− Page23 というわけでタナボタサファリ、シロ&クロサイにしみじみ感動 −



やっほー、まさか今日キリンが見られるとは思いもよりませんでした♪

さてそんなわけで思いもかけない棚ぼたサファリがスタートしたのであります。サファリカーもフロントガラスを倒して前方視界を良好にして、あとはいざ、動物くんのお出ましを待つわけなのですが、ここで思いがけない現実に気づかされたのであります。それは‥

ということでありました。はるか昔に行ったケニアのアンボセリやマサイマラ、そして2001年に訪問したナミビアのエトーシャ国立公園などはとにかく見通しがよくて、距離は離れていても「あ、あそこに何かいる!」と、動物を見つけるのは比較的簡単だったわけですが、ここは基本的に低木のブッシュと中高木の木々が折り重なって生えているようなエリアであり、道路の横方向の見通しがきかない場所がとっても多いんですね。うーん、春先の「ワラビ眼」で鍛えたわれわれにとっても動物発見ははナカナカの荒行かも知れんと、あらためて心を引き締めたわけなのでありました(うそつけ)。



左上画像くらいのブッシュならいいんですが、右上画像のような状況では難しいよなぁ。

とはいえ今回の旅行で野生動物を見に行くのはもちろん初めてですから、最初はどんな動物が出てきてもドキドキトキメキテクマクマヤコン状態です。というわけで、旅行の後半にはさんざん見ることになる彼らが最初に出てきてくれたのはまさに幸いでした。



イボイノシシとバブーン。イボくんは走る姿がほのぼの系だよね。バブーンも、子どもは何て愛らしいんでしょ(笑)。右上画像にマウスオンで拡大します。

さて続いては‥いやなかなか大物が出てこないぞ。ちなみにこの私営保護区には一般に「BIG-5」と呼ばれる「これらの動物を見られたらあんたは幸せ(ライオン・ゾウ・サイ・バッファロー・ヒョウ)」系のうちヒョウを除く4種が生息しているということなので、せめて1種くらいは見たくなりますよね、いくら無料でもさ(笑)。

と、アントニーさんが車を停め、斜面の下に向けてゆっくり車を下らせ始めました。道はない、いや僅かにわだちの痕があるその先に広がっていた光景といえば‥



うわーお、例の「前屈姿勢の水飲みキリン」、そしてその脇には親子の白サイも!右上画像マウスオンでさらに拡大!

この場所は水場にほど近く見学には特等席なんですが、いかんせんホントによく見える場所へのほんの10mくらいはかなりの急坂で、お客満載だったらたぶん車が動けなくなるんじゃないかなというシビアな場所でありました。われわれの車さえちょっとタイヤを空転させて戻ったくらいですからね。でもほんの数mで見え方が全然違うはず、いやぁありがたやの貸し切りツアー!

ちなみにTakemaの日記には「この保護区には2084頭のシロサイが生息」と書かれているんですが、果たして本当にそんなにいるんでしょうか?「野生では1万1090頭(2005年)しか確認されていない」ということなんですが(苦笑)。明らかに聞き間違いと思われます。なお、縄張りの関係かアントニーさんはこのサイ親子をよくご存じらしく、「あの子は今2才だよ」と教えてくれました。もっとも動物園で育った子サイは1年半で体重600kgというわけですから、「いわゆる一歳児ですでにTakemaの8.5倍以上の体重」というわけで、まさに「生まれながらのメタボくん」というわけです(え、そうじゃないだろって?(笑))。ちなみに成獣になると体重は2トンというんですからあーおっとろし。

さてここから少し移動した先では「ここで一旦車を降りましょう」のこと。いかに私営保護区の規制が緩いとはいえ勝手に歩いていいの?と思っていたら、そこは歩行許可エリアでした。ちなみにこのあと訪問したクルーガー国立公園内でもそういう場所が(ごくたまに)ありましたっけ。

「木に絡まる蛇」などを眺めながら数十mの距離を歩いていくと‥



さっきの水場を俯瞰出来る場所だったんですね。ちなみに手前の池近くにいるのはバッファロー。

しかしここからじゃ動物たちも点にしか見えません。やっぱりさっきの場所がベストだったのはいうまでもないところで、サービス精神旺盛なアントニーさんに感謝というところです。無料なのに(しつこい)。



おしんこどんは小柄なアントニーさんに気を遣って姿勢を低くしていますね。ちなみに彼女は身長160cm、Takemaは170cm。

さて、そうこうしているうちに太陽もだいぶ西に傾いてきました。動物たちが活発に活動する時間なんですが、見つけられなかったらショックだよなぁ。というわけで目を皿のようにして真剣に動物を探すわれわれ一行なのでありました。



運転しながらとはいえプロのアントニーさん、そしてわれわれは‥全然真面目に探してませんね(苦笑)。

しかしこのあと、いきなりのダブル僥倖がわれわれを待ち受けていたのであります!

ごく普通の道路(左上画像のような)をゆっくり進行して行くとちょっとした広場に出たわけですが、こ、これは誰だって見逃すはずもないすぐ真横にシロサイが3頭、のんびりと草を食べておりました!こういうときはえてして他のサファリカーが先着していて特等席を確保しているものなんですが(特にクルーガーなどではその傾向が顕著)、この時はわれわれが最初の観察カーでしたので、最初から最後までゆっくりと、しかも彼らが草をむしり取って食べる音だけを聞きながらじっくりと観察&撮影できたというわけです。ラッキー♪



夕日を浴びながら、彼らはただただ静かに草を食べていましたとさ。左上画像マウスオンで拡大画像に変わります。

シロサイ観察を堪能したあとは、再び「次の野生動物」を探すことに。と、いましたねぇ次の大物はこちらっ!

アフリカンバッファローですね。実はこのあと食傷気味になるほどに?見た動物なのですが、この時は「初物」なので「おおーっ!」と喜んでおりました(笑)。それにしても「気の荒い動物」ということですが、カメラ目線でこっちを見ているその顔は何だか博識かつ何だかある種の悟りを得たような立派な顔をしてますね。なかなかヨロシイです。

ちなみに時々他のサファリカーとすれ違ったりもするのですが(左上画像)、そのほとんどが満席御礼車でした。三列シートの二列目の中央席あたりに座るとなると、どんな場面でも「何だか消化不良」という気分にさいなまれるような気がするんですが、ありがたやわれわれには無縁の境地であります(われわれの宿はこの保護区までちょっと距離があるからみんな敬遠するということなのかな?だとすれば、片道30分を差し引いてもかえってポイントは高いような気がしますが)。

しかし、太陽が山の向こうに隠れてしまうとそこそこ寒くなってきます。もちろんそのために毛布が積まれているわけなんですが(おしんこどんもくるまってますね)、そろそろ帰路につこうとするあたり、何の変哲もない樹林帯を走行中、アントニーさんがいきなりブレーキング!

とはいってもあたりは一面のブッシュが尾根に向かっている緩斜面。しばし探してみると‥あ、あれかぁ確かに!しかし距離はといえばかなーり遠い。でもね、

こういう時にコンパクトデジカメと一眼デジの中間に位置する「光学10&12倍=高倍率ズーム」のデジカメ*2は威力を発揮します。もちろん手持ちですからブレはご容赦というところですが、特に右画像(12倍ズーム)で撮影した画像では、クロサイ特有のとがった口がはっきりと捉えられていて、「これは間違いなくクロサイだ」と特定できる決定的な証拠写真を撮ることができたのであります。アントニーさんに感謝すると同時に、こんなに撮れるデジカメにもちょいと敬意を払いますわ。

なお、この保護区でもクロサイを見られることは滅多にないということを聞かされてすっかり悦に入ったTakema&おしんこどんなのでありました。予定にはなかったサファリツアーでしたからなおさらですね。いやーよかったヨカッタ。
【補足説明その1】

ちなみに左上画像は10倍ズーム、右上画像は12倍ズームのカメラで撮影したものです。サファリツアーではこれくらいのズームがないと駄目ですね。その昔ケニアにフィルム一眼レフを持参した際に200mm望遠を持って行きましたがやっぱり物足りなかったっけ。暗いと使いものにならなかったし(苦笑)。今は撮影時にも後からでも画像補整できるので有難いなー(ちなみに上の2枚は一切補正せずダウンサイジングしただけです)。


【補足説明その2】

「クロサイっていっても『黒くない』んです。同時にシロサイだって別に『白くない』です。見分け方といえば口先の形状と(クロサイは右上画像のようにとがっている)、あとは生息場所なんだそうです。シロサイは草を食べるので平らな草原にいて、クロサイは木の葉を食べるので樹林にいるのが普通というのが大きな違いなのだそうです。



「この日のサファリ総集編」

とは言っても動物はイボイノシシとシロサイ、そしてクロサイだけです。クロサイ動画、気がつけばデジタルズームで撮っていたのか画像が荒くてちと残念。ま、それだけ遠かったんだからしょうがないか。

Wmv形式、4.18MB、1分52秒

そんなわけで宿に戻ったのはすっかり日も暮れた18:30。夕ご飯はプールサイドのレストランにてうふふのふなのであります。もちろんワインもクーラーに入れてもらってこれまたうふふふのふです(何のこっちゃ)。B&Bベースではないのでワインを除けば追加料金もないしね(現実的)。



あー、幸せいっぱいとはこのこと。ゼータクこの上なしですね。

そんな夕食(やっぱりわれわれには量が多かったけれど)を何とか食べ終えてコーヒーを飲みながらくつろいでいた頃、オーナーの奥さんとおぼしき方(白人)がレストラン棟のすぐ上を指さします。

「Bushbaby over there!」

見ると、暗いながらに目のまん丸な動物がしがみついているのが見えました。すぐに移動してしまったので撮影する余裕はありませんでしたが、どうやらこんな奴だったようです。聞けばこのあたりにしばしば現れるのだとか。夜行性みたいなので明日の夜もまた来てくれるかな、その時はしっかりと写真を‥と思いつつも、翌日はその気配すらなく、結局幻のサル君になっちゃいました。あ、ちなみにこの日に見た全動物は以下の通りです(順不同)。
イニャラ、シロサイ、キリン、ワイルドビースト(ヌー)、バッファロー、イボイノシシ、バブーン、ハイエナ、クロサイ、シマウマ、毒なしヘビ、そしてブッシュベイビー。
さ、明日はこの界隈をうろちょろと。おっとその前に(朝食前に)再び動物サファリに行くゾウ!そう、ゾウさんの群れにどどんがどんのどっこい大作!(古すぎ)と出会えたのでありました!
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