- 2011年末NZその11 「Flying Fox」でフォックス氷河のど真ん中トレッキング(2) -



そこそこ上の方まで歩くんですね。しかし「氷上ティータイム」とかがないのはちょっと残念。

さて、少しずつ傾斜が増してきました。皆さんこのあたりまで来ると歩き方のコツをつかんだ&軽アイゼンをの信頼性を理解したのか、比較的順調に歩いておられたようです。

そういえば今回の旅行でだいぶ感じたのが外国人旅行者の国別比率。1989-90のワーホリ時(四半世紀近い昔ですが)に比べて非日本系東洋人の比率がぐっと増えてます。しかも当時はツアーバスで移動するばかりだったのが、今は個人旅行比率が大上昇!そしてその昔はほとんど見ることのなかったインド系の旅行者もそこそこ多いです。その代わりに減っているのが日本人旅行者(あくまで感覚的に)というのは、まさに「時が流れた」ことを感じさせます。

さて話を戻しましょう。



皆さん頑張ってサクサクと歩いています。おしんこどんいわく「この靴、自分のオーダー登山靴よりフィット感があるかも」。よかったね。

この辺りからはクレバスが「いらっしゃーい」(そんなわけないか)と口を開けている場所が増えてきます。前にも書きましたがHidden(表面が雪で隠された)クレバスもあるはずなので、勝手に歩き回るのは厳禁です。そういやその昔Copland Passを単独で上がったときはこの「クレバスの裂け目の脇」が急傾斜の斜面上で唯一安心できる「休み場」だったっけ‥(そこだけ唯一傾斜が緩いので)。



上方をズーム撮影した画像ですが、あの界隈を歩く気にはなれません(笑)。というか「あえて正面突破」するクライマーもいないでしょ。

さてこの辺りには「魅惑的なブルー」を見せる割れ目が散見されます。もちろん勝手に入りこんではいけないのですが、「カメラ小僧系」のオジサンはかなりご執心的に撮影に励んでいたことを申し添えます(笑)。まぁなんとなく気持ちはわかるのでせいぜい遠景からパチリね(うそです、実はTakemaもかなり熱心に撮ってました)。

さて、この日第二の撮影ポイントである「青の洞窟」(勝手に命名)にやって来ました。順番に入りこんでの撮影となりましたが、インド系の男性が「お2人一緒の写真を撮ってあげましょうか?」とおっしゃって下さったので「ではではお願いします」。







そりゃ、こんなのとかこんなのじゃ確かにイマイチさびしかったですからね。

さて、われわれはここでの撮影順番がかなり早めだったので、皆さんの撮影を待っているうちにふと一案。

拙サイト上にはアップしていませんが、実はカナダには「仕事で」もう6-7回訪問しているのですよ。で、かのアイスフィールドで聞いたのがこの台詞というわけです。そんなわけでこちらのガイド女史に、飲用の可否およびここFox Glacierでの「売り文句」について聞いてみると‥

ということで、若返るそうです(笑)。ちなみに過去の累積からすればTakemaは「まだ生まれていない」くらいに髪の毛がフサフサになっていてもおかしくないんですが現実はそんなことないなー(苦笑)。あ、身体的とは限らないのかメンタル面で若返って‥(うーむ)。

そんなわけで飲む&汲むことにしました。



わたしゃペットボトルに汲んだあと手ですくって飲んだんですが‥おしんこどんやるなー直飲(大笑)。



かのインド系カップルに撮影していただきました。でもちゃんと彼らのボトルに汲んで差し上げましたが。


ちなみにTakemaの質問に「10年若返り」のお返事を下さったかのガイド女史ですが、実は参加者全体にはアナウンスしていませんでした。必須系アナウンスではなかったようです(Takemaが質問していたときすぐ近くにいたのはインド系カップルだけだったので)。

さてこのあとは来た道を下りヘリポートまで。日本だと常置ポートには「H」の字がありますが、ここは国立公園ど真ん中ということもありそれは不可能。まぁ北アルプスの山小屋荷揚げだってHの記載はありませんが、ここは氷河上なのでちょっと天気が荒れれば目印を見つけられずということもあるでしょう。とにかく今回あまりにもいい天気に恵まれた僥倖に感謝感謝!

往路同様ピストン輸送なので、ガイド氏(実は2人いる)により現地で「乗る順」を決められますが、この帰路についてわれわれは「最終便」となりました。ということは氷河上に一番長くいられるとともにヘリの発着を一番多く見られるということ。これはラッキー!でも、太陽がなくて風があったら地獄だったでしょうね(笑)。

そんなわけで先の便に乗る皆さんを見送ります。うわ、2機連続で来るとは思わなかったぞ(動画=ちょっと動揺しました)。
でも最後のヘリが折り返してやって来るまでには間があったのでしばし最後の氷河上タイムを楽しみます。実はこの最終便はわれわれとガイドさん2人だけだったのでありました。

こんな写真を撮っていたら、当然おしんこどんのY字に「すごい!」系の反応を示して下さったガイド女史さん、「せっかくだからお2人の写真を撮りますよー」とのこと。そんなわけでフォックス氷河上のラストショットは‥




(ちなみにものすごく日焼けしているように見えますがこれは光線の加減。あとの画像を見てもらえればわかりますが‥)

さてそうこうしているうちに最終便が到着です。全員が乗り込んだ上で出発。今回の座席はTakemaが助手席ということで‥よーしビデオ撮るぞー。



Takemaは右上画像のように「撮りヘリ小僧」になってます(笑)。ところでヘリの操縦桿って何だかうふふ(以下自粛ね)。

そんなわけで無事下界に戻ってきたわけであります。いやー楽しかった!というわけでその喜びをTakemaが無意味ポーズで表現してみたら‥



「そのポーズ、いい!」と気に入ったおしんこどんが、Takemaよりいいポーズで真似してくれました(笑)。

このあとはフォックスの宿にチェックイン。ごくありきたりのモーテルなのですが、すでに18:45というのにガラガラ。どうやら、この時期は日が長いので皆さんの到着時間もぐんと遅くなるようなのですね。ちなみに翌朝見てみたらほぼ満室だったようです。



日が長い時期ですから予約さえしていればそれもアリかと。なお、基本的にツインベッドルームは少ないので念のため。

さてここは街中のモーテルなので(小さな街ですが)基本的に夕朝食とも外食となります。そんなわけでレセプションでオススメのレストランを聞いて夕食ということになるのですが、いかんせんこの日は12/24のクリスマスイブ。前にも書いたようにクリスマスにはほとんどの店が閉まるNZゆえ(ちなみに12/25のクリスマス当日はヘリハイクも全面的に運行休止です)、イブのこの日もだいぶ危なっかしい気がします。

その予想は大当たりで、最初に勧められたLake Matheson近くのレストランはこの夕方から営業休止(あちゃー)。



あの奥に見えているのがMt.Cookだと思われます。おしんこどん、しっかり着替えてきたのに残念だね(笑)。

やむを得ずというか予想通りというか、Fox Glacierの街中のレストランを探すことに。と、駐車場に車を止めて歩き出したところで‥




(ま、要はハトなんですが、実はこれまでそんなに見たことがなかったので‥)

ただし日本のハトに比べればはるかに大型です。2羽で行動ということはつがいなんでしょうかね。ちなみにエサを執拗にねだるシーガルなどとは違い、木の葉をハグハグしたあとどこかへ飛び去っていきました。潔いなぁ(笑)。

このあとは唯一のコンビニ系お店で明日の朝食&昼食になりそうなモノを買い出しです。明日はクイ-ンズタウンまで移動しますが、ワナカまでの道中はNZでも有数の人口過疎地域ですし(途中の町といえばハーストくらい、しかも町の規模は‥いわずもがなの小ささです)、さらには「旅行者にとっては1年でもっとも不便な12/25のクリスマス」なのですから、ランチ難民にならぬようせめてパンと飲み物くらいは買っておかなきゃね。

ところでここのコンビニ系売店の貼り紙を見ると「12/25も営業します(営業時間は短縮しますが)」とのこと。えらーい!もっともフォックス唯一のこのお店が閉まったらキャンプ場やモーテルの宿泊客が路頭に迷いますから、「営業せざるを得ない」というところなのかも知れません。

そんなわけで買い出し終了後はレストランへ。室内の席はほぼ埋まっていたので外の席へ。陽が陰ったら寒いよなーと思っていましたが(このあとその読みは的中)、注文後にTakemaが車まで買い出し物品を置きに行き、帰ってきてみると‥(左上画像マウスオン)


(左上画像マウスオンで画像が変わります)



まぁそれはともかくとして乾杯。あれまお隣の席にはスズメが「おねだり」にきておりました(右上画像マウスオン)。



この日の夕食全景(もちろん2人分)。ラム肉のステアフライは、要は「ラム肉丼」のようなものです。美味しくいただきました。

夕食を終えたのは21:00近くだったので、「まだ間に合うはず」と考えてサザンアルプスがが見える位置まで移動。夕焼けはどんなもんかなと思っていたら‥




(Mt.Tasmanが夕日に染まってます)。

ちなみにこの日の走行は350km。フォックスに着いてからの行動を考えれば結構充実していたのはないかと自画自賛(いや、いつものとおり途中で慌てましたけどね(苦笑))。さて翌日はクイーンズタウンまでまた走るぞー。
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