− Page31 出ました百獣の王(ちらり)、Sukukuza - Lower Sabieは動物いっぱい楽しみいっぱい −
さてSkukuza(スククーザ)をあとにして、Lower Sabie(ロゥアーサビー)に向けてH4-1号線を南東方向に進むのであります。あとからふり返って考えると、日中にもかかわらず動物の密度が一番高かったのはこの区間ではないかと。この道がSabie川沿いに続いているため水を得やすいというのが最大の理由だと思いますが、滞在期間が限られているときはやはり南部中心に回るのが正解かと存じますわ。
ゾウさんもキリンさんもうろうろしています。右上画像ではキリンが黒い舌を出しかけていて、「あ、これから舌で枝を引っかけて葉を食べようとしているんだな」という感じなのですが、ふとその背中を見ると、おお、ここにもアカハシウシツツキが!(右上画像にマウスオンで画像が変わります)。
ところでこのあたりではかなり頻繁にバブーンやイボイノシシなども見かけるんですが、このあたりをうろうろしている観光客たちはもはや彼らに興味を示すことすらありません(笑)。ま、動物たちにとってみればそれが一番有難いことなんでしょうが‥。ん?高い木の上に何かいるようです!しかもかなり大きい!
雰囲気からして猛禽類かと。調べてみたらおそらく「サンショクウミワシ(African Fish Eagle)」であろうと判明。「ウミ」とありますが川や湖近くに生息し、主食は魚なのだそうです。なるほど川沿いだし納得。ちなみに‥
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さて再び進んでいくと、むむむ前方に見物大渋滞発生中!この台数からするにかなりの大物かと思われます。しかし「先客優先」の原則がわれわれを阻み、ブッシュの奥に何がいるのかいないのか(まぁこの場合「いない」ということは考えにくいのですが)皆目見当がつきません。
それでも先客が去るにつれ少しずつ列は前方に進んでいきます。
みーんな右上画像のブッシュのあたりをしきりに眺めているんだけれどいったい何が?まだよくわかりませんが、ブッシュの中で何か動いているようです。ん?あれは?もしかして‥。
雄1頭に雌2頭のライオンが奥の草地でくつろいでいるのが見えています。ライオンは日中は動き回ることなくこうしてぐーたらごろごろと過ごすのだそうですから、こんな道路沿いでこの時間に見られるというのはかなりラッキーなことなのでは。でもなかなかこちらを向いてくれませんでしたが、まぁそりゃしゃーないって。
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ちなみに各キャンプには「この周辺のどこでどんな動物を見たか」をマーキングできる地図が掲示してありまして、ゲームドライブを楽しんできたお客が各自動物に応じたマーク(磁石付きだっけ?)を付けるようになっています。参考にして下さいませ。
メインロードの脇には、ところどころに動物観察ロード(未舗装)が分岐します。ただし観察ロードとはいってもそちらの方が動物が多く見られるというわけではありませんが(あくまで運次第というか動物の気分次第)、淡い期待とともに進んでいくのは悪い気分じゃありません。
あー何だかいい感じです。と、道の下にある大岩にちょっとしたお笑い風景発見。というのも右上画像の岩の上、なぜだか2頭のブッシュボックが、「私たちただ今喧嘩中だもんね、フン!」という感じでそれぞれの角に背を向けた状態で座っているんですね(右上画像にマウスオンすると拡大画像に変わります)。岩の上には草もありませんし、敵から身を守るために見通しのいい場所で休憩しているというわけなんでしょう(ご存じの通り近くにはライオンもいるし!)。
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そんなわけでさらに先に進んでいくと、あと少しでロゥアーサビーというところにダム湖がありました。と、その対岸にいるのは‥
このカバですが、日中は水の中で暮らし夜になると岸に上がって草を食べるという生態なのだそうです。でもここの彼らはほぼ水から上がった地点でくつろいでいましたから、太陽光が全く苦手というわけでもないのでしょう。確かにこのあと度々、岸辺でひなたぼっこに興じる個体を何度か目撃しましたから。
【これについての補足説明 from Wikipedia】
カバは汗腺を持たないが、皮膚の表面からピンク色の粘液を分泌する。「血の汗」とも呼ばれるこの粘液は、紫外線を遮断し、直射日光から皮膚を保護する役割をもっている。また、殺菌作用があり、汚れた淡水中でも感染症に罹ることなく生活することができる。カバの皮膚は乾燥に弱く、水や泥などで絶えず湿らせていないと、表面がひび割れを起こしてしまう。
さてそんなわけでロゥアーサビーに到着です。ただしこの日の宿泊地はここではなく、ここからさらに100kmくらい北上した先にあるサタラ(Satara)キャンプ。もう午後3時近くになってきているのでそろそろ急がなければ、というわけで売店でそれぞれ棒アイスを購入してちょこっと小休止。
Takemaの棒アイスは右上画像の通りまったくもってノーマルな感じです。しかし、おしんこどんが袋から取り出したアイスは‥
(右上画像マウスオンで別画像に変わります)
ちなみにロゥアーサビーのキャンプはなかなか綺麗に整備されていて、何だか高速道路のSA施設のような感じでした。ここで宿泊するのもかなりいい感じがしましたが、いかんせん予約時に「もう満室だよん」と言われてしまっていたのですから仕方ありません。実はここまで、本日の行程的には半分来たか来ないかの距離しか走ってきていないし、制限速度50km/hで走っても丸々2時間かかり、それに動物観察の時間を含めれば、これはもう下手をすれば「キャンプゲートが閉まるが早いか、Takema車が滑り込むが早いか」の一騎打ちになりそうな世界になってきました。というわけで長居することなく出発です。
とはいえ50km/h以上のスピードは出せないわけですからペースはいたってのんびりしたもの。それでも予想以上にいいペースで進んでいけたのです。それは‥
という理由からなのです。H10号線沿いは灌木が少なく、そこそこ遠くまで見渡しやすい草原が広がっていたわけですが、それは同時に「動物が身を隠す場所も少ない」危険地帯であることも意味します。それに大きな川がなく水を得にくいことも大きな理由なのでしょう。
というわけで、この続きは次のページでということにいたしましょ。
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