− Page26 結果オーライでMkhaya Campへ −



へたに入場に関する事前情報を得ていたらこの親子には会えなかったと思うのです(笑)。

さてそんなわけで今宵の宿であるムカヤ(Mkhaya Game Reserve Camp)へと向かいます。とある町まで来たところで看板を発見、こりゃ間違いないなということで右折、そのまま進んでいくと‥



とってもわかりやすい分岐の表示です。さすがに政府が絡む自然保護区ということか?

乾季だからそのまま渡れちゃいましたが、うーん確かに雨季だったらここに車を置いてサファリカーに乗り換えないとアブナイだろうな。というか底が砂地なので多分スタックしそうです(あとの方で動画が出てきます=帰り道)。そこからしばし進んでいくと、レンジャーさんだか兵隊さんだかわかりませんがとにかく迷彩服の男性が歩いてきたので念のためルート確認のため聞いてみると‥

というように、とっても親切に教えて下さいました。その先にもゲートがあるそうですが「わたしがレンジャーにコンタクトしておくから大丈夫」とのことでそのまま進んでいくと、おお確かに最初のゲートが!

しかし言われたとおり鍵は掛かっておらず、おそらくこのゲートは純粋に野生動物がエリア外に出ることを阻止するためのものなのでしょう。というわけで上画像のようにそのまま開けてスルーいたしました。し、しかし!

走ることしばしで次のゲートが!しかもこちらには頑丈な鍵がかかっているではありませんか!レンジャーさんは‥いませんね。と、ここでひと言。

今回の旅程を予約した南アの旅行会社は各宿の詳細についての説明が甘く、だからこそ前日まで泊まっていたブッシュランドでは「え、サファリ代金まで宿代に含まれてるの♪」と嬉しくなっていたわけなんですが、でも考えてみればそれってただの旅行会社の不親切。同じ南部アフリカでもナミビアの旅行社(こちら)はかなり細かく宿泊情報を伝えてくれましたっけ。

ちなみにあとで聞いた話によると、このゲートは宿泊客用に16:00に開けられるのだとか。しかし13:00過ぎに着いてしまったわれわれはどうすりゃいいのさ!そんなの聞いてないぞ旅行社よ!というわけで別件のトラブル(若干の手配ミス)もあったことから「完璧な手配情報」を求める方にはこちらは(あまり)おすすめしません。もっともそこそこ丁寧だったのは事実だし、まめに経過情報メールもくれるので「現地としては」ごく普通の旅行エージェントだとは思いますけれどね(ナミビアの旅行社の方があまりに日本的だったのかも?)。

さ、話を戻して2つ目のゲートなのであります。しっかりロックされているのは前述の通りで、おしんこどんは元気よく跳ねてますが(しかしよくあんなに足が上がるよなー)、いくら足を上げようと上げまいと、ゲートの鍵がいつ開くのかについては全く関係がないのであります(笑)。

しかし、このページの上方でわれわれはすでに関係者とコンタクトを取っているのです。となれば今は、「わたしがレンジャーにコンタクトしておくから大丈夫」。あの言葉に賭けて待つのが一番というわけですが、彼はただ歩いていただけでしたから(無線を持っていたかどうかは全く未確認)どうなるのかはまさに「運を天に任せる」しかありません。しかし十数分後‥やったぜゲートの奥から一台のサファリカーが!

ただし、ドライバーさんから発せられた言葉はこれまた意外なものだったのであります。いわく、

そ、そういうことなら今すぐに入場を選ぶしかありません!ランチはR200/1人ということですが、じぇったいやすいーっ!(ちなみにこの当時のレートで約2600円/1人)。これはもうすぐさま入るしかないですよ、ハイ。

そんなわけでサファリカーの先導のもと進んでいくと、ある施設に到着しました。ここに来るまでにも草食動物に出会っていたので「うむ、ここか!」と思いましたがどうもそうではないみたい。ここは公園管理事務所のような場所で、乗用車はここでおしまい、ここからは宿泊用の荷物のみを持ってこのサファリカーに乗り換えるというわけです。うわーこれはなかなかお楽しいではないですか!(雨季は大変かも知れませんが)。

奥にもゲートがいくつかありました。しかもワイヤー付きで‥たぶんこのワイヤーには電流が流されているのだと思いますが、もしかしてその電源はこの太陽電池?多分そうでしょうから大した電圧ではなさそうですね。

そんなわけでロッジに向かう途中、運転手のレンジャーさんが「あそこに白サイの親子がいるよ」と言って車を停めました。ここで何とこのレンジャーさん、

と、何とも嬉しいことを言って下さったのです!というわけで最終的にはお昼寝中の親子サイとはいえ何と直線距離で約20mくらいにまで(ホントよ、左上の画像は歩き始めたばかりの時だったんだから)近づかせてもらえたのであります!

だからこの画像だって決してスーパー系のズームを使うことなくそこそこ普通に撮れちゃったんですが、こんな僥倖的ショット、上の方で旅行社云々についてうだうだ書いたのとは逆の意味で「完璧な情報を得ていたら16:00までゲートには来なかった=たぶんこの親子にも会えなかった」ことになりますよね。いやはや世の中何が幸いするかわかりません。というか、もうこれだけで「早入り」した甲斐が十分にありました!

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「シロサイ親子のお昼寝」 1600*1200Pixel
「親は起きたが子は寝たまま」(左下画像) 1600*1200Pixel

というわけでロッジ到着前からいろいろと楽しむことが出来ました。もちろん右上のキリンのように他の草食動物にも出会えましたしね。そんなわけで無事ロッジに到着です。まずは「部屋」に案内されたわけですが、いやはや見てびっくりっ!

各部屋は独立したコテージがぽつんぽつんと建っていて、各コテージ間の距離はかなり離れています。しかもブッシュで隔てられていることもありお隣のコテージは全く見えないわけなんですが、このコテージの最大の特徴はといえば‥

上の3枚の画像を見ていただければまさに一目瞭然だと思いますが、みごとに「屋根はあっても壁はない」状態です。外から誰かがのぞき込むという想定は全くなされていません(笑)。ちなみにトイレだって、「目の前に広がる草原を目の前にしながら用をたす」方式になっています(ちなみにちゃんと水洗です)。さすがにシャワー(ちゃんと温水も出る)室だけは一応目隠しされていますが(笑)。内壁のレンガ壁はシャワー室やトイレの仕切り壁として存在しているだけで、あとはとことん「このスワジの大地と一体化しながら過ごしてくださいね」という感じになっています。

トイレの画像はないのですが(笑)、そのお隣の洗面台はこんな感じですから(左上画像)ご想像いただけるかと。なおここの宿には電気が来ていませんから夜の照明は全てランプとなるわけですが、何とわれわれのコテージだけで中央画像にあるとおり6つのランプが準備されています。考えようによってはものすごいゼータクですよね。というか、わざわざここまでやってくる白人たちは基本的にお金持ちのはずですから(われわれは無理して来てるんですが=ただのサラリーマンだし(笑))、かえってこういう感じの「古き時代のアフリカを連想させる」造りの方が絶対に好まれるんでしょう。

ちなみに壁がないということは当然扉もないわけですが、入口には可倒式のこんなフェンスドアが設けられておりました。ただこれはどう考えても「野生動物の侵入を防ぐ」ためだけに設けられているのでしょうね。「ここには悪い人間などいやしない」ことを前提とした施設運営にも好感が持てます。



そんなわけで「宿までの道」&「室内を動画でぐるり」

ま、上の静止画だけでも十分なような気もしますが念のため(笑)。

Wmv形式、2.60MB、1分9秒

さ、それではちょっと遅めのランチに向かいましょう。

昼食には遅い時間とあって、完全屋外のレストランにお客はもう1組だけしかいませんでした(しかももうすっかりくつろぎモード)。この宿には基本的に宿泊者以外は来られませんし、今夜の宿泊者は16:00以降にしかゲートが開かないわけですからまだいないはず、というわけでかの先客さんは連泊組であるとしか考えられないわけであります。いやー偶然とはいえここでゆっくりランチを食べられてラッキーだぞ♪

食事はビュッフェ形式ですがもう次のお客など誰も来ないだろうにかなりの量の料理が残っていました。余った食材は‥従業員さんの食事になるんでしょうね。ここでよーっしビールを頼んじゃえ!電気が来ていないこともあってぬるいビールを覚悟していましたが、あにはからんやしっかりと冷えたのが出てきてこれまた嬉しい!聞けばガスオペレーションの冷蔵庫があるのだそうで、よく考えたらさすがに生鮮品は冷蔵しなきゃならないもんなと納得。

このランチは何とも居心地のいいものでした。食事も美味しかったし(ビール・サラダ・牛シチュー・チキンカレー・パン・ライス・フルーツポンチ・紅茶とまぁ昼間っからほとんどフルコース)、暑くもなく寒くもないちょうどいい気候の中で日差しを受けながら過ごす午後は何とも気持ちよかったです。視覚的にも楽しめました。というのも‥

屋外レストランそのものにフェンスが設けられていないからか、テーブルの数m横にはイニャラがのんびりと草をはんでいたりするのです。ただし餌付けされているわけでもないようで、テーブルまでおねだりに来るということは一切なく、またビュッフェの料理方面に近づいていくということもありませんでした。ま、草食動物ですからビーフシチューに興味を示すということもあり得ないでしょうが(笑)。

さらには、おお、おまえたちはナミビアのエトーシャ国立公園でも見たぞ!という通称「ズンドコ鳥」が、ここでも数十羽の群れをなしてうろうろしておりました。なお、「ズンドコ鳥」という名称はわれわれが勝手に名付けたもので当然正式名称ではありません。今調べてみたら英名は「Guineafowl」、その亜種のようですね。ちなみにGuineafowlの和名は「ホロホロチョウ」。うーんナミビアでも言っていたけれど食べたら美味しそう?(笑)。

で、一応動物ではないのですが樹上を眺めていたら更なる動物モニュメント発見?(笑)。

ごくごく小さな枯れ枝なんですが、空をバックに見ていたら、こ、これってまさにシカ系の顔をしてません?目と耳の位置も絶妙だし、日陰のシルエットを見ると口を開けて笑っているようにも見えるし‥これはかなーり気に入りました。たぶんほとんど誰も気づいていないでしょうね。

さて、続いては午後のサファリなのであります!まー何とも盛りだくさんだこと(苦笑)。
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