− 某温泉の源泉探し −

さて、再び鬼首周辺の野湯探索は続きます。今度はちょっとエリアを変えてみましょ。

沢沿いに延びる山道を進んでいきます。昔は車も通ったんじゃないかと思われる道ですが、崩れた部分もあり、今となっては完全な山道状態です。まぁ徒歩ならそれほど危険でもないのでてくてくと歩くこと約20分、歩道の終点に到着しました。

そこにはかつて旅館があったことを彷彿とさせる一見の廃屋が草に埋もれておりました。中をのぞいてみると、そこには予想通りお風呂の跡が残っており、かつてはここも湯治客でにぎわったのかなぁと思わせます。



さすがに怖いので中に入るのはやめときました。

そしてこの広場の一番奥に源泉のパイプがありました。あ〜もったいない、パイプからお湯が流れっ放しです!

パイプから流れ出たお湯は、その1m先で滝状になって下の沢に流れ落ちてしまっています。流れに沿って湯船を作るわけにもいかないですし、しかもお湯はかなり熱めですから、結局手の出しようがありません。前ページのNO.4地獄の湯もそうでしたが、野湯探しの時は折り畳み式のプール(あと引湯用の雨樋)が必携品ですね。

というわけで、ここでも足湯&飲泉だけで我慢したのですが、今になって考えれば、どうして滝の下に行ってみなかったのかなぁ、ちょうどいい湯だまりがあったかもしれないのに。ちょっと後悔しています。

ここからの帰り道、もしかしたらこのあたり(山道から沢に下ったところ)に別の湯が湧いてるかもしれないと思い、笹藪をかき分けて行ってみると、藪の中で別の湯が湧いていました。かなり古いパイプから出ていましたが、温度はかなり低く、しかもあたりの落ち葉がヘドロ状になっていて何だか臭い(笑)。



誰からも忘れられた源泉?

帰りは今来た道を戻るだけなので気楽なものです(下り道だし)。道の真ん中に山ウドが出ていたので何本かいただきました。夕食のおかずになったことはいうまでもありません。



クセがなくて美味しかったよ君たちは。

というわけでこの日の行動は終了。考えてみれば、荒湯には入ったけれど残りの湯についてはちょっと悔いが残るモノばかり(入浴できなかったから)。これから夏にもなるし、携帯用折り畳みプール、真剣に考えちゃおうかなぁ(笑)。

さて翌日は、この日のうっぷんを晴らすがごとくの極上野湯が出てきます!やっほ〜♪



今日のメインおかずはハタハタの一夜干し。再び獲れるようになってよかったね。
ちなみに丸いのは千葉から持ってきた筍。コリコリして美味しいんですなこれが♪

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