− アイスランド2010夏(21) Svartifoss(スバルティフォス)見学後、あれま夜はファイヤーサークル? −



見事な柱状節理のど真ん中を滝が落ちていきます。

さてしばし休息のあとはSvartifossへと行ってみましょ。この時点で15:20でしたが、夕暮れまでにはまだ7時間くらいあるので余裕です。それにしても入口はどこ?と思っていたら、われわれのテントから数十mくらいの山裾でした。ありゃこれは楽だわ。

こちらの散策路はのっけからしっかり登っていきます。高度計で調べてみたら滝までの標高差は一応130mほどあります。滝の手前で下ることを考えれば最大差は150mくらいでしょう。でもまぁよく整備されているのでスポサンでも大丈夫?いや、なめたら阿寒国立公園ということでちゃんとトレッキングシューズで行きましたよ(笑)。

途中にはハクサンフウロに非常によく似た花も咲いておりなかなかよろしい感じです。しかし氷河と違ってこのルートは風がなくて暑いなーと思ったら、目にも涼しい手前の滝に到着したので、気分だけ涼しくなりました、

さて再びのゆるやかな登り‥ですが、このあたりから雲が押し寄せてきて陽が陰りました。それとともに、樹林帯から風の通る草原を行くようになったので暑さは一段落。道も広くなったし展望も利くしでなかなかいいではありませんか。と、ここで!

上下ともしっかりスパイダーマンのコスチュームに身を固めた男の子がのんびりと歩いています(すぐ前方に親御さん)。よくみるといろんなところが破れたり切れたりしていましたが、それでもこれを着ているということは相当のお気に入りなんだろうなー、こういう「妙なこだわり」、子どもにはよくあることです(笑)。

眼下に目指す滝が見えてきました。が、ふり返れば広い平原も見渡せます。ん?良くみると先ほど渡ってきた橋が見えてますね。ひとたび火山が爆発して氷河の氷を溶かすと、この平原全体が泥流になっちゃうわけですから大自然の力はスゴイものです。

さていざ滝へと下りていきましょう。と、どんどん迫ってくる対岸の崖が何だかすごいことになってますが?



オルガンパイプ(柱状節理)の壁に水の流れたあとがきれいな模様になってます。



そんなわけで約40分でSvartifoss滝に到着しました。



ま、当然記念写真を撮りますよね。

でも、この記念写真を撮るのがちょっと大変でした。実はこの奥には「植生保護のためこの先立入禁止」と書かれた看板がありロープも張られていたのですが、多くの観光客がそれを無視してどんどん奥へ。一番酷かったのは大判カメラと三脚を抱えたアマチュアだかプロだか知らないけれどカメラマン諸氏で、踏み跡すらないエリアまで草をどんどん踏みつけて滝のすぐそばまで行き「自己満足写真撮影」に興じておりました。文字が読めないはずはないんですけれどねぇ。

この国では、たとえば車は「車道以外の場所に車を乗り入れてはならない」という規制がありますし、また登山者やキャンパーも直火の焚き火は(許可を得ない限り)禁止というきまりがあるようです。それらはもちろん植生保護を念頭に置いたものなのですが、そういう国の、しかも明らかに保護地域内のこの場所でその振る舞い‥いかがなものでしょうかね。

というわけでちょっと気分を悪くしながらもすたこらさっさとキャンプ場まで戻ってきました。さてそれではそろそろ午後のビールタイム‥いやちょっと待て、そういえば先ほどの氷河とこの滝を合わせたビデオがありましたっけ。
「Skaftafells氷河末端&Svartifoss」

さて到着後まず最初にしたのは「トイレ直行」(笑)。テントのすぐ裏手にトイレ&有料シャワーがあるんですが、特にトイレが徹底的にキレイ!日本のキャンプ場も是非見習って欲しいぞ!しかし数が少ないので朝などはうまく時間差攻撃で臨まないと大変なことになります(笑)。



ほらこんなに広い個室!と思ったら、この個室は身障者との兼用でした。各室とも温風乾燥機まで付いてます。

なおここのシャワーは温泉ではないようでしたので使いませんでした。ちなみにトイレに比べて貧弱なのが食器などの洗い場で、左上画像に見えているシンク1箇所だけです。なお、ゴミはこのトイレ棟の脇にゴミ箱があるので持ち帰る必要はありません。なおトイレ棟はキャンプ場の一番奥にもう1箇所ありました。あちらはあとから増設されたものかもしれません。

さ、そんなわけでそろそろビール&夕食タイムといたしましょう。なぜかキッコーマン醤油のビンが横になっているのはご愛敬というところですが‥この時間になると‥

空には雲が張り出して日射しは全く期待できません。ならばさっさと夕ごはんを食べちゃいましょうかね。というわけでソーセージ&ポテトのボイルとおこわをいただいちゃいましょう。



おこわの蒸らしにちょっと時間がかかりましたが、ハイそんなわけで出来上がりっと。

ちなみにこの時点(18:00過ぎ)の気温は「13.5度」でありました(右上画像マウスオン)。フリースを着ていましたが、ここでもう一枚雨具を着てさらに防寒モード。それにしても近くのテントの人たちは全然戻ってこないなぁ。一緒に宴会でもと期待していたんですが‥。

と、1台の車が止まり、若いお兄ちゃんが下りてきてこれからテントを張ろうとしているみたい。いわく「あとから彼女が来るから2人なんですよ」とのことでした。で、われわれのテントから20mほど離れたところで設営を開始し始めたんですが‥



というわけでTakema指導員が登場!「じゃ、行くよ、せぇのぉ!」



そんなわけで無事直立。そうこうしているうちにも気温はどんどん下がっていきます。

それからしばらくはたまった日記などを書きためていたのですが、うーんワインを飲んでもあったまらないぞというわけで芋焼酎で活を入れ始めます。それにしてもあのテントの彼はどこかに行ったまま全然帰ってこないぞ。そういえば、トイレ棟に「Bonfire 8/1 22:00」という掲示があったことを思い出し、すでにシュラフにくるまっていたおしんこどんと連れだって見に行ってみることにしました。これがまた結構遠い場所にあって驚いた(笑)。



おお、やっと到着です。さすがに大焚き火ゆえあったかーい。



そばではローカルソングの演奏も行われていました。でもそれ以外のイベントは特になし。

「Bonfire見学(というか音楽鑑賞)」




焚き火を囲んで歌を聴きながらのんびりするだけ。何だか不思議な集いでありました。

戻ってきたのは23:00近く。うーん、ここ数日で夕暮れの時間が早まったような気がします。ではおやすみなさーい。
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