− 2009 タイ北部湯めぐり(26) チェンマイ近郊、サンカムペーン温泉へ −
トゥクトゥクのドライバーさんお待たせしましたということで、ルンアルン温泉をあとにしてサンカムペーン温泉へと移動します。ちなみにわれわれは全然気づきませんでしたが、先人の記載によると、ルンアルン温泉の源泉からはよく見るとサンカムペーン温泉の源泉吹き上げ(これまた人工的に吹き上げさせている)が見えるらしいんですね。要は源泉のエリアが非常に近いというわけなんですが、それでも別源泉であるならば、「男なら行かずばならんですたい! by 伴宙太」なのであります。
さて源泉は近くてもそれぞれの入口は遠いので、分岐まで戻ってからサンカムペーン温泉への道に入り直すことになります。もちろん最初の段階で「両方に行きますよ」「OK」というやり取りをしていたので、出発時にあらためて次の目的地について確認することはしませんでした。でもねあぶないアブナイ。分岐まで来たところで、
「ちょっ、ちょっと止まって!」とドライバー氏に声をかけ、「ええっと、サンカムペーンじゃなくて、サンカムペーン温泉に行きたいんです。さっきの分岐を曲がってください」とあらためて要請した次第です。
【補足】
「え?どこが違うの?」とカタカナを読みなおした方もおられるかと思いますので念のため申し上げますと、サンカムペーンの「町」はチェンマイとこの両温泉の中間に位置しています。この町はチェンマイの夜市で売られる民芸品の製作地ゆえ、「おみやげ購入の穴場」として有名になってきていますが、同時に「もはや穴場ではない(価格的に)」という状況になりつつもあるようです。まぁいずれにせよわれわれ夫婦にはあまり興味のない町ではあります(おみやげにこだわらない=今回もほとんど買い求めていない)。
というわけでトゥクトゥクは方向を転換し(小回りが利くから切り返しは不要なのね)いざ「サンカムペーン温泉」へ。ドライバー氏はなかなかいい感じの人だったので「すいませんね、これで何か飲み物でも飲んで待っていて下さい」と20Bを差しだした次第です。普段はこんなことしたことないんですけれど‥。
前のページでも書いたようにこちらは公営、入場料もタイ人と外国人とで料金が違っていて、先人のサイトによる情報では30B/人ということでしたが40B/に値上がりしていました(右上画像マウスオン)。ちなみにタイ人料金はその半額の20Bだそうです。ちなみに入場料金は右上画像の右側に見えている建物で払います。見えにくいですがその先にはゲートがありますので、くれぐれもぶっちぎらないように(笑)。
園内に入ってみると、庭園というか公園部分はこちらの方がはるかに広く、また多彩な造園構築がなされていて、公園という意味ではルンアルンよりもこちらの方に軍配が上がるような気がします(左上画像マウスオンでおしんこどん画像に変わります)。
で、ここからが本題なのですが、入園料でいえばルンアルンと同じタイ人料金であるにもかかわらずやっぱりお客の数はこちらの方が圧倒的に多く思えるんですね。その理由はといえば、あちらにはない「屋外長大足湯川」があるから?
源泉から流れてくるお湯はしっかり管理された状態で(つまりはコンクリ護岸の湯川となって)流れています。ある程度湯温が落ち着いたあたりからはタイ人観光客の皆さんが足湯に興じているわけで、それが結構いい感じなんですね。それだけのお客の入りがあるからか、こちらでは「竹籠入り生卵(温泉タマゴ用)」の売店もあったりしましたね(右上画像にマウスオンすると「残りあと3つとなったゆで卵竹籠セット」画像に変わります)。
しかしわれわれにとっては足湯は決してメインの湯にはなり得ません。というわけでまずは源泉訪問へ。
敷地の一番奥の方にある源泉エリアには、ルンアルンと同じく源泉湯池と吹き上げが設置されておりました(両画像ともマウスオンで画像が変わります)。続いて吹き上げに近づきます。ルンアルンでは芝生の奥にあったんで近くまで行かれなかったんですよね。
勢いよく吹いてますねー。でも当然自噴じゃありませんが。
さて源泉見学も終えたところで!今回の湯めぐり編最後の湯、サンカムペーン温泉個室の湯にいざ向かいましょうではありませんか!入浴料金は専用の小屋で支払ってチケットを受け取るわけですが、一番安い(15B)部屋は「浴びるだけ」しかできないので、「肩まで浸かりたい」というよいこの皆さんは「Bathing in the basin」(30B)を選びましょうね。
料金は明示されています(左上画像マウスオンでチケット画像に変わります)。チケットを握りしめて男性用個室入浴棟(右上画像)へ。
入口のあたりは何となく雑然としていて、何だか日本の田舎の管理人有り系共同湯をホーフツとさせますが、通路の奥、個室温泉の方は整然としています。
浴室外通路の椅子はルンアルンの方が立派ですが(笑)、バスタブは手すり付きの分こっちの方がちょっと高級かも知れません。でもトータルではほとんど差異を感じないですね。ちなみに入場+入浴料を合わせた総額(外国人料金)は、ルンアルン:入場20B+入浴70B=90B、サンカムペーンは入場40B+入浴30B=70B。さすが公営ということでサンカムペーンの方が多少安くなっています。あとは好みの問題でしょうかね。なおルンアルンのほうがお客さんが少なかったです。
さてしかし、ここでTakemaが入浴したのは右上画像のバスタブではありません。噂によると、何でもここには木製のバスタブがあるというのです!日本人ならヒノキのお風呂♪いやもちろんいくら何でもヒノキ製じゃないのはわかってますが、それにしても風情からして違いますから、まぁとにかく木製バスタブ室を探してみることに。すると‥
事前情報ではバスタブの外側はタイル等で覆われておらず全てむきだしということでしたが、多少手を入れたということなのでしょう(強度の問題なんかがあったのかも知れません)。でもまぁ実際に湯を溜める内側部分はしっかり木製ですからまぁ文句はありません。ちなみに確認できた範囲では、木製バスタブの個室風呂は2つだけでした。ではでは、まずはお湯を入れてっと。
まずは源泉熱湯を大量に投入。気持ちが晴れ晴れするほど威勢のいい湯勢に癒されますわ。
そして最後に湯温調節のため加水。これまた結構な水勢ですがこちらはあまり癒されません(笑)。
いやーやっぱり木の浴槽はいいですね。硫黄臭に包まれながらのゆっくり入浴は最高です。ちなみにルンアルンの湯は苦みをはっきりと感じましたが、こちらの方はほんの僅かに感じた程度。やはり別源泉ならではの違いということなのでしょう。
ちなみに浴室内にはちゃんと成分表の掲示がありました。成分総計628mgは多くもなく少なくもなく?
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さてそんなわけでタイ最後の湯浴みも終了です。女性入浴棟からおしんこどんも出てきました(左上画像)。ちなみにおしんこどんの後ろに見えているドーム屋根の下には温水プールがあるらしいんですが、こちらにはハナから興味がなかったので見に行ってません。庭園遊歩道を気持ちよく歩いて行くとやがて出口へ。ゲートの向こうではドライバー氏が待ちかねたように手を振ってくれていました。
すみませーんお待たせしましたっ!ちなみにトゥクトゥクの右奥にシートを広げて座っているおばさんが意味不明です。何してるんだろ?
ここからは一気にチェンマイ駅経由(荷物ピックアップ)でチェンマイ空港を目指します!走行中に温泉タオルを風に当てていたら一気に完璧パリパリ乾燥が終了しました(右上画像)。駅で荷物をピックアップした上で空港へ。空港着は15:15、このあとのフライトは16:15発ですからまさにドンガバチョ、いや違ったドンピシャリの到着時間でありました。
このドライバー氏は変に強くお土産屋行きを勧めたりすることもありませんでしたし(紹介だけはしてましたが)、そもそも「3hで300B」ということだったのに、すでに4h以上経っているにもかかわらず追加料金云々とゴネてくることも全くありません。というわけでこのタイ紳士に敬意を表し、Takemaの方から追加料金+αを加算してお支払いしました。ドライバー氏にとっては思いがけないチップが転がり込んだわけで、しっかり握手を求めてきたのにはびっくり。でもこちらも嬉しかったですよ。
ではでは、ありがとうございましたーっ!
さてそんなわけでヒコーキでバンコクへ戻ります。
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