− 2009 タイ北部湯めぐり(20) 到着した日にいきなり土管湯、バーンヤーンポーン温泉訪問(嬉)!−



こ、これはコレハ!あまりにも素晴らしき湯船にヒデキ感激火事親父モード爆裂です!(意味不明)。

チェンダオ洞窟の近くにあるこの温泉の名前はバーンヤーンポーン温泉(Ban Yang Pong Hot Spring)。道路脇からわき出ている源泉を集め入浴出来るようにした立派な施設ですが、利用料金は無料というのがこれまた嬉しいじゃないですか!

ちなみにこの入浴設備を作ったのは何と日本人!それも河川法に抵触しないように(いや、タイに河川法があるのかどうだかは知りませんが、要は不法な構造物として撤去されることのないように)ちゃんと当局の許可を得た上で設置したらしいというのですから素晴らしいではありませんか!しかもその建設にはねぎタイもかかわっているとか?(未確認ですが)。

ちなみにネット上に散見される先達の方々の訪問記によると、このコンクリ土管、いわゆるヒューム管浴槽は第1号が2004年頃に設置されたそうですが、2006年には4つに増殖し、そして今回われわれが訪問した際(2009)にはさらに増えて7つもありました。ちなみに源泉パイプの一部は対岸に位置する民家方面にも延びていて、もしかしたらその先には「プライベート露天風呂」なんてのがあるのかもしれません。
ちなみに全然関係ない話ですが、ヒューム管の正式名称が「遠心力鉄筋コンクリート管」であるってこと、皆さん知ってました?「日本ヒューム管協会」という団体まであるんですね。以上、ほとんど役に立たない無駄知識でした(汗)。



河原部分に6基(左上画像)、そして一段上がったところにもう1基(右)があります。

ちなみに左上画像をよく見るとわかることですが、配湯方法に「タイならでは?」の工夫が見られます。それは「全ての浴槽に源泉湯が直接送られているのではない」ということ。

左上画像で、長い2本のパイプによって配湯されている浴槽は源泉そのままですが、そこからあふれた湯はそのまま右隣の浴槽へ、そしてそこからさらに奥の浴槽へ、そしてさらに奥へというようにお湯が流れていく構造になっています。ここの源泉は体感41℃ほどの絶妙の湯加減なのですが、それはあくまで「日本人にとっての適温」ということであり、お湯に入る習慣がないタイの人たちにとっては熱すぎるのかもしれません。でもこれなら誰しもが「自分の好みの湯温浴槽」で入浴できるわけであり、まさに至れり尽くせりなのであります。

ちなみにこれだけ考えられた施設であるにもかかわらず、一方で「脱衣場」などは全く設けられていません。そもそもタイの人たちにマッパーで入浴する習慣などないのですから当然といえば当然の助動詞「べし」なのですが、これはちょっと不便?いやいや、そんな時こそおしんこどん特製の「どこでもお着替えポンチョ服」が役に立つのです!



(左)こんな場所でどうやって着替える?(右)これですよコレ!(画像は2007バヌアツのもの)。

というわけで着替えも無事終了!「吾将浴極上湯、痛快哉(われまさにごくじょうなるゆをあびんとす、つうかいなるかな)」という名言を残したのは唐代の詩人趙苑だったと記憶していますが(真っ赤な嘘です)、とにかくチェンダオ地域の初湯を楽しんじゃいましょっ!





「見て悦楽入って極楽、バーンヤーンポーンの湯!」

熱すぎずぬるすぎずのジャスト適温湯で、川べりの浴槽なら長湯も可能、いやー何とも素晴らしい温泉です。製作に関わった皆さまに感謝申し上げます!

Wmv形式、2.88MB、1分16秒




まさに源泉かけ流し。それぞれの浴槽にはちゃんと排水溝が付けられていてお掃除も楽々、というところに日本人らしさを感じます(笑)。

そうこうしているうちにお母さんとまだ小さなお嬢ちゃんがやってきました。なるほどここのお湯に入りに来たのかな?と思っていたんですが‥あれあれれ?



なるほど、湯浴よりも水浴のほうがタイ人にとってはデフォルトですもんね。子供が嫌がっていないところを見るといつものことなのでしょう(ちなみにこのすぐ下流は石で簡単にせき止められているため、ここは流れがない&深さがある場所になっています=右上画像マウスオン))。うーんでも何だかなーと思ってしまうのは‥嗚呼日本人(笑)。

そんなわけで明日訪問予定にしていた1湯に早くも浸かれてしまって大満足、ラーさんありがとう!地元の女の子達がやってきたので(彼女たちは温泉浴をしにきた)、「この時間からはジモ専タイムでしょ」と考え入れ替わることにして服を着がえ、再び車でねぎタイへ戻ったわけであります(ちなみにチェンダオの市内でビールやら何やらの嗜好品を買い込んだことは言うまでもありません)。

この日の夕ご飯はラーさんお手製。「トムヤムクン、辛さはどうします?」と聞かれたので「多少マイルドなくらいでお願いします」と答えたわけですが、ラーさんは「この人たちはタイ料理に慣れていないだろうから‥」と考えてくれたのか、「かなり手加減」して下さいました(笑)。「酸っぱやや辛」という感じですかね。しまった、あの時追加の唐辛子やニョクマムなどの「調味料セット」をなぜもらわなかったんだろう(テーブルには出ていなかった)。今になって後悔です。



「オリジナルバージョンで」と言えばよかったかも。でもまぁ、本日もおつかれさまでしたと乾杯です。



シンプルですがほのぼのするお味でございました。まさかイカが出てくるとは思ってませんでしたが(笑)。

ということでこの日の行程は終了。おしんこどんは早々撃沈。Takemaは明日の目的地の下調べ(&焼酎ちびちび)でしばらく起きていましたが、それでも23:00前にはおやすみなさいでありました。さ、明日はどんな湯に?(今さらですがこの旅行、本当に温泉ばっかりですね)。
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