- アイスランド2010夏 (10) Hveragerdi(クヴェーラゲルジ)市内散策ほか -



むむ、これはプール?いやいや、温泉ジャグジーバスでございます!

さて、今宵の宿は「Frumskogar Guesthouse」。ここでは各部屋にキッチンや調理用具があるということでちょっとゼータクな宿泊施設なのでありますね。ネットも使えるというし、そして上のような温泉ジャグジーも!というか、この温泉ジャグジーの存在こそが、Takemaのお宿選択においてヒジョーに大切なポイントだったわけですが(笑)。



もうちょっと天気が良ければなぁ。でも小綺麗なお宿でありました。



部屋はこんな感じで広くて清潔。ゆったりとくつろげました。

さて、実はこの日のチェックインが随分と早かった(14:00過ぎ)のには理由があります。この時期の昼の長さを利用して、往復3時間くらいかかるという「野湯訪問ハイキング」を計画していたのです。しかし、前のページから続くとおりこの日の天気は曇り時々雨、気温も低めですからあまりハイキングに適した感じではありません。

で、チェックイン時に「今日明日の天気はどうでしょうかね?」と質問してみると、すぐさまそこにあったPCで検索して下さいました。すると‥


(ちなみにアイスランド全土の天気予報サイトはこちら)。

うーん天気が回復するのなら無理して今日行く必要もありません。明日の行程は今日に比べればはるかに長丁場ですが、23:00まで明るい(行動時間が長く取れる)ことを考えれば、やはりいいコンディションの時に訪問した方が楽しいに決まってます。というわけでこの日は「市内周辺のお散歩+温泉でまったり」、という軟弱スケジュールに変更いたしました。

まずは‥まだ他のお客さんが到着していない絶妙タイミングゆえ「入浴の儀」からまいりましょうか!部屋で水着に着替え、ドアから約10m、そこにはうふふ系の温泉が!

お湯はやや温めですが、ため湯ではなく常時新鮮湯が注ぎ込まれています。ここHveragerdi(クヴェーラゲルジ)では、豊富な温泉水が各戸(全戸かどうかはわかりませんがおそらくそうでしょう)に配湯されているのです。これはレイキャビクでも同じことで、「シャワーをひねると硫黄臭♪」という何ともうらやましい環境にあるわけです(ただしさすがに使い放題の無料ではないようですので念のため)。

そしてこの宿ではさらにオープンジャグジー(「Hot Tub」と呼ばれています)まで用意してお客さまのお越しをお待ち申し上げているというわけですね。そしてそのマーケティング大作戦にそのまま乗っかっているのがわれわれだというわけです(笑)。

さて、しばし湯に浸かっているうちにびっくらこきました!



よく見ると、お湯の表面全体からプチプチと小さな気泡が破裂しているのが見えます。こ、これは予期せぬ僥倖、恭子は強硬、凝固は理科の実験室!といった感じなのでありました(意味なし)。

しばし湯をタンノーしたあと、「そういえばこの浴槽はジャグジーなんだから水流装置とかは作動するのかな?」と思ってスイッチを入れてみると‥

問題なく作動!とともに、今度は先ほどまでとは違った大きめの泡が身体に付いてくるようになりました。しかしこれはあくまでジャグジーポンプのなせる技でもあるはずなので別に感動はしませんでしたが(当然)。

というわけで入浴タイム終了、部屋に戻ってシャワーを浴び直してしばしまったりのあと、今度は市内の散策に出かけましょう。宿でもらった地図によると源泉地帯は町中のみならず町の北側の丘陵部にも多く広がっているようなので、先にそちらに行って、最後に町中を通り抜けて宿に戻るコースを考えました。雨は降っていませんがどんよりとした天気なので傘と雨具を持って出発です。

と、少し進んだところで何やら湯気がぼんやりと見えてますが?



うわー、一般民家のすぐ前に大穴、そこから湯気が立ちのぼっています!(右上マウスオンで別の管理施設画像に変わります)。

もらった地図には噴気地の位置がマーク入りで記されているので、道に迷いさえしなければこれらを見落とすことはありません。で、どんどん登っていくと遊歩道となりますが、道はしっかり整備されているのでこれまた全く問題ありません。



草原のあちこちにルピナスの花が咲いていました。でも同じ色ばかりでちょっと不思議。

するとやがて、歩道の脇にいくつかの噴気地が出てきました。うーむ血湧き肉躍るトキメキのテクマクマヤコン、サリーちゃんもよしこちゃんも踊り出すに違いないヨロコビです(何のこっちゃ)。



このような小規模な噴気地には進入禁止のロープすらありません。踏み抜いたら大変なので見るだけです。



長閑な丘陵地帯に見えますが、どこに「見えない穴」が開いているかわかりませんので要注意。

ちなみに右上画像で林道沿いに延びているパイプは、市内に源泉を送るパイプです。アイスランドではこのようなパイプラインをあちこちで見かけます。さてそのまま進んでいくと、どうやらこのあたりで一番活発な噴気帯に近づいてきたようです。さすがにここには危険を示すロープが張ってありましたので、ロープの外側づたいに斜面を登っていくと‥



このような2つの看板がありました。左上の文章は読めませんが、右上のは誰でもわかります。「危険!」



このあたりには噴気のみの源泉帯が多い中で、ここでは湯が煮えたぎっているようです♪

「Hveragerdi郊外の源泉地帯」

もっとも源泉湯の多くは先ほどのパイプで市内に運ばれていますから、本来ならいろんなところで源泉湯の流れが見られるのかも知れません。恐らく相当量の湯が市内で消費されているのでしょうから‥

さてそろそろ市内に向けて下っていきましょう。幸いなことに雨が落ちてくることはなく、でも風が強くてだいぶ身体が冷えてきました。下に降りたら温泉シャワーでぬくまろうっと(嬉)。



緑の芝生の中をパイプラインが幾筋も伸びている図はアイスランドならではの風景?



途中にはミニ花壇もあったので立ち寄ってちょっとのんびり。夏なんですねぇ(涼しいけれど)。



こんなカラフルな家も。右画像は蒸気の逃がし口らしく、座るとあったかいです(マウスオンで別画像に)。



市内のあちこちにはご覧のような温室が。外からのぞいてみると‥バラの栽培のようです。

さて、最後に訪問したのは市内のほぼど真ん中に位置する源泉公園。源泉地帯がまるごと公園として整備されているわけですが、さーてそれでは見学してみるかと思って受付兼売店に入っていくと、何と驚きのお言葉が!

「え?」と思って時計を見ると16:50。うわ、あと10分しかないぞというわけで「わかりました、10分以内に見て戻ってきますから!」と言って早足で見学することに。とはいえまさに源泉地帯を眺めるだけですから10分あればざっと見ることはできました。



大きな湯池と小さな湯池、あなたが入ってみたいのはどちら‥いやどちらも激熱です(笑)。



園内には湯川が流れ、場所が場所なら野望に満ちあふれそう(笑)。しかしこの足湯が有料だとは‥

そんなわけでお宿に戻ってきましたが、のんびり歩いていたこともあり気がつけば2時間もほっつき歩いていたことに。ということでちょびっとのんびりいたしましょ。



だって、お酒の在庫はご覧の通り♪ちなみに備え付けのグラスは予想通り洗いが甘いようです(笑)。

それではそろそろ夕食といたしましょう。先ほど買ってきたラム肉と真空パックのゆでジャガイモ(袋ごと温めるだけでいいのでこれは便利)ほかをちゃちゃっと料理。実は今回、自炊道具として非常に重要な「フライパン」を忘れてしまったので、このような本格的な焼き物料理はキャンプ中にできませんでした。焼くだけでいいと料理が簡単なんだけれど‥(不精者)。



完成っ!というわけで赤ワインでかんぱーい!(右上画像マウスオンで画像が変わります)。

というわけでこの日は終了です。翌日はいろいろ寄り道するし移動距離も長いし‥おっと朝食後はいきなり「温泉ハイキング」なんだっけ(笑)。
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