台湾温泉巡り2009

- 2009/12 台湾湯めぐり編その13 四重渓温泉にておしんこどんに大トラブル発生! -



宿の前で無意味にタオルを広げるTakemaの心境は‥ハイ、無意識の所作でした。

そんなわけで旭海から約40分で四重渓温泉に戻ってきたわれわれであります。相変わらず運ちゃん氏とは言葉による意思の疎通が出来ないのでありますが、温泉街に入ったところで車はなぜか脇道に。あれれおかしいな、宿はメインストリート沿いにあるはずなのに?と思っていたら、別の温泉宿「清泉日式温泉館」の前で車は止まり、運ちゃん氏はその横道の先の方を指さして何やら説明してくれています。

というわけで心優しいご親切に感謝です。そういえばこの方の運転はとてもジェントルでありまして、実は名字が「黄」=宜蘭でチャーターしたタクシーのドライバーさんと同じでありながら、運転は正反対でした(笑)。ただし、宜蘭の日は「あのスピードだからこそ日帰りできた」わけですし、逆に今日の壽峠界隈を「宜蘭の黄さん」が運転していたらかなり「死の恐怖」とお近づきになれたかもしれませんので(笑)、ま、よしよし。

さて前にも書いたように今日の宿は「新亀山別館」。日本統治時代に「亀山旅館」として営業を開始した宿だそうですが、ここは「新」&「別館」だから本館は‥いや、もう存在しないんでしょうね。建物自体はそこそこ年季が入りつつあるようでしたが、お湯の良さと写真で見た露天湯の景色の良さに惹かれてこの宿に決めた次第です。
と、ここまでタイプしてきたところで「本当に旧亀山旅館は存在しないんだろうか?」と思って検索してみたら、このページに行きあたりました。それによると現在の新亀山と同じ場所で営業していたことがわかります。なるほどこれで「新」の意味はわかりましたが、でも「別館」とはどういう意味なんだろう?謎が謎を呼ぶ♪でもその理由は不明です。誰か聞いてきて下さい(他力本願)。
さてしかし、ここでおしんこどんに異変発生!Takemaに次のようにのたまうおしんこどん‥

うわー、ここでおしんこどんダウン!旅先での病気は今後の行動にも支障をきたしかねないのでまずは安静にということで、まだ暗くなるには間がある時間ということもありTakemaは温泉街の散歩に出かけました(おいおい、ほったらかしかい?(苦笑))。いや、安静にするには静かな方がいいと思ってですね‥(言い訳)。



台湾では宅急便が日本同様に活躍中。中国では上海エリアで「雅瑪多(中国)運輸有限公司」がこれから展開開始するようですがまだまだ。

温泉タマゴの店を眺めたりしながら歩いて行くと、ほんの2分ほどですぐに先ほどの「清泉」に行きあたりました。



屋根上の表示に「せいせん」とひらがなで書かれているところに、この宿の営業スタンスがうかがえます。

ちなみにこのお宿も日本統治時代からの由緒ある宿で、その始まりは高雄州の招待所として存在した「山口旅館」。上記で紹介したリンクページ内にも書かれていますが、戦前高松宮ご夫妻がご宿泊なさった宿としても知られています(新婚旅行らしい?)。かなり小綺麗に見えるとした宿で、温泉のみならずちょっと高級感を味わいたいならこちらの宿がいいかもしれません。ちなみに公式サイトはこちら(日本語)。音が出るので何かと注意(笑)。また翻訳ソフトで作った日本語ページらしく記述内容が時折意味不明だったりしますが、そこは日本語使いのプロであるわれわれですから懸命に意味を読み取りましょう(笑)。

そしてこの清泉の脇にあるのが「四重渓温泉浴室」とタイル貼りの外壁に記された共同浴場です。夕方という時間もあり、浴室内はかなりのワイワイがやがや。Takemaは宿で安静養生中のおしんこどんが心配で「混んでいるならまた明朝とかでもいいかな(礁渓温泉ではそれが裏目に出たくせに)」と思ったのでこの時間の入浴はパスしました。そして結局ここの共同湯には入らずに終わりました。ちょっともったいなかったかな?いやおしんこどんが心配で(笑)。

そんなわけで宿に戻りました。間口に比べてかなーり奥行きがある「ここは京都の町屋か?」という感じですが、たぶんその昔の亀山旅館はここまで細長くなっていなかったでしょうね。なぜならここは傾斜地なので、正面玄関からまっすぐ行った突き当たりにあるわれわれの部屋は「3.5階」部分に相当する地上高に位置していたからであります。



とにかく通路をまっすぐ進むだけなんです。でも露天湯は真下なのね(笑)。



われわれの部屋(オレンジカーテン)の横には広大な展望ベランダがありました。最高の立地♪



ベランダの真下には露天湯がいくつもあります。ただし水着着用なのでのぞき見とは無縁ですので念のため(大笑)。

ここまで書いてくると、このページをお読みの皆さんは「うーん、Takema&おしんこどんはなかなかラッキーな部屋に当たったかも!」と思われるかも知れません。しかし「天は二物を与えず」ということなのか、この部屋には「この部屋ならではの一番の苦難」が添えられていたことも忘れてはなりません。それは‥

確かに露天湯の裏は田んぼですから、どんなに歌いまくっても田んぼの稲が文句を言うはずはありません(稲は稲なりに本当はいろいろと言いたいこともあるはずでしょうが)。しかしそのカラオケ装置のすぐ真上に位置するこの部屋は、ある種「騒音の殿堂」という感じになっていたのです。あースマナカッタおしんこどん、清泉にしてあげていればもっと静かに過ごせただろうに。

ただし「もっと静かに」についてはその通りだったでしょうが、結局四重渓のお湯には1回しか浸からなかったおしんこどんですし、まぁしょうがないということで。

さておしんこどんが急遽の病に臥せっているわけで、Takemaもあまり一人ではしゃいでいるわけにもいきません(本当か?)。夕食に出かける時間になりましたが、おしんこどんの体調は相変わらずシンドイままなのか起きあがる元気もないようです。そこですぐ近くのセブンイレブンにおしんこどん夕食の買い出しに出かけることにして、リクエストを聞いてみると‥


(ちなみに「ハーゲンダッツがなければいいや」というところに、体調を越えたこだわりを感じましたわ。)

いざ7-11に行ってみると、お目当てのハーゲンダッツはリッターパックしかなくて残念。でももちろんプリンはありましたので「これがいいかな?」というやつを厳選して購入しました。台湾の7-11は品揃えの内容が日本とほぼ全く同じなのでありがたかったです。ま、日本の現地法人が運営しているので当然ですが。
1990年代前半にハワイのホノルルで利用した7-11は、店を一回りするや「あー、品揃えはもちろんのこと商品管理や店舗管理がダメ!」とすぐに感じました。サンドウィッチは期限切れのものを売ってましたし(知らずに買って食べるときに気がついた)、いくつかの商品は完全に在庫切れになっているのに、補充しようとする気配が感じられませんでしたしね。今はどうなんだろう?

そんなわけで宿に戻ったTakemaはプリンを渡し、それを食べた上で風邪薬を飲んで再び横になったおしんこどんでありました。これで少しは回復してくれるといいんだけれど‥

さてしかしTakema自身も夕食は食べなきゃお腹が空きます。だったらよーし、この機会に「満漢全席」でもいっちゃうか?‥いや、その金銭的余裕もなければお腹の余裕もありません(ただし出されたものはとにかく食べますが)。あ、そもそもここ四重渓にはそんな本格的な食堂はない?(笑)。

というわけで、宿の隣の店(右上画像マウスオン)で一品だけ頼んで食べて部屋に戻りました。でもねー、ただの牛肉炒飯なのにニンニク入れすぎじゃないですか?「翌朝になっても臭かった」とはおしんこどんの弁。ただし不味かったわけではありませんでしたので念のため(量は多い)。



遅い時間ではありませんがほぼ人通りは皆無。部屋隣のベランダから下を見ると、露天湯は全部湯を抜いて清掃中でした(まことにヨロシイ)。

というわけで夕食後に部屋に戻ってきてしばらくすると、おしんこどんが徐々に柔軟運動を始めました(笑)。聞くと、薬が効いたのかそこそこ痛みが治まってきたとのこと。よかったねー。このまま回復することを祈りつつ、Takemaは家族風呂に行ってあったまることに。さすがにおしんこどんは「湯冷めのリスク」をとりませんでしたが(笑)。



いや、Takemaも「烏の行水」みたいなもんでしたが(笑)。

というわけでこの日はオシマイ。明日はおしんこどん次第で‥というわけにもいかない移動がありますんで、今晩はおしんこどんのウィルス撃退パワーを信じてTakemaも早く寝ましょ。



夜中にはかなり強い風雨がヒューヒューバチバチと屋根や窓にぶちあたっていましたが、朝になって目覚めたころには曇天+薄日という感じですっかり落ち着いていました。おしんこどんは「まだ少しだるいけれど、だいぶよくなったよ」と言うので、寝汗もかいているだろうし2人して上画像の家族風呂へ。昨日は浸かるだけだったTakemaも、しっかり身体を洗ってさっぱり。

ところでここ四重渓温泉は、誰が選んだのかはわかりませんが「台湾四大温泉の一」として数えられています(たぶん日本統治時代に選定されたものでしょう)。しかし湯の特徴としてはかなりフツーな気がします(弱アルカリ炭酸泉というのはこのあたりのデフォルトですね)。基本的にここも「毎日入る温泉として良い湯」です。

さて、実はまだ宿の露天湯に入っていないのであります。水着に着替えるのが面倒なだけだったんですが、この朝もついさっき家族風呂に入ったばかりなのであまり「湯欲」がわきません(それと、説明書きのところに「利用時は必ず水泳帽を着用のこととありましたんで、持っていないし買う気も起きないTakemaとしては二の足を踏んでいたというわけです)。まぁそれならせめて見学だけでもきっちりしておこうかなというわけで、階段を下って露天湯エリアへ。



階段のすぐ脇には荷物置き場と説明書きが。「滑る注意」のイラストが秀逸です(右上画像マウスオン)。



円形湯船の奥はプール。その巨大さゆえまだ湯がたまりきっていません(両画像ともマウスオン)。



この露天湯はなかなか秀逸のぬる湯。上のモワモワは不要な気がしますが‥。それにしてもこの看板は?(右上画像マウスオン)



こんなところにあったのね屋外カラオケ!部屋から直線距離で20m以内。うるさかったはずだ(笑)。湯花はどんな感じなんだろう?

「露天湯エリアをぐるっと徘徊」
新亀山別館のお風呂の雰囲気を知りたい方におすすめ。

このあとは、朝食としていただいたパックのコーヒーとメロンパン形状のパン(美味しかった)、それと「近くの畑で取れたとおぼしきミニトマト」を食し、さーていよいよ出発です。



運ちゃんの黄さんも時間通りに到着、さーてそれでは行きますか!

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