− 2009 タイ北部湯めぐり(24) チェンダオ洞窟は超強力天然エアコンですずしー!−



あつーい暑い!というわけでチェンダオ洞窟に涼みに行きましょ。

続いてはチェンダオ洞窟を目指します。特に何があるというわけではなさそうでしたが、ま、この周辺ではメジャーな観光地でもあるのでとりあえず行ってみましょというわけです。新道のバイパス路はかなりの高規格道路であるにもかかわらず車が圧倒的に少なくヒジョーに快適。でもその一方で「果たしてこの道路を造る必然性はあったんだろうか」という、何だかどこかの国と同じような疑問を感じないでもありません(笑)。



メーター読みで90km/hということは実質72km/hということ。旧道との分岐はインターチェンジ方式、でもってこの交通量ね。

走って行くに従って、タイ国内第3の高峰であるチェンダオ山(2275m)が近づいてきます。洞窟はあの山麓にあるようですが、それにしてもかなり急峻な山容なのに驚かされます(右上画像マウスオンでチェンダオ山遠望画像に変わります。ちなみに噴火しているわけではありません(笑))。

ちなみにこの山に登るには日帰りでは無理で(登山口からの標高差は1700mくらいあるらしい)、また山中に山小屋もないことからガイドやポーターを付けてのお大名登山になるようです。2001年の情報では「全部込み(ガイド+ポーター2人、食事&宿泊)2000Bでどうだと誘われた」とありますから結構な値段がかかります。が、ものは考えようで食事と宿泊(テントですが)が全部込みであればそう高くもないのかも知れません。あとは当事者の気持ち次第ですね。ただ雨期はおすすめしないようです(当然)。行くなら11-2月でしょう。

さて話を洞窟に戻すとして、洞窟までいよいよあと数kmというところに来たところで「見覚えのある交差点(五叉路)」が出てきました。そう、ここは昨日訪問したバーンヤーンポーン温泉への分岐でもあるのです。

五叉路のうち斜めに入る一番細い道(左上画像)を進むとかの温泉なのですが、今日の目的地は洞窟なので、看板に従って別の道へ(ちゃんと英字看板が出ています。観光地ですしね)。すぐ先でこれまたやや細い道になりますが、看板通りに行けば特に問題はありません。ただしこの道(左上画像)は観光バスも通るのでお気をつけあれ。



「チェンダオ洞窟までの道中」

気持ちいい道を爆走(でも70km/hくらいですが)。そのあとはやや細い舗装道をさらに進んで洞窟へと進みます。

Wmv形式、1.47MB、38秒


さてお土産屋さんが立ち並ぶあたりにバイクを停めて、入口とおぼしき方面へと向かいます。それにしてもお土産屋さん、品物を見ると山野草や薬草絡みの品物が目につきます。あとで知ったことですが、この地域はタイでも有名な薬草の大産地なのだそうです。うーむ知っていたら‥でも利用法を知らない人間が買っても無駄にするだけですね(笑)。



この連屋根の奥が洞窟の入口になっています。入場料B20を支払って奥へ奥へ。

そんなわけでいよいよ洞窟の入口に到着です。もうこのあたりから「ひんやりした冷風」が漂ってきていて、いやがおうにも納涼気分が高まってくること請け合いです。いや本当のことを言えば右上画像のエリアまで進むとあまりの気温差にブルっちゃうんですけれどね(笑)。

ちなみにここでおしんこどんに関する内情をこっそり暴露してしまいましょう。ここだけの話ね(って、全世界に公開してるんですけれど)。左上画像でおしんこどんが履いているサンダルですが‥

とはいえ、サンダルそのものはれっきとしたタイ製、というかタイで買った物であるのは間違いありません。2007年にラオスを再訪問した際、サンダルを持ってこなかったおしんこどんは、バンコク中央駅すぐ脇のお店でこのサンダルを購入しました。「結構いいかな(履き心地が)」と気に入っていたようでしたが、宿の部屋に全く同じサンダルが備品として備え付けられていて「うーん‥」と思ったようなこともあるようでした。

で、帰国後はまさに「実用サンダル」としてわが家のベランダ出入り用に日々利用されていたわけなのですが‥。

このタイ旅行の準備をするにあたり、彼女は当然別のサンダルを持って行くべく探していたわけですが見つからないまま時間切れ。というわけでこのベランダサンダルがいわば「里帰りの栄誉に輝くことが出来た」というわけなのでありますね(笑)。

さてそんなこんなで、ひんやりした(最初は寒い)鍾乳洞の中に入っていきます。チェンダオ山は基本的に石灰岩質の山らしく、この洞窟のみならず大小様々な鍾乳洞が存在しているようです。

内部の広場には仏様が安置されており、お詣りをすることが出来ます。またお金を払えば「メインストリート以外」の、照明設備のない支洞に入っていくことが出来るようで、そのためのランタンを準備したガイドさん達も散見されました。とはいえそれらの支洞入口は施錠されているわけでもないので、しっかりした「マイ懐中電灯」を持っていけば‥


(いややりたくないですが。)



確かに石灰岩系の鍾乳洞ですね(左上画像マウスオンで別画像に)。それにしても右上画像は何だか勇ましいぞ(微笑)。

もちろんわれわれは「ノーマルコースでいいや」ということにしましたが、それにしても観光客が多いこと。中華系、英語系、はたまたスペイン系のお客さんまでやってきます(ガイドさんの話す言葉でそれと察することができます)。さすがこの界隈随一の観光地!(ただ、あとから考えれば「一番混んでいる時間だった」だったのかもしれません)。

というわけで一番奥まで行った上で同じ道を出口まで戻ってみると、予想通り洞窟入口でTakemaのメガネが曇りました。その昔鍋料理を目の前にしながら「眼鏡すっきり曇りなし、料理すっかり食う物なし」とのたもうたCMがありましたが(たしか「メガネクリンビュー」のCMだった)、こんな時メガネクリンビューが‥いや、なくてもいいか(笑)。そういえば子供ながらに「油膜のギラギラ危険です!」と刷り込まれたのか、今も自分では車のフロントガラスを「すぐにウォッシャー液で洗浄する方だ」と思います(笑)。この段落、若年世代の方にとっては全然わからないと思いますが、いいですから全く無視してください(笑)。

眼鏡を拭いて地上世界を見渡してみると‥うわ、ぽつりぽつりと雨が降ってきているではあーりませんか!しかも出口方面に向かうにつれて雨脚はどんどん強まるばかり、うわーこれは困ったこまったこっまちんぐマチコ先生、いやこれは違うぞ、言い直すならばせめて「困ったこまったコマ倉千代子」‥うーんこれもまたどうしていいやら(世間的には「困ったコマッタこまどり姉妹」が通用。ただし「こまどり姉妹」を知らない人は日本のサブカルチャーを勉強しまチョゴリ(あまりにも強引でゴメンナサイ)。

しばらくは土産物屋さんの軒下で雨やみを待ちましたが、一向に止む気配がないので(この頃になると団体さんは大型バスで続々去っていきました)広場の向かいにある茶店へ。ここでコーラを「2人で1本」というつつしまやかというかセコい注文をして天候回復を待ちます。しかしコーラを飲み干しても全然止まない、さすが山あいの天気はこんなものですね。というわけでしばしあずまやに移動して天気待ちということにしたわけです。



画像ではわかりませんがかなりの雨が降ってます。ちなみにこのあずまやで喫煙すると罰金B2000だそうです。現地物価を考えれば‥法外?



ちなみにあずまや内中央のテーブルには「先客のみなさま」がタイ将棋に熱中症!ゲーム盤が最初からテーブルに設置されてます。




「黙々と駒を進めてます」

ちなみにこの動画を撮影してすぐに、左側の年長おじさんが「あちゃー負けたっ!」と降参していました。Takemaにも言えることですが「後生畏るべし(by 孔子)」なんですよね。

Wmv形式、1.08MB、28秒


それでも「継続は力なり待てば海路の日和あり」の合わせ技一本系のことわざ通り雨が止んできました。雨雲がどちらの方向に動いているかはわかりませんが、とりあえず動き出すことにして走り出すと、1km走ったか走らないかのところで再び雨が降り出しました。ちょうど道路の脇に雨宿りに適した建物があったのでここで再び休憩です。

と、先客の白人さんが一人、自転車とともに雨宿りをなさっておりました。聞けばこの界隈のゲストハウスに泊まっていて、宿の自転車(マウンテンバイク)を借りてきたのだそうな。

で、この建物内にはなぜか「われわれの心根を揺さぶる」としか言いようのない、トキメキのアイテムが置かれていたのでありました!それは右上画像の通りの「表彰台」これはもう、乗ってみるしかありませんよね!(「そうかなー?」と思われる方はこの辺を無視して次のページに行っちゃって下さい)

こういう場合の優勝者は、意味があろうとなかろうとおしんこどんなのであります。この辺が「夫婦の順列」を意味するのか否かについては言明を避ける次第ではありますが(苦笑)。で、ほたえているわれわれ夫婦に呆れた彼が、「よろしければあなた方の写真を撮ってあげましょうか?」と言ってくれたことは言うまでもありません。そんなわけで次のような写真となったわけですが?



あれまー、やっぱりこれって「夫婦の順列」?(大笑)。

そうこうしているうちに雨はすっかりやんでくれました。白人の彼は一足先に「ではでは」と去っていきましたが、ふとチェンダオ山を見ればきれいに山全体が見えています。というわけでちょっと道から外れた場所まで移動して山を撮影することに。



こちら側からだと前山がメインに見えますが、その奥に「高み」が見えていますね。なるほど結構ハードな山登りになりそう‥。

帰り道は旧道経由で帰ることにしました。昨日ラーさんの運転でこの界隈を通っていたこともあり迷うこともありませんでしたが、気になっていたのはこちらの画像。



これって、タイの桜なんですかね?

いやもっとも桜をこれだけ珍重というか重視するのは日本、それもせいぜいここ100年あるかないかの日本人だけですから、地元の方にとってはどうでもいいことだと思うんですけれどね。ちなみに日本の桜=ソメイヨシノというイメージがあるかもしれませんが、そもそも交雑種のため接ぎ木でしか増やせない種であり、またその歴史もまさに100年ほどのものなのです(最古樹でさえ樹齢100年、樹齢数百年という桜はヤマザクラに多い)。でも話を戻せばこの木が分類上の「バラ科サクラ属」にあたるかどうかもわからないんですから、この話はこの辺で終わりにしておきましょう。

宿に戻り、ラーさんに「パンクしたんで修理しました」と報告し(ラーさんは「パンクなんてよくあること」と思われたのか全然気にしていないようでした)、続いてこの日の夕メシ談議となりました。せっかくなので今日は地元の食堂で食べようと思っていたのでそのことをお伝えすると、「地元の食堂ではタイ語しか通じません、わたしが一緒に行って注文までお手伝いします。」と、何ともありがたいことをいってくださいます。したがって、「でもそれくらいならわれわれでも出来るかと‥」という言葉は封印しました(笑)。



異常なほど広いメインストリート(でも通行量は少ない)沿いにある食堂へやって来ました。



缶ビールは感動的に冷えていて喜び爆発です。まずは乾杯、おかわりしたことは言うまでもありません。

料理についてはラーさんが「何が食べたいですか?」と聞いてくれますが、「チャーハン」はわかっていただけてもそれ以外の「日本語による料理イメージのタイ語訳」は難しいらしく(そりゃそうですよね、イメージを置き換えて訳さなきゃいけないんですから)、結局は「地球の歩き方」の出番となりました。料理の画像とタイ語メニューが添えられているんですから便利一番。でも「何が出てくるかわからないヒヤヒヤ感」が味わえないのは一番残念?



左から順にエビチャーハン、きしめんあんかけ豚肉うどん、そしてなぜか昨夜と同じくイカと野菜の辛炒めとなりました。でも美味しかったのでOK。

で、お腹がふくれてくると食べるペースが落ちるというのは誰しもそうなんですが、そうなってくると目の前にある食物に対するモチベーションが下がる=あちこちよそ見を始めたりするわけですね。すると‥



「ほんの数匹しかいないじゃないか?」と思われるあなたは木を見て森を見ていません(笑)。これは思い切りズームアップしているので肝心なところしか写していないんですね。実際のところ、蛍光灯2本にたぶん20匹以上は集まっていたと思われます。

ただし彼らは吸盤が発達しているので「うっかり落下してさー大変」ということはまずありませんし、そもそも彼らが光源に集まってくるのは同じく光に集まってくる虫を補食するためなのですから、お店としては願ったり願ったりというわけですね。この際「蛾の鱗粉が落ちてくるぢゃないか!」というツッコミは無意味です。だってヤモリが居ようといまいと彼らは集まってくるはずですからね。

われわれが座っているのは一番道路際の席でしたから店全体のヤモリ生息状況については確認しませんでしたが、もしかしてこのお店の天井付近では100匹単位のヤモリくんが「彼らの夕食タイム」を迎えていたのかも知れません。でもすばらしいのは、この「天井ヤモリ」のことを店員さんもお客さんも誰も気にしていないということ。

タイの家にヤモリはつきもので、中にはこんなCMもあったようです。CMですからこれがタイ人の皆さんの共通理解だとは思えませんが、でも「ヤモリに対する想いの一端」を表現しているように思います。




「ヤモリも夕食の捕食中」

本当は大小含めてもっともっとたくさんいたんですが、動画があまりにも冗長になりすぎてしまうのでズームアップした核心画像だけを載せることとします。

Wmv形式、961KB、24秒


翌日はいよいよバンコクまで戻らねばということもあって朝も早いし(7:30朝ごはん、8:30に宿を出発)ということもあって、この日は2人とそこそこ早く寝ました。もっともおしんこどんはなかなか眠れなかったようですが‥。

しかし、バンコクまではなかなかたどり着かなかったのであります。ん?何でチェンマイでトゥクトゥクをチャーターするの?(笑)。
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