− Page35 再度クルーガー入場、新たな動物探しに明け暮れるも? −
1day Entrance Feeは2人でR264(車入場込み)。紙のゴミ袋も一緒にくれましたが、もったいなくて日本まで持ち帰りました(笑)。
この日は8/13、日本ではお盆ど真ん中というところですが、こちらではお盆らしさのカケラもないのがちょいと悲しい(あたりまえ)。さて今日の予定はといえば、クルーガーに再入場して更なるレア動物探しにいそしみ、退場後空港まで行きレンタカーを返却してからホテルに戻るというちょっと忙しい行程。というかいつも目一杯の計画なんですよね(貧乏性)。
朝食後、7:50にファラボルワの公園ゲートに。レセプションには約10名の先客さんがいましたが、名前をコンピューターに登録する作業があるのでちょっと時間がかかります。とはいっても待ち時間は10分くらいだったかな?
で、上のチケットを持ってゲートに進み、チェックを受けたらあとはご自由にどうぞというわけです。
このままH9号を真っすぐ進むと昨日と全く同じ道をレタバに向かってしまうことになるので、8kmほど進んだところで北上するH14号に入って北上します。しかーししかし‥。
とにかく北へ北へと進んできたクルーガーパーク内での移動なのでありましたが、大きな川沿いを除けばどんどん動物の数も種類も少なくなっていったというのが率直な感想です。ちなみに年間降水量においても北部は南部より少ないことから、やはり動物にとって住みにくいところなのかも知れません。
動物の姿はホントに数えるばかり‥。そのかわり交通量も激少ですが(笑)。
しかし写真的には唯一いい感じで撮れたかも、というのが下の右画像です。特に左画像は‥もっと左に振れば‥いや、そんな時にその余裕はないんですけれどね(笑)。
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H14からさらにローカル道のH106号に入ります。Lookoutの表示があったからなのですが、結局大した景色じゃないし車からも降りられなかったので写真を撮ることもなくそのまますごすごと戻ることにいたしました。ただしこの場所はモザンビーク国境まで2kmあるかないかの場所でしたから、「国境近くまで行ってみたい」という興味を満足することだけは叶ったかなという気もします。
そのあとはS143号線を通ってH1-6号線に戻ろうとしたら、ここで初めて「大群」に遭遇。ふぅ。
これだけ多くのシマウマの群れを見たのは今回のゲームドライブ中初めてでした。
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さてH1号に戻ってしばらく走ると何やら道路を横断する石のライン、そしてその脇の広場にはモニュメントが設置されておりました。よく見るとここも降車許可地のようなので、車を降りてうろうろしてみることに。あとから来た車も、あやしげな東洋人(われわれのことね)が道路上でうろうろしているのを見て「え?ここって降りていいの?」と半信半疑の表情で広場に車を乗り入れますがも、「降車可(もちろんリスクは自分で負ってね)」の看板を見つけると、みな嬉しそうな表情になって降りてきましたっけ。1台などはわれわれを不審な表情でにらみつけて?通過したあと、すぐにUターンして戻ってきましたとさ(笑)。
さーて、ところでここは一体何の場所なんでしょうか?
よく見ると「Tropic of Capricorn」、つまりここは「南回帰線」が通過している場所というわけなんですね。
というわけで南回帰線上でまたも無意味にジャーンプ!最初の頃に比べるとTakemaもだいぶサマになってきました(笑)。
ところどころに風車による井戸がありましたが、水が出ている気配はありませんでした。あ、あそこにもバオバブが。
「ちなみに回帰線って何だっけ?確か南半球の夏至(日本の冬至)の日の赤道のことだったような?」。ちょっと不安に思い今あらためて調べてみたら、まぁTakemaの理解でよかったのかな?という感じです。いわく、
太陽が地表を照らす角度(太陽高度、仰角)は季節と時刻によって変化する。いちばん角度が大きくなる正午ごろの場合(このときの太陽の角度を南中高度という)、春分と秋分の日には赤道上で垂直に照らす。また、北半球の夏至には北緯23.4度(23度26分)で、北半球の冬至には南緯23.4(23度26分)度で、太陽が垂直に照らす。この緯度が最も高緯度で太陽が天頂に来る地域であり、前者を北回帰線、後者を南回帰線、あわせて回帰線と呼ぶ。
つまりここは南緯23度に位置するというわけですね。ちなみに看板には「南緯23度26分18秒」と記載されておりました。このことを習ったはずの中高生の時には、まさか自分が南回帰線上に立つ日がやってくるとは、そしてさらにその線上で夫婦揃っておばかジャンプする日がやってこようとは夢にも思わなかったわけですが、そう思うと何だかしみじみ‥することはありませんね(苦笑)。精神年齢というか行動年齢というか、とにかくその辺の成長がどこかで止まっているのは確かです(大笑)。
さ、そんなことはいいとしてMopani(モパニ)キャンプに到着です。実はもうお昼ご飯なんですよ。この日午前中のゲームドライブがいかなるものだったかが、この写真の少なさからも想像できるかと思います(笑)。
そもそもこの地を訪れるお客さんの絶対数が南部に比べてぐんと少ないので、お昼前とはいってもレストランはかなり空いていました。で、確かにお客さんの数は少ないとはいえ、その皆さんは何ともゆったりくつろいでおられ、動物の少なさなどにはさして気も留めていない様子。いつもながら白人のこういう時のゆったりペースには勉強させられます。いや、勉強はしても学習行動には1度も移せたことのないTakemaなのですが(大苦笑)。
で、ちょっと早いですがお昼ご飯。ちなみに中部から北部にかけてのレストキャンプのランチはみんな共通メニューになっていてちょっと味気なさを感じましたが、共通仕入れによるコストダウンを図っているのでしょうから文句は言えませんね(ちなみに全てのキャンプがそうとは限りません=未確認)。
でもお腹が減っていれば毎回のハンバーガーだって美味しいのです(常食するとコレステロール値がすごいことになりそうですが)。
さてお腹も満ちたところでキャンプ内をちょいとお散歩です。とはいえ歩く距離は全然大したこともないのですが。ちなみにこのキャンプ内も工事中の箇所があったわけですが、各キャンプごとに少しずつ工事の手を入れるのではなく、人手と機材を一箇所に集中して順番に出来ないものなのでしょうかね?でもそういう日本的効率の発想とかを導入してみても必ずうまくいかないはずですからここは黙っておきます(実際的な不便を出さないようにしているのはさすが)。
整備された通路を歩いていくと、その先にはそこそこ最近造られたらしいダム湖を見下ろすLookout
Pointが作られておりました。
何だか大正池のように枯木が立っていますが、よく見るとすでに中州でカバ一族がお昼寝の真っ最中でした。
もう少し動物が多ければここもオリファンツのような名所になるはずですが、これだけ広大な湖なのですから今後は少しずつ動物が増えてくるのかな?そう期待することにしましょう。
ちなみにこの日はかなり暑く感じた日でありましたが、あとで聞いた話によるとこのエリアは夏になると最高気温が40-45℃にまで上昇し、湿気は少ないとはいえ夜もそれほど気温が下がらないということでしたから、やはり冬の終わりでよかったなーと思う次第です。そりゃ動物もキツイでしょ。
でも車内がアツアツになったところでちょっと日陰に臨時避難。右画像はビジターによる動物目撃報告板です。み、皆さんそんなに見たの?
さてちなみに、ここモパニキャンプ内にはこれまたバオバブが自生しているのです。しかもキャンプ内ということは当然木の根元まで歩いて行かれるわけで、こ、これはコレハというわけで歩いて行ってみました(左上画像はその時だけ車を止めた場所です。普通はちゃんと指定エリアにしか駐車しません)。
根元まで歩いて行かれる歩道があるのは何ともありがたいことで(看板もあるし)、でも人が歩きすぎると根元の部分が踏まれて表土が流れ樹勢が弱るというのは、かの屋久島縄文杉がまさにそうでしたよね。でもここの場合は歩道も細道でしたし、そもそも表土を流す雨もそんなに降るわけではないし(このエリアの年間降水量は500mm以下、あ、でも一気に降る雨であれば危険性はありますね)まだ大丈夫なのかな?
そんなわけで根元まで歩いて行き、木の真下から見上げる感じで撮ったのが右上の画像ですが、表面の凸凹はそれこそ屋久杉みたいな感じです。ではこの木の寿命はどうなんだろうと思ってちょっと調べてみたら‥
本家マダガスカルのバオバブとはだいぶ形状も違い(向こうのほうがもっとすっくと伸びてます)南アフリカのこの種類はまさに「縄文杉」然としていますが、「どちらが価値があるか」と勝手に線引きしているのはわれわれ人間だけですから、とにかくやはりこの木を大切にしていかなければなりませんね。
ちなみにTakemaサイトの画像掲載に疑心暗鬼になっている方(どこにロールオーバー=画像にマウスを乗せると画像が変わる、が仕組まれているかわからない、実は案内表示のないところにも時々仕組んであったりします)であればもうお気づきでしょう。右上画像にマウスオンすると「バオバブの実」画像に変わります。
うわーこの実、欲しかったなー(笑)。ただし見ているだけで自動落下するでもなく、また木を揺すろうにも「この幹じゃ無理でしょ!」。そして何よりも公序良俗を意識するTakemaゆえ「眼力で落とす!」という作戦しか取れなかったんですが、くっそーまだまだ修行不足ということで落ちてきてはくれませんでした(笑)。ま、万が一落ちちゃったら落ちちゃったで官憲各方面とのバトルが始まっちゃう話なんでそれはまあいいとして。ちなみにバオバブの実を覆う果肉の部分は食べられるそうです。ただしこの亜種にもあてはまるものかどうかはわかりませんが(笑)。
ちなみにこんな感じです。大きさのイメージ(高さと幹の太さのアンバランス)をわかってもらえたかと思います。
そんなわけでいよいよモパニキャンプを出発‥というわけで、過去の自動車運転歴約15年弱、しかしTakemaと結婚後はみごとに運転しなくなってしまったおしんこどんによるゲームドライブをタンノーさせていただきましょう!
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というわけで昨日も訪れたレタバキャンプまではほんの一投足。しかしまー見事に動物がいなかったのは、このルートが川沿いでも何でもない乾燥地帯だったからでしょうね。ほとんど高木すらありませんでしたから。
さてここでもおしんこどんは棒アイスを食べ(Takemaはさすがにもういいや)いよいよ再びの帰り道‥とは行っても同じ道を帰るのでは面白くないので、H9のすぐ北側を併走するS131(未舗装)を延々と帰ることにします。というのも、すぐ先に結構や大きさの岩山が見えていて、「もしかして万が一あそこにヒョウがいるかもしれん」というもうホントに僅かな希望を頼ったわけだったんですが‥結局ヒョウは最後まで見られませんでした(ちなみにクルーガーに隣接する私営保護区ではヒョウを飼っていたりするんだそうな)。
そんなわけでこれまた全然動物のいない中を40km/hで悶々と走るTakema車、と、ここでおしんこどんの叫びが!
そうしたら、何と出てきちゃいましたねーゾウさん軍団(笑)。本日これまでに出会った小家族とは違い大きな群れでありました。
あのですねー、やっぱり牙の上に鼻を乗せると少しは楽なんですか?
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そんなわけで「あー、もうクルーガー巡りも終わりだな」と思いつつも、おしんこどんは最後の最後まで念を入れんばかりに時折「いでよ、BIG5!」という先ほどの呪文を繰り返します。嬉しいけれどそれはもう無理かな?
でも最後にKuduくんが「それじゃぁね、バイバイ」という感じで顔を出してくれましたから、われわれとしては大満足だったのであります。
そんなわけでちょっと早めにゲートを出たあとはそのままPhalaborwa Airportへ。明日は早朝便でヨハネスブルグへ移動し、そこから乗り継ぎで次なるジンバブエ共和国(ビクトリアフォールズ)へ移動しなければならないので、念のため今日のうちに空港にあるレンタカーオフィスに車を返却しておき、そこからホテルへはホテル側の送迎車を利用する算段だったのです。でもそう簡単にはいかなかったりして(苦笑)。
まずは空港のAVIS営業所(駐車場)にて車を返却します。今回の運転距離は4073kmと判明。
Avisのエアポートオフィスはすでにクローズ、というわけでキーボックスへ(だったら明日の早朝でもよかった)?
いやでも係員がいなければAVISの指定駐車場内に車を乗り捨てられないんだから‥?もしかして空港のロータリーに乗り捨ててもよかったってこと?この辺のルールはちっともわかりません(たぶん各営業所ごとのローカルルールもあるんでしょうし)。
さてここで大問題が生じました。昨日のうちにホテルで「明日の夕方に空港からここまでの送迎と、明後日の朝一番で空港までの送迎をお願いしたいんですが」という話をしてみると、「じゃ、翌朝送迎担当のBさんにあなたから直接連絡してください、彼の電話番号はこれです(メモが渡された)」と、何だかこの格式のホテルには似つかわしくない指示が(笑)。分業体制が徹底している=担当以外の仕事には関わらないということなんでしょうが、ちょっとねー。
一夜明けた朝、今朝はBさんがホテルに出勤しているんだろうと思って聞いてみたらこれがまたおられないんですね(苦笑)。「じゃ、どうすれば?」と昨夜の担当とは別の人に聞いてみると、「大丈夫です、空港からこのホテルに電話を入れればすぐにBさんが車を出しますから」。というわけでまぁ何とかなるだろうとの見切り発車でゲームドライブに出たわけです。
で、夕方になりいざ空港でキーを返却し、これまた昨日のうちに購入しておいたPhonecardで電話を掛けたんですが、おかしいなー通じないぞ。ちなみに近くにいた人に「私のかけ方が間違っているかも知れないので」と代わりにプッシュしてもらったけれど結果は同じ。故障していたんですね(苦笑)。
で、もうほとんど空港内に人がいない状況だったので、唯一の有人窓口であるチェックインカウンターに泣きつくことに(笑)。ついさっき「本日の最終便」が飛び立ち、ここも間もなくクローズしそうだったので慌てながらでしたが。
すると、カウンター内の女性が「じゃ、この電話を使っていいですよ」と、カウンター内の電話を貸してくれました。で、一度も会ったことも話したこともないBさんにTEL(笑)。
その時の写真が左上画像ですね。うーんこんなことならやはり事前にアポ取っておくんだった、もし「今日は忙しいからダメ」とか言われたらおしまいだし‥という不安ドキドキの電話でしたが(しかもそもそも電話が苦手なレベルの英語力ですから(笑))、どうやら来てもらえるというふうにTakemaは理解して電話を切りました。カウンターの女性にお礼を言ってターミナルの外へ。
右上画像がそのターミナルです。ちょっとおしゃれな造りとはいえちいちゃな建物で、もちろん客待ちのタクシーなどはおりません。たぶん歩いても歩けない距離ではないはずなんですが、やはりここは町中ゆえ(正確には町はずれ)、夕暮れ時に人気の少ない道を歩くのは気が進みません(何と言ってもここは「南アフリカ共和国」ですから)。よってとにかく待つしかないわけなんですね。
5分、10分、15分。それらしき車は一向に来ません。やばいなー、あたりが暗くなってきたぞ‥と思い始めた頃、Bさんが運転するワゴンが敷地内に入ってきて「あーよかった!」。
空港から宿まではびゅんびゅん飛ばして5分くらいの間に、氏はとにかーくいろんなことを話してくれます。いわく、
「夏のファラボルワは暑くて大変だよ、24時間エアコン付けっぱなしにしているんだけれど、そうなるとエアコンが壊れたりした時にはもう大変なんだ」とか「ヒョウ以外のBIG5は見られたんだって?ライオンやサイさえ見られずに帰って行く人も多いんだから、あなた達はラッキーだよ」とか、「公園内で一番レアな動物はヒョウよりもWildcatだよ」とか、さらには「明日は8:35のフライトだって?で、さっきカウンター嬢にフライトの1時間前に来て下さいって言われたって?Joking!ここはJo'burg(Johannesburg=ヨハネスブルグの略称=ジョバーグ)みたいに忙しい空港じゃないんだからそんなに早く行く意味はないさ、30分前で十分だよ、だから、明日の空港への送迎はホテルを7:45発ということにしよう、それでいいよね?」とか(笑)。
いやー、ホントにこれだけのことをわずか5分くらいの間に話してくれました(この日のTakema日記に克明に書いてあるのだから間違いない)。かなーり面白いドライバーさんでしたわ(笑)。
夕食は白ワインも付けてぜいたくに。いや、昨日も赤ワイン(フルボトル)だったんですけれど。荷物を整理して、いよいよ明日はJo'burg経由でジンバブエ共和国へ入ります!
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