− 2009 タイ北部湯めぐり(8) バーン・ノーンヘーン温泉にいざ!(その2) −
源泉は草地広場のあちこちから湧き出しているようで、その主だった湧出地点にはコンクリで固められた源泉槽が作られています。あたりにはそれほど強烈ではありませんが硫黄臭が漂い、源泉のそばに立つとむわっとした熱気(かなり強烈)を感じます。ちなみにこの時の外気温はすでに30℃を超えていたと思われましたが、それでもこれらの源泉からはしっかり湯気が立ち上っていました。
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この湯の素性があまりにも確かすぎて、いたく喜ぶTakema&おしんこどん。
ちなみに大きな源泉槽が2つあり、そこの湯は透明ながら青みを帯びていて大変清冽な印象です。そして湯の排出口付近には硫黄泉独特の薄黄色をした湯花がびっしり付着していて(上画像参照)、これは何とも素晴らしい湯であることに間違いありません。しかし、いかんせん熱すぎるんですよねー(残念)。
ちなみに一番奥には「足湯」と思われる新施設が2つ作られていました。パイプが2本(1本は極端に細いのですが)敷設されているところを見るとおそらくは湯温調節も出来るようになっていると思われますが、まだ運用はされていないようでした。そして、各源泉から集められている湯はそのまま川に向けて一直線に流れていきます。あーモッタイナイ。
一通りの現状を確認したあと、さてそれではというわけで「温泉ゆで卵」作りにいそしみましょうか!
アッさんがどこからか絶妙の木の枝を2本持ってきてくれましたので(いつの間に?=温泉ばっかり見ていたので全く気づきませんでした)ありがたく使わせていただくことにして、いよいよ温玉作りのスタートです!
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さてしかし、ここでわれわれは新たな行動に出ることになりました。アッさんに「われわれのタマゴ、10分たったら引き上げてください」とお願いし、ちょっとした「装備」を入れたデイパックとともにある方面へと向かうのであります。題して、
出発前にSさんからいただいた情報によると、この源泉から引かれたお湯が近隣の某所河原脇露天風呂に引き込まれているのだとか。しかしその一方で別情報によると「その後川が氾濫して浴槽が完全に泥に埋まってしまった」ともいいます(写真画像もありました)。でも思うのですが、
というわけで、情報をもとにして「たぶんこっちだろう」と思われる方面に下っていきます。すると?
おわーお、おわわーお!スンバラシイ露天風呂がありましたーっ!
これぞ間違いなき極上露天風呂ではあーりませんか!
深さもかなりある湯船にはどんどんと源泉が流し込まれており、絶妙の源泉掛け流し風呂であることは言うまでもありません。しかし‥唯一にして最大の問題点がわれわれの入浴を阻みます。それは‥
という現実でありました。事前情報では「源泉はここでも熱いが、すぐ下の清流をすくって加水すれば何とか入れる」とあったんですが、清流ならぬ泥の堆積沢の表面に流れていたのは、完全なるお湯でありました。
実は「この露天風呂は何らかの形で手を入れなければ入れないだろう」と考えておりましたので、Takemaは日本から「折りたたみスコップ、布バケツ、ブルーシート」という野湯探訪の常識三点セットを持参していたわけです。しかし今回、この湯を目の前にするにつけ、Takemaの中でいたく考えさせられるものがありました。それはつまり、
ということであります。(ん?何だその携帯湯船って?と思われる方はこちらね)。あれならかき回して湯温を下げられるしねー。ただし幅がちょっとナニなんでバックパックにはさすがに入らないし、国際線の預け荷物にするには頑丈な収納袋も必要になるし‥今後の懸案?ということにしておきましょう。
さて実はこの場所には先客さんがおられました。とはいってもお湯が目当てということではなく、とあるものの採集作業にいそしむご家族連れのだったんですが‥。
うーん、上の袋の中に「本日の収穫」が入っているんですが、やっぱり袋ごしじゃわかりませんね。実はこれ、「空を飛ぶある生き物」なのであります。というわけで、左上画像にマウスオンしてみてください。何やら木にいくつかの昆虫が張り付いているのがわかると思います。
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ちなみにこれをどうするのか身振りを交えて聞いてみたら、やはりどうやら「食用」になるようです。さすが山岳民族の方(たぶん)は可食範囲が広いですね。煮付けたりするんでしょうか?食べてみたいような、でもそうでもないような‥(笑)。
そんなこんなでわれわれがびっくりしている間も、アッさんはタマゴの茹で作業に邁進しておりました(ゴメンナサイ)。
その家族連れもしばらくしてこの場から離れていきました。となれば、とにかくここで完遂したいのは「入浴作業」に他なりません。しかし前述したとおり浴槽内の湯は激熱で、全身入浴に及ぼうものなら「この場を去るのは救急車で」ということにもなりかねない危険な熱さなのであります。そんなわけでしばし熟考した結果われわれが出した結論とは‥
という至極当然なものでありました。しかし「一瞬足湯」だって相当に厳しい湯温です。われわれ2人とも、何だか「瞬間芸」みたいな感じで足の裏を湯に浸すだけで「終了、撤退!」と相成りました。
そろーりそろりと足を出して‥「チャポッ!」、以上、終了であります。
Takemaもおしんこどん同様、大ビビリしながらの足指浴と相成りました。
しかしここでたった思い出したことがあります。左上のTakema画像をよく見て下さい。真後ろに、平行に近い角度で1本の竹が渡されているのがおわかりでしょう。実はこの竹樋にも湯が流されていたのです。そしてその湯はそのまま小川の上を通過して対岸のブッシュの先に消えていました。ということは‥
無意味に湯をそちら側に流さねばならない状況的な必然性は全くありません。ということは、わざわざブッシュの先に何かが作られていると考えるのが自然でしょう。しかもそちら方面にはしっかり踏み分け道があったわけですから!というわけで、
というわけなのであります。もしかして「この世の極楽」が待っていたかも知れないのに!次に行かれる方々、是非「その先探検」のご報告をお願いいたします!
さてしかしこの時はそんな類推も知恵も疑惑も一切いだいていなかったので、「ま、こんなもんでしょ」という程度の思いでこの場を撤収しました。もう時間からしてゆで卵が出来ているはずですからね。
戻ってみると、すでにアッさんも源泉槽からあずまやに戻ってきていました。「15分茹でようと思う」と言うアッさんに「われわれの方は10分たったら引き上げて下さい」とお願いしていたということはすでに書きました。せっかくなら固ゆでじゃなくて温泉タマゴ的なソフトボイルで食べたかったものですから。
さてそんなわけで剥き始めてみると‥うむ、何だかとってもよさそうな適度な柔らかさですゾ。
うん、ベストな茹で加減のタマゴでありました!よーしよし!
というわけで、拙サイトをご覧になってこの地を訪問しようと思われるかも知れない奇特な方々に申し上げます!それは‥
ということであります(笑)。あ、でも今よく考えてみたら、アッさんが正確に10分で引き上げてくれたかどうかは確認していないんだっけ(大笑)。というわけであくまで参考にしかならないことが判明しましたがまぁいいや自己責任でお願いしますね(苦笑)。
さて続いてはクンユアムの町に戻って昼食、そのあとは「タイ日本友好記念館」(旧名「クンユアム第二次大戦戦争博物館」を訪問します。
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