− アイスランド2010夏 (16) Landmannalaugar(ランドマンナロイガル)の湯を堪能 −



整備された露天湯とはいえ、ここまで快適だともうタマランチ会長ですにょほほ♪
(それにしても白人はやっぱり色白ですね。いや色白だからってどうってわけもないですが)

のっけからふるーい駄洒落をかましてしまいましたがわからん人はスルーして下さい。そんなわけで夕ごはんも終わり、あとは「お風呂に入って寝るだけ」となりました。しかーししかし、この「お風呂」がご覧のようになかなかどうしてというわけですね。トイレや山小屋のある建物群から150mくらい離れたところにある露天風呂、ここだけはもう計画を立てる一番最初の段階で「絶対訪問」と決めていました。

しかし、この時間の露天風呂は大混雑!お湯エリアのすぐ脇には脱衣場があるのですが(上の画像はそこから撮影したものです)、何というかあまりにもオープンスペースで脱衣場っぽくない?もしかしたらここは単なるタオル置き場くらいの位置づけで、本当は手前の建物群で水着に着替えてから来るべきだったのかも知れません。でもまぁ多くの人々がここで着替えてましたし、われわれは「どこでもお着替え」を持参していますから全く問題はないのですが。そんなわけでいざ、湯に浸かりましょう!



翌朝に撮った画像ですが、ここが「着脱衣スペース」。かなりオープンでしょ?



「ビン類持ち込み禁止」って、あたりまえですよね。この階段が結構滑るんで注意(笑)。底は小石です。

まずは階段を下りてすぐのところでそのままチャポリ。ここでも十分に暖かいのに皆さんどうして?と思って湯温を計ってみたら‥あれれ、36.0度しかない?ちなみにこの時の外気温は11.3度(右上画像マウスオン)、そうか、身体が冷えているから暖かく感じるだけなんだ(笑)。案の定、しばらく浸かっているうちにぬるく感じてきました。

しかし、このあたりでも川の底からところどころ熱い湯が出ているようで油断はなりません。それと、脱衣場より上流域にも適温の場所があり、ずっと上流まで「遠征」している人たちも見られました。確かに静かでいいかもしれません。要は「川底一帯が源泉域」というわけです。

そんなわけでのんびりしていたら3頭の羊がやってきました。羊がいるということは、彼らの排泄物もやがては水に溶けてこの川湯へ‥いやいや考えないことにしましょうよ(笑)。

おしんこどんと共にいよいよ人々の集うメインエリアへと移動です。しかし白人の皆さんはやはりあまり熱い湯がお好みではないらしく、皆さんのいる場所の湯温は37-39度くらい。われら日本人代表はモウスコシガンバラナクチャというわけで源泉流入エリアに近づきます。

というわけで2本ある源泉流れ込みのうち1本に近づきます。左上画像のあたりで44度、少し離れた右上画像のあたりで43.5度ありましたが、あくまで表面温度ですから何とかなります。というかかなり気持ちいいです。おしんこどんはさらに流れ込みに近づいて入浴敢行、「この熱さは那須鹿の湯共同湯の一番熱い湯船レベル!」とのたもうていたので計測してみると‥


(なお、鹿の湯の最熱湯温は「男湯48度、女湯46度」らしいです)

女性風呂の最熱湯46度より0.7度も高い!ちなみに源泉流れ込みの真正面ですからここだけは湯底付近だって大してぬるくはありません(というか正直言って熱い)。こちら側の流入源泉温度は直接計測しませんでしたが、もう1つの源泉(もっと湯量も多い)は51.0度を記録しましたから‥やはり激熱です。ちなみにおしんこどんいわく、



うーんスペインからお越しの旅行者でしょうか?とにかく光栄千万でございます。



缶ビールを持ち込んで幸せ三昧。晴れていればもっともっといい気分なんでしょうが。


すっかりいい気持ちになってテント場へと戻ります。ここもワタスゲの群落がすごいですね。と、われわれの横にチャリダーさんのテントが?そういえばお風呂に行く前に到着したよなと思って声をかけてみると、ドイツから来たのだそうで、アイスランドを5週間かけてチャリで回るのだそうで。まだ到着後1週目の途中だそうで、先は長い!このページを作っているのは帰国後1ヶ月を過ぎた9月中旬なので、先週あたりようやく帰国したと思われます。

で、NZにも行かれたことがあるらしく「あの国はいい!」ということで衆議一決しました(笑)。考えてみれば自分もNZにはもう10年もご無沙汰しているし、そろそろ「5回目の訪問」を考えてもいいのかな?そんなこんなで話の花を咲かせているといつの間にか暗くなりました。時計を見ると‥(右上画像マウスオン)、うーん、さすがにそろそろ寝てもいい時間ですね(笑)。おやすみなさい。

明けて翌朝。ここLandmannalaugar(ランドマンナロイガル)は周辺のトレッキングのベースとなる場所なのですが(決して温泉だけに人々が集まってくるわけではありません)、日本の山岳キャンプ場のように「朝一番が勝負」とばかりにAM3-4時くらいから騒がしくなることはありません。午後の夕立を心配しなくてはならないほど日中の気温上昇&湿度があるわけでもなく、またいざという時も23:00くらいまでは行動可能なのですから皆さんのんびりです。

というわけで7時過ぎに起床。実は明け方近くまで小雨の音がしていて「雨の撤収だったらいやだなぁ」と思っていたのですがこの時間には止んでいて安堵。テントの外に出てみるとさすがまっさら新品テント、フライシートは全ての雨粒をはじいていて、またグランドシートは一切のにじみを生じておらず完璧そのもの。これなら撤収も楽だなと思いつつTakema単独で朝湯へ。



と、ここまで浸かったところで「しまった温度計を忘れた!」というわけでテントまで戻りました(笑)。

まだ寝ているおしんこどんに「温度計を忘れたので取りに来たよ」と話しかけると、「ここまで(推定250m)水着一枚で歩いてくるとは、あなたもだいぶ現地人化したね」と言われました。いや風が全くなかったのでまぁいいかと思ったからなんですが‥そういやこの時の気温は10度を割ってましたっけ(大笑)。

さて戻ってみると、入浴している人の数がぐっと減っておりました。これはもしかして「貸し切り」もあり得るのか?



その期待通り、しばらくすると完全に無人に!やっほーっ!



もう1つの源泉湯流れ込みで計測。むわー熱いわこりゃ。



そんなわけで最後は思う存分貸し切り湯をタンノー。AM8:00あたりが狙い目のようです!

すぐ上の画像にマウスオンすると前日夕方の画像(ページトップ)に変わります。われわれが訪問したのはまさにハイシーズンですからテントの数もとてつもなく、よって入浴者の数も相当なモノだったのですが、上にも書いたようにここを訪れる絶対多数の旅行者のメイン目的はあくまでトレッキングゆえ、朝ごはん及びそれ以降の時間=出発直前にひとっ風呂という発想は全くないようです。というかそれが普通ですよね。結局Takemaは朝湯ながら1時間くらいのんびりしておりました。
もっともどこかで読んだのですが、運動前に身体を温めるというのは実はいい効果を生むというとか?ただし全身浴ではなかったと思いますが(笑)。
そんなわけで、ここランドマンナロイガルの湯の動画をご覧いただきましょう。なお前日夕方とこの日の朝の動画がミックスされてますのでご了承下さい。
「Landmannalaugar(ランドマンナロイガル)の湯全景」
テントに戻り、実にシンプルな朝ごはん、いわゆる「朝ラー(メン)」ですね。マッシュルームを刻み入れ、最後にフライドオニオンをふりかけて出来上がり。実はこのフライドオニオンってかなりいい味を出してくれます。出来合いのパック入りなんですが登山絡みならかなりのお勧めです。日本でも売ってるしね。



あとはチャーシューの代わりにハム。こっちのラーメンは基本的に濃厚系じゃないので朝ラーでも問題なしです。

さてそんなわけで撤収です。もともとテント場の端っこに張っていたので夜も静かでした(というかTakemaが夜更かしでした)。また上にも書いたように新品テントゆえ完璧な撥水で夜の雨も全く問題なし。そんなわけでフライシートを外したら基本的に乾いた状態でしたので撤収も甚だ簡単。この2日後もキャンプの予定ですがこれならバッチリ安心でしょう。



3代目のゴアライト、これから長い付き合いになりそうです。ちなみにメインエリアにはまだまだ沢山の連泊テントが。



温泉をバックにそろそろ出発です。ん?この白いテントはちゃんと壁&窓付きでかなり欲しいかも(どこで使うんだ?)。

さてそんなわけで出発です。‥となると、まず最初の関門である川渡り*2というわけですのでまずはじっくり偵察してみましょう。連続2箇所の川渡り、まずは手前側(キャンプ場側)の浅い方です。



うーん、先人はまっすぐ突っ切っておられるパターンが多いようですね。でも結構深そうなんだけれど?

確か来るときにはぐるりと下流側を回り込んだような記憶があります。見たところその方が川幅も狭いし。‥と、ここであとから来た車がわれわれを追い抜いていきました。



あーやっぱりそのルートが正解ですよね、というわけで追随決定。深さも大したことなさそうだし安全第一でいきましょう。

と、ここでおしんこどんがカメラマンとしてのやる気を丸出し100%!「わたしゃ歩いて渡るから外からビデオ撮るわ」との勇気ある発言!えらいぞおしんこどん!というわけで動画‥は次ページに出てきますんでしばしお待ちを。

ちなみにこうやって見るとかなり浅いように思われますが、その日の状況によって水深は変わりますので「何だこれなら乗用車でも」と気軽に考えない方が身のためです。確かにこの日であれば乗用車でも大丈夫だったでしょうが‥。また、すぐ先のもう1つの川渡り(Landmannalaugarに来る場合は最初のやつ)のほうが深いですので念のため。おしんこどんは「もう1つのほうは自力で渡りたくないし」というわけで車に乗りました。確かにさっきより深そうで長い川渡りです。



川の水は場所によりますが冷たくなかったそうです。温泉水が流れ込んでますからね。右上画像は2つ目の川渡り。

さてそんなわけで本日の移動スタートです。最初の50km弱は延々とダート路が続きます!
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