− アイスランド2010夏(23) Jokulsarlon(ヨークルスアゥルロゥン)の氷河湖を水陸両用車で! −



駐車場の脇にはこんな氷塊がいっぱい、そしてこれから乗るのがこちらの船?車?

そんなわけで水陸両用車なのであります。われわれが到着したのはちょうど11:00、前の便が出発するタイミングでしたが、次の便は何時なんだろう、それとも混んでいて何本か待たなければならないかなと思いつつ切符売りのお姉ちゃんに聞いてみると‥

あれま、こちらの危惧をよそにさっさと切符を発券してくれちゃいました。3000kr/人で時間はだいたい40分くらいだとか。ちなみにこの場所にはレストハウスがありますが、その建物内にチケット売り場があるのではなく、それとおぼしき係員さんから買う方式なのが何だか不思議です。ちなみにこんな日は(寒いので)人々がレストハウスに殺到するからか、建物内は明らかにオーバーユース気味。

こんなにお客さんが集まってくるのなら(=ある程度もうけが出ているのなら)、数年以内にもっと大きな建物(御殿)に建て替えるんじゃないかという気がします。かつてのNZカワラウバンジーの現地事務所がそうだったもんなぁ、初めて飛んだ1990年3月の頃は掘っ立て小屋に毛が生えたくらいだったのが、99年に行ってみたらログハウスチックな大きくお洒落な建物に変わっていたんだっけ。あれ、話がそれましたな。



そんなわけでレシート式の乗船(車)券をさっさと手にしたTakema&おしんこどんであります。

あ、全然関係ないのですが、アイスランドではこのような縦長の灰皿を(公共の喫煙場所で)よく見かけます(右上画像)。縦長ですから吸い殻はある程度の量をため込めそうですが、肝心な「火を消すためのお皿」にあたる部分が全くありません(右上画像マウスオンで拡大)。これでは完全に火が消えていないまま投入してしまう人もいるのではないかと危惧されます(実際に「穴から煙がモウモウ」しているのを見たこともあります。宿の人がヤカンを持ってきて穴から「消火」してましたが)。こういうところに「もう一工夫」が欲しいところです。

さてタバコを吸わない人にとってはどうでもいい話をしまくったので本題に戻りましょう。運転席すぐ後ろの場所を確保せんと早々と並んだ甲斐があって狙い通りの場所を確保できました。これはもちろん「せっかくなら運転席や運転風景も見たい」という下心というか希望からなのですが、同時に「雨が降ってきても進行中は一番雨があたりにくいのではないか」という読みからでもあります。そしてそれはほぼ正解だったのであります。

船(車)に乗り込むと、やっぱりまずは「水陸両用車の運転席」に目が行きます。しかしまぁ何だかこれが随分シンプルなんですよ。後付けのGPSとかも設置されてはいますが、ハンドルなんかは何だか数十年前の車みたいな感じです。ま、明らかに「デザインより実用」を重視しているはずですからこういうところにはこだわっていないのでしょうか?

しかーししかし?メーター類の下方に取り付けられた銘板をよく見てみると‥はっきりと「U.S. ARMY」と書かれています。なるほど噂には聞いていましたが、やはりここで使われている水陸両用車は米軍の払い下げ品だったのね。ということはこの車両というか船自体はかなりの年代物であることが予想できますから‥このハンドルもさもありなんというように理解できるわけです(何のこっちゃ)。

というわけで全員にライフジャケットが配られたうえでいよいよ出発です。前の便に比べて空いていてラッキー。最初は着席させられますが、湖上に出ると自由に立ち歩いていい(というか座っている人など誰もいない)というところがアバウトというか大らかというか(笑)。



いざ湖へ!ライフジャケットが役に立たないよう祈るばかり?いやそんな切羽詰まった雰囲気は微塵もありません。



向こうから先発の船がやってきました。うーんやっぱりこっちよりも混んでるゾ(笑)。

さて船が進んでいくうちにいよいよ氷河の氷が浮かぶエリアにやってきました!その多くは流れ出す前に付着した土や石で黒っぽく汚れているのですが、時折「まっさらなブルーアイス」も出てくるのでたまりません。



なぜあの部分だけあんなに青く見えんだろう?



と思っていたら、もっと青々とした氷が出てきてビックリ(当然ですが画像は一切補正していません)。



Takemaもおしんこどんも妙に満足しています。かなーり寒いんだけれどね(笑)。



こ、コレハ!「大自然が構築した20禁?(笑)」。いやいやそういう眼で見ちゃダメだって(苦笑)。



しかし、氷が溶けずに浮いているわけですからさぞかし冷たい水なんでしょう。気温だってご覧の通りだし。



しかしそんな中、アザラシは余裕こいてプカプカしているのであります。いわゆるオンザロックの氷水の中で。

そうそう、折り返し地点でガイドさんが氷を砕いて配ってくれました。それが上の画像なのですが、これを口にしていたのは見た限りわれわれだけのようでした。何で?モッタイナイ!できればこの氷の塊ごともらっていって、ガイドさんの話していたとおり「今宵の芋焼酎の友」にしたかったんだけれどなぁ(笑)。

ちなみに行程の3/4くらいまできたところで「予想通り」雨が降ってきました。すでに上下とも雨具を着用しているわれわれではありますが、デジカメやビデオカメラが濡れないように運転席側の屋根部分にて撮影を続行。そしてそのあたりで「次の船」とすれ違ったわけですが‥

そう考えると、つい口元がほころんでしまうTakema「天気次第とはいえご愁傷様です」と思わずにはいられません(本音<建前)。確かにこのあとはずっと雨が降り続いたもんなぁ。朝一番の氷河見物といいここヨークルスアゥルロゥンといい、ほぼ間一髪の観光でありましたわ。
「Jokulsarlon(ヨークルスアゥルロゥン)の水陸両用車観光」

船(やっぱりこりゃ車じゃなくて船がメインだな)を下りたあとはすっかり冷えた身体を温めるべくレストハウスへ。なるほどだからハウス内が混んでるわけです。で、あったかい飲み物などをいただいて人心地が付きました。本当はこのあと「氷河上をスノーモービルで疾走!」という予定というか希望もあったのですが、このあと雨は間断なく降り続きましたからさすがにパス。というわけで、今宵の目的地であるHofn(ホプン)へと向かうことにしましょうか。
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