− Page25 Takemaを超えたおしんこどんジャンプ、そしてスワジランド入国後はいきなり野火!(スワジランド1) −
夜中にトイレで起きた際にテラスに出てみたら、ブッシュベイビーとおぼしき小動物が樹上を移動中でした。で、すっかり明るくなったタイミングで外を見てみると、これまたどうも動物の気配が。急いでカメラをもって外に出てみると‥おお、イニャラですね。自分の部屋のテラスでサファリができちゃうというのはかなーり嬉しいぞ(笑)。2頭いたみたい。しかしこの時点では、
この日はほかにも何組かの宿泊客がいたため朝食はビュッフェスタイル。どの宿にもいえることですが、定番的な内容とはいえ種類も盛りだくさんで嬉しいことです。
食べものがずらりと並んだビュッフェ。もちろんわれわれもフルーツだけしか食べなかったわけではありません(笑)。
さてしかし、今日は次の目的地であるスワジランドのムカヤキャンプ(Mkhaya Game Lodge)まで移動しなければなりません。一応国境越えがあるため早めに出発しようということで準備していたら何だか南風が強くなってきました。こういう時バイクだったら「いやだなー困ったなー」と思うのが常なのですが、やっぱり車は楽なもんですね。でもだからといって車一辺倒になる気は全然ありませんが。ただし年を追うごとにバイクビビリモードが強まっているのも事実というわけで、要はへたくそ街道をまっしぐらツーリングというわけです。結局一度も「750ライダーのような格好良さ」を自ら感じることなくわがバイクライフもへろへろモードになっていくのか?
いやそんなことはどうでもいいわけでいよいよ出発です。空中通路には結構派手な蛾がくつろいでいたりしましたが、あのねそこじゃ目立ちすぎだからね、ちゃんと樹木の方まで行って夜まで待機していなさいな。いやちょっと待て、そうするともしかしてブッシュベイビーの餌食になっちゃうのか?何だか難しい森の生きざまを感じたりもするのであります。
このあとは再びN2号線に出て気持ちよーく北上。
こーんな道ですからね、バイクで走るとすれば飽きること必定かも。北から来るトラックは‥サトウキビ満載!
国境近くまで来たあたりにはやっぱり一面のサトウキビ畑。通過する車もここいらでは多くもないしというわけでここらでオバカな写真でも撮ろうかということでやってみたら‥
足の開き具合が全然違いますね。拙サイトのトップページ中央の画像をあらためて見てみると(こちらね)、Takemaもさすが10年以上前にはみごとに自信ありげに飛んでいるのがまじまじとわかります。ちなみにあの画像はセルフタイマーで撮ったもので(場所は北海道の多和平すぐ近くの丘)、ソロだったしわれながらスゴイというか暇だったというか(笑)。
それにしても今回のおしんこどんジャンプ画像を撮った直後、あまりの感激に(Takemaがね)持参していたノートPCのデスクトップ背景をこの右上画像に差し替えたことを思い出します。ちなみに今でもそのままです(笑)。
このあとはそのまま南アフリカ/スワジランド国境のGolela Gateへ。前回、レソトへの出国時のような厳重な荷物検査は一切なしで、「やっぱりあれはボーダーポリスが単純に暇だったからなのかなー」という感じでスルーできました。それにしてもケープタウンから入国した際のデータを読み取っているからか質問自体が全くないというのもスゴイですが何だか無機的といえなくもないです。「そんな質問をして意味があるのかイミグレ係員よ?」っていうような不思議な質問が来るんじゃないかとドキドキして待つときの気持ちも悪くはないんですけれどね。そういやその昔どこの国境越えだったか、「おまえはドラえもんは好きか?」と聞かれたときに「もしここで『いいえ』と答えたら入国を拒否されてしまうのであろうか?」と一瞬躊躇したこともあったっけ(笑)。たぶん1999年にベトナムからカンボジアへ陸路で抜けた時だったと思うけれど‥。
ま、フツーに出国できたんだから文句は一切ございません。
さてスワジランド側のイミグレへ。7-8人くらいの列でしたが、ん?一応皆さん出入国の紙を持っているみたい?もしかしてあっちのカウンター付近に数枚散らばっているあのぺらぺら紙がそれ?というわけで急いでピックアップし並んだまま記入して事なきを得ました。どこのイミグレでもそうなんだけれど、職員は勝手知ったる職場だからか「手続き手順の案内」が結構ぞんざいなんですわ。初めてイミグレに来る人は全然その手順がわからないってーの。
入国許可のスタンプをペタンと押してもらい、そのまま車に戻ろうとしたところで、すぐお隣に「Vehicle Charge」だったか何だかと書かれたカウンターが目に入りました。念のためということで「あのー、自分は南アのレンタカーともども入国するんですが‥」と訊いてみたら、「あ、それならここでお金を払ってね」ということになりE50(=R50)を支払い、ちゃんとスタンプ付きの領収証(左下画像)もいただいたんですが‥
ま、だからといって後から難癖を付けられたりするより「やるべき手順」をきちっとやっておいた方がいいのは当然ですが(特に出国時にレシートの提示を要求されるようなこともありますから)、でも結局出国時にもこのレシートは何も活躍しなかったっけ。そう考えるとたぶん「古い規則=ほぼ機能していない」が形式的に残っているだけということなのかな。ただし決してなくなっているわけではないので、いざというときにレシートの有無をめぐってトラブルになってもおかしくはないわけで、やっぱり支払っておいた方がいいでしょう。
ところでスワジランド出国側のイミグレは激混みでした。「入鉄砲に出女」というわけでもないのでしょうが、列のほぼ全員が黒人さんでしたから、不法就労についての審査が厳しいのであろうことは想像できます。ちなみに入国側の列に並んでいたのは白人多し。
そんなわけで何はともあれスワジランド入国完了、再びレンタカーを走らせ始めます。道路状況は特に問題ありませんが(もちろん幹線道路は全舗装)、南アに比べればちょっとアバウトなのかなという感じです。特に道路標識はローカルルート分岐の場合ないことがありますのでちょっと注意が必要かと(自分たちも間違えました)。
いや、要所要所にはあるんですけれどね。もちろんラウンドアバウトの進入方法については覚えておいてくださいませ。
メインロードを北上していくと、何やらはるか先に煙が見えてきました(右上画像)。野焼きなのか野火なのかはわかりませんが、これだけ離れた場所からも確認できるくらいですから結構大きな火なんだろうなと思いつつどんどん進んでいきます。ん?どうやら国道脇の界隈で煙が上がっているみたいだぞというわけで、国道を外れて未舗装路を進んでいくと‥うわ、こりゃ完全に野火のようです!
道路脇まで火が燃えさかってます。
野火はどんどん道路の側へ広がってきています。Takema、記念写真を撮っている場合じゃないです(笑)。
いよいよ道路近くまで炎が迫ってきました!このタイミングで車を移動しました。草木を焼く音がリアルに聞こえています。
道路はすっかり煙に包まれ、炎が道路脇まで近づいています。道路は緩衝帯ではありますが、火が飛び移ったらこの牛くん達も絶体絶命?
|
幸いなことにこの道路が野火をブロックし事態は沈静化の方向に向かったのですが、一時は「あちゃー下手したら国道に戻れないぞこりゃ」という状況にまでなった感じでありました。このあと行ったクルーガー国立公園でもそうでしたが、やはり乾季の野火をなめちゃいけませんね。ちなみに誰も消そうとはしません。「これはこういうものなんだ」と達観しているような様子でした。
さてそこからもう少し進むとどうやらオレンジの農場とおぼしき場所&売店があったので、そろそろ休憩しましょということに。
中央画像の奥に見えているのは収穫されたオレンジの箱。入口売店で冷えたコーラを買って車内でおやつ(朝食のパンを食べながら)。
ここからも乾いた大地を眺めながら快調に車を走らせます。灌漑施設を眺めたり、のんびり横断する牛くんに道を譲ったりしながらです。
そんなわけで地図を眺めながら今宵の宿ムカヤキャンプを目指します。距離的にはそんな遠くもなかったのですが、ゲ、ゲートクローズとはこれいかに?
[戻る] | [次へ] |