− Page33 3頭のライオンくんをウォッチング!そしておしんこどん「合法餌付け?」大成功 −



うわーぃオハヨーっ!しっかりカメラ目線でばっちりご挨拶♪(1頭目)

明けて翌朝はしっかり5:30に起床。ちょちょっと準備をして、まだ無人の管理事務所前にあるキーボックスに鍵をゴトンと入れてチェックアウト完了です。ゲートOPENは6:00でしたが、われわれがゲートを通過したのは6:10ですからまぁまぁの出来かな。というか朝日が出る直前だったのでタイミング的にはちょうど良かったかもしれません。

今日の行程はサタラ(Satara)キャンプからオルペン(Orpen)ゲート方面にH7号線を西進し、13kmほど進んだところで右折して未舗装路のS39号線に入り、川沿いの道を延々と北上してオリファンツ(Olifants)キャンプまで行ったところで昼食、そこから川沿いのS44を進んでレタバ(Letaba)キャンプを経由して、そこからは一気に西進してファラボルワゲート(Phalaborwa Gate)から公園外へ、すぐ外側のファラボルワ市内にあるホテル泊ということになります(大多数の皆さま、読み流してくださいませ)。
あ、もし「今後行きたいと思っていて‥」という方はKruger N.P.公式サイト内に概略のマップがありますから、こちらのページを開きながら上記説明を読むと少しはわかりやすいかも知れません。あまり細かな道路NO.やポイント名は出ていませんが概略はつかめるかと思います。
今日が最後のクルーガーというのではなく明日もまた再入場してくるわけなのですが。要は公園内の宿泊施設が予約できなかったということであり、ツアーの場合などはまた事情が違うと思いますが、とにかく「ご予約はお早めに」というところですね。

さ、話を戻しましょう。サタラキャンプを出発してほんの数分&数km、かなり前方に2台の車が停まっています。まだキャンプからはせいぜい10台くらいしか車は出ていないし、道は四方に別れているはずなので車は分散する‥そんな中での2台がしっかり停まっているということは、これは期待できる?

かなり手前から減速し、近づいてみるに従って「この日最初の野生動物」が目の前に!



こちらはうろうろしながら徐々に去っていった2頭目くん。

それぞれ近くにいたんですが、一緒に座っているというのではなくちょっと離れていたのでツーショットというわけにはいきませんでした。でもまぁ直線距離20mくらいの場所、しかもじゃまなブッシュもない絶妙の場所でくつろいでいてくれたわけですからこれはもう嬉しいというほかありません。

ところでライオンを先に見つけた、功労賞を差し上げるべき先客さんは相次いで去ってしまいました。えー、せっかくのライオン(しかも絶妙の特等席モード)なのになぜ?もしかして朝一番でオルペンゲートを出てどこかに時間指定で行かなければならなかったのかなとも思いましたが、その一方で後続の車は全く来る気配なし。というわけで、

というようなとてつもない自己中心的な思い、一方彼らにとって「何言ってんだよオイ!俺らは貴様らの為にここにいるんじゃないゼィ!」と息巻いてそれこそ鋭くぶっとい前足爪をわれわれの車に向けたくなってもおかしくないような、まぁとにかく朝一番からとんでもない至福の時間をいただいちゃったというわけです。




うわー、それぞれ格好イイゾ。特に朝日を浴びながら斜め30度のベスト角、キミは特にいいねー(笑)。




「そんなわけでBIG4/5、朝日を浴びるライオン。」

離れていく1頭と、同じ場所にとどまるもう1頭。このあたりは野火で下草がなくなっていますから草食獣はほとんどいないと思いますが、彼等、いや彼女らはこのあとどこに餌場を求めていくんでしょうか?

Wmv形式、2.71MB、1分12秒



【デスクトップ壁紙サービス!】

お入り用でしたらそちらのPCに保存してお使い下さい。ただし著作権を放棄しているわけではありませんので、個人的な利用を除く二次利用のための加工および再配布はご容赦下さい。ちょっと画質が悪いのはご愛敬ということで。

「雌ライオンカメラ目線(トップ画像)」 1600*1200Pixel
「右斜め30度のシブ角度から(右上画像)」 1600*1200Pixel

そんなわけでいきなりゲームドライブの真骨頂というか、昨日の大渋滞のなか何とかちらりと見られただけのライオンをほぼ独占で見ることができて朝一番から大満足です。たっぷりと数十分ライオンくんをタンノーしていたら、ようやく後続の車がやってくる様子。というわけで「ここにいるよ」とわかる距離まで追いついてきたところでスタートしたわれわれでありました。

少し行ったところで本日最初の対向車が。オルペンキャンプ宿泊の車だと思いますが、こっちの窓から手を挙げてストップ。この時のやりとりは次のような感じでした。
Takema 「おはようございます。ちなみにこの先2-3km左側にライオンがいますから見逃さないように!」
対向車諸氏 うわーお、ライオンが!それは楽しみ!」
Takema 「わたしらは数分前にその場を離れたばかりですから、まだ道路脇にいるはずですよ。」
対向車諸氏 「貴重な情報をありがとう。ちなみにさっき、バッファローの群れが移動しているのを見たから。あれもすごいよ!」
Takema 「おお、そうですか。では探してみますね。Have a good day!
というわけでの情報交換でありました。

しかし今だからここに告白いたします。これまでいろいろな場所で散発的にバッファローを見続けてきたTakemaは、対向車の皆さん(後部座席の人も窓を開けて「すごいよー」と言ってたもんね)の発言、すなわち「バッファローの群れ」を過小評価し、心の中では

と思いこみ、この先にいるらしいバッファローの群れについては過小評価していたのでありました。で、その評価が間違っていたことはこのあとしばらくして「怒涛の圧力」により知らしめられることとなったわけですが、ま、それについてはこのページの後半をご覧いただくことにして。

そこから進んだすぐ先にはダム(貯水池=動物たちの水場用)がありまして、そこの脇で何か動物いないかなーと水辺を眺めていたら、水辺には動物が皆無だったんですがそのすぐ上の丘状のところ(かなり遠い)に何だか丸太のような細長い物体が横たわっておりました。「あれは何だろう?ワニ?丸太?」という感じで写真を撮るでもなくとりあえず周回路をぐるんと回ってきたわけですが(ちなみにその周回路では動物の姿は皆目なし)、戻ってきて改めておしんこどんが「思いっきりズーム」で撮影してみたら、そこには思いもかけない「丸太」が鎮座していたのでありました!



正体はこれまたライオン(3頭目)でありました!(この直前までは頭を上げていなかったんで正真正銘の丸太モードだったんです)。

画質が荒いのは光学12倍ズームモードでしかも車の窓枠あたりに固定したくらいで撮ったからです。え、明るすぎるって?はい、面倒なので明度補正をかけておりませんから(ピクセルサイズ変更時に多少シャープネスはかかっていると思いますが)。まぁそんなことはともかくとして、なるほど段丘の上に「王様」が鎮座ましましていたら、そりゃ草食獣はなかなか水場には近寄りませんって。何だか妙に納得した次第です。

しかしこれで朝からライオンを3頭見てしまいましたから、そうなるとあとはとりあえず「Leopard=ヒョウ」を見ることが出来れば「BIG5完全制覇」となるわけです。しかし樹上や岩場という目立たないところにいることが多く、しかもこの広い公園内に約1000頭しか生息していないというヒョウ、果たして見ることが出来るのでしょうか?

その後はバブーンのおまぬけ姿勢を観察したり(左上画像注視)、「キリンの正面顔は何だかカワイイ」ということに改めて気づかされたりしながら進んでいきます。と、道の左側奥にバッファローの大集団発見!西側方面に向かって大移動中です。


あまりにも集団が大きすぎて一体何頭いるのやらわかりませんが、おそらく100頭は優に超えるでしょう。これだけの数が一斉に草原を移動する頭は何とも壮観です。今回の旅でバッファローはこれまでにも数多く見てきましたがもっと小集団でしたし、圧倒的な威圧感を感じたのはこの時が一番でした。



「バッファロー、道草食べながら大移動中」

これだけの数がいながら、ただの一頭も声を発せず黙々と移動していくのがかえってすごいインパクトなんですよね。

Wmv形式、3.25MB、1分25秒

さてサタラキャンプから20km弱走ったところで、北上するロング未舗装路であるS39号線に入ります。地図を見ると道は川沿いに延びているし、幹線道路というわけでもないので車も少ないはずだし、ここならヒョウがいてもおかしくないのではないか?という深い読みに基づいてのコース選択だったわけなのです。しかしこの読みは大きく外れてしまいました。というのもこの川は昨日のSabie川のような本流ではなく、この分岐付近を源頭とする支流で、しかもどうやら雨の少ないこの時期ゆえ、

ということで、次の分岐点があるTimbavatiまではそれこそスプリングボックやイボイノシシなど、昨日あたりではそれこそ「外道」扱いされていた動物たちでさえ(いや、そう扱っていたのはわれわれだけでしょうが)俄然脚光を浴びるコトとなったわけでありました。キリンなどが出てきたりしたらもうアイドル並みの扱いで車内はわーわーキャーキャー興奮の坩堝(るつぼ)と化していたのであります(うそ)。でもそれだけ見るべきものが少ない道であったのは確かです(苦笑)。

ところで左上画像の木ですが、アフリカのサバンナエリアには多く生えているサバンナツリー(学名はAcacia raddiana)で、こちらがキリン様御用達の「トゲだらけアカシア御膳木」というわけです。ちなみにTakemaサイトのリンクバナーの背景にもこの木を使っているんですね(元画像は1995年にケニアで撮影したもの)。それにしてもこのバナーを作ってからもうすぐ10年なんですね。そろそろ作り替えてもいいような気もしますが、面倒なのでまだしばらくこのままいきましょう(笑)。


(キミも年代物になってきたのね。)




「アカシアご飯中のキリン、ついでにシマウマ動画」

アカシアの葉を食べるキリン動画に続いて何の変哲もないシマウマ動画が出てきます。こうでもしないと使い道がなかったもんで(笑)。ちなみにシマウマ動画の最後の方で某小動物が後ろを横切ってます。何だかカワイイ。

Wmv形式、1.71MB、45秒



「ご飯中のキリンをズームアップ!」

咀嚼の様子がよく見えます。言い換えればそれ以上のナニモノでもありません(笑)。

Wmv形式、1.04MB、24秒

そんなわけで、ちょこちょことここまでの道中絵図をご紹介していきましょう。



時にはキリンくんの横断も。ん?あそこでくつろぎモード満開なのはWildbeest(ヌー)かな?(マウスオンで拡大)。



左上画像はBrown-hooded Kingfisher(チャガシラショウビン)、右はニャラではなくクドゥです(角の形が違う)。




「ただいまボクたち反芻中♪」

くつろぎモード真っ盛りのクドゥくんたち。一応こっちを気にしながらもさすがにウシ科一族ですからヒマさえあれば「反芻で二度三度と味わっちゃえ♪」というわけですね。人間にもこんな機能があれば‥いや、なくていいや、酸っぱそうだもん(大笑)。

Wmv形式、1.56MB、41秒

さていつ果てるとも知れない疎林の中を進んでいくといきなりあたりが開けてTimbavatiの分岐に到着です。と、その先にはおお、ここにもバオバブの木が!



こちらには道端に小さな看板があるだけで何ともあっさり感が漂います。

そうそう、このバオバブを見て「これ、バオバブとはちょっと違うんじゃないの?マダガスカルの写真でよく見るバオバブはもっとすっくと直立していると思うんだけれど?」と感じたあなた、鋭いです!そして明晰なる記憶力の持ち主さんですね。

実はバオバブには亜種を含めて8種がありまして、マダガスカルにはそのうち6つの固有種があるということです(今日の日経新聞で知ったばかり : 2009/2/8朝刊ね)。おそらくよく紹介される「もっと直立系」のバオバブはその固有種なのでしょう。そしてこちらは残りの2種のうちの1種というわけで、樹形の違いはこれでご理解いただけるかと思います。

ちなみにバオバブ自生域はここアフリカ大陸南部のみならず遠くオーストラリア大陸にも広がっているのだとか(これまた亜種ですが)。しかし土壌の乾燥化が進行している昨今は若木が育っていないのが現状だそうで、この木もまた「静かなる滅び」に向かっているのかもしれません。

さて、この木からほんの少し行ったところに下車可能なピクニックサイトがありました。そんなわけで朝ごはんをここで摂ることにしたわけです。立派なトイレやテーブル&椅子もあり、これはなかなかによろしいところで有馬温泉です。そんなわけでゆったりと椅子に腰掛け、暑くも寒くもない絶妙のコンディションの中でサンドイッチを食べ始めたわれわれの前に‥



どうやらこのピクニックサイト周辺に生息し、ある種の「味を占めた」ブッシュボック一家(3頭)が「僕たちにも何かチョーダイ」と出没してきたのであります。野生動物とは思えないこの人慣れ度からすると、これまでに文字通り相当の「美味しい思い」をしてきたのでありましょう。直接餌をもらえなくとも(いや、パンとかをあげちゃ絶対ダメですよ)、地面に落ちたレタスの切れっ端とかを食べているうちに「二本足で歩き回るうざったい動物が来て俺たちに触ったりはしてくるけれど、危険があるわけじゃないし、それにあいつら結構うまいモン持ってるんだぜ」という経験則がインプットされてしまったのでしょう。

それにしてもテーブルの上に頭を伸ばして物色するところなどから察するに、もはや野生とはいえないほどに人慣れしています。日光中禅寺湖周辺の猿のような猿知恵(いやこの場合は「鹿知恵」というんでしょうか)が付かないことを祈ります。というか、たぶんすでにテーブル上の食べ物を勝手に失敬してしまうくらいのことはやっているんでしょうが。

左上画像、同じようにおこぼれを期待して飛来してきたホーンビルと見つめ合ってますが、もしアイコンタクトによる会話がなされているのであれば、それは「どうだい今日の首尾は?」「ダメダメ、今日の客はセコイ奴らばかりで商売あがったりだよ」というものであろうコトは容易に想像できます(笑)。

中央画像は「Takemaんところはダメだな」と見切った1頭が、あとからやって来た家族連れのテーブルに行って媚びを売っているところです。たぶんこの瞬間「おいこら触るなよ俺は見せ物じゃないんだよ、でもまぁウンマイ食い物のために我慢しなきゃな、まったく渡世人は大変だぜ」などと考えていたに違いありません。

で、右上画像ですが、「お客目当て」にやって来ていたのはこのムクドリたちも同じでして、しかもこちらは集団で「なんかちょーだいナンカチョーダイ!」集団で威嚇するかのごとく一箇所に集まってます(別テーブルに分散しないのが不思議)。この程度の数だからまだいいですが、この倍くらい集まってきたらヒッチコック先生にご報告申し上げたくなる気もします(笑)。ちなみにこの画像のみマウスオンで拡大画像に変わります。

ちなみに右上画像の中、お二人の足下に青いタンクのようなものが見えております。実はこれ、このピクニックサイトで貸し出されているガスコンロ台なのです。
このピクニックサイトにはわざわざこの機器を貸し出すために?数名の係員さんが日中常駐しているようです。もちろんサイトの掃除なども仕事のうちに入っているのでしょうが、こういうところに来るお客さんってやはりマナーがいい人が多く(上で出てきた方々も餌=自分たちの食材をやるようなことは一切行っていません)、たぶんここでの仕事は楽なんだろうなと邪推(笑)。

ところでここに来る皆さんの多くがこのレンタルガス台を係員さんから借りているわけなんですが、皆さん観光客=この場所の常連客じゃないはずなのに、どうしてこのサイトでこのガス台貸し出しが行われていることを知っていたのでしょうか?ちょみっと謎ですが、おそらく南アに住んでいる白人の皆さんにとってはある種の常識=こういうピクニックサイトにこういう設備があるのは当然、なのでしょうね。ちなみに朝からBraaiを始めるグループはなく、皆さんベーコンと目玉焼きの朝食を作っているようでした。何だかもったいないような気もしますが(笑)。

話を戻して、ブッシュボックが近寄ってきて以来うずうずしていたのが「私に餌付けさせようとしたらしつこいよー!」と日頃から豪語するおしんこどん。しかし「南アフリカ共和国国立公園法」を遵守すべくそのうずうずをずーっと抑えていたようなのであります(細かい内容は知りませんがまず間違いなくエサやり禁止の条項はあるでしょう)。

しかし「窮すれば策あり」の言葉通り、「このはし渡るべからず」とのたもうたという一休禅師の向こうを張るようなアイデアを出してきたおしんこどんでありました。いわく、

なーるほどそうきましたか!(笑)。まぁそれなら問題はないんじゃないかとは思いますが、問題はここの「お口の肥えた」ブッシュボックが、この広場にいくらでも落ちている木の葉をわざわざ手づから食べるのかというところにあります。

でも、やはり物事はやってみなければわからない、「プディングの味は食べてみなければわからない」のであります(笑)。



おお、オオ、ヲヲ、WOWO!(説明は不要かと存じます)。




「Feeding by おしんこどん動画」

まさかまさか、いくらでも落ちている葉っぱをおしんこどんが拾い上げるとパクパク食べちゃうとは!これは驚きでした。でも気分はまさに奈良公園の鹿せんべい?(笑)。

Wmv形式、1.38MB、35秒

さーてこのあとはオリファンツのキャンプでお昼ご飯です。最初の計画ではここに泊まる予定で、照会した時にはOKだったのがその数日後に正式オーダーを出したら「もう満員です」とあえなく拒否されたこのキャンプ、でも次に来ることがあればここには泊まりたいぞと思える絶好のキャンプ!
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