- アイスランド2010夏 (13) アイスランド観光の中心地、まずはGeysir(ゲイシール)間欠泉へ -

そんなわけで駐車場に戻ってきたのはもう13:00。しかし、この日の「本来の移動」はここから始まるのであります。目的地までの距離がまだ遠いこともあり予定外の寄り道は出来るだけ避けたいところですが、しかしまだお昼ご飯を食べていない。こればっかりは食べないわけにもいかないので(そもそも食べられる場所も限られているので)、昨日も行ったSS内のベーカリー「BAKARI ALMER」でちゃちゃっと食べることにしました。

ここでTakemaが頼んだのは「スープセット」。アイスランドではこの「スープとパンのセット」というのがポピュラーで、パンは上の画像では2枚しか載っていませんが、場所によっては食べ放題です(少なくともここではそうでした。そもそもがパン屋さんですし)。コーヒーが付いて690krということは当時のレート換算(1kr=0.7円)で500円以下、かなり安く上がりますね。もっともアイスランド金融危機の前のクローナの価値はこの倍を軽く超えていましたから、数年前であれば同じセットが1100円位したことになります(恐)。もちろん国内でのインフレもかなりあったようですから単純には比較できない話ですが。

食事を終えたあとは、一気に最初の目的地、Geysir(ゲイシール)へとひた走ります。まずはアイスランドをぐるりと1回りする国道1号線(リングロード、以下「R1」と表記します)をSelfoss(セルフォス)方面へと東進し、Selfoss市街すぐ手前でR35号へと左折、あとはひたすらGeysir(ゲイシール)を目指すのみです。



幹線のR1に比べR35は地方道のため交通量が少なくなります。



舗装路の最高速度は90km。しかしもっとのんびり走る車もあり、こんな感じで詰まることも。

なお、あとから考えてみればこのR35は地方道ではあってもかなり交通量が多かったです。それはこの道路がGeysir間歇泉&Gullfoss(グトルフォス滝)という、首都レイキャビクから日帰りで往復できる有名観光地へのメインルートであることと大きく関連しているのでしょう。日程に余裕のない観光客のほとんどもここへは来るでしょうし、またレイキャビク発着の多くのツアーもこれら2つの観光地はまず間違いなくコースに組み込んでいるでしょうから‥。

しかしまぁそれでもこの程度の交通量であることを感謝しなければなりません。日本の観光シーズンであれば(東京発でいえば)日光や箱根に至る道中はもっともっと恐ろしいことになっているわけですからね。そんなわけでHveragerdi(クヴェーラゲルジ)から約1時間ちょいでGeysir間歇泉へと到着です。駐車場はそこそこ混んでいましたが満車というわけではなく一発駐車OK。もちろん「駐車料金」などという下世話なお金を取ることはなく、また、間歇泉エリアへの入場料も取られません。エレベーター設備管理費として料金を徴収している日光華厳の滝よ、絶対に1人530円を徴収しなければ維持できない設備ではないはずなのだからもうちょっと値下げしてもいいんじゃない?(ちなみにかの華厳の滝、わたしは小学校の修学旅行で見たきりです。税込みで200-300円以内だったら多分ツーリング途中にもう少し寄り道しただろうと思うんですが‥)。

いかん、愚痴になりました(笑)。そんなわけでGeysirについてなんですが、英語の「Geyser=間欠泉」の語源ともなっているGeysir、実はある特定の間歇泉を指す固有名詞なのですが、今ではほとんど活動していない‥いや活動はしているのですが噴出の間隔がきわめて長く、イチゲンの観光客がいきなり見られる相手ではありません(笑)。

その代わりというかすぐ近くにあるStrokkur(ストロックル)間歇泉が元気に活動しており、5-10分おきに最大20mほどの高さまで湯を噴出させています。ここであまり時間を取るとあとの行程が大変なのですが、ここはやっぱり「1度噴出を見て終わり、さぁ次行こう!」というようなことにはしたくないですよね。というわけで4-5回見たかな(これでも随分抑制したんです)。



間欠泉周辺にはいくつもの源泉帯があります。「Little Geysir」って、ここも間欠泉?右上画像はStrokkurの全体画像です。



噴出は予告なくやってきます。実は右上画像を撮影した直後にジャバーっ!と来ましたがもちろん撮影失敗(笑)。

噴出するはずの穴を凝視していると常に水面が上下に動いていて、「むわわわん!」と盛り上がってくると「おおっ来るか!」と期待が確信に変わったりするのですが、その次の瞬間「シュルシュル‥」と一気に水面が下がったりするので油断は禁物です。また、いきなり連続で上がったりするので、「鳩が豆鉄砲をくらったような」思いをすることもあります(古い喩えだなー)。要は油断禁物雨あられというわけです。

というわけで、まずは静止画像からご覧下さいませ。



「ん?」と思った瞬間、水面が一気に盛り上がってきます(右上画像)。



「はじけた!」と思ったら一気にドカーン!この勢いはすごいです。



これは「噴出パワーを分散したため」あまり高く上がらなかった例です。



この噴出はさらに「失敗した例」ですね。広がりすぎだって‥。総パワーはそこそこあるんですが。



やっぱりこんな感じで「初心貫徹一気通貫直上噴出直行直帰」でいかねばいかんのです!(意味不明)。

さてお次は地味にパラパラ漫画作戦です。徐々に動いていく画像をお楽しみ下さい。ん?動画を出し惜しみしてるでしょって?ご明察その通りです!というか、この時は相当静止画も動画も撮影したんで「せめて少しは静止画も見てほしい」というウェブマスターTakemaの思いが表れた展開だと思ってくださいませ(苦笑)。



特に真ん中の画像変化は「うそっ、連続で?」とビックリさせられました。

となれば次はもちろん動画でしょ?というかそれしかもう持ち駒はないでしょということで動画なんですが‥。いやぁ最近のビデオ機種は画面比率が16:9が基本なんですよね。となると縦方向については極端に撮影範囲が狭いわけで、今回初めて持参したデジタルビデオカメラなんですが、撮影した動画を見て「これはキビシイなぁ」と感じたことをご了承下さい。まぁこのビデオカメラで間欠泉を撮ることは今後ほとんどないでしょうが(笑)。

またもちろんのことですが、この動画は編集後のダイジェスト版ですので「待ち時間」が含まれておりません(笑)。動画が不連続になっている(フェードしている)場合を除き、実際は「いつ来るかいつ来るか」というビクビク感の中で撮影しています。当然電源は基本的に常時ONですので、ここではバッテリーをかなり消耗することをご覚悟下さい(予備バッテリーとともにフル充電しておくと安心です)。

そんなわけでやたらに引っ張りましたが‥。
「Geysir(ゲイシール)間欠泉」




駐車場への戻り道(遊歩道)、道の脇にはいろんな源泉が湧き出ているのが見えました。



道の脇には「ガンコウラン」?とおぼしき実があったので食べてみました。そのあと門を出て見学終了!

さてそのあとは駐車場併設の土産物屋へ。アイスランドのお土産って案外ないというか、そもそもこの場合「自分たちへのお土産」を基本にしていますから、食べ物ではなく衣料系がメインになります。すると、あるアウトドア系ブランドの服がとっても気になるわけです。そのブランドとは‥。



(画像をクリックすると公式サイトのウィンドウが開きます)

アイスランド唯一のアウトドアブランド、しかも日本に代理店がないという関係で個人輸入しかないという話を聞くと、珍しくTakema&おしんこどんの触手が動くんですよ(笑)。

で、おしんこどんはフロントジッパーのセーターを購入。値段はあえて言うまいです(笑)。ただし上の方に書いた「数年前のクローネ価値」を考慮すればはるかにお買い得価格なのは確かです。というか、Takemaとしては「お土産としては許容範囲のお値段」と感じたんだからまぁいいかと。金融危機前に来なくてヨカッタ(苦笑)と思いつつ、でもわたくしTakemaは(ここでは)何も買いませんでしたとさ。

実はここGeysirにはこの旅行で再訪することになるのですが、まぁ今回はこれでおしまいです。次の目的地であるGullfossまではすぐ(実際のところ車で10分くらい)、よぉっし行くぞぉ!
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