−2014/3 ボルネオ編 その2 KK到着、MH370に祈りをいたしつつ到着したのは高級リゾート! −




やっほほーい、有休を使ってリゾートにやって来ちゃったもんね。

さてここで出発までの流れを整理しておきましょう。今回のメインディッシュたる温泉はどうやらメインロードから69kmほど内陸にあるらしいことが判明しています。もちろんバス等の公共交通機関があるはずもなく、ならばレンタカー?でも現地に至るまでの道は熱帯雨林の積み出し路として整備されたものらしく、未舗装なのはもちろんのこと、観光道路ではないのですから分岐に標識がある保証もありません。

しかもその道路は4WD必須ということで、末期とはいえ雨期のこの時期、迂闊にド素人がレンタカーで入りこむととんでもないことになりそう?というわけで車をチャーターすることにしました(これは正解。林道の出入口にはゲートもありました)。

ただ、最寄りの町までは公共バスで行けば安くあがるはずだよなぁと思いつつも、温泉のあとはサバ鉄道の終点であるテノムに直行したい‥ここでもさんざんググりました。どうやら何とか公共バスがあるみたい?でもしばらく更新されていない公式ページ、大丈夫か?(鉄道に比べてバスは運行の休止が大いにあり得るので‥)。

そんなわけで悩んだあげく‥嗚呼自分もお大尽になったなぁ。


まぁ結果としてこのチャーター料金がかなーり高くついたわけなのですが、KKから最寄りの町はもちろんのこと、最寄りの町からテノムという「直通バスのない区間を確実に移動できるという安心感」を取ったということでしょうか。でも、もし次に行くとすれば「最寄り−温泉の往復だけ」をチャーターすると思いますが(勝手がわかりましたので)。

その予約は日本の旅行社を通しておこなったわけですが、まぁやっぱり餅は餅屋なのかなぁと。ええっとそれはつまり、マイナーな手配はやはり現直でやるべきなのかなぁということを再認識した次第です。アフリカ行きの場合、計画時には普通にそうしているんですけれど、アジアとなるとついつい手を抜いてしまう傾向がありまして(ちょっと失敗)。


そんなこんなでいざ出発です。今回は羽田空港0:30発のSQ(シンガポール航空)便なのですが、羽田の国際線ターミナルビルの運営責任者出てこい!レベルです。深夜&早朝便を発着させているくせにその時間にほとんどの店が閉まっているってあまりにダサダサです。ここは地方空港か?というレベル。出国後の搭乗エリアで唯一開いていた時間つぶし可能な店はうどんとかお茶漬けとかのみの提供(ちなみに日中はもっと幅広いメニューを提供しているらしい)でしたが、選択肢がほかにないため満員御礼状態。ちなみに出国前のレストラン街に以前あった居酒屋はどうやら撤退したみたい?

とにかく羽田空港国際線はやる気があるのかどうなのかわからないという印象です。まさかこのモードのまま東京オリンピックに突入しようと思ってはいるまいな?都心との距離の問題を除けば自分としては‥





そんなわけでいざSQ便でまずはシンガポールへと向かいます。ボルネオのコタキナバルまでは直行便もあるのですが、予約時のお値段を考えた結果経由便にしたわけです。が‥。


LCCとはいえフルフラットに近い座席らしい‥あーちょっと失敗したかな。ただしビジネスとはいえコタキナバルまでスルーでの荷物預けはできずクアラルンプールで再度チェックインとかの手間はかかるわけですが‥。

ま、スターアライアンスのマイルもためられたし、初めて乗った海外路線もSQだったことから親しみもあるし、まぁこれはこれでいいのかなと。でも今後はちょっと考えちゃうなぁ。

席は当然エコノミーなので狭いんですが、足載せバーがあるとないとでは全然違うのは当然の助動詞。さーてワインをぐわぐわといただくぞと思っていたら、この日のフライトはやたらに揺れていて機内サービスが少ないのさ。ま、基本は「ご就寝フライト」なのでそれもしょうがないんですけれどね。

そんなわけでシンガポールのチャンギ空港へと定時のモーニング到着。2時間弱でシンガポール航空子会社のSilkairコタキナバル行きに乗り継ぎます。となればその待ち時間は‥。


まずは喫煙所直行(笑)。シンガポールのチャンギ空港は3つあるターミナルのそれぞれにちゃんと喫煙所が設置されていて、しかも二重ドアと強制排気システムがかなり徹底しています。日本の空港内喫煙所よ少しは見習えレベルです(日本は1枚ドア&排気がいい加減なので周辺が臭いというのは皆さんご存じかと)。

そしてここチャンギ空港での嬉しいサービスといえば足のマッサージ機!長時間のフライトでむくんだ足をもみほぐすマシンなのですが、これが無料というのは何とも素晴らしいのです。日本もこれくらいの太っ腹サービスをしてくださいよ!裏をかえせばシンガポールのやる気というか「世界のハブ空港」たる気概を感じてしまうところなのですけれどね。ちなみに揉み方についても選択可能でかなりの優れものです。


さてたっぷり揉まれたあとでいざコタキナバル行きに搭乗です(これ以降コタキナバルのことを「KK」と表記します。自分の手抜きなんじゃなくて現地でも一般的な略称です。ちなみにクアラルンプールは同様に「KL」です)。機材はシンガポール航空の子会社であるSILK AIRのもので、MH(マレーシア航空)やVA(ヴァージン・オーストラリア航空)などとともにコードシェア便となっています。

機内はほぼ満席でした。まぁたかが2時間半のフライトなのですが一応国際線ですよね。なのにアルコール提供の気配がまったく見られなかったことがイマイチでした。以前バンコクからヤンゴンまでタイ航空を利用した際、飛行時間が1時間15分足らずなのに食事もアルコールの提供もあって「これはコレハ!」と感動した記憶がありますが、その倍の飛行時間なのに‥(と思ったら、帰路の便ではちゃんとビールとかも飲めて満足満足。もしかして往路は午前中の便だったから「朝から飲む奴はおるまい」という判断だったのかな?あのー、朝からだって飲みたいんですけれど(笑))。右上画像マウスオンでごくごく普通レベルの機内食画像に変わります。


さて、ボルネオ島は12-3月が雨期なんですが、見ている限りでは雨を降らせているような雲はほとんどなさそうです。実際、今回実質5泊6日の滞在中に雨が降ったのは1回だけでした。あとで聞いた話によると「数年前から気候の変化パターンが変わってきている」ということでしたが、この話についてはまたあとの方で詳しくねということで。

この路線ではボルネオ島の海岸線上空を飛んでいくのですが、ふと眼下に空港を見つけて「あれれもう上空まで来ちゃったの?でもその割には高度が高いな」と思ったりしたのですが、そもそもKKの空港はこんなに内陸にはないぞということで地形を見ていたらブルネイの国際空港であることが判明。そういえば一時期ロイヤルブルネイ航空も一時期は成田に乗り入れていたんだよなぁ。今回ももう2日くらい日程が取れたら初ブルネイ入りしたかったんだけれど‥。

そんなわけでKK国際空港に到着。いつの間にか入国カードの記入は不要になっていたんですね(右上画像マウスオン)。確かによくよく考えてみれば「滞在中の宿とかを書くって、個人旅行者にはほとんど意味なし芳一じゃないの?」というような項目もありましたよね。ただしその代わりにイミグレでの指紋登録はありましたが、別に悪いコトしているつもりはないんで問題なし。こういうのを「個人情報とかプライバシー云々」の点で問題視している人にこそ別の問題があるような気がします(あ、同じことは国民総背番号制にもいえますね。全ての場面に有効なIDを持たせることがなぜ問題なのか?それはですね(以下略))。

さて、バゲージのピックアップに向かいます。当然のことですがここはマレーシア。となると‥





この文章をタイプしている3/31段階においていまだ機材の一部たりとも回収されていないのが現実でありますが、「とにかく祈るしかない」というのはかの「3.11」の最初期において世界各国各地から寄せられた第一報と軌を一にします。そして想定外の事象においてわれわれが万能と信じかけていた科学とやらが実は如何に無力であるかについても、われわれは今や知ってしまったのです。「祈るしかない」ということの重い現実がここにあります。

さてその上で話を進めましょう。税関を通って出口から外に出たのはまだ正午前。空港からのエアポートバスが2013/12頃から運行を開始したようなのですが、何だかんだで結構不便そうなのと、そもそもその空港バスの順路上にないのがこの日の宿ということで素直にエアポートタクシー(30RM=約900円)を利用することに。


実は市内中心部に行くよりもはるかに手前なのですが協定料金ゆえこれはしょうがないかなぁ。前回までは旧空港だったのでメインストリートまでが近く、道路端でミニバスをつかまえて格安で移動していたんですけれど、くっそぉ何だかなぁ。さてそんなわけで‥





いやぁやっぱりわれわれには高級リゾートが似合うというほかありませんね(苦笑)。いや別に宿はどこでもよかったんですが、帰る前日は市内中心部のホテルを予約するつもりだったこと、そしてこの日は正午過ぎという早い時間にチェックインができるということもあり「そうであれば、滅多に泊まれない高級系リゾートに泊まっちゃえ」と奮起して予約した次第です(料金がRMベースなので実際はかなりお値打ち価格なんですが)。


しかしさすが高級リゾート、エントランスには民族楽器の演奏でお客を迎えるという趣向付きです。で、その音色が何とも熱帯系のとろける感じなんですね。これは自分的にはマレー&インドネシア語にも通じる部分がありまして、機内放送などを聞いていても、英語音声のあとにアナウンスされるマレー語の音声が何とも「ポワンポワン」した感じなんですよ。このことはフィリピンのタガログ語にも同じようなニオイを感じます。南国の音楽や言語はこんな感じになるのでしょうかね(無理矢理こじつけてますが)。


お部屋もしっかりリッチテイストです(このホテルの中では安い部屋のはずですが)。テーブル上にはさりげなくフルーツがセットされていますし(結局食べませんでしたが)、ドリンクウォーターもペットボトルではなくガラス瓶に入れられたお洒落なものでした(もちろん封緘付き。なお両上画像マウスオンで別画像に変わります)。

さて続いてはちょこっとテラスに出てみましょう。


マウンテンビュー側の部屋なのですが、この時間になると山のほうは相当霞んでいてキナバル山はまったく見えません。その代わりというか何というか、しっかり海が見えます。右上画像は10年前だかに宿泊したステラハーバーリゾートなのですが、何だかあのホテルの印象をほとんど覚えていないような気が(笑)。


その一方で、海沿いに見えていた家々が水上家屋であることを確認して嬉しくなりました。奥に見える市街地にはどんどん中高層のビルが建ち並び始め、そもそも初訪問の1990年当時でさえ「水上家屋群はその姿を消しつつある」とかいうことだったのに、今もしっかり現役バリバリで残っているじゃないですか!訪問してみたい気持ち満々でしたが、さすがに観光客が好き勝手に訪問できるわけでもない「生活の場」なので‥(でも行ってみればヨカッタかなとちょっと後悔)。


各部屋のテラス外側には小さな植え込みがありブーゲンビリアなどが植えられています。で、最初は気付かなかったのですがふと見つけてビックリ。


そういう目でよくよく見ていると、それぞれの植え込みにはかなりの確率で鳥たちが営巣中または巣作りの真っ最中のようでした(ほとんどはもっと小さな鳥でしたが)。なかなかいいじゃないですか!(ほのぼの系)。

さてそんなわけで、このあとはリゾートをタンノーしてみることにいたしましょう??

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