− 2009 タイ北部湯めぐり(6) マッドスパ温泉(メーホンソン) −
ただいま個人浴室にて源泉投入お湯張り中!
さーていよいよタイの温泉初入湯なのであります!実はタイ北部には多くの源泉が湧き出ているわけですが、通常タイ人の皆さんは「湯に浸かる」という習慣を持たないため、現在でも多くの源泉が未利用のままほったらかしになっています。でも全ての源泉がそうだというわけではなく、有名&訪問しやすい温泉には入浴の施設が作られており、中にはプラーベート入浴用の「個人浴室」を設置している温泉もそこそこあるのです。これを知った時はかなりの驚きでした。ならばそこでは「完全日式の湯浴み」が楽しめるというわけですからね。
さてここで、タイ式の入浴スタイルについて説明しておきましょう。「郷に入りては郷に従え」の言葉通り、状況によってはタイの人々から(言葉には出さなくても)唖然とされてしまうこともあります。日本の温泉や銭湯でも、「掛け湯もせず大切な場所も一切洗わずに」いきなり湯船に直行されると困ります(腹が立ちます)よね。タイ人の皆さんとて同じことですので。
さて、そもそも「湯に浸かる」習慣を持たないタイ人の皆さんにとっては(水浴びはよくなさいますが)、
タイの皆さんがこのような浴場施設でお湯を楽しむ場合、基本的には「上下半身とも服を着たまま」お湯に浸かります。女性はもちろんのこと、男性も屋外湯ではその傾向があります。ただし男性の場合は上半身裸は(他の紹介サイトの画像を見る限りでは)許容範囲と考えられている気もします。でも、それも若者が中心かな?
女性の場合、もちろんTシャツ等でもいいのですが、場所によっては(お寺の温泉等)布を巻いたりする方が「その場にふさわしい」場合もあるようです。
そうなってくると「何だか面倒くさい」と思う人もいるかもしれません。でも、拙サイトのこのページをご覧下さっている皆さんは間違いなく日本語OKですよね。であれば男女とも水着でOKです(でも露出度の高い水着はやめましょう、遠くでお坊さんが見ていたりすると修行の妨げに(笑))。
たとえ同じ肌や髪の色でも、話している言葉が外国語である場合は結構許容範囲が広がっている気がしました。思いこみかも知れませんが、それについては今後の調査対象ということで‥。
さてそんなわけで「マッドスパ温泉=モークチャムペー温泉(別名プーコーロン温泉)」です。いろんな名称があるようですがどれで呼べばいいんでしょ?たぶん現地でも(英語の話せる人には)マッドスパで通じると思うのでこれで統一します。
ということでマッドスパの個人浴室棟に来てみました。先ほど受付でお金を払ったので(「ミネラルバス入浴=50B:入浴時間15分という制限があるが、この時間を測っている形跡はなし。別サイトによると「温泉入浴に慣れていないタイ人がのぼせないための目安時間」なんだとか)、さて1人用バスタブにあるコックをひねってみたら‥出ないじゃん?
あれれと思って外に出てみたら、どうやら個人浴槽棟専門の係員さんがいたんですね。どこかの「秘密コック」をひねると66℃の源泉が投入されるようになっているわけです。で、最初に源泉と水のコックを捻りに捻り(あのー、66℃とはいえ水のコックは控えめで願います)、湯がたまりだしたと思ったら、係の女性が何やらすくい網を持って何かやってますよ?こ、これは?
ケニアのワンガリ・マータイさんが聞いたらきっとこうおっしゃるに決まってます(笑)。湯の花もお湯の身の内であるというのは日本に生きるものとしてはごく普通なんですけれど、あくまでここはタイですからね。そういえばカナダのバンフスプリングスなどでも、バリバリ硫黄泉を徹底的に濾過して硫黄臭も取り除いた上で供用しているんだとか(何度も近くまで行ってますが、仕事ゆえいつも立ち寄る時間がありません)。
待っている間はヒマなので、温泉タオルをセットしてちょいと記念写真モード。
さてそうこうしているうちに入浴の準備が出来たということでいざいざ。2人用浴室には同じ造りのバスタブが2つ並んでいますから、ここはおしんこどんと貸し切り入浴といたしましょう。こういうヒミツ浴室の場合はたぶんマッパーでも大丈夫です。というか、われわれは当然のごとくマッパーでしたが問題なし(鍵もかかります)。
ほーら、いいでしょー!(でも温泉に興味のない人からは「何が?」と突っ込まれそうですね)。
ところで事前にSさんからいただいた資料はもともとタイ在住日本人の方が執筆なさったものだったのでとても役立ったのですが、残念ながら?その方はあまり温泉の泉質には詳しくないようで、ここマッドスパの湯についても「お湯の素性」については全く述べられていませんでした。が、この湯はまず間違いなく「単純硫黄泉系」です。たっぷりの硫黄臭(ただし硫化水素系臭はなし)にトキメキわくわくテクマクマヤコン♪
ちなみに室内には大きなポリバケツ(フタ付き)が置かれており、中にはなみなみと水が湛えられておりました。これって「源泉を入れて冷ましたもの」なのでしょうか?でもだったら係員のおばちゃんは最初から源泉に加水はしないだろうし‥いや、タイ語しか話せないようでしたから「どうせ説明も出来ないし、だったら最初から加水しちゃえ!」というつもりだったんですかね?
ちなみに某サイトによる紹介では「お客が帰ってバスタブを洗ったあとに源泉を半分入れて冷ましておき、次のお客が来るとそこに源泉を投入して源泉100%の湯を楽しませる」というような記載があったんですが、やっぱりポリバケツについての説明はなし。ちなみにケロリン桶もなかったし(そりゃあたりまえでしょ)、ポリバケツから水を移動する手段自体がなかったんですけれど‥。いまだに謎です(聞かなかったし、聞いてもタイ語での返事だっただろうしね)。源泉をちょろっと味わってみると、においは硫黄系でしたが味わいは無味でしたね。
さてここの温泉の英名が「マッドスパ」だということは上の方で書きましたが、マッド=泥であるのは周知の事実です。というわけで、ここでは源泉泥(それにいろんなエキスやヨーグルトとかを配合しているらしい?)を利用した美肌エステまであったりするんですね。「顔だけ」泥パックメニューから始まって全身メニューに至るまで、さまざまなエステメニューを専門のエステティシャンの皆さんがやってくれる‥はずです。でも、ここはタイですからね(笑)。
おしんこどん、今よりさらにキレイになろうとしております。続きは動画でね。
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ちなみにこのマッドスパですが、オフシーズンゆえかなり空いていましたが(というかお客はわれわれのみ)、混むときは混むという状況のようです。それはレセプション界隈の雰囲気を見ればそれとわかります。
何となくちょっとお金をかけた雰囲気がありますよね。ちなみにこちらは明朗会計です。温泉入浴は一番安いんですが、先ほどの泥パックのお持ち帰り用泥はかなりお高いですので購入しませんでした。でも閑散期ゆえホントに空いていたからのんびり出来た気がします。
さぁって、湯の溜まっていない足湯浴槽はどうでもいいから宿に戻りましょう!
さてそんなわけでFern Resortへと戻ります。ドライバーの「アッさん」はどうやら明日もわれわれの専属ドライバーさんになってくれるということでよしよしです(人員の配置は彼の会社が決めるらしい)。そんなこんなで部屋へ戻ってみると‥。
あー、ちょうど日没のタイミングでございます。部屋の真ん前でこんな写真が撮れるとはやっぱり嬉しいですね。
となれば、こいつの出番に決まってます。あー、街中の宿じゃなくて良かったです。周りではそろそろカエルやヤモリが鳴き始める時間。
おしんこどんは嬉しさのあまり?ヨガのポーズを取っておりました。ほぼ毎日フィットネスに通っているからねー(Takemaは行かない派)。
さて部屋でしばしまったりしたあとはそろそろ夕食のタイミングです。さすがにこの時間に町に出るのも億劫ですし、また宿の無料バスサービスも「どうせ町に出るならたっぷり楽しんでね」系のダイヤを組んでいるため「ちょっと食べて飲んですぐ帰ってくる」というわけにはいきません。まぁこの宿には連泊の予定ですから、明日はともかくとして今晩は宿のレストランで食べてもいいかなと。
昼食時とは違いライトアップされたレストランはとってもおしゃれな感じで、この雰囲気を先進国のリゾートで味わおうと思ったらいったいいくら払えばいいのでしょう?という感じではあります。でも相変わらずお犬様が足下をうろうろしているところがタイというかアジアらしくて大好きです。ただしこの宿も「タイの宿泊施設としては」高いんですけれどね。でもとりあえず「成田−バンコクの往復が無料なんだから」という錦の御旗のもとに予約しましたんで‥。
変にお高くとまったところもないこのレストランはなかなか居心地もいいですし、あとから知ったのですがこのレストランエリアでは無線LANもOKだったようです(自分はPC持参の旅だったのに知らなかった=失敗)。さてご飯も食べたし、今日は朝一番からの活動(寝るところから含めてね)でしたからそろそろ眠くもなってきました。というわけでそろそろ部屋に戻ることにしましょ。
レストラン周辺は左上画像のようにライトアップされています。で、部屋(コテージ)へはちゃんと照明がありますんでライトは持参不要(そりゃそうだ「リゾート」だもん)。
さてこの日は午前様にトランジットホテルにチェックインして5時過ぎに活動開始したわけで、やっぱり眠いです。日記を見ると「おしんこどんは20:15就寝、自分も22:00前に寝よう」としている記載があります。いやーでも前夜を空港ロビーでの夜明かしにしなくてよかった、やっぱり疲れ方が全然違いますしね。「寝るだけ」と割り切って、「往復送迎無料」のトランジットホテルに泊まるありがたさをしみじみ感じた次第です。ドンムアンの時はそれでもまだいろいろな選択肢があったんですけれどね‥。
さ、明日は2湯へ!そして旧日本軍による「インパール作戦」関係の悲しきエリアへと向かうのであります。でも出発は9:00だからゆっくり寝ようっと。
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