− Page27(スワジランド3) うーん微妙に消化不良の動物サファリかも?(笑) −
「大物」はいたんですけれどねー。動物サファリは日を追うごとに目が肥えてゼータクになっていくんですわ。
さて食事後は午後のサファリが15:30から。ん?このエリアに来るための入口ゲートは確か16:00オープンですから、本来なら今日の宿泊客は午後のサファリには参加できず早朝サファリの1回だけしか楽しめないんですね。うわーい下準備がいいかげんなのに結果オーライはなはだラッキーとしか言いようがありません!
今回は「早入り+ランチ+サファリ」を追加して1人E200(約2600円)の料金を追加徴収されたわけですが、ここまで来ての2600円は全然惜しくないです。というかこのページをご覧の皆さんもそう思うでしょ?(勝手に決定)。しかもふと思い起こせば、ゲート近くでたまたまレンジャーさんとすれ違わなければ、そしてこちらから声を掛けなければゲートから先には一歩も進めなかったわけで(ゲートに電話や無線などは一切ありません)、「偶然」の僥倖にも感謝しなければいけませんね。
もっとも連泊者もそこそこの人数がいたらしく(全員白人)、サファリカー2台に別れてそれぞれほぼ満席の状態で別ルート(逆コース?)で出発いたしました。われわれは最後部の席(4列目)に陣どったわけですが、どうやらこの席が一番揺れる席みたいでかなり楽しかったです。座面が高いので視界は良好だし。ただしシート自体は完全に車両後部からはみ出ているので「中空に座っている」と思うだけでダメな人にはお勧めしません。でも混んだサファリカーに乗るなら次回もこの席だな。
これが視点の高さです(左上画像)。最悪なのは3列目。4列目は圧倒的に高いでしょ。
公園内にもいくつかゲートが設けられており、その都度開け閉めして通行することになります。なるほどそれでわかりました、このReserve内にライオンはいないとはいえハイエナやレパード(ヒョウ)などの肉食獣が生息しているはずなのに、あのコテージがあそこまで開放的な造りで問題ない理由が。ロッジのあるエリアには草食獣しかいないようにしているというわけなんですね。
途中で巡回中のレンジャーさんに出会いましたが、「え?巡回手段は自転車なの?」とちょっと驚きました。でも維持管理のコストを考えればこれが一番安上がりなんでしょうかね。しかしいざというときに逃げ切れるのかどうかはちょっと疑問です(笑)。ただよく考えてみると、バイクのように高速で巡回してしまうとその速さゆえ動物たちを驚かせてしまう&出会いがしらにコーフン(=攻撃モードに)させてしまうということも大いにあり得そうです。自転車ならば程よいスピードゆえ動物の発見も容易でしょうし、実はこれも絶妙な移動手段なのかな思わせられました。
右上画像は、同乗のレンジャーさんが動物の糞を確認しているところです。大物の糞だったようですが色からして乾燥し始めているようで少々古い=今はここにいない?という感じでした。その後灌木帯から草原エリアに出ると白サイがおりましたので停車、これまた前回と同様「下車観察」することに。
歩いていくと、当然一定の場所(動物が警戒モードに入る直前のエリア)でレンジャーさんから「ここでストップ」の声が掛かります。白サイの親子+もう1頭、それとシマウマが2頭のんびりしておりました。今度のサイはみんな起きてます(笑)。
左上画像は標準で撮り、右上画像はズームして撮ったものです。
でもやっぱりちょっと遠いのと逆光なのとで「宿に着く前に見た親子」に比べると感動はイマイチでした。と、ここで同じような気持ちになったのか、おしんこどんが早めにサファリカーに向けて戻り始めました!で、何を始めたかというと‥
誰もいないサファリカー上でしっかりポーズ。いやーそう来るとは思いませんでしたわ(笑)。
このあと再びサファリカーは進みだし、「夕方の水場=もうここで定点観測していればまず間違いなくいろんな動物が来るに違いない」ベストポイントヘと移動しました。しかしかなり広い池なんですが‥
あっちゃまー何ともおさびしい限り、でもまぁ相手は野生動物なんだからしょうがないんだけれど‥と思っていたら、そんなわれわれを憐れんでくれたのか(絶対にそんなことはないんですが)、ニャラ(ふざけた名前に聞こえますがちゃんとした英名正式名称=Nyalaです)の雌が何頭も水場に来てくれました。この種はガゼルなどと同様ハーレムを形成しているんでしょうから(多くの雌と1頭の雄で1集団を形成)、どこかに唯一の雄もいるとは思うんですが警戒したのか姿を見せることはありませんでした。
そのかわりというかクドゥ(Kudu)は茂みの向こうから顔を出していましたが、これまたこのあとすぐにブッシュの奥へ。
「いやお気持ちは嬉しいんですがねあなた達のお仲間にはもうすでに出会っていますから、私たちは実はもっと別の方々にお会いしたいんですよ」。この発想はどうやら連泊の方々も共通だったようで、後ろから見ているからこそわかるんですが皆さんがカメラを構える回数が途中から激減していきましたっけ(笑)。
そんなわけで次なる獲物=お初物件を目指してさらに進んでいきます。と、次の池ではカバ(Hippopotamus)の群れがゆったりと夕暮れの水に浸かっておりました。
ところでこのページを作っている過程で気づいたことなんですが、Hippopotamus=ヒポポタマスなんて、何と発音しにくい英学名にしたのかと思っていたら(ケニアでもナミビアでも皆さん「ヒッポー」と略していましたしね)、嘘やねじり解釈も多いWikipediaながらこの件に関しては「なるほどなー」という説明が載せられていましたので転載します。
カバ(河馬)は、哺乳類偶蹄目カバ科カバ属の動物である。英語名の「Hippopotamus(ヒポポタマス)」は、ギリシャ語で馬を意味するhipposと、川を意味するpotamosを語源としている。日本語の「河馬」は明治期にこの語、またはドイツ語の「Flusspferd」から作られた訳語と考えられる。
なるほど、だから「河馬」なんだー!(目ウロコ)。いやだからと言って何でイルカが「海豚」なのか等々のいろんな疑問は残ったままなんですが、ま、こうやって人間は一つ一つ学習していくんですねということで(笑)。
続いて進んでいくとバッファローの集団に出会いました。その中でもまだかなり若い子供たちを撮ったのが下の画像なのですが(角が小さいです。奥の湾曲した角を持つバッファローもまだ若いはずです。成獣になると眉間のあたりがもっと「あんたぁイギリスの裁判官かい!」というように変わりますんで---意味不明な方は読み飛ばして下さい)、
うわー、その中の1頭は尻尾の上にかなりの怪我が。ここから菌が入って‥というのは結構多いパターンらしいです。まだ若いのに。
上記に補足すれば、草食動物(成体の場合)の死因の第一は肉食獣による捕獲などでは断じてなく、環境の変化(干ばつ等)による餓死はもちろんのこと、このようなちょっとした傷からの感染症が原因だと聞いたことがあります。うーむ彼(だか彼女だかはわかりませんが)は大丈夫なのだろうか?でもこの大地に生きる動物は、その命を支えた身体を真の意味で「土に還す」んですよね。わたしゃ実は土葬派なのです。自宅の敷地にも一体何羽のニワトリを埋めたことやら。ただし人間の場合は法律がありますからなかなか(以下略)。
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さて動物くん達の出会いに関してはイマイチ感のある午後のサファリでしたが(いや、でも初サファリであればわくわくトキメキコーフンはんにゃはらみた系の感動を味わえたと思います。Takemaは場所は違えど一応4回目なので‥)、そんなわれわれにアフリカの大地は最後にうふふ系の試練を用意してくれていたのでありました。
さてさてサバンナの大地に間もなく夕日が沈みます。午後のサファリツアーの最後のハイライトというところでしょう、ここばかりは夕日ポイントに車を停めて地平線に沈む夕日を眺めることになります。いろいろなことを考える瞬間です。ただし「帰ってからの仕事のこと」は一切考えません(笑)。
というわけで夕日が沈んだ後はもう宿に帰るしかないわけですが、まだ多少の明るさもあり(しかも動物の移動が活発になる時間でもあり)、ところどころで車を停めながら進んでいきました(ただしもう光量がないので動物撮影には向きません)。で、ある場所でレンジャーさんが車を止めエンジンを切ってみたところ、再度スターターを回してみると‥
エンジン、かかりません!どうやらプラグがかぶっちゃったみたい。待っているうちにもほーら暗くなってきたゾ。
レンジャーさん、無線でロッジに連絡を入れた上で「別の車が来ますからご心配なく、車に乗ったまま待っていて下さい」とのたまいます。まぁここまで一切肉食獣を見ることもなかったわけだし、この待機中に現れたらそれこそ命の危険も含めてサファリの真骨頂?(苦笑)。
やがてもう一台のサファリカーが現れました。あちらはエンジンにも問題なくしっかり動いているようで、レンジャー同士がしばし会話した上で(現地語なので全くわかりませんでしたが)先にロッジへ帰っていきました。しかし、こちらの乗客が内心「くっそーいいなー!」と思ったのと同じタイミングであちらの方々が「うほほーいご苦労サマンサ!」とひそかに喜んだであろうことは想像に難くないところなのであります。
かなり暗くなったところで代車が到着、全員乗り換えてロッジへと戻りましたとさ。
さーて戻ったところですぐに夕食です。あらためて考えてみるとアフリカでの動物サファリって、朝一番=まだ真っ暗な時間に出発して早朝サファリ、戻ってきてちょっと遅めの朝食、確かにその後はランチを挟んでしばらくゆっくり出来るけれど午後3−4時頃から再びサファリで戻ってきてからすぐ夕食、食事が終わるのはどう考えても午後8時以降必定というわけで、朝夕は結構過酷な行程なんですよね。そう考えれば「日中にサファリロッジでのんびりしている欧米人」の心境がわからないでもありません。彼らはわれわれが寝ている&くつろいでいる間に頑張っていたのか!だから昼間は眠いのね(笑)。
夕食前に部屋に荷物を置きに戻ろうとしてびっくりしました!コテージまでの灯りは一切ないはずだからというわけでトーチ(例のLEDときめき20連発ライト)を持参していたんですが、何と各コテージまでにはほぼ等間隔に無数の石油ランプが置かれていたのであります!
左上画像がそれなんですが、もちろんデジカメで撮るよりもはるかに眼で見る方が幻想的なのは当然です。はるか遠くまでがランプで照らされているこの心遣い、これってかなーりなかなかです。しかもランプゆえ当然のことですが「明るすぎない」のが何ともヨロシイですね。「非日常」の空間なのですから、明るくて便利である必要はないんです。この発想って日本でも「非日常」を楽しんでもらおうとする宿などではいくらでも応用できる発想だと思いますが。
さてしかし次は日本のリゾート宿ではまず企画しにくい「完全屋外夕ご飯」なのであります。真ん中に焚き火を置いてお客を火の周りに集めてくつろがせながらというタイミングで、
とくるわけですから、こりゃー飲まないわけにはいかないでしょ!(自信満々)。ちなみに場所柄ゆえ頼んだ赤ワインは安めのやつを頼んだとはいえE185(=約2400円)もしました。が、日本のレストランでフルボトルの赤が2400円というのはかなり安い部類ですから、もともとレベルの高い南部アフリカのワインならば十分満足できる味です。
で、何でこういうこと(高い)を書いたかというと、南アフリカ国内ではホテルやレストランでも(ともに決して「超高級」の冠がつかなければ)R100そこそこで美味しいのが飲めますからね。白ワインだったらR70だって美味しいのは美味しいし。ということでE185というのはかなり高額であったとご了承下さい。
ちなみにそろそろ「E」の通貨レート等がわからなくなってきた方に申し上げます。「R」とは南アフリカの通貨単位でランド(R)、ここで出てきた「E」とはスワジランドのエマランゲニ(E)、ついでに前の方で出てきたレソトの「M」はマロティ(M)という通貨単位ですが、どの国の通貨も経済協定により南アフリカランド(R)と等価となっています。当時は1R=13.1円でした。ちなみに本日ただ今(2009/1/8/22:46)のレートは‥9.33円。くっそー!(笑)。
でもこの夕食はかなりいい感じなのでありましたよ。
ほぉーら各テーブルごとに据えられた風よけの装着されたキャンドル、地べたが砂地だとは思えません(笑)。
火の周りに椅子を持ち寄って集まる人々、かなーりいい感じです。でも右上画像のようにフラッシュを焚いて撮ってしまうと風情も何もないですね(苦笑)。
夕食はフルサーブ、スープから始まって厨房から各テーブルごとの食事進行を見ながらどんどん料理が運ばれてきます。個人的には西洋料理のフルサーブってあまり好きなシステムではないのですが、ここではそのまったりペースがかなーりよろしかったです。やっぱり屋外ってことがあるのかな。ちなみにおしんこどん日記によるとこの日の夕食メニューは「赤ワインフルボトル、キッシュマッシュルーム&チーズ、パンプキンバタードスープ、肉、魚、ご飯、温野菜、リンゴのタルト風焼き菓子 with ホイップクリーム、紅茶」ということでした。
夕食を終えて例のランプロードをたどってコテージに戻っていくと、部屋にはしっかりランプが灯されております。確か6個準備されていたはずのランプですが、おしんこどん、Takemaそれぞれの日記ともに「5個のランプが灯され」とありました。おそらく1個は予備だったのでしょう(前ページに6個のランプ画像がありましたから記憶違いではありません)。
さすがにかなり冷えた部屋(=外気)の中、ベッドに入ってみると‥うわぉオドロキ!
ところで湯たんぽの発想はいったいどこ?東洋なのか西洋なのか、はたまた万国(寒い国)共通でこういう文化が育ったのかどうかはわかりませんが(比較文化専攻の方、教えて下さい)、「頭寒足熱」という言葉を待つまでもなく足が温ければ安らかに眠れるのは間違いありません!いやーウレシイではありませんか!
ただしこの夜はやっぱり冷えました。もちろん蚊などいない時期ですがせめてもの防寒対策として蚊帳を下ろして寝たわけですが‥まぁ何とか朝まで眠れたというところでしょうか。ちなみにおしんこどんはTakemaより寒がりですがどうやら何とかなったみたい?(寒さを訴えなかったからなー)。
さ、明日は朝サファリのあとスワジランド出国&南アフリカ3回目の再入国(笑)、しかもそのあとは、
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