- 2011年末NZその19 フィヨルドよりも何よりも、サウンド内のドルフィンにたまげ満足!-



にょはー、船のすぐ後ろからキミたちがずーっと追いかけて来てくれたのですよ!

そんなわけで基本曇天なれども晴れ間あり雨はなしのミルフォードサウンドに到着。これならまぁそこそこの上天気、だってここは年間降水量が6000とか7000mmとかのエリアですからね。

ただしかし、ここミルフォードサウンドの一般駐車場到着時ですでに15:50。日が長いのでまだまだ夕方までにはほど遠い時間なのですが、問題は「この時間からでも観光クルーズ船に乗ることはできるのか」というところにあります。案外最終便の出発が16:00なんてことは‥大いにあり得そう。でももちろん事前に出港時刻を下調べなんてことは一切やってこなかったのであります(笑)。だって今朝段階ではこっちまで来ることなど考えていなかったんだもの。

で、以前に比べてとてつもなく立派になった乗船ターミナルにいざ入ってみると‥あれ?大きなカウンターを持つ2社とも全然知らない会社名だぞ?どうやら‥

という形で社名が変わっているようです。しかし、どちらもすでに「本日の日帰りクルーズは終了」の様子。うーむと思った瞬間、小さなカウンター発見。そこには‥

と書かれているではありませんか!そんなわけで何とか事なきを得ました(悪運強し)。ちなみにミルフォードサウンドのクルーズ船は全部で4社あり、この時われわれが利用したのは「Mitre Peak Cruises」社の船でした。このほかもう1社「Jucy Cruize」という船会社もあるようで、ちなみにこの両社の船はどれも小型船です。

無事乗船券を購入しお手洗い等を済ませて待っているとすぐに乗船時間となりました。ロスタイムも非常に少なく、まるで「計算し尽くされた旅程」を着々とこなしているみたい(笑)。

乗船券(ボーディングパス)はラミネート加工された使い回しのもので、「うむ、このシステムはいいよなー」と思いつつ、手元に残らないので回収前にパチリ。ちなみにリアルジャーニーズ社やサザンディスカバリー社の船は大型船、船は小型船なのですが、

であると一方的に断言する理由はあとのほうで詳しくね(笑)。今回はまさに「偶然が生み出した僥倖クルーズ」であったことを申し添えます。なお右上画像はリアル社の運航するオーバーナイトクルーズ船です。これはこれで面白そうだけれど高いんだろうなーと思って調べてみたら、$260/人だそうでうーむ(笑)。

そんなわけで出港です。宿泊施設が実質的に1軒しかないミルフォードサウンドゆえ、さすがにこの時間になるとお客さんの数も少なくて全部で20人くらいだったかな。満員御礼ぐちゃぐちゃ大混雑とは無縁でゆったりクルーズを楽しめました。うーん何だかツキまくってるぞ、でもこんなふうに運を小出しに使っているから宝くじが当たらないんだな、きっとそうだ間違いない(笑)。



クルーズの最初と最後に見られるボーエンフォールズ。落ち口までは歩いても行かれるけれど飛沫がすごかった気が。

雨が降っていなかったのでもちろん出港時から展望デッキに陣取りました。お客が少なめなのでゆったりです。海を渡る風は初夏とはいえ結構冷たいのですが、そのことも考えてジャンパーを着てきたし、最前部の屋根と窓ガラスがあるエリア(雨の日用でしょうね)のすぐ後ろに陣取ったので風の死角となり、デッキ後部ほど風当たりは強くなかったんじゃないかと思います。

で、ひとしきり走ったあたりで他のお客さんが陶器カップに入ったコーヒーだか紅茶だかを手にしているのを見て「むむ、これはおそらくそういうサービスがあるのだろう」と考えて階下に降りていきました。で、1階の客室となるわけですが、あれまみごとにどなたもおられなくてちょっとビックリ。雨の日はこちらが満員御礼状態になるのでしょう(くわばらクワバラ桑原さんごめんなさい)。

客室後部に給湯設備がありまして、インスタントコーヒーや紅茶をセルフで飲むことができます(無料)。ただしミルクやシュガーはありません。



こんな天気です。クルーズ中の山や滝についての説明は他サイトが圧倒的に詳しいはずなのでパスします(笑)。



ひと足先に出航したオーバーナイト船を追い抜きます(あっちは急ぐ必要もないですし)。後ろからついてくるのは漁船です。

そういえば今となっては知っている人の方が少ないでしょうが、以前ここミルフォードサウンドの変わり種クルーズとして「漁船クルーズ」というのがあったんですよ。観光船埠頭とは別の漁港から出航し、観光ガイド的説明はほとんど(全く?)なく、船は揺れるし飲み物等のサービスも全くなし(だってそもそも漁船ですから)。その代わり、タスマン海に出たあたりで船を止めてお客全員に釣り糸とエサが渡され「はーい釣れたら持ち帰っていいよぉ♪」のノリだったんですよ。帰り道には沈めてあったクレイフィッシュのカゴを揚げたりして、いわば「本業と副業半々」といった感じのいぶし銀ツアーだったわけです。
この時のことは拙サイトにはアップしていませんが(確か1995年)、Takemaには実はこういう未アップ案件がそこそこあります。オアフ島バイクツーリングなんてのもやったよなー、あれは楽しかった!
なぜあの漁船ツアーがなくなってしまったのか‥残念(もしかして観光船会社から営業妨害だとツッコまれたのか?)。

それはともかくとしてさすが氷河地形ゆえ景色はダイナミック。時折雨がポツリと来ることもありましたが展望デッキから撤収するほどのものでもなく、ダスキードルフィンなども並走してくれたりしましたが(右上画像)、カイコウラに比べたら遠慮がちというか「もう少し頑張りましょう」的なレベルでしたね(笑)。いや別にこのあと云々と比較するわけじゃありませんが(うふふ)。



おしんこどんもご機嫌です。もっとお客が多かったらたぶんTakemaは不機嫌になったと思われますがこれなら大丈夫(笑)。

やがて船はフィヨルドを出てタスマン海へと乗り出しました。と、いきなり海の様子が変わりどんぶらこっこと波に翻弄され始めました(外洋ですからね)。こうなると水平を保ったままの撮影はタイミングとの勝負となるわけですが、別にここで「アレを撮らねばならぬ」という使命感など全くないので水平線がかしいでいても全く問題はありません。



でも一応タイミングに気を遣って撮ったので左上画像の傾き画像しかありません。でも実際はもっとぐわんゆらり。右上画像マウスオンで灯台ズーム。



このエリアで漁船が停泊してました(たぶんクレイフィッシュ捕獲用のカゴが沈めてあるのでしょう)。さーてこのあと再びサウンド内に戻ります!

そんなわけでタスマン海に別れを告げて再びミルフォードサウンド内へと入っていきます。Takema(を含めた乗客全員)はまた展望デッキへと上がったわけですが、あれれおしんこどんが上がってこないぞトイレかな?と思っていたら、階段の下から顔を見せたおしんこどん「日本語で」いわく‥

ちなみにこの船に乗り込んでいた日本人はわれわれだけでしたので、他の方々は「何やら東洋人がホニョホニョと話してるな」としか思わなかったと思いますが、階段を下りて船の最後部に来てみてビックリ!



実は、このイルカ追走を最初に見つけたのはおしんこどんではなく同乗の子ども。「パパーっ!こっちにイルカがいるから!」と叫んでいたそうですが、あいにくパパたちは聞こえていたのかいないのか前方に陣取っており、子どもと一緒に見ていたおしんこどんがTakemaに声をかけたという流れだったようです。やがて皆さんも気づいていつのまにか後部デッキは大盛況(笑)。

ちなみに往路でちらりと見かけたダスキードルフィンとは違う種類のようで(そもそもそこそこ大型だし色あいも違う?)、断定はできませんがおそらくボトルノーズドルフィン(バンドウイルカ)なのじゃないかと思います。そんなわけでまずは最初の「イルカ見物」動画をお楽しみ下さい(笑)。
「イルカは居るか?居るよもちろん!」

最後の方まで見てもらえるとイルカも喜んでジャンプします(笑)。
そんなわけでこのあと乗船客の皆さんは完全にイルカウォッチングツアー客と相成ったわけでございます。となると、普通ならカメラ撮影の嵐となりそうな彼らも‥



ほとんど動かないのでインパクトなし、そんなわけで皆さんそこそこ写真を撮ったらそれでオシマイ。

このあとは、たぶんアンダーウォーター云々(要は千葉の勝浦海中公園のような水面下見学可能施設)に寄るだけ寄って(数名乗船)帰ることとなるわけです(ちなみにこの時間のクルーズ船では下車観光できません)。ま、ここまで船の上で間近から十分にウォッチングしてますからたぶん全員ご不満はないかと?(笑)。



オーバーナイトの方々はシーカヤック等で楽しんでいるようです。でもそれじゃイルカは見られないし、うらやましくは(以下自粛やっぱりウラヤマ)。

ここのJetty出港後ラストランの加速を始めたわれらがMitre PeakⅡ号です。最初こそダスキードルフィンがお出迎えしてくれましたが(右上画像)、加速するにつれて再びあとを追ってきたのはロングノーズドルフィンでした。ところで、えーっとキミたち縄張りってないの?特にロングノーズの皆さんは(途中で群れが入れ替わったりしているのかも知れませんがそれにしても)ものすごい移動距離なんですがっ!



オーバーナイト関係のボートから離れると、またやってきたついて来たっ!(右上画像マウスオン)

「キミたちはとてつもなく元気いっぱいアリナミン!」

この運動量はタダモノじゃない(笑)。しかも親子で飛んでるし。
そんなわけで後半は氷河地形云々の観賞なんざぁどうでもいいっしょ系のコーフンだぎゃーとたまげよりましたが(それぞれ似非方言をテンコ盛ってみました)、動画だけじゃなくていちおう静止画も撮ってみました。しかしベストタイミングって難しいっ!(そりゃそうだ)。なお勿論トリミングしていますので「この元画像をご提供下さい」と請求されても‥ですので念のため。時々メディア系からの問い合わせがあるんですよこんな枝葉末節サイトにも(笑)。あ、でも元画像&動画の解像度を最近上げているんだっけ、だからストレージ容量が少しずつキビシクなってきてるんだ(個人的つぶやき)。

話がそれましたがとにかくここで数枚の静止画です。












(あれ、こいつはダスキードルフィンかな=口の形状と色合いがちょっと違う)



以上で本日のクルーズは終了です。とてつもない満足感とともに!

そんなわけでミルフォードサウンドのターミナルに帰ってまいりました。しかしこの時点で18:30、いかに明るいとはいってもここからテアナウまでは約120km、しかも途中には山越え峠越えもあるし、そういえばテアナウのスーパーが何時まで営業しているかもメモってなかった!(うっかり八兵衛)。



そんなわけでシーニックゾーンもホーマートンネルもそそくさ通過っ!あーもったいないけれどしょうがないっ!



テアナウ湖目指して急げや急げっ!(おかげさまで交通量は極小なので助かります。遅い車列を一気に抜いたけれどね=右上画像マウスオン)。

そんなわけで戻ってきてみれば21:00までオープンのスーパーに安堵しました。日本もそうだけれど、NZも以前とは比べものにならないくらい営業時間が長くなってるのね。これって嬉しいことなのかどうなのだろうか?

そんなわけで夕ごはん買い出しは無事完了し、もちろん明るいうちにきっちりディナーをスタートできました。NZの生ソーセージは大好きなんでボイルしましたが、これをフライパンで焼くともっといいんだよなぁ(オーブンでは焼いたことがないので比較できませんが)。ただし今を去ること22年前、職場の健康診断で(当時24才)「中性脂肪低値」と診断されていたTakemaが、帰国後に正業に就いた(今の職場)最初の健康診断で(26才)

あれは驚いたよなぁ。今現在でさえあの記録を塗り替えてはいないのですから(笑)。かのソーセージはいろんな意味であまりよろしくない?あんなにオイシイのに!ま、それはさておきいよいよ旅も後半戦まっしぐらというわけで、明日は北上します!
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