− 2009 タイ北部湯めぐり(10) バーン・パーボン(グ)温泉は‥消化不良?(苦笑) −
池の真ん中に続く橋の先には‥源泉!そう、この池全体が源泉池なのでありました!(マウスオンで別画像に変わります)。
さて次なる立ち寄り場所はやっぱり温泉!メーホンソンへの帰り道がてら、市内から10数km南に位置するバーン・パーボン温泉へと向かいます。こちらはメイン県道沿いにありますから、ここだけならレンタルバイクでも余裕で到達できそうです。
さて駐車場に車を止め、アッさんはそのまま待機でわれわれはいざ敷地内へ。ここにはマッドスパ同様個室風呂があるということなので、ゆったりと湯浴みを楽しんじゃおうかなーという算段です。
入口付近には右上画像のような横断幕が張られていました。一部は垂れ下がっていましたがどうやら個室入浴は50Bということのようです。「HOT SPAING」というようにちょっとスペルが違っているのはご愛敬というところでしょう。
しかし、どうやら受付とおぼしきこの建物にはシャッターが下ろされています。オフシーズンとはいえこの日は金曜日、しかもまだ明るいこの時間ですから営業していないとは考えにくいです。たぶん係員さんは入浴棟の方にいるのだろうと考えて奥の方へと進みます。
すると、正面にトップ画像のような青白濁の池が!おわわーと思いつつ近づいていくと熱気といっしょに微タマゴ臭が感じられます。どうやらこの池全体が源泉という、何ともゴーカなことになっているようなのです。池の中央部の源泉穴までは小さな橋が架けられていましたので、まずは行ってみましょ。
石だかコンクリートだかで固められた穴の中からは源泉が湧き出していて、温度は50℃近くありそうです。しかしここからの湧出量はそれほど多くはないこと、また池の縁に何ヵ所か設けられた湯の流出口からはそれぞれ結構な量の湯が流れていること、さらに池の縁でもまだかなり湯が熱い(44℃近い?)ことを考えると、源泉は池の内部のあちこちから湧き出ていると考えられます。見方を変えれば、源泉地帯全体をコンクリで囲って大きな池にした可能性もありそうです。
さてしかし、園内には相変わらずほとんど人影がありません。いや1人だけ、もう一つある隣の池の縁で女性が何かしているのが見えました。あの人が個室風呂関係の係員さんかもしれんということでそちらに移動してみると‥
洗濯中の方が係員さんとはなかなか思えないのでありますが、今はこの人に事情を聞くよりほかに方法はありません。この方が英語を話せる人だったらいいのですが‥うーんやっぱりタイ語でのご返答‥でも、ん?今「Next Year」とおっしゃったような?
どうやら、現在は個室風呂はもちろんいろんな施設全てが休業中ということのようです。あとでアッさんに聞いてみたら(彼もここが休業中だとは知らなかったらしい)驚いておりました。
ちなみにこちらの池の内部からも熱い湯が湧き出ていたのですが、メイン池があれだけ白濁していたのにこちらは完全な透明湯。両池は一番近いところでは10数mくらいしか離れていないのに、源泉の成分が違うんですね。びっくり。
ただこちらも湯温は高く、海パンを着用しての全身入浴はかなりきつそうです。というわけでこの温泉池については足湯だけで我慢することにしました。
しかしどうもまだ未練が残るTakemaです。池から流れ出た湯はどこに行くのか?流れるに従って湯温が下がるはず、どこかにこっそり入浴できるポイントがあるのではないか?そう思ってこの湯の流れに沿ってしばらく下ってみたわけです。しかし底部に泥のたまった溝がずっと続いているだけだったこと、また案外湯温が下がっていない(まだ熱い)ことなどから探索を断念しました。もっとも時間があればもう少し下ってみたかったんですが‥。
(左上)こんな溝が続いておりました。(右上)別源泉槽、こりゃ熱い!ちなみに湯花がこびりついてますね。
というわけで、今度はメイン湯池に戻ってこちらでも足湯といたしましょう。さっきの足湯で湯の熱さにも慣れたのでこっちでも何とかなるはずです。
慣れると結構いい感じですこの足湯。なお、手や足を入れてわかったのですが案外に微白濁なんですね。ということはこのあたりは結構深いんでしょうか?足がつかないアチチの湯への全身入浴は危険を伴いますので、よい子の皆さんはやっちゃダメよ(ちなみに両画像ともマウスオンすると別画像に変わります)。
全身浴は断念しましたが、これはこれで、まぁなかなかいいもんです、ハイ。
Takemaはいつもの草津温泉タオルですが、おしんこどんが持参したのは青森の秋元温泉タオル。シブすぎです(笑)。
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最後に、営業休止中の個室入浴棟をちょろりと見学させていただくことに。設備的にはまだ使えそうな気がするんですが、リニューアルということはもしかして建て替えるということなんでしょうか?何だかもったいないような‥。
こちらが池の畔にある個室入浴棟です。浴室は全部で10部屋くらい、うち2部屋は扉が壊れて中が見渡せる状態だったのでちょこっとのぞいてみました。うーんシンプルにして十分な造りです。あーあ、本当はここに入りに来たのに‥じゃんねん。
ちなみにこの源泉はどこから引いてきているのかと思い建物裏にある源泉パイプを見てみたら、どうやらこの池からではなくもっと別の場所に別の源泉があるようで、敷地外方面に水色のパイプが延びていました。ちなみにタイでは水色パイプ=水道や湯のパイプを意味し、排水パイプなどと区別しているようです(結構どこでもそんな感じでした)。
駐車場に戻り、そういえばまだ撮っていなかったというわけでアッさんと記念写真。
さてここからメーホンソン市内まではもうさしたる距離もないわけですが、ここでアッさんに何点か質問&打ち合わせ。
【その1】 本日中に明日のバスのチケット(エアコン付きミニバスは要予約らしい)を購入したいので、宿ではなくバスターミナルまで送ってほしい。ちなみにオフシーズンということだがやっぱり予約は必要なんだろうか? |
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【アッさんの返答】 普通バスでなくエアコンバスで行くならば席数が限られているので予約をした方がいいです。でもこの時期はそれほどお客も多くないだろうから多分希望する時間の便に乗れると思いますよ。 |
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【その2】 今日は宿でなく市内で夕食としたいのだが、宿の無料バスは市内を21:00に出発する便しかない。しかしそれではちょっと遅すぎるし(19:00くらいに市内を出発したい)、また「市内を走るタクシーは16:00を過ぎるといなくなる」という話を聞いている。この場合あらかじめ予約をしておけばタクシーを利用できるか? |
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【アッさんの返答】 確かに夜にタクシーをつかまえるのは難しい。ならば今、私の知り合いのトゥクトゥクドライバーに連絡を取ってあげましょう(その場ですぐに電話してくれた)‥「19:30に市内発、200BでOKということですよ」。ちなみに200Bという料金は宿に掲示されていたとおりの適正価格でした。 |
さて今後の流れがほぼ決まったところでバーン・パーボーン温泉を出発です。と、しばらく走ったところでいきなり車を路肩に止めたアッさん。「ここにはなかなか美味しい豆屋さんがあるんですよ」とのこと。ほほーそれは面白そうというわけでアッさんのあとについて行くと‥あれ、道路沿いにある販売所じゃなくてどんどん奥に進んでいくゾ?
直売所には地元のお客さんがどんどん立ち寄ってきます。うん、これは期待できそう。
案内されたのは、何と煎り大豆の「製造工場」でありました。とはいっても庭の一角なんですけれどね。
左上画像は大豆を煎る前の天日干しでしょうか。そして右上は、煎ったあとの豆から不良品(焦げてしまったものや割れているもの)を取り除く作業です。当然手作業で行われるわけで、うーん単調作業の真骨頂という気がしないでもありませんが、慣れてしまえばそうとも感じなくなるのでしょうね。そしてその奥には‥そう、豆を煎る作業場がありました。
大豆と、アッさんいわく「秘伝の味付けをほどこした調味粉」を混ぜ入れて、あとはひたすら煎っていきます。
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この店は観光スポットではありませんから、この作業場も普通だったら見学は出来なかったはず。アッさんのおかげですなー。
ちなみにここで煎り豆の中袋を2つ購入したわけですが、いやいやこれがバカ旨。さすが秘伝の調味粉ということか、薄味の中にコクもあって、日本で売っている似たような製品よりも美味しかったです。もう1袋買っても良かったくらい。というわけで満足満足。
さてここから車で‥数十m進んだところで、アッさんが「せっかくだからここも見学していきましょう」と言って車を止めました。
小さな建物の中には仏像が安置されていますが、その手前にはアクリル板のフタがかぶせられたケースがあります。
アッさんの説明によるとやはりそうなのだということ。ちなみに仏足石とはお釈迦様の足跡を信仰の対象としたもので、古代のインドでは像を造る習慣がなく、そのかわりに?このような仏足石などを信仰の対象としたのだとか。タイの国内にはこのような仏足石のある寺院が多いそうです。日本でも奈良薬師寺などにあったりしますよね。
ここのものは土がえぐれた、足石というよりはまさに「足跡」という感じですが、それにしてもお釈迦様ってずいぶん大きな人だったんですね(笑)。ま、そんなことはどうでもいいか。
というわけでこのあとバスターミナルへ。着いてみて「あー良かった」と思ったのはターミナルの位置。今回Takemaは「地球の歩き方07-08年版」を持ってきていたのですが、そこに載っている市内地図によるとバスターミナルは市内中心部にあるようでした。しかしごく最近ターミナルが市内から郊外に移転していたのですね。アッさんに頼んでおかなかったら、市内で迷子になるところでした。
しかし、窓口に行ってみると係員さんがだーれもいません。どうやら窓口は16:00-18:30の間クローズしてしまうようなのですね。ちなみに18:30に再びオープンするというのは恐らくバンコク便等の夜行バス発車に合わせたものなんでしょうね。とここで、アッさんが嬉しいことを言って下さるではありませんか!
というわけでこのあと市内中心部というかトゥクトゥクの待ち合わせ地点で一旦アッさんとはお別れ。料金とともに感謝の志を差し上げたのは言うまでもありません。さてそれでは夕ご飯‥でもその前にちょっとね。
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