− 2009 タイ北部湯めぐり(17) お昼ご飯のあと、露天風呂が気持ちいいターパイ温泉へ −
さてそんなわけで「まーしょうがない、でも何だか楽しかったぞ!」という気分でパイへと戻るのでありました。
ということでお昼ご飯のためにパイの町へ。でも中心部は国際色は豊かだけれどタイらしさは薄いし、でもあまりローカル過ぎる食堂だと英語が通じないし、そこで、町の中心部からちょっと離れたエリア、ぱっと見で「どこにでもありそうなやや大きめの食堂」に入ることにしました。決めては「レストランの看板にGuesthouseの文字があるにもかかわらず(英語が通じるはず)、食堂内にタイ人とおぼしき先客が見えていた(変にアレンジしていない普通のタイ料理が食べられそう)」というところでしたが、うん、今思っても結構正解だったと思われます。
食堂の真横にバイクを止めすぐ横の席に着いたわけですが、何とそのすぐ奥にはほぼ新品と思われる四輪バギーが止まっていました。「こ、これは?」と不思議に思いましたが、実は先客さんが乗ってきたモノのようで、われわれより先に嬉しそうに走っていきました。ちなみにその先客おいちゃん、Takemaのレンタルバイクの排気量が400ccだと知ると、「400ccのバイク‥モンスターだね」と感想を述べてくれましたが、日本では四輪バギーの方がはるかに希少価値が高いんだということは言わないことにしました(笑)。
さて午前中はかなり直射日光&熱い噴気にさらされ、さらにはこの時間は一番暑いお昼過ぎタイムでしたんで、まずはフルーツシェイクを2つ(スイカ&ミックスフルーツ)頼みました。いやまぁこれがサイコーにうまかったんですわ。
またそれと前後して大きめのプラコップに入った氷水が出てきました。いやーこれがまた最高!ちなみに10年くらい前までは「氷は不衛生な水から作るのでお腹を壊すもととなる」などと言われていましたが、今は大丈夫なんじゃないかなと勝手に思ってます。もちろん屋台などは一概に言えませんが。
でもプラコップが経年使用により汚れているのはご愛敬ということで(笑)。で、このあと出てきたFシェイクと一緒にパチリ。
カオソイとクイティアオ、どちらも美味しくいただきました。特にクイティアオはスープも絶品でしたので「完食」。
そんなわけでこの日の夕刻にはバイクを返却しなければならないわけですが、これまでのべ3日間乗ってきたバイクですから少々愛着が湧いてくるころでもあります。ただ、実は細部に関してはいろいろなところに「切ない過去の記録」や「ここはもう何とかしなさいよ」というようなところも目立つのは事実です。そこでちょこっと画像とともに振り返ってみましょう。
まずはコケ傷編。ここパイでバイクを借りるということは、同時に「必ずワインディング路を攻めなければならない」ことを意味します(笑)。でも乗り手は全員が全員「この道の素人」なのですから多少のコケ傷はしょうがないところだとは思いますが‥かなり痛々しいですね。でも日本であれば二束三文の部品取りになってしまうはずなのに、いまだバイクとしての本領を発揮できているんですからこれはこれで嬉しいことなのかも知れません。
なおレンタルバイクによるタイ国内のツーリングを考えている人にひと言。基本的にメンテ状態は決して良くないのが普通なので、借りる前に是非ともバイクを見せてもらいましょう。少しでもいいから走らせてもらえればもっといいです。で、もし不安を感じたら借りない方がいいです(別のバイクにするかツーリングそのものをあきらめる)。実はTakemaは10年以上前のタイ北部ツーリング中に深い側溝に落下したことがあります。
続いてタイヤを見てみると‥今のところ十分に溝が残っていました。ここには画像がないのですが、フロントタイヤはさらに溝が深くて新品に近い?感じでした。ちなみにこのバイクの走行距離はこの時点で67,400km弱(メーター回りをいじっていなければの話ですが)、完全に日本仕様の中古車でした。まさか盗難車なんてことは‥ないことを祈ります。もっともレンタルバイク会社は全く知らない話になりますからどうしようもないですが。
と、ここまではまず無難な話だったのでありましたが、一点だけ「重要な問題」を、今さらながらに発見してしまいました。それは、
ということでした。右上の画像はオイルをティッシュで拭き取ったあとなのでよくわかりませんが、黒のカバー部分が妙にテカっているところからご推察下さいませ。それにしても400ccのバイクパーツは全て輸入のはずだし、Fフォーク絡みの交換となると結構なお値段が‥でもそれと気づいたTakemaが言わなきゃメカニックが気づかれない可能性もあるし、返却時に必ずひとこと言おうと思っていたのに‥忘れました(苦笑)。
ちなみにこの時のレンタル料金は700B/24hでした。値切ってもほとんどディスカウントしてはくれませんでしたが、車をチャーターするよりははるかに安いし、100ccサイズのモーターサイでは山道タンデムには力不足だしというわけで、ふだんから乗っている人であればやっぱりお勧めですね。何よりも「どこにでも自前の足で行かれる」優越性は何ものにも変えられません。ただし地図だけは自前で用意しておきましょう(レンタルバイク屋は何もくれません)。
やはり春ということなのか、食堂の隣には桜とおぼしき花がほぼ満開でした。
お腹もふくれたところで、さてターパイ(Tha Pai)温泉へ向かいましょう。実はこの温泉はパイから約10km、そしてわれわれが宿泊している宿からはせいぜい2kmという至近距離にあるのです。あまりに近いので「いつでも行かれる=最後に行けばいい」と考え、このタイミングでの訪問となったわけですね。
そんなわけで市内からコンクリ舗装の裏道を進んでいくと‥おお、あまりにもわかりやすい分岐表示が!(英語表記あり)。
さらに進んでいくと、国立公園入口のゲートが見えてきました。ここで料金を支払います。
バイクを止めて受付に行くと係員のおにいちゃんがささっと漫画を隠したのをTakemaは見逃しませんでしたが、まぁそれはよしとして入場料を支払うことに。「いくらですか?」と聞くと20B/人だというので、言われるがままに20*2=40Bを支払ったわけですが、
と、内心は何だか不思議でした。だってどこの公園も共通料金のはずですからね。しかしこの謎はしばらくして思いがけない形で解決したのでありました。あれま何と!まぁそれは後ほどということで先を進みましょう。
さて事前に得ていた情報によれば、この公園には温泉川をせき止めた野湯らしきものがあるということです。すでに先人作の湯船があるのなら工具は不要と心得て来たわけですが、なるほどしばらく行くと、タイ人の家族連れとおぼしき団体が遊んでいるのが見えます。しかし「タイ人が遊んでいるということは、このあたりの湯温はそれほど高くない=日本人に向いているのはもっと上流だろう」と考えてさらに先へ進みます。
すると今度は白人のグループが寛いでいるエリアにさしかかりました。湯温をチェックしてみると、ほぼ適温ややぬるめといった感じでしょうか。もちろんそこで入っても良かったんですが、すぐ上にかなり広い別の湯船がしつらえられていましたので、「よしあそこだ」と入浴場所を決定しました。
左上画像は温泉川下流部のタイ人のご家族。そして右上画像こそが上流部の絶妙三段湯船でありました!
さてまずは検温です。湯をさわってみると‥適温やや熱めの43℃+αというところでしょうか。なるほど白人旅行者の皆さんがここに入っていなかったのは、「彼らにとっては熱すぎる」という理由からだったのですね。でもわれわれには問題ない温度ですんで「どこでもお着替え」服を使って水着に着替え、いざ入浴行動を完遂しようではありませんか!
見てくださいこの広さ!深さもたっぷり、湯底は粒の大きい砂地になっていて、湯船内を歩いて移動しても湯が濁ることはありません。これぞまさにタイで一番の川湯なのではないでしょうか。惜しむらくはここに来るのに入場料が必要&有名すぎて観光客の行き来が絶えないという点ですが、まぁどうせ水着着用ですから気にしないことにしましょう。
源泉は左右両側から流れこんでおり、湯船の左奥からの流れ込みがメインストリームとなっています。その上にも別のミニ湯船がしつらえられていますが、こちらは那須鹿の湯共同浴場の「奥の方の湯船」みたいな湯温なのでさすがにパスしました(笑)。
さてこの広い湯船ですが、上の方でちらりと書いたとおり三段になっています。それは右奥からの源泉流れ込みによるものなのですが、湯の投入風情がこれまたいい雰囲気なんですよ。
何と、こちらの源泉は「竹を割って作った樋」から投入されているのでありました!その源泉が第一段の湯船に注がれ、その湯が順に第二段、第三段へと流れ落ちていくわけですね。ちなみに上の両画像とも第三段の湯船から立ち上がった体勢で撮影していますので、見えているのは一&二段目の湯船だけです。
こちらが一段目の湯船です。ここの源泉は左側源泉に比べて微妙に温度が低く、やや長湯も可能?というわけでおしんこどんは「打たせ湯」を満喫しているというわけですね。
このあとはそれぞれ好きな湯船に陣取ってお湯を満喫ということにいたしました。そうしている間にも「入浴」を目当てとした主に白人観光客がやってきましたが、一番広い第三湯船の湯を触っては「Wao, Hot!」とのたまう方々が多く、ここで長湯をしているのはわれわれのみ‥かと思っていたら、タイ人のおじさんがやってきて第二湯船でTakemaと同浴。やはり好みの湯温の違いとは民族の違いというより個人的な違いによるものなんでしょうかね。なお左上画像にマウスオンすると「タイ人のおいちゃんと同浴するTakemaの図」画像に変わります。え、見たくないって?やかましい(笑)。
さてこのあとは、やはり一番広い第三段湯船でまったりすることにします。ついでにクーラーバッグからこんなものも引っ張り出したりして(笑)。ちなみにこの湯船、場所によって熱さが違いまして、やはり上流部はさらに熱いんですね(44℃くらいかも)。すでに身体が慣れていますから長湯しなければ問題ないとはいえ、いきなり入れと言われたらやっぱり躊躇しそうな気がします(笑)。
さてしかし、さすがにやや長湯になってきたのでちょっと湯疲れしてきた気もします。おしんこどんも全身浴から足湯に切り替えている様子(何だかふざけてますが)、というわけでそろそろ上がりましょうか。
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このあとはいよいよ「このような恵みをもたらしてくれる源泉地帯訪問」となるわけですが、やたらに画像が多くなってしまったため続きは次のページにて。最後の夜にもかかわらず、またまたお宿のリゾートホテルが「やらかしてくれた」のでありました!(大苦笑)。
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