残雪の多さにもよるだろうが、GWのキャンプ場のすぐ脇では
清冽な小沢の流れ沿いに水芭蕉の群落が色を添える。
テントサイトから歩いて20-30歩のエリア。うーむ嬉しい。

まずはテントサイト周辺。上に書いたようにテントサイト周辺(トイレ側に向かって左側)には水芭蕉の群落あり。全く苦労することなくミニ尾瀬の気分が楽しめます。ここに限らず、この栗駒山周辺エリアは標高が高く積雪も多いことも手伝って、雪解け時期の景色は関東周辺じゃ谷川岳周辺でしか見られないような素晴らしいものです。

また、われわれのような関東人からすれば「ふきのとう=春の山菜=あ、採り頃のがあった!=よっしゃぁてんぷらじゃぁ!」的な、パターン化されたイメージがあったりするわけですが、こちらではどこにでもありすぎるような当たり前の草であるらしく、もうほとんどどこにでも生えている。今回のGW旅行中、視界に入ったふきのとうはどのくらいあったのだろうかとおしんこどんと協議した結果、「1億は下らないのではないか」というとてつもない数で合意。ふきのとう王国恐るべしという結論に達したのであります(ホントかいな)。


また、ふきのとうの反対側には桁倉沼という沼、いや、沼というにはあたりが開放的すぎて全然イメージと合わない池というか湖があって、雰囲気はやたらに開放的です。ま、ちょっと人工的な雰囲気はあるんですが。あと、今回は「キャンプ場にいながら(または露天風呂に浸かりながら)ブロック雪崩を目撃する」という、なかなかいい経験もしてましたね。

さらに、キャンプ場の奥の方に湯気が上がっているのを見つけたTakema、おしんこどんと一緒に探索へ。とはいっても除雪もされていない林道をツボ足(登山用語)よろしくヘコヘコと歩いていくこと約5分。そこには貯湯タンクらしい巨大な建造物。そしてその脇にはカタクリの花なども咲いていて何とものんびりした雰囲気だったのでありました。


この後あちこちを巡っているときに、このあたりではカタクリの花でさえ決して珍しいものではないもんだということに気付かされたのですが、関東周辺では「カタクリの群生地=少なくとも県指定の保護地」というイメージが自分の中で出来上がっているせいもあって、結構嬉しかったのでありました。それにしても右側の、白だったり薄紫だったりする花の名前、ご存じの方がいらっしゃったらお教え下さいね。

少し足をのばせば泥湯温泉(前に来たときとは随分イメージも変わってしまっていたけれど)、川原毛大湯滝ならびに川原毛地獄、小安峡大噴湯ならびに小安峡温泉などなど、決して有名ではないけれど見応えのあるスポットが続々。しかもそれぞれバイクや車で20分以内で到達できるアクセスの良さもここの魅力です。おっと、一つ忘れちゃならない場所を思い出した。

こ、これは何かって?ソーメンみたいに見えるかもしれませんがこれはれっきとしたうどん。秋田の湯沢近くにある有名どころといえば…そう!稲庭うどんです。あの稲庭うどんはこの地域の特産品なんです。その中でもおそらく本家と思われる「佐藤養助」の直営店にてしっかり昼メシ。ここは以前にも来たことがあるのですが、店の裏側の小屋の窓越しに「ホ、ホントに手で延ばしてる!」のを目撃して以来しっかりやみつきになってしまいましたよ。コシの強さは天下一品。うどんに添えられた各種の薬味や小鉢などもなかなかにおいしい。おすすめでっせぇ。なお、GWなどの超混雑シーズンには、ふだんの営業開始時間11:00よりも早く10:30頃にオープンすることもあるとのこと。ちなみにその時期のお昼過ぎに行こうものならしっかり15人待ち位になってるかも。もちろんシーズンを外せば全然そんなことはなく、ゆっくりと食べられます。ま、以前よりも座席の数は増えたようですが。

さて、お次は栗駒山方面に向かいます。里山の桜と山上の残雪、温泉もあるでよ。