− Page21 マセルブリッジからレソト出国、一路ダンディーへ −



マセルブリッジを無事通過、さよなら「天空の王国」!

しっかりビールをゲットしたわれわれは、このあと一気に首都マセル(Maseru)に向けて走り出したのであります。というか首都マセル自体が南アフリカとの国境にあり、そのボーダー「マセルブリッジ」を抜けるのが時間的にも一番早そうだったんですね。首都そのものに用があるわけではないので(ちょっと買い物はしたかったけれど)、中心部を通らないバイパス的な道を経由していざボーダーへ。

国境であんまりパチパチ写真を撮るのはよろしくなさそうですので、静止画は上の一枚だけ‥おっと車載カメラが国境通過の様子をしっかり動画で記録していたぞ(笑)。というわけで、ダイジェスト的にご覧下さいませ。



「国境通過ダイジェスト」

出入国とも何だかいとも簡単に終わっちゃったんですが‥。セファポスゲートの厳重チェックは何だったんだ(笑)。

Wmv形式、5.65MB、2分35秒

えーっと誤解を招かないようにお断りしておきますが、出入国そのものがこの動画のようにドライブスルー方式で可能というわけではありません(笑)。車での出入国の場合、まずは車を駐車場に止めてイミグレーションで所定の手続き(パスポートチェック)を行い、その上で車に乗り込んでゲートでパスポートの確認を受けた上で「OK, Go」となるわけです。そして次のイミグレでまた同じことを‥というわけですね。

それにしても、どちらのイミグレでも車や所持品のチェックなどは一切ありませんでした。というか人や車の行き来は当然ながらかのセファポスゲートの比ではありませんから、そんなことをやっていたら日が暮れてしまうに決まってます。今考えれば、あれはあれで結構面白かったじゃないのさという感じですね。

国境を越えて最初の町であるLadybrandにてランチの買い出しです。ハンバーガーとチップスとコーラという「いかにも」的なランチボックスですが、今日ここから先には大きな町がしばらくないので早めに手配したというわけですね。この読みは大正解でした。途中のレストエリアにていただきましたとさ。



別の休憩場所では、突然ヨガを始めたおしんこどん(笑)。その思考回路、謎です。

さてR26号線を進んでいくと、ただの平原だった風景が徐々に「山がち」になってきます。特に長年の浸食による「岩山」が目立つようになってきて、あーなかなかいいぞ。

そして途中からはR711号に入ったわけですが、地図を見るとこの道は国立公園の真ん中を突っ切るような形で延びています。もしかしてケープ半島のように「国立公園入園料」が必要になるのでしょうか?しかしこの道が最短距離であることは確かなので、「まあ有料道路を通ると思えばいいさ」と覚悟を決めて(覚悟するほどのことでもない)そのまま直進することに。するとやがて‥



出たな料金所!それにしても背後の岩山はすごいです。

ゲートで停車すると、係員さんが「これに記入して」と何やら用紙を渡してきます。車のナンバー等を書き込んで返すと「OK, You can go」。あれれ料金はいらないのか?何でだろう?

よくわからないシステムですがまあいいやというわけで一気に加速‥は出来ないのでありました。というのも、公園内道路は60km/hの速度制限がかかっているのです。野生動物の保護が目的なのはわかりますが、うーん最短距離は間違いないにしてもペースを上げられないのでは、もしかして「急がば回れ」だったかもしれない?(笑)。



いやでも、これだけゴツイ景色を眺めながら走れるんだからやっぱりこの道で正解でしたね(前言撤回)。



日射しが強いのでおしんこどんは「ムスリムしんこ」または「ジャミラおしんこどん」に変身中です(笑)。

ちなみに、一応注意深く周囲を観察しながら走っていたつもりでしたが野生動物の姿はぜーんぜん見つけられませんでした(笑)。

そして公園エリアを抜けると再び平原の快走路に。Harrismithで南北の大動脈N3号線に出てからはこれまた気持ちよーく走ります。でも久々だな、こんなに交通量が多い道って。



多いといってもこれくらいなんですが(笑)。下り坂が続くんで緊急待避路もあり(右上画像マウスオン)。

さてN3号線のこの区間は実は「有料」なんですね。途中でR103(Ladysmith)方面に流出したら、そのすぐ先に料金所がありました。この国でも、今後再整備される道路には有料区間が増えてくるということなのでしょうかね。利権のニオイが‥(笑)。



「リョウキンハ、24ランドニナリマス」。いや、有人ゲートなので無言で支払うのみです。

そこからさらにR602号線に入って、ようやく本日のゴールであるDundee(ダンディー)に到着したのは16:30過ぎ。暗くなる前に到着できて何よりでした。

しかし宿の場所がわからないんですよね。と、「i」の看板を発見したのでこれ幸いと行ってみると‥

ご多分に漏れずというか、係の方は営業時間終了とともに鍵を閉めて帰ってしまったみたいで、だーれもおりません。まぁストリート名はわかっていますからゆっくり探してみるかと車を走らせてみると、あれま先ほどのインフォメーションから徒歩1-2分の距離にいきなり発見!こんなすぐ近くにあったとは驚きでした(もっと郊外寄りにあると思ってた=Ariwal Northがそうだったんで)。

今宵の宿「Royal Country Inn」は歴史のある宿らしくて、調度品なども含めてなかなか重厚な雰囲気が漂っていました。メインストリート沿いだからうるさいかなと思ったんですが、あにはからんや母屋の裏側には中庭があって、その中庭を取り囲むような形で客室が並んでおりいたって静か。うーんなかなか良い宿ですぞ。

レストランも併設されているということなので夕食はホテルで食べることにしましたが、オープンまでにはまだ少し時間があったのでしばし休憩。となればアレを試してみたくなります。そう、

ビールを入れたボトルは1日中車の中で揺られ続けたため炭酸ガスでパンパンにふくれていました(だからペナペナのペットボトルには入れないようにしましょう)。慎重にガス抜きをしてカップに注ぎ入れて‥ひと口。

おまけにすこーし土臭さもあるような気がして、でも‥飲み慣れればこれもまたイケるという感じなのかな。「初めてビールを飲んだときの困惑的な味」を思い出してくだされば何となくおわかりかと(苦しい説明だなー)。もちろんこのボトルの中身は全部飲んじゃいましたよ(笑)。

夕食はステーキをシェアしたんですが(量が多そうだったのでメインディッシュは1人前しか頼みませんでした)、ちゃんと大皿2枚に半人前ずつ肉と野菜を取り分けた状態でサーブしてくれました。気が利いていると同時に、この肉がまたとにかく柔らかくて美味しかった!今回の旅行の食事の中でナンバー1だったと言っても過言ではないでしょう。すばらしい!あまりの美味しさに赤ワインのフルボトルを飲み干しちゃいました!‥あ、これはいつものことか(苦笑)。

さて明日は再びインド洋側に出て行くわけです。距離はそれほどありませんし、今度の宿は2泊するのでのんびり出来るし、旅行も半ばにさしかかったタイミング、少しゆっくりしようかな‥

と、「これだけ遊んできて、まだ半ばなのかい!」という怨嗟の声が聞こえてきそうな気が‥(大汗)。
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