− Page34 Olifants(オリファンツ)川沿いあれこれ、その後公園外へ −



オリファンツキャンプでは地平線を眺めながらお昼ご飯でまったり。川にはこの画像でも何頭かの「大物」が。

合法餌付けをタンノーしたおしんこどんとともに向かうはオリファンツ(Olifants)キャンプ。と、その10数km手前でこのあたりでの大河Olifants Riverを渡る大橋に。ん、橋の上に駐車車両&人が数人歩いている?おお、橋の上なので降車可能なのか!

橋の上の看板を見ると「橋の両サイドに黄色いラインを付してあるので、そのエリア内は自己責任において下車してヨロシイ」と書かれております。よーし車を降りて動物確認だーいというわけでここからしばらくは橋の上からのゲームウォークです。



厳密に言えば、両画像を撮影したTakemaは公園法違反者ですね(笑)。



左のムクドリくんたちはまだ野性を失っておらず逃げちゃいました。あのクロコダイルは‥あー泥寝してます(マウスオンで拡大)。



やっぱりカバとて四六時中水に浸かるのではなく、ひなたぼっこしますよね。さすがに身体だって冷えるはず?(いやそんなわけじゃないのか)。

南北を結ぶメインロードから外れてオリファンツキャンプに向かう道、特にキャンプ手前(最後の4km)のワインディングあたりは「お、左に地平線、うわ、右にも地平線!」という感じの快適なワインディング(登り)で、こりゃここをバイクで走ったら世界中のツーリングロードとしてもかなり上位に‥いや、クルーガー国立公園、当然ながらバイクでは進入できません(苦笑)。でも、距離は短いですがものすごく気持ちのいい道なのは間違いないわけで、うーむ気に入った!ちなみにこの日のTakema日記には「天上へ向かうプロムナード」という美辞麗句が書き込まれておりました(笑)。

で、ゲートを入ってまずはペトロール(ガソリン)の給油です。ダートを走ってきたこともあり白のホンダJazz(Fit)はかなり汚れていましたが、結構綺麗に磨いてくれたのでガス代+ちょいとチップ多めを支払いました。このときおしんこどんは爆睡状態でしたが、あとほんの少しでお昼ご飯だからねー。



給油中も車内でおしんこどんは爆睡中。ちなみにカウンタは左側、R390.5は当時のレートでほぼ5000円なのでありました。

さてペトロール満タンで安心したあとはお昼ご飯です。なぜかハイシーズンにもかかわらずキャンプ内が大工事中なのはいただけませんが、これはプレトリウスコップもそうだったしまぁしょうがないか。しかし、ここの屋外席はあまりにも素晴らしいのであります。なぜなら!



屋外席に座って撮った写真がこんなにも雄大なのですから!あ、ページトップの画像と同じですが。

で、ここがすごいのは「席に座りながらにして動物観察をタンノーできてしまう」というところなんですね。しかもスククーザのように混んでいるわけではないのでゆっくりと観察できます。
【ゲームドライブ中のカメラについて】

ここでちょっとコメントしておきますが、動物観察&撮影については当然双眼鏡やカメラが必要です。で、双眼鏡については説明を省きますが、カメラについてはとにかく高倍率の光学ズーム付きのもの or レンズが必須です。ちなみにこの場合デジタルズームと合わせた倍率は全く意味がありません。デジタルズームモードで撮った写真は画質があまりにも悪くて観賞には堪えないものとお考え下さい。

で、どのくらいの光学ズームが必要かというと、今回私たちは12倍と10倍の2つのカメラを持って行きましたが、10倍ではやはり物足りなさが残りました。やはり12倍程度は必要でしょう。ちなみにわれわれのカメラはデジ一眼ではなく、コンパクトデジカメに属します。(型番:DMC-FZ5とDMC-TZ5)

また動物は基本的に車内から見る&撮影することになるので、三脚を使う機会はないでしょう。車の窓枠などを利用してカメラを半ば固定した状態で高倍率のズーム撮影をすることになりますので、手ブレ防止機能がついていてもおのずと限界があることを覚悟してください。

さらに、大容量の記憶メディアも必要です。一番いいのは最近売り出されているミニノートPCと外付けHDD、それとメディア対応のカードリーダーを持参すればほぼ無限大に静止画も動画も撮り放題なのですが(ちなみにわれわれは調子に乗りすぎて全撮影容量が20GBを超えてしまいましたが(大汗))、個人的な意見を言うならば、「4GB以上の記録メディアは基本的におすすめしません」。

SDカードなどでも今は16GB容量のものが安価で手に入ったりしますが、これまでTakemaは海外で何度もメディアの読み書きが出来なくなるというトラブルに見舞われました。静電気などが原因なのだと思いますが、破損カードからのデータ取り出しには万単位の費用がかかり、また運が悪ければ全データが取り出し不能となる可能性もあります。

動物撮影に限ったことではありませんが、基本的に旅行中の記録メディアについては、たとえば「16GB*1枚<2GB*8枚」の方がはるかにリスクが低くなることをご承知置き下さい。ちなみにTakema所有のカードの最大容量は2GBです。最近はノートPCも持参するのでカードはカメラ2台分で4-5枚足らずだったりします。



オリファンツ川を臨む高台からじっと見ていると‥ゾウさん家族が川を渡っています。



右上画像はうっかりデジタルズーム領域にまでズームしてしまったので画質悪っ!マウスオンするともっと手前にいたゾウ画像に変わります。




「オリファンツ川を渡るゾウ家族」

光学ズームの限界点までズームしながらの撮影なので、画面が上下にブルブルふるえているのはご愛敬。最後にズームアウトして実際に見えるのとほぼ同じ景色に戻ります。

Wmv形式、3.85MB、1分45秒

ところでここオリファンツでは屋外での食事の際に注意が必要です。それは‥



この日のランチはホットドッグなんですが‥忍び寄る鳥影2つ(笑)。

そう、どうもやたらに鳥の数が多いのです。バードウォッチングにはおあつらえ向き♪と言えるのかも知れませんが、そんなに珍しい鳥が鳥がいるようには見えませんでしたし(笑)、またこの鳥くんたち、よっぽど人間たちとお友達になりたいのか、ちょっとよそ見をしているとテーブルの上にまで遊びに来たりします。で、「友だちなんだからちょっとくらいいいよね!」という一方的な解釈のもとにわれわれのご飯を失敬していく、というわけです。

また周囲ばかりに気を取られていると、真上にある木の梢から「爆撃」を受けないとも限りません。まぁこればっかりは常に上を見て注意し続けるわけにもいかないので(上を見上げた瞬間顔に「バチッ」とやられた日にゃまさに「ウンの付き(尽き)」とでもいうんでしょうかね)、ここでは「ウンを天に任せる」しかないとは思いますが(笑)。ちなみにおしんこどんは撮影中の手及びカメラに爆撃をくらい、手洗い&カメラ拭き(端っこ)を余儀なくされていたことをここに付け加えさせていただきます(大笑)。

さて、気持ちのよかったオリファンツキャンプをあとにして、ここからは川沿いに延びるS44とS93号線をつないで走りLetaba(レタバ)キャンプを目指します。もっともこの日の宿はレタバではなく、Phalaborwa Gate(ファラボルワ)を出た街中にあるんですが‥と、ここでまたゾウの家族が道路を横断。



「ゾウさん一家がちょいと横断」

「もうゾウの動画はそろそろ見飽きたな」っていうあなたは、クルーガーにゲームドライブに行くときは1泊か、せいぜい2泊までにとどめておいた方がいいと思います。それ以上滞在しても飽きちゃうかも知れません(笑)。

Wmv形式、1.90MB、50秒

さて、そのあとはメインロードを外れてオリファンツ川のLookoutに立ち寄ったわけですが、この道はちょっと荒れていて乗用車の場合コース取りを誤ると車体下を擦ったりスタックする可能性もないとはいえませんのでお気をつけあれ。でも、下車可能なこのポイントから見るオリファンツ川本流の眺めはなかなかのものでした。



キャンプ内とは違いここはだーれもいないので思いきりのんびりしました。



(左)上の画像と同じ場所から上流側を向いて撮ってみました。(右)上の画像の中央右側を拡大してみると‥カバ一家がお昼寝真っ最中。



ちなみにこの場所は下車許可地ではありますがリスクはあります。なぜならゾウの糞があちこちに‥(汗)。周囲の状況確認をお忘れなく。

さてしばしのんびりしたあとは再び川沿いの丘の上の道を進んで行ったのでありますが‥



「アフリカの大地と何ともミスマッチな曲が‥」

オリファンツ川に架かる橋に寄り道したときの車載カメラ動画です。前にも演歌がかかっていたことがありましたが、さて今回はどんな曲が?ただそれだけのためにアップした動画ですから、動物は1匹も出てきません(苦笑)。

Wmv形式、4.53MB、2分3秒

ちなみに動画では確かに全く動物が出てこなかったわけですが、この川の中ではしっかりカバが水浴まったり中だったのであります。今回のゲームドライブの中でもダントツに近い距離から写真を撮ることができてラッキー♪ちなみにこの橋(沈下橋のような造りです。たぶんそうなのでしょう)は公式ガイドブックの地図にも出ていませんでしたのでこれまたラッキーでした。



この距離から野生カバ写真を撮ることの難しさは、カバに接近した人であればわかるはずです。

そんなわけですっかり気をよくしてこの場所を後にしたわけです。午前中のS39ルートはハズレでしたが、この道はなかなかよい印象が残りました。とはいえこのあとレタバキャンプまでは「大物」はいなかったんですけれどね(苦笑)。



ま、背伸び+さらに舌を出すキリンとか、妙にかっちりポーズを取ってくれたNyalaくんとかはいましたが。



こちらは言わずと知れたバオバブツリー。何の案内看板もなく平原の風景に溶けこんでます。



左の子象は実は小枝の葉を食べるのに四苦八苦、右の鳥「Lilac-breasted roller」はナミビアでも見た記憶が!こちら

さてそんなわけでレタバキャンプに到着したのでここでしばし休憩、昨日のLower Sabieと同じパターンで棒アイスを食べたわけですが、ここでキャンプ内におけるうーむ系の2画像をば(下の2画像ともマウスオンで別画像に変わります)。

まずは左上画像の解説です。ずいぶんウッディな感じのATMですが、ここレタバキャンプではクレジットカード及び国際キャッシュカードによる現金の引き出しが問題なく可能です。スククーザの親指1本おねーちゃん、しっかり知っておいてもらわなきゃ困るよ(笑)。ただしここはATMだけで窓口はないので(たぶんスククーザだけ?)、現金両替はあそこに頼るしかないとは思いますが。ちなみにTakemaはCitibankのキャッシュカードを持っていますが、問題なく現金を引き出せる感じでした(すでに両替してたんで使いませんでしたが)。

続いて右上画像です。ここレタバの売店脇には周囲をネットで囲われた「植物直売所」が併設されているのですが(まぁ日本でいう「山野草直売所」みたいなものかと)、その中を見ていたらその端っこにいたのが、マウスオンすると出てくるブッシュボックだったわけですね。

一瞬どきっとして、置物か剥製かと思いきやそうでもないし(生画像は載せていませんが、それを見たらこれは剥製だとは誰も言えないはず。だって目と首が動く剥製って(笑))、それにしてもこんな隅にちょこねんと座っているブッシュボック、しかも室内の売り物である植物の葉っぱに手(口)を出さずにまったりしているブッシュボック、そもそもキミはなぜここにいるんだブッシュボック、そしてこのブッシュボックをなぜ外に出そうとしないんだ係員!?

とまぁ謎はさらに謎を呼ぶような感じなのですが、まぁよく分かりませんが一時的にせよ共存共栄しているようなのでツッコムことはやめておきました(笑)。

さてレタバキャンプからはいよいよファラボルワゲートへと向かいます。距離は52km(舗装路)とありますから、ちょうど1時間でゲートまで到着できるはずです。昨日よりかなり余裕がありますから焦る必要はないかなということで、ゲートを出てゆったり走り始めると‥?

実は公園内だったかキャンプ内だったか忘れましたがすぐ前にPoliceの車を見た時に「公園内では特に大きなトラブルもないだろうに何やってんだろ?」と思っていたんですが、こんな速度違反チェックをしていたとは驚き桃の木です(お仕事なのでチェックそのものはしょうがないです。でも公園外にはもっと「いろいろな仕事」が満ちあふれているような気が‥)。ちなみにカメラは自分たちの進行方向に向けられていました。要は「ゲートが閉まる前に出なければいけない客」をターゲットに絞っていたわけですね。くわばらくわばら。

サバンナを照らす太陽の角度も随分低くなってきました。ただこのあたりの動物密度はかなり低いですね。やはり川がないエリアは動物の生活圏になりにくいのでしょう。というわけでゾウ1頭と「Southern Ground Hornbill」を見るにとどまった次第です。でもこのホーンビル、かなり大きくてびっくり。

ゲートまであと10kmちょいというところで、どうやらピクニックサイトがあるようなのでちょいと寄り道。さすがにこの時間には誰もいませんでしたがトイレも完備で椅子テーブルも散在。たぶんここも日中には多くの人で賑わうんでしょう、そしてあのガス台も貸し出されていたに違いない(笑)。



でもこの時間には哀愁ばかりが漂うような感じです。何とか夕日に間に合いました。




「Phalaborwa Gate、何とか日没前に通過できました」

出口ゲートではサタラキャンプが発行したチケットを渡すことになります。公園に入ってから渡されたいろんなものはさっさと捨てないようにしましょうね。

Wmv形式、1.82MB、48秒

で、今日の宿である「Impala Inn」へはほどなく到着できました。実はここでちょいとしたトラブルがあり、2回分の朝食が含まれている旨記載されているバウチャーと旅行社から宿に連絡された内容とが不一致。で、とりあえず帰国後に旅行社へクレームを入れることにしたわけなんですが、予想通りというか、担当者はそのクレームに対する対応には不誠実でした。ま、いずれにせよ次回はこの会社(「Bookinafirica」)を使うつもりはないのでまぁもういいや。
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