− 2009 タイ北部湯めぐり(18) ターパイ源泉見学後、パイ最後の夜をまったり‥し、しかしっ!−
さてそんなわけで上流にあるらしい源泉部目指して歩いていきます。しかしただでさえ暑さがこたえる午後だというのに、ついさっきまで熱めの湯浴みにいそしんでいたわけですから汗が出る出る汗が出る!「人はなぜ源泉を目指すのか、それはそこに湯があるからだ」といったのは誰だったでしょうか、野口さんだったか松田さんだったか郡司さんだったか、はたまた賀曽利さんだったでしょうか?(ちなみにこの4人の方々の名前を全員フルネームで言えるあなたはかなりの温泉マニアであると思われます(笑))。
整備された歩道の脇には源泉から流れ出た湯があちこちに自然の湯だまりを作っていますが、もうこのあたりになると、
身体を冷やす氷なしでの入浴=地獄絵図、を意味するわけですね。というかそれ以前の問題として完全に大やけどしちゃいますって(笑)。それなのに左上画像を見ると、熱湯池のすぐ脇にいくつも木が生えているんですよね。これらの木は「生まれながらにしての熱湯生活」でもうすっかり熱さには慣れちゃっているということなんでしょうか?普通だったら根っこがゆだってしまうと思うんですが‥。
歩くこと数分で源泉エリアに到着です。一帯は完璧に整備されていますので、歩道エリアから踏み出さない限り「ボッケにはまってさぁ大変♪」などという事態に陥ることはありません。よい子の皆さんは間違っても「はちじゅうどってどれくらいあついんだろう、ちょっとあしをつけてみようっと」などという愚行に走らぬよう気をつけてね。なお、この場合の「よい子の皆さん」とは年齢的なものを指すのではなく、「ページトップの4人の名前をちゃんと言えてしまった人々」をさしますので念のため(笑)。
源泉帯にはいくつもの湧出口があり、場所場所によって温度は違うようですが、一番手前の湯池(左上画像)では80℃もあるようです。右上画像などはまるで「さあさぁどうぞ入浴してください!」といわんばかりの絶妙な野湯形状になっていますが、もちろん入浴したが最後まさに「逝ってヨシ!」状態になること請け合いですね(笑)。
と、先ほど下の川湯エリアにてお会いしていたフランス人のご夫婦が、「せっかくだから2人一緒の写真を撮ってあげますよ」とおっしゃって下さいました。ではではというわけでお言葉に甘えて‥
そんなわけで撮ってもらったのがこちらの画像。たぶん今回の旅行で唯一の「二人で一緒」ショットだったかも(笑)。
さてちなみに奥の方にも源泉湯池がいくつかあるようなのでさらに進んでいきます。ちなみに源泉近くではそこそこ硫黄臭を感知できるんですが、川湯エリアまで流れていく間に匂いは消えてしまうらしく、入浴エリアではホントに単純泉らしい単純泉といった湯となっています。ぬるスベでもなく、かといって浴感のキツイ湯でもないので「毎日入るには最高」系ですね。
3つの源泉池が並んでいるうち、真ん中に位置する湯池には「No Boil Egg」の文字が。おそらく下の湯の川には、主にここの池から湧き出す源泉が流れていくからだと思われます。そして一番奥に位置する湯池には何と源泉の取水パイプが取り付けられているではありませんか!これは公園内の宿泊施設に送られているのでしょうかね?(もっとも公園内に宿泊施設があったかどうだかは未確認です)。ちなみにパイプの先には金網が取り付けられていますが、そこには湯花とおぼしきモワモワがびっしり付着しておりました(右上画像マウスオンで拡大画像に変わります)。
源泉地見学から戻ってきて、再び極楽浄土温泉の前にて記念写真♪
ところで、ここTha Pai温泉では、前日ポーンドゥアット温泉(野湯)にて出会った日本人取材陣の皆さんと偶然再会したのでありました。と、ここで「どうにも気になっていた」事柄について先方のガイドさんにご質問申し上げることといたしました。それはつまり「公園の入園料金体系は一体どうなっておるのか?」ということなのであります。
Takema 「あのー、国立公園の入場料についてお聞きしたいんですが。日本で調べたら「外国人の入場料金はB400に値上げされている」ということだったんです。それなのにいざ来てみるとずっと安いですよね。これは一体どうなっているんですか?」 ガイド氏 「確かにB400に値上げはされましたが、しばらくして再びB200に値下げされたんです。おそらく外国人の入場者が激減したために政府も「これではいかん」と考え直したんでしょうね。」 Takema 「なるほど、ではB400という情報もあながち間違いではなかったんですね。でも、昨日のポーンドゥアット温泉ではB200ではなくB100しか請求されませんでしたが、これはいったいどういうことなんでしょうか? ガイド氏 「それはですね、本来の料金は確かにB200なんです。ただ、例のバンコク市民によるスワンナブーム国際空港の占拠、さらに現在の世界的不況が追い討ちとなり、タイを訪れる外国人観光客数が激減したため、政府は現在観光客誘致のためいろいろと思いきったディスカウント施策を実施しています。公園の入場料値下げもその一つで、2009/2月中旬−5月中旬に限り、本来のB200を半額に値下げしているわけなんですね。」 Takema 「なるほどそういうことでしたか!では偶然とはいえこの時期に訪問したわれわれはとてもラッキーだったというわけですね。もし入場料がB400の時に来ていたら、各公園内の温泉に入るのに日本円で約1200円もかかってしまうことになったわけですからね。1箇所ならともかく何箇所ともなるとやはり躊躇すると思いますから‥。」
と、ここまではヒジョーに勉強になる解説をいただいたわけなのであります。しかしこの直後、ガイドさんもびっくり!の話になっていったのでありました(笑)。
Takema 「ところで、ここTha Pai温泉は他の公園とは違った料金体系なんですよね。B100を覚悟していたのに、ゲートで料金を聞いたらB20と言われたんで2人でB40しか払わずにすみましたし。どうしてここだけ安いんですか?」 ガイド氏 「は、はぁ?あなた方、B20しか請求されなかったんですか?それは変です。タイ人の入場料金だってB50ですよ。」 Takema 「え?そ、そう言われても困ってしまうんですが(笑)。わたしはゲートの係員さんに英語で「いくらですか?」と聞いたんで、係員さんも自分たちが地元タイ人でないことはわかっていたはずだと思いますが‥。」 ガイド氏 「確かにそれはそうでしょうね。でも不思議な話です、こちらのグループの日本の皆さんは全員B100ずつ払ってますし、勿論タイ人のわたしもB50請求されましたしねぇ。」 Takema 「(何だか口元がほころんでくるのを我慢しながら)そうですねー、どうも妙に安いなぁとは思っていたんですが‥(うぷぷっ♪)。」
あの若いゲート係員氏が一体どうしてわれわれにB20しか課金しなかったのかは今でも謎であります。理由は何とでも想像できますがそのいずれも一切根拠はありませんからね。ということでここはひとまず、
ということにしておきましょうね(笑)。決して「バイク好きの彼は大きなバイクがやって来たのを見てついつい嬉しくて値引きした」とか、あまつさえ「仕事中に漫画を読んでいるのを見られてしまったので一瞬焦ってしまい思いつきの料金を口にしてしまった」とかいうような下世話な推理はしないようにしましょうね(笑)。
そんなこんなで午前午後の湯めぐりを終えてとりあえず宿に帰ってきました。バイク返却時間の17:00までにはまだしばらく時間があるので、することといえば「エアコンの効いた快適な部屋でお昼寝」に決まってます。しかしまぁ今日1日でいったいどれだけ汗をかいたことか!
そしてTakemaのみ16:30に起きあがってバイクを返しに行きます。今夜こそは宿で夕食と決めていますし今朝も確認したし、これで「今晩も夕食はダメ」などと言われたら今度はホントに宿代の不払い運動までやっちゃうゾ、いや本当に2夜連続で町まで往復20kmも走らされたわけですからね、しかも決して安宿ではなく「リゾートホテル」なんですからね。もうホントに頼むし夜くらい静かにゆったりした時間を過ごさせてくださいな‥(謎笑)。
最後の最後にはメインロードで一気にスピードを出してみました。感想は‥(微笑)。
そんなわけで無事17:00前にバイクレンタル会社「aYa Service」まで戻ってきました。ちなみに係員による返却時バイク点検は一切なし、アバウトですねー(笑)。このあとバイクはすぐに駐輪場に運ばれましたが、敷地内にニワトリがうろうろしているのはご愛敬。おっと、ここではXR250もレンタルしていたんだということをこの時初めて知りました。でもタンデムの舗装山道走行ならやっぱりオンロードのほうがいいですね。もしソロツーリングだったら‥でもやっぱりスーパーフォア400かな。
このあとは予約しておいた宿の車で戻ったわけですが、おしんこどんはこの間ゆっくり休憩後、貸切湯船に湯を張った上でにひとり川原にたたずんでいたそうです。とはいえ無目的の佇みではなくしっかりとした目的意識とともに。それはつまり、
というわけです。この時Takemaは現地にいなかったので、おしんこどん日記を引用させてもらいましょう。
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そのあとTakemaも帰着し、湯っくりマイ温泉であたたまった上で(いやすでに日中の直射日光で身体は火照っているんですけれどね)、19:00にレストランへ。いやーさすがに今夜は営業していますね!何だか狼少年みたいな気にさせられた前の2夜でしたんで安心しました(苦笑)。
暗いのはデッキのテーブルに着席したから。実際はもっと明るく感じました。おすすめの料理を聞くと、「パイ川で獲れた魚のフライがいい」というので、言われるがままにそれと、鶏肉のカシューナッツ炒め、ごはん、そしてもちろんビール(ビアチャン*2)をオーダーして、しめて385B(1200円弱)。われわれにはちょっと多めでしたが美味しくいただきました。おっと、いつの間にかやってきていた猫もわれわれのテーブルの下で夕ご飯ね(右上画像マウスオン)。
ちなみにレストランのマネージャーとおぼしきおじさん、流ちょうな英語を話す人だと思っていたら、以前はインターコンチネンタルホテルで働き、アメリカやドバイなどでも勤務経験のある方でした。何でも娘さんは日本人と結婚し、現在京都在住なのだとか。日本にも3回訪問したことがあるそうで、感想は?とお聞きすると「寒かったです」とのこと。「では今度は是非夏に訪問してください、日本の夏はタイと同じですよ」と申し上げると「娘も同じようなことを言っていた」とかで和気あいあい。
夕食後は、レセプション付近で無線のインターネット接続ができるというのでノートPCを持参してしばしネットサーフィン(死語)。驚いたのはWBCで、もう敗退したと思いこんでいた日本がまだ勝ち残っていて、しかも明日が決勝戦、対戦相手はまたも韓国であるという事実。
決勝戦の結果は明日泊まる宿で‥でもネット環境のある宿なのかどうかは不明ね(苦笑)。
とまぁ、ここまでは平穏無事に過ごしてきたわけなのでありますが、最後の最後で大トラブルが発生したのであります。拙サイトの掲示板書き込みにレスを書き込んでいたところで、
われわれのいた場所がロビー内ということもあって、スタッフが急にあわただしくなるのを間近で見ていたわけですが、聞けば「地域の問題ではなくこのホテルだけのトラブル」なのだそうで、急いで技術者を呼んで修理するからしばらく部屋で待機してほしい」とのこと。あのー、もう21:00を回っているんですが、技術屋さんもお酒を飲んでもうすっかりいい気持ちになっていたりしませんか?(苦笑)。
ライトは持参していたので真っ暗な中でも問題なくコテージまではたどり着けたわけなのですが、ふと見ると‥
どうやらわれわれの建物と奥の建物とは電気の配線経路が違うみたいです。それにしても何だかついてないなーというか、このホテルは毎日何かしらやらかしてくれるもんだと唖然。まぁ別に怒っても仕方のないことなので、しばらくは灯りが点いたり消えたりを繰り返している状態で寛ぐことにしました(笑)。完全に復旧したのは夜11:00ころだったかな。
さ、明日はいよいよ大移動日です。目指すは‥「ねぎタイ」!って、この時点では何のことだかわかりませんよね(苦笑)。
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