− 2009 タイ北部湯めぐり(19) いよいよチェンダオへ移動、「ねぎタイ」はなかなか快適(嬉) −



ゾウさんたちの「出勤風景」を見るのもこれが最後ですね。

さて今日は久々の移動日です。とはいえバスの予約は到着日に終わっていて、すでに座席指定のチケット(10:30発)も持っています。分岐点のメーマライでは今日泊まる「ねぎタイ」の従業員さん(というか管理人?)のラーさんが迎えに来てくれることになってはいるはずですから‥たぶん大丈夫?

実は今日の宿は伊豆にある貸別荘「ねぎぼうず村」の姉妹施設ということなのですが、計画立案時「メーマライからファンのあいだあたりにいい宿があったら最高なんだけれどな」と考えていたのですが、立地的にはまさにベスト、しかも予約は上記ねぎぼうず村で出来ちゃうんで楽勝だし、もしかしたら現地でも日本語会話OK?との期待もありました。

で、現地のラーさんに前日電話を入れたところ、ラーさんの日本語があまりよく理解できなかったんですよね。よって上記の「たぶん大丈夫?」というのは、あくまで「ラーさんが正しくTakemaの日本語内容を理解してくれていた場合」という条件付きなのです。でもまぁあまり不安がってもしょうがないのでいざというときは出たとこ勝負で何とかしようっと。

そんなわけでゾウさんを見ながらの朝食も終了し、ゆっくり準備して9:10にチェックアウト。冷蔵庫内の有料分ウォーターボトル(1日1本/人は無料だけれど2本目から有料)に課金されたのにはびっくりしたけれど、昨日かなりラーさんと長電話したにもかかわらずその料金請求はなかったのでまぁいいかということにしておこう(たぶん課金するのを忘れただけだと思いますが、昨日は停電もあったしねー)。ちなみにおしんこどんは最後の最後でロビー内の足湯に興じておりました。最後まで頑張るなー(笑)。

宿の車でパイのバスターミナルへ。到着は9:50でしたがもうバスは停まっていて、係員氏にチケットを見せると「もう乗っていていいですよ」とのことでしたが、エアコンも入っていない車内で40分も待機するのはあまりにもばからしいので、荷物を屋根上に上げてもらった上で隣の食堂にて時間つぶし決定。

パイとチェンマイを結ぶエアコンミニバスも、メーホンソン〜パイ路線と同じくほぼ新車のピカピカでした。ただ車格が一回り大きいのは旅客需要の関係でしょうかね。それにしても左上画像、まるで「触覚」のようなミラーが威容を見せてますね。日本国内の観光バスでも見ない形状ではないんですがここまでせり出してはいないと思うんで、たぶん車検の問題だと思われます(違ったらごめんなさい)。

さ、しばしの待機時間というわけで2人ともフルーツシェイクを頼みました。おしんこどんはバナナシェイク、Takemaはマンゴーシェイクでありましたが、結構な量が出てきてちょっとびっくり。Takemaはたまった日記を成敗しながらちびちび飲んでいたわけですが、最後にはかなり一気飲みしなければならなくなっちゃいました(笑)。おしんこどんはごく普通に飲んでいたようでしたが‥?(謎笑)。

さてチェンマイ行きのバスは定刻10:30に出発、25人くらい乗れる中型バスでしたがもちろん満席でありました。下車予定のメーマライまでは約3hというところでしたが‥ここで緊急事態発生!一体発車後われわれ(というかおしんこどん)に何が起こったのか?ここはリアリティ優先で、それぞれの日記を公開することにいたしましょう!(なお一部の表現を改変しています=あまりにストレートな表現なので(笑))。

【Takema日記より

発車後しばらくしておしんこどんが「トイレに行きたい」と言い始めた。最初は「3時間(メーマライまで)はもたない」ということだったので、「でもまぁ今日のバスはどこかで休憩が入るだろうし(根拠なし)」と思っていたら、そのうちにおしんこどんが深呼吸をし始めた。聞いてみると、実は現状でもかなり切羽詰まった状況らしい(ちなみにこの時点でまだ発車後数十分)。腰も浮かし足も組んだ状況なのでかなりキビシそう。

ただここは一昨日通った道なのであのCheckpointで必ずバスは止まるはず。結果としてそこでトイレに行くことができて事なきを得たのだが、そのあとで「さっきまでの危険度を10ポイント制でカウントするとしたら?」と聞くと「10/10!」という答えが返ってきたのには驚いた。「実は宿を出るときから少し行きたかった」「これまでのわたしの人生における忍耐度の3本の指に入る」というような、本当にかなりヤバヤバな世界だったらしい。

それにしても、一昨日バイクで通った道だったのでまだ状況がわかっていたぶんマシだったと思うけれど、これが「お初の道」であったとしたら、彼女は道中「暗黒大陸から運ばれる奴隷の気分」そのものだったに違いない。

しかし当の本人の日記にはもっともっと切実な思いが凝縮されていたのでありました(笑=今だから笑えるんですよね)。

【おしんこどん日記より】

バスは定刻に出発。出発して約10kmのあの橋にさしかかる前に「これはすでにヤバイかも」というトイレ度になっていた。Takemaに聞くと「メーマライまでは3時間だよ」と答えていたけれど、わたしの現在の窮状までは理解していなかったようだ。振動は下腹部を刺激するし、バイクと違ってスピードがゆるゆるなので「どーしよー」という感じ。

「この先20分のチェックポイントで必ず停まるからその時に」とTakemaは言うが、彼が言うそこまでの所要時分はあてにならない。だってバイクの走行感覚をもとに言っているのだから。案の定もっともっとかかった。

すでに足は「X状態」で、ウエストポーチを着けているとお腹を圧迫するので外していた。

ようやくチェックポイントに到着するとアーミーの係員が乗り込もうとするが、「ちょっとトイレ!」と言うと「OK」ということで無罪放免、急いでトイレに駆け込み何とか事なきを得た。



ちなみにこの続きのおしんこどん日記によると、「トイレには自分以外にもう1人の男性が入って来たみたいだった。彼もかなり溜まっていたみたいで、わたしが出たときもまだ放尿中だった」とあります。タプタプくんがもう1人いてよかったですねーおしんこどん!(笑)。ちなみにこのチェックポイントって本来トイレ休憩場というわけでは決してなく、確かタイ政府によるミャンマーからの不法入国難民を取り締まる関門なのですけれどね。あー、オンマーさんはマンダレーで元気にしているかなぁ‥。

「最大の懸案」をクリアしたあとは、バスもおしんこどんも快調です。と、ポーンドゥアット温泉に行ったときにも休憩した道の駅?にて休憩タイムとなりました。



幸せそうなおしんこどん。Takemaはタイ軍の若い兵士くん(「タバコを1本もらえませんか」ときたのでそのついでに)と記念写真。



なかなか出発しないので、ビールとおつまみを買い込みゆっくり飲もうと思ったら「はーい出発です!」だって(笑)。

さて下車予定のメーマライに到着したのは、ラーさん(女性)と電話で打ち合わせした到着予定時刻から1時間近く遅い13:20。でもラーさんは交差点の脇で「ねぎタイ」と書かれた紙を持って待っていてくれました。遅くなったことをお詫びして、いざ宿の車に乗り込みます。



送迎車はぴかぴかの新車でした。宿は町の郊外に位置する静かな場所。

ねぎタイまでちょうど1時間ほどで到着。宿は鉄筋コンクリート造りの立派なもので、部屋にはエアコンもシャワーも付いていて快適です。最新というわけではないですが、必要にして十分な設備が整っています。というわけでまずは宿の写真からご紹介。



ちょっとばかりビミョーな日本語の看板が出迎えてくれます(笑)。



かなーり広いエントランスロビー。ここは風の通り道、かなり居心地のいい場所です。ちなみに土足厳禁(スリッパあり)。



階段の裏側にはテラスもあり、朝夕の涼しい時間にはここでのんびりするのもいいですねー。



部屋のサイズもかなり広いです。冷蔵庫付きなのでビールほかを買い込んでおけばぬふふですね。

なお各部屋にTVはありませんが、1階のコモンスペースで自由に見られるので問題なし。ただ、英語のチャンネルはなかったような(もちろん日本語も)。またこの部屋にはインターネットに接続できるノートPCがありますから(有料)、Takemaとしてはそっちの方がありがたいです。ちなみにWBC決勝戦の結果を知ったのもここのPCからでした。ただしダイヤルアップ接続なのでスピードは推して知るべし、また電話回線と共用だと思うので長時間の接続は控えましょうね。

さてこの後はどうしようかと思いつつラーさんに「いくつかある温泉の場所」をお聞きしていたら、ラーさんから何ともありがたいお言葉をいただいちゃいました!

え、いや、それではあまりにも申し訳ないんでなんだかんだほんにゃらおろろというわけで「では、よろしくお願い申し上げます!」。というわけで、チェンダオ近郊の湯めぐり第一弾はVIP待遇の送迎付きと相成ったのであります。



というわけでスイのスイのすいすいっと現地に到着です。正面ゲートは‥(右上画像マウスオンで拡大)。

この続きは次のページでのお楽しみということで。
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