頂上から南方を望む。手前は権現岳、遠方に北岳、甲斐駒、仙丈岳の山々!
というわけで頂上到着。多少の風はあるけれど、手袋を取っても問題なし、いやぁいい天気だぁ。こりゃここでまったりするっきゃないですなというわけで、ザックの中に忍び込ませていた大切な缶入りの発泡麦茶を‥ん?あれ、ない、ないゾ!しもうた、忘れてきたぁ!
仕方なく、1/4くらい凍ったままの水とキットカットとでさびしい憩いのひとときを過ごすことに(笑)。くっそぉ、入れ忘れたとは思いもしなかったぞ、何たる失態!
安らかな頂上だけど、祠にはしっかりエビのシッポ状の造形が。やっぱり今がフツーじゃないのね。
お次は北アルプス全景〜浅間連山の山々。北八ッもきれいに見えてます。
富士山は裾野までくっきり。阿弥陀を眼下に手押しでデジカメシャッターを押してます。
さてビールがないんじゃ長居は無用、というわけでもないんですが、とりあえず下り始めます。ここの下りは多少緊張する場所なんですが、太陽が当たって多少雪も重くなっているため比較的楽でした。ただしアイゼンの裏側に雪がつく(ダンゴ)ので、時折ピッケルでたたき落としてやらないと、いざというときツァッケが全然効かなくなるので要注意です。ま、意識していれば大丈夫ですね。
こんな所を下っていきます。慣れていない人には結構恐いです。
さてさてそんなわけで行者小屋へダイレクトに降りる文三郎道の分岐に到着。このまま稜線を中岳〜阿弥陀岳と進んでもいいんですが、何だか面倒くさくなっていたこともあって(何度も歩いてるしね)、今回はこのまま下に降りることにしました。ここを通るのは初めてだったし。ただ結果論としては「何の面白味もないショートカットルート」の感が強く、多分下りルートとしては二度と使うまいという感じでしたが、まぁしょうがないですね。
尾根ルートじゃ尻セードも期待薄、しかも雪がブカブカで滑らないし傾斜も甘い!
唯一嬉しいのは、さっきの地蔵尾根に残してきたトレースがよく見えるところですな。あ〜、あそこで苦労したんだっけという痕跡が指呼の間に見えています。でも楽しいのはそこだけかも。やっぱり中岳のコルまで行っておけば良かったと後悔しきりでした。ま、また来ることもあるわな。
さて、そんなわけで一気に行者小屋近くまで下ってきました。小屋まであと3分くらいというところまで来て‥お、居たわいな居たわいな!