− アイスランド2010夏(22) Svinafellsjokull(スヴィナフェットルスヨークトル)で氷河を間近に −

朝方にテントを打つ雨の音で憂うつな気分になりましたが、目覚めてみれば雲は低く垂れ込めているものの雨は降っていません。まずはコーヒーを1杯(ちゃんとドリップ式インスタントを持ってきているのです)。落とし終えてさてミルクを入れようかと、ペットボトルに移し替えておいた牛乳を手に取ると、昨日の陽気で半ヨーグルト化していたのでさっさと処分(アブナカッタ)。コーヒーを飲み終えると小雨が降ってきたのでテント内に避難。

8:00には雨も止んだので、再び降り出す前に朝食を食べて撤収しちゃおう!ちなみに朝8:30はこちらの感覚ではまだ早すぎるのか、それとも天気がイマイチだからなのか、テントから出てくる人はほとんどいませんでした。



よーし今日も頑張るぞというわけで生もの系食材を全部ラーメンにぶち込みました(笑)。

フライシートに付いている雨粒を雑巾で拭き取り、ほぼ「乾いたも同然」になったところで撤収です。とはいえよけいな物は全て車に積んだままですから撤収そのものは楽々進み、8:30には全て積み込み完了!と、この時点で、例のテント設営を手伝ってあげた若者くんはまだ起きてくる気配がなく、まぁあれしか接点がなかったんだしいいかということでそのまま出発。

リングロード(R1)に出たすぐ脇に駐車スペースがあったので、この界隈の氷河も見納めかなというわけで一休みというか写真休憩を取りました。



でも撮った写真といえばいつものこんなやつばかりなのですが(苦笑)。

さてしかし?何やら東側の氷河の方から車が走ってくるではありませんか。よく見ると、この駐車帯のすぐ脇からダート路が伸びているようです。となれば是非とも行ってみなくっちゃ!たぶん2kmくらいでしょうし、道路もそんなに悪くなさそうです。



ここなら2WD車でも余裕でしょう。で、行き止まり駐車場の向こうには‥おお、青白き氷河が!

先客さんの車が数台止まっていましたがあたりに人の気配はない?と思ったら、ここから氷河方面に遊歩道が続いているようです。

少し進んでいくとここから先は自己責任でねという意味なのか鳥居型のゲートがありました。もちろん鍵は掛かっていません。奥から先客さんが戻ってきましたから「まぁ行かれるところまで行ってみましょ」という感じで進んでいきます。徐々に氷河を見下ろすようなトラバース路になり傾斜も急になってきます。ちょっと小広い場所があったのでここを最終到達地点としておきましょう(というか、ここから先は一気に道が悪くなっていそうだったので‥)。



でもやっぱりこんな記念写真になってしまうわけですね。もう40台も後半だというのに何たるおバカ夫婦でしょ(自虐)。

でも目の前には青白き氷河、下流側には氷河湖が見えていて、この景色をわれわれだけで独占出来るとは何とも嬉しいことです。ん?いや、われわれだけじゃなかったみたい?

眼下に目を転じると、おそらくは氷河ウォークツアーの皆さんが歩いて行くのが見えました。約1名、すぐにアイゼン(クランポン)を外してしまい出遅れてました(もちろんガイドが待機していますが)。うーん、学生時代に年末の西穂高岳稜線で吹雪の中何度もアイゼンを外し、同好諸氏にさんざん迷惑をかけたことを思い出しますわ(笑)。
「Svinafellsjokull(スヴィナフェットルスヨークトル)」

ちなみにこの時の気温は10.1度と、氷河を目の前にしているにしてはかなり高めな気温でした。おそらく高い位置から氷河を見下ろしているから「流れる冷気の流れよりも上」にいたということなのでしょう。もちろんキャンプでまったり中と違い身体を動かしているから全然寒くありません。

そうこうしているうちにポツリポツリと雨が降り出してきました。あとから来た2人組に特等席を譲るべく入れ替わるようにして戻ります。と、続いて大人数の家族連れとすれ違い、あれまこれまたいいタイミングだと思って車まで戻ってきたところで‥

あれまー先ほどの皆さんびしょ濡れ必至ですねぇご愁傷様です(アブナカッタ‥)。

さてここからは雨が止むことなく続きます。うーん、この次(約55km先)の寄り道先ではアウトドア系の乗り物に乗るつもりなんだけれど‥雨だったらいやだなぁ、でもこの天気じゃどうしようもないよなぁと思いつつ進んでいくと、目指すJokulsarlon(ヨークルスアゥルロゥン)の数km手前で雨が止み、路面も半乾きになってきました!うーん何たる僥倖何たる強運、きっと前世でさぞかし功徳を積んできたに違いあるまいと勝手に確信しました(あのね)。



とはいえ晴れたわけじゃなくて雨が止んだだけですけれどね(笑)。



おおっ、ここにもアフリカツインのツーリングライダーが!しかし今日は寒そうだ‥。

さてそんなわけでここJokulsarlon(ヨークルスアゥルロゥン)でわれわれはいったい何をするのでしょうか?長くなるので続きは次のページにいたしましょう。最後の方の画像に「これから乗るモノ」がちらりと見えていますが‥?
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