さてさて、ぐぐぅっと下ってきました!

ベースとなる行者小屋まであと少しというエリアまで下ってくると、風は全くないし日射しは照り返しも含めて痛いほど、もう体感的にはTシャツでOKという感じです。暑いなぁと思いつつぽこぽこ下ってくると‥なにやらトレース上に発見!ん、あれは多分‥

やっぱりそう、カモシカでした(上写真にマウスオンすると目の前の写真が出てきます)。しかし、こういう雪の中、しかも自分が歩いている途中で出会うとまた格別の気分です。全然逃げないしねぇ(マウスオンの写真もズームしてません)。結局更に5mくらいまで近づいたところでようやくのっそりと動き出しました。ルート上に居るんだから近づかなきゃならなかったんだけれどね)。



ようやく脇の林の中に移動してくれましたが、これまた動かない(笑)。

そういや、頂上直下で会った外人さんと赤岳鉱泉で再会した時のことです。直下では「こんにちはぁ」と日本語で挨拶したんですが、どうもよくわかっていなかったようなので、今度は英語で話しかけたら、出るわ出るわ怒涛の英語!聞けば、「行者小屋近くで大きな黒い動物を見た!小さめだったけれど、あれは熊だったんじゃないだろうか?」とのこと。この山域に熊は(多分)いないだろうということ、そしてそれはおそらくニホンカモシカだろうということを説明すると、彼はものすごく嬉しそうな顔をしていたっけ。そして「いやぁ、あれは絶対熊だと思って、出会った瞬間はもう心臓バクバクだったんですよ!向こうもピクリとも動かないし、こっちだって動けなくなっちゃって!」

何だかお互いにほのぼのした時間を過ごしましたわ(笑)。

さてさて話を行者小屋付近に戻しましょう。閉鎖中の小屋周辺にもいくつかテントが立ち始めていました。今朝になって下から上がってきた人たちのものでしょう。何だかどんどん人が上がってきているようで、ということは営業小屋のある赤岳鉱泉は今頃もっと混みつつあるんでしょうなぁなどと思いつつ、再び中山乗越を越えて赤岳鉱泉のテント場へ。

さぁって、どうしようかなぁ。気持ちが良すぎる雪山の午後!

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