− その3 雪降る中で鉄旅堪能の後は、喜多方ラーメン&会津漆器逸品仕入れ −



翌朝の朝食時間は6:50。なぜそんなに早いのか、その理由は只見線に聞いてください。

というわけで、7:44発の会津若松行き「始発列車」に乗るべく早起きを余儀なくされたわれわれなのでありました。ま、その列車に乗るのを楽しみにして来たんですから別に苦痛でもないですし、何よりも「始発に乗り過ごすと次の列車は午後3時近くという恐怖」もかなりありました(笑)。

一晩のうちに雪は相当(とはいってもたぶん20cmくらいですが)降り積もっていました。しかし、上の写真を見る限りそんなに降ったようには見えませんよね。線路はどうやら除雪車が1-2時間前に通ったようですし、無人駅であるはずのホームは(これは只見線のどこの駅でもそうでしたが)地元の人によって完璧に除雪がなされていたのです。

しかしこの時降っていた雪はかなり強く、ホーム上を歩いたわれわれの足跡は1分ですっかりその痕跡を失ってしまいました。時折強い風(当然雪混じり)が吹くと髪の毛も服も一面真っ白です。これぞ奥会津の冬の小手調べ?

そんな中、元気に始発列車が(見事に定時に)やってきました。首都圏の電車と違い、こういう天気には慣れているはずだから平気で運行していますが、首都圏だったら完全に交通麻痺でしょうな。



雪原を列車が来た来たぁ♪

そんなこんなでダブル動画いきまっせ!

「会津横田駅に列車到着」

雪に(軽く)おおわれた線路をものともせず、
堂々と近づいてくる気動車は勇ましささえ
感じます。それにしてもよく止まれるものだなぁ。
スタッドレスでもあるまいに(笑)。

Asf(MPEG4形式)、576KB、15秒



「外は白い雪の世界」

雪の粒は見えないけれど、だいぶ降っているのは
わかりますよね。車内アナウンス付き。

Asf(MPEG4形式)、150KB、9秒
ちなみに動画内Takemaの声にもあった「ガラガラ!」ですが、実はこの日の一両目は全てロングシート、すなわち通勤型の座席配置で乗客はゼロだったんです。車内に乗り込んだあと2両目(ボックスシートあり)に移動したら、こちらには6-7人の乗客の方々が。まぁ「それだけしかいない」といえばそれまでなのですが、その後も1両目はかなり人気薄でした。これを読んでいる皆さんの中で只見線に乗ってみたいと思われる方、1日3本という限られた列車、しかもたった2両編成の中にロングシート車が含まれていないことをお祈りいたします。ボックスはすぐに埋まっちゃうからね。JRもこの路線については(「満員で乗り切れない!」なんてことはまずないはずなので)車両のやりくりを何とかしてほしいなぁ。

さて、我らが列車は3駅ほど進んだ会津川口駅で反対方向へ向かう列車との行き違いです。当然ゆったりと停車(約30分)するわけで、一眼レフまたは高級一眼デジカメなどをお持ちの「ほんまもんの鉄ちゃん」はもちろんのこと、Takemaのような「最近はバッタもん系」、または見ているうちに「にわか鉄ファン」になってしまったと思われるお兄ちゃん達系が、それぞれにデジカメやら携帯やらでどんどんと写真を撮っています。

越後川口駅のすぐ横には只見川が流れていて(ダムのような気もするけれど)、とても風光明媚です。

駅舎の屋根からはツララが下がっていてなかなかいい雰囲気。しかし相変わらず時折の雪混じりの強風が吹くと、あたりは一気に「おおっサブイ!」という感じになります。

さて、駅舎内の売店にてまたもビールやらおつまみやらを買いこんで車内に戻ると、どうやら小出行き列車が先に発車するようです。というわけで再びホームに出て、出発の様子を眺めます。あったかい車内から見たっていいのに、どうやらここ2日間でだいぶ「鉄分」が濃くなってきたTakemaです(笑)。
そんなこんなでトリプル動画いきまっせ!

「風が吹くと‥おおっサブイ!」

時折吹く風はこんな感じ(これはマシな方です。

Asf(MPEG4形式)、110KB、7秒



「小出行き列車、雪を踏みしめ発車!」

線路上の歩行通路除雪のためによせられて
いた雪の固まりも全然気にせず出発です。
あ〜鉄道ってやっぱり何だか勇ましいのね。

Asf(MPEG4形式)、480KB、15秒



「静かな車内から只見川を眺める」

いいなぁ、これぞ「汽車旅」という感じです。
川沿いを行くからこその旅情というのか、
何だかいい感じです、ホント(自己満足)。

Asf(MPEG4形式)、662KB、25秒

さて列車は再び走り出しましたが、車窓の雪景色を楽しむのもつかの間、たった4つ先の会津宮下駅で再び列車行き違いのために15分ほど停車。何だか随分行き違う列車の本数が多いようにも感じますが、只見線は峠越えの区間以外には結構途中駅止まりの列車が運転されているのです。一番少ないのが只見〜会津川口間で1日3本ですが(会津横田もこの区間内)、会津川口から若松方面には1日6本も(!)走っています。そうかそれでわかった、会津横田発が7:44というちょっと早めの時間帯なのは高校生の通学時間に合わせてあるわけですね。

というわけで駅構内をうろうろ&お煙草タイム。改札あたりをうろうろしていたら、何だか大きめのワンボックス車が到着して、車内からわらわらと人が降りてきます。どうやら宿の送迎車、皆さんこの列車に乗るよう‥ん?どこかでお見受けしたような?

どうやらこの界隈の温泉旅館にでも泊まっていらしたのでしょう。しかしあの上越線の車内ではやっぱりうるさかったよなぁ、只見線ではロングシートがけだったからか静かだったけれど‥ま、まずい、ボックスシート(うちらの乗っている車両)にどうやら席を定めたみたいだぞ、席そのものはだいぶ離れているとはいえ、ここから先、車内の静寂感が心配だなぁ。

しかしその不安は杞憂に終わりまし‥そんなはずはありません(大苦笑)。おばちゃん方、昨日にもましての怒涛の大騒ぎ開始っ!手を叩きながら笑うのは序の口(寝ている人には迷惑だよなぁ)、時折またも「腹がよじれて飛び出そう」系のひくつき笑いまで聞こえてきます。まぁ、「我慢できる度」としては限界ぎりぎりなんですが、もう少し周りの人たちの雰囲気(しずかぁ〜)を察することが出来ないんですかねぇ。それにしてもよくもまぁあれだけ大笑いできるネタが続くこと。よっぽどたまっていたんでしょうな。

さて、それでも会津若松が近づくにつれて乗り込むお客さんの数も増えてきました(それと比例して内臓おばさんの盛り上がり度ももトーンダウン。「大人」なのか、はたまたネタ切れか?)とはいえ無人駅も多く、車内で改札をする車掌さんも忙しそうです。ちなみにわれわれは会津横田駅(当然無人駅)で乗車後、車内で千葉までの切符と新幹線の特急券を2枚ずつ購入しました。確か「ある線の駅で買われた切符の収入は全てその路線の収入として計算される」というようなことを聞いたことがありましたから(今はどうだか知りませんが)、もしそうなら只見線に貴重な現金収入を!と考えるのは自然なことでしょう(ホントかな)。



そして、まだ多少雪が降る会津若松駅に到着。10:35、定刻っ!

そんなわけでこの旅行のメインイベントも終了したわけですが、ところがどっこいすっこんこん、もうちょっと寄り道しなきゃもったいない時間です。というわけで‥

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