− アイスランド2010夏(39) アイスランド最終日は滞在中一番の上天気(笑) −

というわけでアイスランド最後の夜を温泉シャワーとともに安らかに過ごし、朝起きてみれば‥

あっちゃーやられちゃいましたね。何の因果で‥。せめてこれが昨日であればかなり楽しめたはずなのに‥。いやまぁ過ぎたことを悔やんでもしょうがない、幸いこの日のフライトは午後ですから、それまでの時間を楽しまなければというわけです。

さて、ここGaltafell(ガルタフェットル)ゲストハウスは経費節減のため朝食を自前では提供しておらず、すぐ近く(20mくらいの向かい)のゲストハウスにていただくことになっています。これこそ合理的な発想だと思いますし、「こだわり系のプライド」さえクリアすれば日本の温泉宿(特に温泉街)でも応用可能なのではないでしょうか。ちなみに宿の雰囲気としてはガルタフェットルのほうが良さそうでした(右上画像マウスオンで、いかにも歴史のありそうな宿の銘画像へと変わります)。そうそう、ガルタフェットルの1Fには自炊が出来る設備もありましたよ(冷蔵庫、鍋、レンジ、食器、ミニテーブルすべてあり)。

この日は出国ということもあって出発前にシャワー。硫黄臭というわけではないですが温泉臭を嗅ぎながら浴びるシャワーはとってもヨロシイ。ここレイキャビク市内には全ての建物に温泉が引かれているということで、何と恵まれた首都なんでしょう!しかし気がつけばHot Tubを除き部屋にバスタブがあった宿は‥1つもなかったなぁ。

さてそんなわけでチェックアウトは別の入口(正門=オーナーご夫妻のお宅)からです。「あー、まだPCの電源を入れていなかったのでしばらく待っていて下さいね」という奥さんのお言葉に、ロビーのソファー(かなり豪華)で待たせていただくことに。すると‥




(右上画像マウスオンで試合結果があまりにもわかりやすく表示されます)

そんなことをしているうちに奥さんが「あらあらー」とやってきてしばしネコ&この家の由来談義。そろそろPCのネット接続も終わったろうにと思ったころ、今度は旦那さんが出てきてこれまた談義。かれこれ10分くらい話していたかと思うころ、旦那さんが次のようにおっしゃって下さいました(ちなみに旦那さんの英語はかなり訛りが強く=われわれもですが、奥さんに確認しちゃいました)。それは‥

うわー、それはもちろんです!100年前に建てられたこの建物、それも一部三階建てのさらに屋上に上がらせてもらえるとは何たる僥倖!



左上画像はロビーの吹き抜け、これだけでもスゴイのに、螺旋階段を上がって‥



その上にある展望寝室を拝見しながら、ここからは梯子段を登っていくと‥



レイキャビクの国内線飛行場が一望の下に!もちろん空港のみならず市内も一望の下にっ!



うわー、ご主人とおしんこどん、「巨人国と小人国」みたいだぞ(笑)。ちなみにTakemaも‥(右上画像マウスオン)。

さてそんなわけですっかり気をよくしながらこちらのお宿を出発し、まずはあらためての市内観光です。まずは‥まさに戦後の歴史を語るにおいて欠かすことのできない「Hofdi-House(ホプジーハウス)」に行ってみましょう。



その途中、朝からお姉さんがペインティングにいそしんでおられました(信号待ち中に撮影)。

さてそんなわけでやって来たHofdi-House(ホプジーハウス)。とはいってもこの小さな建物にどんな歴史的イベントがあるのかわからない方が大多数だと思いますが、それでも「東西冷戦がここで終結した記念すべき場所=レイキャビク会談」といえば、ある程度のお年の方であればご記憶にあるかと。

そうなんです、1986年10月11-12日にかけて、まさにこの建物で「レーガン大統領&ゴルバチョフ書記長」の会談が行われ、このことを機にいわゆる「東西冷戦の終結」が現実となったわけです。



碑文には「ここでの会談は東西冷戦を終わらせるきっかけとなった」と書かれていました。すぐ後ろは海沿いの道路です。

さてそれでは、昨日はちょっとナニだなぁと思ったメインストリートを進んでみましょう。すると‥
「ハトルグリームスキルキャ教会」

何とも素晴らしい鐘の音が聞こえてきました。どこかに車を止められる場所は‥おお、教会の裏側の駐車場にまさにたった1台分だけスペースが!神よ感謝いたします(あ、キリスト教徒じゃないですが多神教信者のわれわれなのでお許しを)。で、そこから見上げてみると‥



最初に全景を取ろうと思ったら全然入らず、かなりバックしてようやく撮れた画像です。しっかしそれにしてもいいお天気だこと‥。

ちなみにこの日は朝から結婚式が行われるらしく、内部は少々ドタバタしておりましたが、せっかくなので展望台に上がってみることにしました(有料)。エレベーターは何となく信頼性に欠ける揺れ具合でありましたが、まぁ定期的にメンテナンスしているのであろうと信じましょう(笑)。



上からの眺めはご覧の通り。高い建物が少ないのでとっても整然とした街並みです。



ちなみに展望室の窓にはガラスが入っているわけではないので、冬は寒そうだぞ(笑)。右画像は時計を裏から見た図。

さーてそれではそろそろ空港へのラストランと参りましょうか。日曜日の午前中ということもあって、昨日観光客でごった返していた通りにもほとんど人がおらず、何だか拍子抜けした感じです。



だから大通りの駐車帯にもすんなり車を止めることができてラッキー。それにしてもキタナイ車だ‥。

そうそう、昨日の夕方はあれほどゴミが散らかっていた歩道付近ですが、係員の人が専用車で一気に清掃作業をしていたこともありすっかりきれいになっていました。これがふだんの町の姿なのでしょう。

TAX Refundで手続きをしておみやげ系の精算もOK。あとは空港へ行くだけです。とはいえまだ少々時間があるので空港周辺をちょこっとだけ走ってみることにしました。



空港へ向かう道路では‥おお、白バイによる取り締まりが!今回は何もなくてヨカッタ‥。

空港はケプラヴィーク(Kefravik)という街の郊外にあるのですが、空港で食事をとることを考えると時間的にそれほど余裕があるわけでもなさそうなので、まずはレイキャネス半島の最北端にあるガルズゥル(Gardur)の岬を目ざし、、そのまま海岸線沿いの道をケプラヴィーク市内まで戻ってきてガソリン満タン&最後にスーパーでおみやげ買い物、という計画を立てました。で、実は岬までの道中に見るべきものはほとんどなくて、一気に岬の先っぽまで到達してしまいました(笑)。

新灯台のある広場はキャンプ場になっていてかなり広く居心地が良さそうに見えますが、岬の突端にあるわけですから風が強い日は大変であるだろうと想像されます。

左が新灯台で右が旧灯台。旧灯台は岬の突端からさらに沖の側に作られたコンクリ島の上に建っていますが(右上画像マウスオン)、小屋が併設されているところを見ると往時は有人灯台だったのでしょうか?(いやそれにしては小屋が小さいか)。でも煙突の遺構などもあるようですし‥。ちなみに現在内部に入ることはできません。

で、そのすぐ近くには、何のために作られたのかわからない「丸太と石からなる構造物」がありましたので、ちょっくら記念に登ってみました。まさに「ナントカは高いところに‥」ですね。



やっほーアイスランド、楽しかったよー。

でもね、この体勢、とっても恐いんですよ。岩の間に置かれているのは削られているわけでもない丸太だし、実は結構風があるので身体がグラグラするし‥。というわけで急に恐くなって安全体勢になりました(弱虫)。



お互いビビリモード、おしんこどんの「Y字バランス」もさすがに下でやってます(笑)(右上画像マウスオン)。

ちなみにこの日ははなはだ視界も良く、はるか北方の、氷をいただいた山々まで見えていました(右上画像)。どの山上氷原なんだろうとあとで調べてみたら‥100km近く北側のSnaefellsjokull(最高地点1446m)しかないようなんですが、あれが見えていたのか!(すげー)。

さ、いよいよ大詰め。買い物?&寄り道のあとレンタカー会社へと向かいます。
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