- 2011年末NZその7 そんなわけで「日式温泉」のマルイアホットスプリングス! -

さーて7号線を西進し、たどり着いたはマルイア温泉!ん、あれれ?途中2箇所寄り道するつもりがどちらもぶっちぎってしまったというか全然わからなかった!しかしまぁ、本日の最終目的地到着であることは間違いないのでまぁいいやとりあえずチェックインしましょということに(日は長いから宿泊受付終了後からでも戻れると判断)。



右上画像にマウスオンするとわかりますが、営業時間は8:00 - 19:30。これは「日帰り入浴)」の営業時間を意味するようです。

さてこのページのタイトルにもあるように、この日の宿泊は「マルイア温泉(Maruia Hot Springs)」。NZの旅行情報に詳しい方ならご存じでしょうが、詳しくない方も多いと思われますので簡単に説明しますと‥

日本のTVなどでも何度か紹介されたことがあるということでご覧になった方もいるかも知れません(残念ながらわたしは見たことがありません)。1991年に営業を開始し(それまでにも温泉施設はあったようですが火事で全焼したりで長続きせず、所有者は頻繁に変わっていたのだとか)、現在の形態になってちょうど今年(2011年)でオープン20年となったわけですね。なお公式ウェブサイトはこちらです。
ワーホリ当時にはまだオープンしていなかったわけですから当時知らなかったのも当然ですが、もし当時すでにこの施設が存在し、さらに当時の自分に湯めぐりの趣味があったとしたら‥仕事の応募をしていた可能性が高そう(笑)。
ちなみに電気は自家発電(水力)、電話もインターネット接続も無線方式というとことん山深い場所にありながらしっかりお宿を維持管理してきた努力には頭が下がります。

なお、上記説明の中で「和風」という語を使わず中国式に「日式」という表現を用いたのにはわけがあります。「和風」と書いてしまうとどうしてもそのまま日本の「旅館」をイメージしてしまいますよね。でもこちらではお客さんの9割がNZ人という状況から、たとえば露天風呂などは「水着着用」にせざるを得ません。男女別の内風呂にはその縛りはないにしても実際はほとんどのお客さんが水着着用なのだとか。

また客室も、「Japanese Room」という特別室?はありますが、それは裏を返せば「他の客室は『和室』ではない」ことを意味するわけですから、「日本風の宿ではあるが和風そのものではない」という意味で、台湾の温泉宿などでしばしば使われている「日式」という語を用いることにしたわけです。

ただし施設内では完全日本語OKですし、食事も日本食系なので(寄せ鍋とかあるよ(笑))、このお宿にいる限り「日本にいる的アタマ」で過ごせてしまえる気がします。逆に「それは避けたい」という方には向かない宿なのかも知れません。わたしゃそのあたり何の問題もない人なので快適でした。英語力も落ちてましたしね(笑)。

さて前置きというか説明が長くなりましたが、レセプションにおられた方は日本人の男性でありました。あー楽だわ日本語のやり取りって。四半世紀近く前のワーホリ時に「日本人相手の仕事では英語も身に付かないし、絶対に自分は田舎の農場を探すぞ!」と強く決意していた若き日のTakemaは今いずこ(苦笑)。いや、今回の旅行は別に英語力云々が目的というわけでもないし比較することに意味はないか(自己正当化)、でももう少し聞き取れると思っていたんだけれどなぁ。

ちなみにこちらのお宿の予約は公式サイト経由でしたんですが、どうやらその宿泊プランにはマッサージ(2人分)が含まれていたらしく「マッサージを希望しないのであればもう少しお安くできますよ」とありがたい説明が。予約時に料金プランは確定しているのに急遽変更していただけるとはありがたや、このあたりのきめ細やかさと融通の効き方はやっぱり日本的?

で、予約していたのが「Japanese Room」でしたので鍵を受け取っていざお部屋へ。




(農業国ニュージーランドゆえ「畳の輸入」には検疫の許可が下りないんでしょう)

なおブレ画像しかなかったので割愛しましたが、部屋を入ったところには竹囲いの「ミニ石庭」がしつらえられておりました。そもそもニュージーランダー(もっとフランクな言い方では「Kiwi」ですが)の利用が圧倒的に多いということですから、このような「日本をイメージさせるしつらえ」は大切なのでしょうし、でも布団ではなくベッドスタイルなのもそのあたりが理由なのでしょうね。ただ唯一の難点といえば、何だかベッドの寝心地がイマイチだったのですが‥。



外廊下の手すりなども朱に塗られており、なかなか面白い感じに仕上がっています。

さて実はチェックイン時に「ここまでの道中で見逃してきた2箇所の訪問地」についても質問していたのですが、そのうち1箇所は教えをいただいたのでこのあと訪問することにしました。でもその前に、こちらのお宿ならではの「お風呂」に入らせていただこうかと!「Private Spa」、つまりは貸し切り風呂というか家族風呂というか、とにかく「完全マッパーで入って何の問題もない」お風呂、しかもですね、

そんなわけでよおっし、先ほどのハンマースプリングス硫黄泉に引き続き、今度はマルイア温泉(こちらも硫黄泉)の湯をタンノーしちゃおうではありませんか!



メイン建物から階段を下りていくと、向かって左から順に貸し切り風呂、露天風呂(水着着用義務あり)、男女別内風呂と並んでいます。



貸し切り風呂は何室かありますが、われわれの鍵は‥「KIWI」でありました。ちなみにお隣は「KEA」。NZの鳥の名前なのね。

さーて、貸し切り風呂なんだから水着なしでゆっくり入るぞー!そんなわけで脱衣場から浴室に続く扉を開けてみると‥



浴槽縁からは循環していないことを如実に示すがごとくしっかりオーバーフローしていますし、また源泉直投入の証しとして浴槽内には黒い消しゴム状の湯花が舞っておりました!



湯花は特大系となるとこれくらいの大きさがあったりします(右上画像マウスオン)。

浴感はツルスベ系でかーなりよろし、源泉をぺろりとしてみましたが苦みはなく案外あっさりしています。あー、こりゃいいや。ハンマースプリングスの硫黄泉はあまり特徴的な浴感を感じなかったのですが、ここの湯にはしっかりした自己主張がありますね(わかったようなことを言う素人でゴメンナサイ)。

さてしかし、ここはNZ。「SPA」なのでありますから、やっぱりアレがしっかりと装備されているのであります。そんなわけで、そのへんのところを動画で確認してみましょうね。
「マルイア温泉貸し切り風呂」

これを起動させたのはほぼこの時だけでした。やっぱ落ち着かん。



おしんこどんもジャグジーを体験しましたが、やっぱり窓の外を眺めつつ落ち着いて入りたいですよね。

そんなわけでまずはマルイア温泉貸し切り湯をタンノーです。惜しむらくはこの湯小屋、1泊につき1回しか利用できないようなんですよね。できれば「鍵は今の通りレセプションで管理しつつ、チェックアウトまでは空いていればいつでも(何度でも)入れる」というやり方を導入してもらえないでしょうかねぇ。お湯がいいだけに何度でも楽しみかったのでありますっ!

なお脱衣場には左上画像のような掲示がありまして、「黒い浮遊物は源泉固有のものでありミネラル分に富んでいて身体にいいです」「源泉が熱すぎる場合は水で湯温を下げて下さい」(Kiwiの皆さんのあとはぬるそうな気がする‥)、「銀製品は必ず外して入って下さい、成分と反応して変色します。もし変色させてしまった場合、わたしどものホテルではクリーニング可能です(1個につきNZ$1いただきます)」などと書かれています‥うーむ画像からでも判読可能でしたねスミマセン余計なお世話で(笑)。

さーてお風呂も入ったしそろそろ夕ご飯?いやいやまだ太陽は高い位置にあるわけですしまだ夕食にはちと早い。先ほど場所を教えていただいた「往路に見逃した野湯」に行ってみることにしましょう!貸し切り内湯と野湯、本当は順番が逆の方がよかったんですが(大笑)。
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