− アイスランド2010夏(28) Namafjall(ナウマフィヤットル)地熱地帯見学後、Reykjahlid(レイキャフリーズ)de キャンプ! −



来たキタ━(゚∀゚)━!!。ようやく地熱エリアに戻ってきました!

そんなこんなであと1つ小さな峠を越えればMyvatn(ミーヴァトン湖)に到着です。しかしその峠手前のすぐ脇に地熱地帯があるというのですからこれは立ち寄らずにはいられませんというわけでさっさと立ち寄ります。R1のすぐ近くにあるのでよほどガスが濃くない限りここを見落とすことはないでしょう。もうもうと湯気も上がってますし。

エリア内はしっかり整備され、危険地域内にはロープが張られているのでその中を歩く限り安全です。一番手前の噴泉エリアには展望デッキまで設置されています(右上画像)。

ちなみにここの源泉はかなり濃厚な色だけでなく、硫黄臭+ドブ臭のある独特な自己主張をしています。このドブ臭が何だか懐かしく思えてしまったのはTakemaの人生における因果応報というところなのでしょうか(笑)。



涸れてしまったところもありますが、元気よく噴気の上がっているところもあり、地熱パワーはまだまだ大丈夫。

で、このエリアでひときわ眼を引くのがもうもうと吹き上げられる噴気。かなり遠くからも確認できるこの噴気帯に近寄ってみました。



画像で見ると大したことのないように見えますが、実際はかなり激しい噴気です。あー動画撮るの忘れて失敗。

さてこの噴気の温度がどんなものなのかと思って科学的見地から温度計で計測してみました(「科学的見地から」は余計だろ、というご意見はもっともな話ですね)。すると、こんなに近いあまりに近いのにもかかわらず、とっても危険なデータが収集されたのであります。



噴出口に何気なく置いてみると‥うはぁほぼ沸騰!ちなみにTakemaはここに素手で設置したんですが(笑)。



「それはやっぱり危険でしょ」ということでこの山にブスリと刺してみたら‥うわ、もっと高い98.3度!

もちろんこの時はちゃんとした靴(スポサンじゃなくてね)を履いていましたが、これがいいかげんな靴だったらどんなことになったのだろう?

ちなみにこの場所には他にも多くの観光客各氏が訪れていたわけですが、さすがに温度計を持って来る人は他におらず(そりゃそうだ)、皆さんこの「科学的計測」には興味津々でした(笑)。「何度ありますか?」と結構聞かれましたよ。もちろんTakemaが満面の笑みとともに「98度ありますよー」と答えたことはいうまでもありませんし、その言葉を聞いた各氏が「うわーお!スゴイ!」と反応して下さったこともこれまた言うまでもないことです(笑)。

さてこのあとはいよいよミーヴァトン湖目指して出発です。と、峠に広い駐車スペースがあったのでぐるりっと眺めましょ。そんなわけでこの地熱地帯と峠直下からの展望を合わせて動画でお楽しみ下さいませ。
「Namafjall(ナウマフィヤットル)地熱地帯と峠反対側の遠望」



この球体は源泉施設のようです。そして車がいっぱいのあの建物が‥「Myvatn Nature Baths」!



Myvatn湖最大の町が左上画像のReykjahlid(レイキャフリーズ)、でも人口は200人と少しくらいとか?

そんなわけで無事本日の目的地ミーヴァトン湖最大の町Reykjahlid(レイキャフリーズ)に到着です。しかしここで1つの問題解決のための「ある決断」を下さねばなりません。それは‥

ご覧の通りこの時点で雨は降っていませんが、先ほどまでのような「青空どどん♪」というわけでもありません。キャンプといっても、普段のGWやバイク de キャンプツーリングのようにイスや机やタープなどもありませんから、雨が降ったらそれこそ「難民キャンプ」必至というわけで、健康で文化的な最低限度の快適キャンプ生活を志向するわれわれとしては、坂本龍馬のように「今一度テントを洗濯したく候」などと言うような高邁な境地には一切達したくもないのであります(何のこっちゃ)。

ということで、まずはキャンプ場の視察から開始です。とはいえこの時点ですでに7-8割方はキャンプかなという気分だったので、あとはどこにするかというのが主要な問題でありました。そんなわけでまずは南岸に位置するSkutustadir(スクートゥスタジル)へ。

ここは湖畔沿いに小型クレーターが立ち並ぶ景勝地(左上画像のクレーター縁に見えるトゲトゲが人間様です)。まぁまずはあのあたりまで行ってみましょ(キャンプ場探しはそのあとで)。



家畜用ゲートを通ってクレーターへ。ちなみにアイスランドではこのような私有地でも入場料を取りません(素晴らしい!)。



ただ、「クレーターは遠くにありて眺めるもの」というか、近くで見てもあまり感動するものではありませんでした(笑)。

ちなみにここの小クレーター群は溶岩爆発によるものではなく水蒸気爆発によるものだそうです。このあたりにはここよりもはるかに大きなクレーターを持つ火山もあるのですが、まぁそれはこの翌日のお楽しみということで。

で、なぜかここSkutustadir(スクートゥスタジル)でのキャンプ場は発見できず(探さなかっただけだともいう)、再びReykjahlid(レイキャフリーズ)方面に戻ることに。そこには「町の中心部の湖畔にあるキャンプ場(Aと定義)」と、「郊外にある手作り感溢れるキャンプ場(Bと定義)」があるのですが、混雑度でいえば圧倒的に「A(混んでいる)B(ガラガラ)」、景色でいえば「A(場所にもよりますが)B(道路よりも内陸なので湖は見えない)」、でも手作り感のある雰囲気でいえばやっぱり「AB」なんでどうしようかと思っていたところでおしんこどんがはっきり決断を下しました!

というわけでAの町中キャンプ場に決定!ま、町中とはいっても「町」らしいのはミニスーパーマーケットとGS(完全セルフ)とビジターセンターがある一角だけなんですけれどね(笑)。

さていざこのキャンプ場に行ってみてびっくり。場内はものすごく広大です。ここでおしんこどんは「とにかく湖畔に張ろう」と主張するのですが、ここMyvatn(ミーヴァトン湖)が「ユスリカ一派の大本営」であるということを知っていたTakemaはちょっと躊躇していました。ただ、ユスリカ自体は人間を吸血しないこともあるのと(「吸血するもう1派」がいるかもしれんというのが躊躇の理由でした)、湖畔沿いにそこそこテントも張られているし、実際にそこまで行ってみたところ「蚊は飛んでいるが確かに刺されない」ことを確認し、うむここに張ろうとTakemaも同意したわけです。結果は‥やはりおしんこどんの判断勝ちっ!(後述)。

しかしこのあたりにはまた別の意味で問題がありました。それは、

ただし除去可能だったので(白くこびりつくアレではなく結構固体)、ペグや靴で地道に周辺に飛ばして衛生処理完了(そうか?)。というわけでテント設営も無事完了しました。



「テントの入口から数m先が湖」というわけで立地的にはまさにベストであります。



陸側から見るとこんな感じです。おお、晴れてきたぞー、宿じゃなくてキャンプ de 正解だったかも!

なお、洗い場やシャワー&トイレ棟までが登り坂になるのはしょうがないですね。でも50mくらいなので特に問題はありません。

右上画像に見えるように、洗い場は外部にあるので雨の日はそこそこしんどそう(ただしすぐ手前に雨天 or 寒い時用のキッチン&食事用テントが設置されており、自由に利用できるようになっています)。この日はもちろん問題なかったのでここで湯水を汲もうとしてやっぱり嬉しくビックリ!

すげー!(感嘆)。ちなみに水道水とミックスして温度調節できますのでもちろん洗いものには問題なし。そして水道水はアイスランドの水ですのできちんと冷たくておいしいのです。前にも書いたと思いますが、アイスランドで水を買ったのは到着時の空港でだけ。しかもそのメイン目的は「水道水を汲むためのペットボトル入手」であり、中身なんざぁどうでもよかったのです。その後の旅行中はとにかく水道水を飲んでました。安心ですアイスランド水。もちろん味の点で地域差はあると思いますが。

このあと西の空からどんどん青空のすき間が増えてきて何だか嬉しい世界となってきました。緯度は違えど同じ北半球ですから天気の変化は西からやってくるはずです。そんなわけで夕ごはん前にテントの前で赤ワインで一杯やっていると‥



こちらを警戒する気配は微塵もありません。というかわれわれのテントの真ん前から岸に上がってくるわけですから‥。そして「子は親を見て育つ」のことわざ通り、このあとには親の軍団もここから岸に上がってきました。つまり、

うーんこれぞ何ともスバラシイ!もちろん上記Bキャンプ場であればそんなことは一切あり得ず、しかもこのAキャンプ場であってもまさにピンポイントのこの場所にテントを張らなければ「のんびりお酒を飲みながらのカモウオッチング」は出来なかったはずですからね(笑)。

そんなわけでいつもながらのおしんこどんの慧眼に恐れ入りながら、そんなそぶりは微塵も見せずゆったりとくつろぐTakemaでありました(苦笑)。
「Myvatn(ミーヴァトン)湖畔キャンプをうろつくカモ親子(世代別行動)。」



そうこうしているうちに夕ごはんタイム。19:00くらいですが夕日まではまだまだこれから!

実はこの夕食では「ラム肉を焼いて云々」というつもりだったのですが、フライパンを忘れたというのはあまりにも痛手であり、アルミのコッフェル(鍋)で肉を炒めようとしてもコッフェル内部に貼りついて焦げるし、貼りつかせまいとバターを多めに入れればそのうち肉汁がしみ出してくるので煮込み状になっちゃうし、結局肉煮込みになっちゃいました。でも不味くはないのでいいのです。その昔のNZワーホリでもそうでしたが、味付けでしょう油さえ加えれば食べられちゃうのは日本人の不思議なのであります(笑)。いや、北海道のキャンプだったりしたら決して納得できない味なんですけれどね(大笑)。

食べ終えたあたりでどんどん晴れてきました。と、ここでおしんこどんが喜びの舞いというか、ごちそうサマンサ系Y字バランスを披露してくれました。



でもとってもいい天気になりつつあったんでこの気持ちはよーくわかります!

と、この前あたりで隣にテントを張り始めたソロ旅行者さんといろいろお話しておりました。ブラジルから来たというワグナー(Wagner)さんで、お隣テントというわけでいろいろ話を伺ったわけですが、彼は数週間かけてアイスランドを回る予定で、しかもすごいのが「まずは北西エリアに行ってきた」とのことなのです。

今回われわれは日程の都合上(あまりあくせく回る計画を立てなかったこともあって)北西エリアは完全にパスしたんです。で、ここ数日の悪天の話をするとWさんいわく、

「そんなに天気が悪かったんですか?わたしはここまで一度も雨に降られませんでしたよ」

な、ナニー(笑)。しかもこのあと、パフィンの話になるともっと驚きの発言がWさんから発せられたのであります!

「Puffinですか?West Fjordではほんのすぐ近くで見られましたよ。」

ぐわー何だかものすごく悔しいぞっ!ここ数日の苦しみもがき、嘆き苦しみ悪戦苦闘は何だったんだ!(いや別に何も悪戦苦闘してませんが)。

でもWさんはそのことを鼻にかけるような言い方は一切なさいません。「この人はいい人だぞ」と直感し、いろいろと教えを乞うことに。某極北の諸島の素晴らしさを勉強させてもらいました。いつか必ず行きたいぞ某Sエリア!

ちなみにWさんも連泊ということなのですが「明日は早朝発のツアーに予約を入れているんで」というわけで芋焼酎はほとんど味見だけでした。そして氏がこの翌日ツアーでどこに行ったのかについては、当然のことながら翌日の夕方までわからなかったのであります。なぜか聞かなかったのが不思議(笑)。

で、そんなお話を終えてしばらくすると、何だか西の空が明るくなってきました。もうすぐ夕日?しかし夏の北の大地はなかなかそうもいかないのでありますが。

あー、もう夕方だと思うでしょ?でもこの時間はまだ21:30。徐々に日没が早くなってきているとはいえまだまだ日の長い時期ですからそう簡単には沈みません。で、「なぜ沈まないのか」をこの定点観測で初めて実感しました(ただ座っていただけですがそれ故に)。それは‥

もはや白夜の時期ではありませんが白夜の時期の太陽の動きはまさに後者であり、この日の太陽も沈むかと思えばどんどん横スライドしていきましたんで、日没はやはり22:30くらいでありました。すごいなアイスランドと思うと同時に、やっぱり冬は大変だぞアイスランドとも思わずにはいられませんでした。



もう日没だと思うでしょ?ここからが長いんですよ(笑)。

このページ最後のオマケです。岸辺でボーッとしていたら(Wさんはもうご就寝中)、突然すぐそばで「タンっ!」という金属をたたくような音が響きました。「何だ?」と思ったら、何と「カモメの飛行中の落とし物」がわれわれのコッフェルに見事にヒット!あの音からして結構上空から落としたものだと思われますが、うわー頭部直撃じゃなくてヨカッタ!

それと同時に、野鳥の天国といわれるこのミーヴァトン湖ではいろんな鳥が「湖の手前でフンをしておき湖水を汚さないようにしている」ことがよくわかりました。‥ただしね、

そんなわけで、このあともちろん濃厚温泉系熱湯でこのコッフェルをしばし熱湯消毒したことは言うまでもありません。長く湯にさらしたのはもちろん気分の問題です(笑)。

さて明日はこの界隈をうろうろしてみましょう。川湯にも浸かりましたよ(笑)。
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