− アイスランド2010夏(46 最後のシンガポール編その2) 「センバワン温泉」でまさかの全身浴!そして‥。

そんなわけでセンバワン温泉から立ち去ろうと思っっておりました。広い園地の向こう側では、あとから来られた方々がただ今足湯中。さてそれではと思いつつふと視線を別の方面に向けると‥(右上画像マウスオン)。

われわれのいる側からはちょうど源泉施設の建物があったせいで死角になっていたのですが‥となれば、是非とも入浴を懇願しようではありませんか!というわけでにじり寄っていくTakemaでありました(笑)。

「こんにちはー」といとも友好的に挨拶し、「それ、いいですねぇ気持ちよさそうですねぇ」と、本懐を遂げんがために心の中で手をすり足をすり(笑)、その上で「あのぉ、そのプラケースにわたしも‥」と申し出たのでありましたが、お返事は「いや、それはダメなんだ」とのこと。ありゃまー(沈没)。

まぁしょうがない。でもだからといってすぐに去るのもあまりに魂胆が見え透いているように思い、しばしお話ししているうちにTakema夫婦が日本から(アイスランド経由だけど)来たということを理解なさったこの方=ハリーさん、先ほどわれわれにここでの入浴作法を伝授して下さった別の常連さんに何やら声を掛けました。もしかしてこのプラケースはあの常連さんのモノだったのでしょうか?それなら最初に「いやこれはダメなんだ」とおっしゃった理由もわかります。

その結果は‥OK!(やったー!)。で、ハリーさんは続いてこのようにおっしゃいました。

いやそれは!入浴文化の違いを説明し、「いいの?この湯で?」と半信半疑なハリーさんでしたが‥まぁいざ浸かってみると湯が少なかったこともあり、







「というわけでセンバワン温泉の全身浴を完遂っ!」

あな嬉しやとっても嬉しいな最高に嬉しいぞ系の湯浴でありました。というのも、ただ湯に入っただけでなく、ハリーさんとの出会いもありましたしね。でもハリーさんとの交流はこれだけで終わるわけではなかったのであります(微笑)。

Takemaが湯から上がったあと、われわれが今夜の遅い便で日本に帰ることを知ったハリーさんは次のようにおっしゃいました。

もちろんです!そんなわけでハリーさんは再び湯を足して「入浴」と相成りました(笑)。ちなみにハリーさんはシンガポール中心部の某有名ホテルのとある管理職なのだそうで(名刺をいただきました)、たまたま今日はお休み。わたしTakemaより2才年上で、休みの日はここでゆっくりすることが多いのだそうな。お値段的にはTakema夫婦が躊躇するレベルのホテルなのですが(笑)、今度シンガポールで泊まるときには是非おじゃましたいと思います!



われわれがお世話になった常連氏とともに出発。ハリーさんのご自宅はそこそこ近いらしく自転車にて。

「では行きましょう」ということで出発です。歩いて6-7分のあたりで道路の反対側に飲食店群が見えてきたんですが、「道に面した大きな店はちょっとだけですが高いです。この奥にあるホーカーセンターの方が安いですし色々な料理を選べますよ」。おお、期せずしてあまりにも有り難いローカルガイドまで御願いしていただけるとは!

そんなわけでイーシュンのホーカーセンターへ。ハリーさんは「何が食べたいですか?」と聞いてきます。「海南チキンライスなどはありますか?」「わかりました、ちょっと聞いてみますね」。実は20年以上前からシンガポールの海南チキンライスを食べてみたいと思いつつ、いまだに食べたことがないのであります。残念ながら目指す品はなかったのでありますが‥



これも、御願いするでもなくハリーさんが全部動いてくれるのであります。脱帽!



というわけで3人で乾杯!ハリーさんはコーヒーなのです。でもコーヒー代すら払わせてくれないのです。



左上画像の鴨肉飯はS$3(190円弱)、右上画像の魚セットはもう少し高かったですがそれにしても安い!

タイガービールの大ビンを2本頼んだにもかかわらず結局全トータルで900円ちょい、これで2人分ですから1人450円?ビール込みで?あ、あまりにも安いです!ちなみに右上画像に見えている蒸し焼きも絶品でした(右上画像マウスオン)。

で、コーヒーを飲んでおられたハリーさん、「そろそろウチに帰ってご飯食べなきゃ」。外食文化が定着しているといわれるシンガポールですが、ハリーさんのお宅は内食系のお宅なのでしょうか?とにかくわれわれからの「感謝系お礼」を全て辞退して「では!」と自転車で去っていった素晴らしい方なのでありました。



ハリーさんありがとうございました!シンガポーリアンの心意気をしっかり感じました。

そんなわけでこの場に残されたわれわれなのです。でもこのイーシュンのマーケットエリアを歩いていくと‥



ちなみにハリーさんとの雑談で「アルコールとドリアンとの食べ合わせがよろしくない」ことは知っていたんですが「でも1-2時間空ければ大丈夫だよ」というお言葉をいただいておりました。しかしこの時点で最後にビールを飲み干してから‥10分!(笑)。でもまぁいいかというわけで剥いてもらいました。

思い出してみれば初めて路上ドリアン売りを見たのも1989年のシンガポール、でも目の前で剥いてもらう系で食べたことは一度もありませんでした。というわけでいただきます!お値段は‥地元の方向けの「むき身パック」のお値段を基準に‥ん?そんなに高くない!

う、ウマーイ!ねっとり系の濃厚味が口の中に広がります。さすが地元民相手のお店、会話をすればすぐわかるわれわれ外国人にも「絶妙の品」を勧めてくださいました。ちなみにわれわれが食べている時、現地の若者(男性)が「コレ、1つ御願いね」とオーダーしてパクパク食べておりました。やっぱりドリアンを食べるのであればこういう直売店ですね。

さてすっかり暗くなった頃、ハリーさんのアドバイスに従いチャンギ空港行きの路線バス停へと向かいます。バス停にある時刻表を見ると‥あれ、ハリーさんが言っていた969線は運行していない?でも路線図を見ると858が空港線?

858バスのドライバー氏に空港直行を確認し、あとはゆっくりと(寝過ごさないように)このバスでチャンギ空港を目指すだけです。おしんこどんはゆっくりコックリ、ちなみにTakemaの席の隣にはどこぞのエアラインのキャビンアテンダント男性が座っておりました。空港までは45分かかりましたが、料金はS$2.10と爆安でした(ちなみにバスカードならもうちょっと安いようです)。

さて自分も初めてのターミナル3地下部分にバスが到着しました。どう見ても空港関係者御用達の出入口です。この入口近くにあったメシ屋は出発ロビー近くにあるメシ屋より絶対安いんだろうなぁ。‥と、それはともかくなんだこりゃ?

こ、ここ、空港ですよね。しかしなぜかスライディング系のお楽しみが!有料とはいえこういうアトラクションが、しかも失礼ながら思いきり空港施設の端っこ=何でこんな目立たない場所に?

今思えば「なぜTakemaがこれをやらなかったのか?」と思います。大人だって出来るわけですから‥大失敗。



チャンギ空港の素晴らしいところは「無料足マッサージ」。空港内のあちこちにあるんです。

そんなわけでシンガポールドルを使い切るために空港内でタイガー生ビールを1杯。これでもう思い残すこともお金もありません(笑)。で、成田行きのA380夜行便はとっても空いていて、Takemaは中央席、おしんこどんは窓際席を使ってゆっくり横になることが出来ました。そんなわけでTakema2010夏のお楽しみはこんな感じでオシマイということであります。

しかし、「旅行は家に帰ってただいま!」を以て終わるといいます。われわれ夫婦はこうして帰ってきましたが、「なかなか帰ってこないヤツ」がいたのでありました!そんなわけで最後に1ページ。
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