでした。分岐まで引き返し、舗装路をさらに奥へ進みます。「愚公移山」の碑がある牧場施設を超えた先で左に草の湯への道が分岐します。

林道の分岐には左写真のように「草の湯コース入口」と書かれた標識が立っていますから悩むことはないでしょう。しばらく車を走らせると、清水の湧いているところがあります(右写真)。しかし、よくみると5本もパイプが突き出ています。ここの交通量を考えるに2本あれば十分だと思うんですけれどね。こういう遊び心にも何だか嬉しくさせられます。林道分岐から終点までは約6.5km上がっていくことになります。

そして着いたところは大工事現場。飯場もできていて働いている人達も大勢います。そして、蒸気が噴き出すその音はすごいです。何でも現在はボーリングした蒸気を安定化させるための試験中だということのようです。ただ、標識を見ると調査期間は平成15年いっぱいまでのよう。ということは、来年以降ここはどうなっていくことになるのでしょう?かなり大規模な工事であることは確かだし、もしかしたら地熱発電所が作られていくのかもしれませんね。

もっともその工事現場のすぐ奥側に、草の湯への道はひっそりと佇んでおりました(右写真)。さぁって今日も頑張っていきますか!

草の湯までの道は安比温泉同様迷うことのない一本道です。最初は山の斜面をいきますが、小沢を渡ると湿原状になった草原の脇を進むようになります。このあたりの歩道には右写真のように丸太が木道として敷かれているのですが、これがまたぷよぷよとした感覚!丸太の下は泥炭ですから、それがクッションとなっているのですね。

湿原地帯を通り抜けると一投足で草の湯に到着です。歩行時間25分也。続きは次のページでご紹介いたします。

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