− アイスランド2010夏(37) いっぷう変わったランチのあと、いま再びのゲイシール、そして「馬と戯る」 −

そんなわけでクヴェラヴェリトル(Hveravellir)を出発したのは13:00過ぎ。出発してから思い出したのですが、考えてみたらお昼ご飯を食べるのを忘れてた!F35沿いにはほとんど家もないし、こりゃグトルフォスの滝までおあずけかなぁと思いつつ走っていくと‥



おお、「Kaffi‥Opid」の手作り看板も!どうやらあれがそうなのでしょう!

メインロードからしばらく進んだ先にある1軒のお宅。しかしドアを開けてみると、そこは完全に普通の個人宅といった感じで、「あのぉ‥」と声をかけてみると「あれれ、お客さんだわ」といった雰囲気。いや邪険に扱われたわけではないのですが、何だか家族団欒をおじゃまするような感じで気が引けていたわけです。ちなみにここは夏用の別荘なのかな?何家族かが集まってわいわいやっているような感じでありました。

昼食を頼めるか聞いてみると特に準備はしていないのでということで、パックされたパンとコーヒー、それとカップ麺をオーダー。でもコーヒーは何杯でもどうぞということで有り難かった‥。



というわけで麺をいただくTakema(何だか疲れた顔)。窓外のはるか先では親子がのんびりくつろいでおりました。



窓に置かれていた置物。こらこらおしんこどん、プーさんを勝手に馬乗りさせちゃダメだって(笑)。

ちなみにもう名前も忘れてしまいましたが、このパンが存外に美味しくて、市販品なのでレイキャビクに出たら是非お土産に買おうと心に決めたわれわれでありました。しかし結局見つけられないまま出国しちゃったんですけれどね。

お礼を言って(もちろんお代も払って)再び出発です。しかしこのあたりから南はさらに道が悪くなってきて、道全体が大きな池になっているところも数知れずという感じになってきました。最初はおっかなびっくりソロソロ通過していたわけですが、そのうち慣れて(飽きて)きたところで、

という方針に切り替えました(笑)。



だってそれ以外に楽しみがないんですよ。果てなく変化なく続くダートは結構退屈です。

しかも、氷河湖Hvitarvatnから流れ出す川を通過する頃からは小雨とはいえ間断なく降る続く雨模様になっちゃいましたんでさらに退屈さ倍増。そんなわけで雨の中を走っていくと‥ん?前方対向車線の路肩に1台の普通車が止まってます。しかも車内には人もいるようだし‥あれれ、「止まって!」のサインが。どうしたんだろうと思って車を止めると、ドライバーの若い男性が次のように聞いてきました。

へ、ヘットラ?‥どうやらこのカップルさん、完全に道を間違えてここまで来てしまったようなのです。「この道は違いますよ、このまま行くとどんどん内陸へ行ってしまいます。現在地はここですから、グトルフォスよりさらに戻って最初だけダートのR30に入って下さい。」

カッコいいぞTakema、まるでアイスランドの道を熟知したかのような的確なアドバイス!いや、その道って3日目にわれわれが通った道そのものですから説明できて当然なんです(笑)。

ちなみに彼氏の方は「ありがとうございます」と恐縮していましたが、助手席の彼女の方は終始ある種のキンチョーを帯びた表情をしておりました。あのあと彼らの車内ではどんな会話が交わされたのでしょうか‥彼氏の幸運を祈らざるを得ません(笑)。

それにしても、アイスランドの道路標識は日本ほど詳細情報を載せてくれていませんから、ドライバーは常に途中経路の道路番号に気を配っておかなければなりません。車を借りる際、オプションでカーナビを付けてもらうというのは、もちろん高くはつきますが安心料として考えれば案外安いモノなのかも知れません(それに「到着予想時間」が表示されるというのもかなり便利でした。これからアイスランド旅行を考えておられる方、検討してみてはいかがでしょうか?

さて、再びいつ果てるとも知れないダート路を進んでいきます。少し路面状況が良くなったこともありそこそこのスピードで走っていたつもりなのですが、ふとミラーを見ると、後方から一台の車がぐんぐん近づいて来るではありませんか。「は、はぇーぞあの車!」と思い、完全に追いつかれたところでウィンカーを出して道を譲ったわけですが‥

「なるほどあれくらいの車でないとアスキャ山とかには行かれないんだな」と妙に納得。すぐに視界から消えていってしまいましたが、それから数十分後、ようやくグトルフォスの駐車場まで来たところで先ほどの車らしき車両が止まっていたのでパチリ。

左上の車がそれですが、やっぱりすげぇなこりゃ。でも‥ここまで汚れていないのも何だか変だな、違う車かも知れん。ちなみにTakema車のリアは泥水でご覧の通り。周りの車に比べてある種の異彩を放っていましたが、よく見ると似たような泥コーティングの施された車が‥「あ、あの車さっき見た!」。何だか妙に親近感を覚えたTakemaでありました。ちなみにこの日F35のダート区間で見た車は全て四駆車でした(道を間違えたカップル車は除きます)。

そんなわけでここからは一気に(1箇所最後の寄り道をしつつ)首都レイキャビクを目指すわけですが、ここでおしんこどん、「せっかくだからもう1回ゲイシールの間欠泉を見に行こうよ」。時間的にはまだ余裕があるのでハイハイはいと。雨も止んだようなので行ってみましょ。

ちなみにお土産屋がある駐車場よりももっと北側に「何もないけれど間欠泉までは多少近い」駐車場があったのでそこに車を止めました。うん、こっちが楽だな。



「再びのゲイシール間欠泉」

天気がイマイチなのであまりキレイではありませんでしたが、何だか噴出を眺めながら「あー、もう旅も終盤戦なんだな」との感慨にふけ‥ることはありませんでした。だってまだ‥いや、まだここでネタをばらすのはやめておきましょう(笑)。

このあとは寄り道というか最短距離というか、レイキャビク起点の観光ルートにはまずもって組み込まれているのであろう「シンクヴェトリル(Pingvellir)」へ。R365からR361?ん、旧道の方が近そうだと思って進んでみたらしっかりダートでした(笑)。まぁ距離もたかが知れているし、アイスランド最後のダート走行だと思えば‥。あれれ草原の真ん中で前の車がいきなり停車?何?と思ったら‥



おお、アイスランド馬が放牧されているのですね。ん?でもここにはフェンスも何もないぞ。

前の車からはもちろん、後続の車からもどやどやと人が下りてきます(とはいえ総勢5-6人くらい)。と、前の車の人が「馬のエサ」なるものを車から取り出してきました。わらわらと近寄ってくるアイスランド馬。ちなみにこの方から「あなた方もどうぞ」と馬のエサをいただいちゃったもんだから‥。



当然こんな感じで餌付けモードになるわけですね。おしんこどん、嬉しそう♪



突然「バフッ」となったので大笑い。一気に食べてむせたのかな?



Takemaはいつもの通り及び腰ですが、おしんこどんはすっかり身体をあずけちゃってます。

「アイスランド馬とたわむれるおしんこどん」





ありがとねー。何だかとっても嬉しかったよー。

そんなわけで続いてシンクヴェトリルへと向かうのであります。
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