− アイスランド2010夏(34) ゴーザフォス見学のあとアークレイリで寿司ランチっ!−

そんなわけで、この日はいよいよMyvatn湖界隈を離れ、アイスランド第二の人口を誇るアークレイリ(Akureyri)方面へと向かうのであります。昨日までに比べて雲は多めですが晴れ間もあるのでテントを完璧に乾かします。いやぁ日射しってありがたい。

テント他のキャンプ用品はここから日本に向けて送り返します。今後キャンプする予定がないことはもちろん、車を返したあとは全部を背負わねばならないので、少しでも身軽になっておこうと思ったわけです。すでに箱も確保してありましたし、テントを詰め込んで郵便局に行って(梱包テープは局で貸してくださいました)、無事発送終了です!

スーパー前のGSでガソリンを満タンに。ここ数日給油していなかったこともありそこそこ入りましたね。この時の1kr=0.7円でしたから27.5リットルで3800円、レギュラーでリッター138.2円は高いですが、金融危機前は円換算でいったいいくらぐらいだったんでしょ(たぶん比べものにならないくらい高かったかと‥)。

ちなみにどなたですかー、給油完了で満足してキャップも閉めずに帰っちゃった人はー(笑)。右上画像マウスオンで取り残されてさびしそうなキャップ画像に変わります。

ここからアークレイリまではほぼ100kmくらいなので近いものです。途中には温泉宿もあるようなので計画立案時にはどうしようか迷ったのですが結局は断念。こちらの国でも「日帰り入浴」の制度があればいいのですが‥いや、制度としては存在しなくても、頼めばHot Tubくらいには入れてもらえたのかな?その辺のところ、ご存じの方はお教え下さい。次回訪問時の参考にしたいと思いますので(いつ訪問するのかはもちろんまったく未定ですが)。

さてレイキャフリーズから湖畔をしばらく行ったYtri-Neslondというところに野鳥の博物館があったので行ってみました。ケースに入れられた野鳥の剥製がずらりと並び、バードウォッチャーならたまらない感じなのかも知れません。でも特にそんなわけでもないわれわれにとっては、展示室すぐのところにあるマリモが一番興味深かったかも。マリモといえば阿寒湖ですが、実は世界のあちらこちらで生息が確認されているようです(でも数は少ない)。ちなみにそのあたりについて詳しいページはこちらから。とにかくここミーヴァトン湖は世界でも有数のマリモ生息地なのですね(阿寒湖よりも生息数は圧倒的に多いらしい)。



展示室の様子。マリモは光量不足でブレブレ画像ばかりなのでゴメンナサイ。

そういえば今思い出しましたが、Takemaの高校時代の修学旅行は北海道でした。ヒコーキに乗るのも初めてなら北海道ももちろん初めてで、当時の道内については断片的な記憶しか残っていないのですが、確かバスガイドさんに「マリモの唄」なる曲を教わったことがあります。「はーい、皆さんで一緒に歌いマショー」的なノリは昔も今も嫌いなはずなのに、なぜだか今でも歌詞もメロディーもちゃんと覚えているんですね(ただし歌詞は1番だけですが)。何だか不思議。「水面にわたる 風さみし〜♪(以下略)」。

あのガイドさんは結構「男子校受け」する名字だったので今でもフルネームで覚えてますし漢字で書けます(笑)。しかも7クラス7台のうち、わが2年C組のバスガイドさんはダントツにうら若き当時19才!他のクラスの生徒から「お前らのバスガイド、いいよなぁ!」とうらやましがられたこともよーく覚えています。あのガイドさん、今はどこで何を‥いや詮索してもしょうがないことですし、世の中には知らない方がいいことだってあったりします(笑)。というかTakemaの修学旅行ネタはここらでやめておきましょう。



というわけでバードサンクチュアリを出発し、アークレイリ方面へ!



あのお宅にお住まいの方、さびしくはないんでしょうか?(右=左上画像の拡大版)。



このあたりの人口密度はかなーり低いと思われます。そもそもレイキャフリーズだって200人くらいでしたし。

さて、ちょうどアークレイリまでの道のりの半分くらいまで進んだところで唯一ともいえる観光スポット「ゴーザフォス(Godafoss)」に到着しました。実は入口を間違えてすぐ手前のお土産屋兼食堂に車を止めてしまいまして、でも何だかそこにはクラシカルな橋もあったりしたので、トイレ休憩がてらちょいと渡ってみることに(ちなみにゴーザフォスそのものの駐車場にはお店もトイレもありません)。

すぐ下流側には2車線の立派な橋が架かっていますが、かつてはこの橋がアークレイリとレイキャフリーズを結ぶ大動脈として機能していたのでしょうね。今でもちゃんと整備されていて何ともいい感じです。ちなみにこの橋のすぐ上流には小さな滝(といえるのかどうか)が見えていますが(右上画像マウスオン)、その奥に水煙が上がっているのも見えると思います。あそこがゴーザフォスというわけです。

本当の駐車場に車を移動し、川沿いの崖の上から眺めてみると‥



そんなわけでおのおの無意味なポーズを取るわれわれ夫婦。しかしバランスを崩すと崖からまっさかさまなのでお互い「安全第一」という心がけが伝わってきます(笑)。さてそれではもうちょっと滝に近づいてみましょうか。



この崖の縁に立つのは結構恐いです。ヒモなしバンジーだけはやりたくないですし(笑)。



おしんこどん(左上画像)もさすがにここでは足を上げない?いやいや結局やってました(左上画像マウスオン)。

「ゴーザフォスの滝全景とTakemaの無意味系ポーズ」

ゴーザフォスをあとにしてさらに進んでいくと、85号線の合流後には何だかずいぶん交通量が増えた気がします。ホエールウォッチングで有名なフーサヴィーク(Husavik)方面からの車が多かったからでしょうが、ここしばらく「車間を取って並んで走る」ほどの交通量がなかった日々が続いたせいで何だか落ち着けません(笑)。そうこう思いながら走っているうちに、エイヤフィヨルズルの湾の最奥部に位置するアークレイリの町並みが対岸に見えてきました。

アークレイリの港には夏のシーズン中豪華客船がクルーズの途中で立ち寄るということでちょっと期待していたのですが‥見る限り貨物船ばかりのようですね(笑)。ちなみにこの町は北洋漁業の中心地でもあり、特にニシンについては世界有数なのだとか。そんなわけで‥どうしましょお昼ご飯(笑)。

うわーこんなに混んでる道って久しぶりでコワイ(笑)。もっともまがりなりにもかれこれ1週間というもの右ハンドル右側通行の世界で運転してきましたから特に問題ないものの、やっぱりレンタカーを借りた初日に首都レイキャビクに自分で運転して立ち入ろうとしなかったのは大正解だったなぁと実感しました。でも今回の運転で右側通行にもだいぶ慣れたかな(過去にはバヌアツ共和国でも運転してますが‥)。

アークレイリの大聖堂はかなり立派。もっとも平日の午後ということもあり礼拝者はおろか観光客の姿もほとんどありませんでした。あ、建物の脇にはハマナスが植えられていて、その花が結構な大きさだったのでパチリ(右上画像マウスオン)。

この大聖堂は町の中心部からほど近いところにあるので&階段を上ったところにある関係上駐車場がガラガラだったので、心の中で十字を切った上で車はしばらくここに止めさせてもらうことにしてお昼ご飯へ。せっかく港町にいるのにバゲットサンドというのもちょっと味気ないでしょというわけで久々に外食です。

と、大聖堂に来る途中というか大聖堂のほぼ真下に「寿司の看板」を出している真っ赤な店があったよなというわけで「地球の歩き方」で確認。するとそこそこいい感じのことが書いてあったので、この日のお昼は久々に日本食とすることにしました。



「RUB23」。ちなみにその副タイトルとして「UMI RESTAURANT」と小さく書かれておりました(笑)。

どうやらランチタイムということでメニューも絞られておりましたが、お値段も日本同様安かったみたい(今調べてわかった)。「Umi-Sushi」は「8bitar(8カン)950kr=665円」「10bitar 1200kr=840円」「12bitar 1450kr=1015円」ということでしたが、せっかくなので2人とも迷わず12カンセットを頼みました。さーてどんな「Sushi」が出てくるのか?ちなみにもちろん従業員さんは全員アイスランド人のようでした。

ふーん、ネタのカットの仕方がいかにも西洋的な角切り系ではありますし、酢飯の酢の効きがやや甘いようにも思いましたが、海外で外国人職人が握る寿司としては十分に及第点なのではないでしょうか?われわれ2人とも「ウマイねこれ」と言いながらさっさと完食してしまいました。あえて難点を言えば熱い緑茶が出てこなかったことですが、店内にはお茶についての掲示があったような気もしますし、ランチタイムゆえのサービスレスだったのかも知れません。

かなーり満足してお店を出ると、お店の方が閉店作業。そうかぁランチは14:00で終了だったんですね。アブナカッタ‥。



と、おしんこどんが出てくるところで犬の散歩中の女性が何やら話してます。が?この犬の数って!(右上画像マウスオン)。

ここでおしんこどんは「アイスランド第二の都市でのお買い物欲」に目覚めたらしくブティックで物色開始。ではでは十分に物色していてくださいな、その間に車をこちらまで移動すべく大聖堂の駐車場まで登っていく健気なTakemaでありました(笑)。いや、このメインストリートも15分までなら駐車OK&空きスペースがそこそこあるのを確認したもので。

そんなわけでおしんこどんのいるお店から歩き出したTakemaですが、道の向かいに何やら「考える人」を発見しました!



歩道の片隅でたった1人で人生の苦難にうちひしがれている若者発見!一体彼は何をどうして何とやらというのか?この日のアークレイリはどんより系の曇りで気温も決して高くなく、それだけに彼の悩める姿勢と、その横に置かれたパーティ系の華やかなボックスとの対比が悲しくも鮮やかに浮かび上がらざるを得ないのであります(くどい表現ですな)。

と、そこに「彼よりもっと華やかな女性陣」が登場!

と、途端に元気になるセーネン!(右上画像マウスオン)。ま、それはもちろんあたりまえのことなんですが(笑)、この日は特にお祭りでもなかったようですし、彼ら彼女らが周囲にアピールすることは全くなく完全に「内輪での楽しみ」のようだったんですが‥いったい何だったんでしょう?



ところでこのストリートはアークレイリの中心街らしくこんなオブジェ(右上画像)も。でもすいてましたなー。

そんなわけでお腹もおしんこどんの買い物欲も満足したところで(おしんこどんは衣料系を2点買い込みました。ただし夏物セール品からね)、いよいよ本来の目的地へ‥いや!



一軒閉まっているように見える外観ですが、正面はもともと壁なのです。内部はひろーい!

さすがに最近、「コメリはどこでもコメリ」ということを実感しつつあるわれわれでありますが、それでも「ムサシは違う!」とかのように地域に根ざしたホームセンターとなればついつい立ち寄ってしまうわれわれなのであります。しかもアイスランドのホームセンターとなれば!

そんなわけでかなり濃厚に現地のホームセンター事情をタンノーしました。トイレの便器や家のドアまで売っているあたり、もちろん規模は比較になりませんが印西牧の原界隈のジョイフル本田を思い起こさせました(わかる人は千葉県北部のごく一部だと思いますがほかに例えが見つからないものでゴメンナサイ)。あそこはいろいろ合わせて駐車場5000台のとてつもないところなんだよなぁ。

そろそろ本日のお宿にも向かわなきゃ。というか、実はこの時点でまだこの日の行程の半分なのであります。この時すでに15:00ですが、宿に着けば終わりというわけでもないので?(うふふ)。
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