− アイスランド2010夏(36) R35を進み、クヴェラヴェリトル(Hveravellir)の露天風呂でまったり −
朝方まで降っていた雨も上がり、翌日は太陽も顔をのぞかせるまぁまぁの天気となりました。宿の前は教会もあるロータリーとなっているのでほんのちょっとお散歩をしてから食事といたしました。
で、そのあとゆっくり目にチェックアウトとしたわけですが、建物から何気なく外を見てみると‥
係員さんが道路沿いにアイスランド国旗の取り付け作業の真っ最中。
ただしこれは昨晩のうちに「雨の中の撤収作業(雨で国旗が傷むのを避けるため)」を見ていましたから、今日が特別な日だからということではないようです。しかしぼんやりと見ているうちにかの係員さん、「イマイチポジションが遠いんだよなぁ、ええいっ!」と思ったのか!(左上画像マウスオン)。
いやぁ朝から笑わせてもらいました。運転席にいるドライバー氏に「あとちょっと前に出してよ」と声を掛ければ済む問題だと思うのですが、これがいわゆる職人気質ってやつですかね(そうじゃないと思うぞ)。
さてここからは、昨日見学したMuseumを外から見学し(ついでにお隣の教会も)、ヴァルマフリーズ(Valmahlid)からはR1を西進します。このあたりまで来ると再び曇りベースとなりましたが、雨が降り出す気配はないのでまぁいいか。
そして30km弱進んだところで、R731のダート路へ。ここはショートカット路で、しばしのうちにメインロードのR35へと導かれます。そう、ここからは‥
アイスランドの内陸路はかなりシビアな道が多く迂闊に進入すると川の増水などで出られなくなる可能性があるほどなのですが、その最たる道がF88からF894に続く「アスキャ火山ルート」であろうことは言うまでもありません。われわれがレンタルしているような4WD車でさえ通過は困難だという噂は、レイキャフリーズ(Myvatn湖畔)でブラジル人のワグナーさんから「途中動けなくなっている4WD車もいたよ」と聞いたことで確信へと変わりました。
まぁその道はともかく、そのほかに観光客が通り抜けたくなるルートとといえばF26とF35でしょうかね。F26は川渡りも多いそうなのですがF35は整備が進み川渡りは基本的にないらしく、「それならアイスランドの内陸部を行くルートとしてはかなり良いではないか、少なくともR1経由で単純にレイキャビクを目指すよりははるかに変化があるだろうし」と思った次第です。もちろん「その途中にお楽しみの場所がある」というのも大きな判断材料でしたが(笑)。
というわけで南下開始。思いのほか道路の状態は良く、かなりのハイスピードで走れます。また常に見晴らしのいい場所を走るためスピード感覚が鈍るほどです(お気をつけあれ)。で、ただ走るだけというのも面白くないのでちょっと休憩。するとおしんこどん‥
この場で篠笛(横笛)を吹き始めました。確かにここなら他人を気にすることなく練習し放題です。
再び進んでいくと、ロックフィル式のダムに出ました。と、そこから先はいきなり道が悪くなります。なるほど、ここまではダムのために道路整備が行き届いていたわけですね。ただしここから先も道路状況のグレードは下がるとはいえ基本的には普通に走ることが出来ます(ただし平均速度が落ちるのは仕方ないですね)。なおダート路に単独で進入する場合は、せめてパンク時のタイヤ交換くらいは出来るようにしておかないといざという時にどうしようもありませんので念のため。かくいう自分ももう随分やってませんが(汗)。
で、しばらく進んでいくとシェルターがあったのでここで見学休憩です。
派手なオレンジ色に塗られているのはやはり「発見しやすさ」のためでしょう。ちなみにF35で見かけたシェルターはここだけでした。
内部はこんな感じ。でも缶詰などの保存食は見あたりませんでした。毛布もないな。寒いぞ。
そんなわけでさらに走っていくと、R35の中間点に位置するクヴェラヴェリトル(Hveravellir)に間もなく到着です(本線の分岐から2km)。そんなわけでここまでの区間を動画でふり返ってみますが‥この160kmオーバーのダートをチャリで‥やはりヨーロッパ人は体力&気力があるよなー。
「チャリダー&徒歩単独、くだらない曲(笑)、そして氷河」 |
そしてクヴェラヴェリトル(Hveravellir)にようやく到着です(11:45AM)。雨は降っていませんがかなり強い風が吹いていて‥寒いです。思えば計画立案時においてはこの日の宿泊はここ、山小屋もあるので予約しようと現地にメールしたら「すでに山小屋はFull Bookingです。キャンプなら随時受け付けています」というお返事をもらったんだっけ。もし今回「じゃ、キャンプで行こう!」と決断したらさぞかし寒い夜にうちひしがれたんだろうなぁ(笑)。ちなみにこの時間にもかかわらず気温は10度以下、そしてそこそこの強風ですからね。
でもそうまでしてここクヴェラヴェリトルにこだわった理由、それは‥
というわけでメインの建物の軽食コーナー(時間が時間ゆえ満席状態)で利用料300kr/人(210円、安い!)を支払い、お風呂セットを持って、まずは源泉エリアの見学へと出かけます。
見えているのがかの山小屋、そしてその奥に源泉地帯が広がっています。
あちこちから噴気&源泉が立ち上っていてとっても嬉しい。それぞれ激熱なので手湯足湯は不可(笑)。
真っ白いミニ富士山からは宝永噴火を思わせる大噴気が(見てないでしょ)。おしんこどんは湯気に巻かれてます。
さてそれではここまでの界隈を動画にしましたのでご覧下さい。最後の方にこれから目指す露天風呂の絵も出てきます(着替え中の先客さんも=変に期待しないように)。
「クヴェラヴェリトル(Hveravellir)の源泉地帯と露天風呂」 |
ではではわれわれもいよいよ温泉に浸かりましょう!ちなみに先客さんが着替えていた場所はこのあたりで唯一風の当たらない場所なので、われわれも同じ場所で着替えました。山小屋内を使えるのは宿泊客だけだと思いますので念のため。駐車場からは50m以上離れていますので、風が強ければ凍えること必定です(笑)。
写真を撮る関係上Takemaが先に入浴(同時に入るとテラスの上からの画像が撮りにくいので=サムイサムイ)。
でも不思議なことにこれだけの源泉地帯なのに硫黄臭はあまり感じなかったんですよね。しかしこのエリアにはいろいろな種類の源泉が点在しているとかいないとかなので(要は未確認)、別泉質の湧出口もあるのかもしれません。なお上画像にマウスオンすると「無意味に草津温泉タオルを持つTakema」画像に変わります。構図も同じで、見る意味があるかどうかは「?」。
ちなみに浴槽内はかーなり滑りやすいです。深さもかなりあるので、入るときは注意しないとコケる可能性アリ。
そうこうしているうちに同浴のナイスバディのお姉ちゃんが上がろうとしています。ここでおしんこどんとチェンジです。
いやお姉ちゃんは関係なくて、そろそろ‥というタイミングで偶然だったんですけれどね。もちろん彼氏も同伴でしたが無理に写す必要もないので写っていないだけです(笑)。それにしても白人の女性は骨太ですよね(変な意味じゃなくて)。
その彼女と入れ替わりに別のカップルが入ってきました。いやそれ自体は全然構わないんですが、Takemaが上方テラスからポーズを取るようおしんこどんに御願いしていると‥
まさか2人が突然愛を語り出すとは思ってもみませんでした(笑)。まぁ他に観客はいませんでしたからこれはこれでいいか(笑)。でもさすがに絵的にナニなので、おしんこどんに別の場所に移ってもらってもう1枚パチリ(右上画像マウスオン)。うん、これならいいんだよね(何が?)。
ちなみにここの露天風呂は上流の源泉からの引き湯なのですが、少なくともわれわれが行った時は間欠的に「一気に出ては止まり」を繰り返していたわけです。新湯が投入されるとかなり熱くなっていたので、ではその投入湯の温度は?と計測してみることにしました(科学的ですなー)。
一気に流れ込む源泉は‥「86.0度」!激熱湯ではないですか。こんな湯をいきなり湯船に落とし込むアバウトおおらかさがアイスランドならでは?ちなみにこの時の外気温を測ってみたら‥9.7度でした。8月7日なのに(笑)。
というわけでクヴェラヴェリトルの湯もタンノーしたところでさらに南下していきましょう。しかしここからの道の方が悪かったような気がする‥。
滞在3日目に立ち寄ったGullfoss(グトルフォス)まであと89km、あの滝の源流はこの周辺氷河なのね。
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