−2014/3 ボルネオ編 その14 サバ州立鉄道(1) いざテノムから貨客車に乗車っ!−
サバ鉄道テノム区間‥そう、この車両に乗るためにここまで来たんです!(笑)。
いや、あまりになめ回し系だったからか、このあと駅員さんに「機関車の中とかはあまり撮らないで」と止められました(笑)。かつて2004年のミャンマーでは鉄道施設は「準軍事施設」とみなされていて撮影禁止でした。たとえば当時のヤンゴン駅でこれと同じような動画を撮っていたらすぐに拘束されたでしょう(実際あの時、駅前を静止画で撮っていたら「それ以上はダメです」と軽く注意されましたし)。 ちなみにディーゼル機関車は日立製作所1968年製ということですから今年で46歳!いやぁ頑張ってる!一般にディーゼル気動車の場合、日本製を海外に輸出しても現地でのメンテナンスが不十分で長く保つことは少ないそうですが、こちらサバ鉄道では(見かけによらずといったら失礼ですが)しっかりメンテの手を入れているということなのでしょう。 さて出発時刻が近づいてくるにつれて貨客車内も少しずつ混んできました。座席はご覧のとおり少ないので子どもたちは床に座り込んで‥ん?ゆで卵を剥いて朝ごはん代わりに食べてるし?この列車は通学の足でもあるということか。 |
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さてそんなわけで出発しました。ところですぐ上で「サバ鉄道、ディーゼル機関車のメンテ良好!」と持ち上げたわけですが、「その一方で保線メンテは相当イケてない」ということがすぐにわかりました。だってさ‥ |
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動画からのキャプチャ画像なので画質はイマイチですが、それでも線路の歪みは一目瞭然です。よって乗り心地はご想像の通り「とってもヨロシクない」わけですが、でもそれについては最初から期待してなかったというか、むしろ「こういう路線だからこそ乗りに来た」という方が大きいので、Takemaとしてはある意味ウレシイ気持ちで一杯だったりします(鉄の血を引く者の複雑心理)。 |
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車内の様子はこんな感じ。上の方でも書きましたがこの車両は内部ドア付きの壁によって一応3つに区分されています(右上画像は開放されていたドア越しに中央車室を撮ったものです=左上画像マウスオン)。この中央車室はまさに「貨物メイン」の利用を想定してかもともと椅子がありません。みなさん床に座っていますがこれが正しい利用方法なのかと。そしてもちろん右上画像のようにバイクも載せられています(荷物代はいくらなんだろう?)。ちなみにこのあと家庭用ガスボンベなども持ち込まれていましたが、日本だったらじぇったい許されないだろうなぁ。 そんなおおらかさはお客に対しても同じらしく、これはこの貨客車だけなのかもしれませんが「完全に車内喫煙OK」となっていました。というか皆さんバシバシ吸ってるんで最初は「黙認なのかな」とも思いましたが、郷に入りては系で自分も吸い始めたら車掌さんが前を通っていったのにもかかわらず注意なし。さらにいえばそのあとくだんの車掌さん自身も吸ってましたから、喫煙に関しては完全にOKなのだろうと。車内でタバコを吸うなんていつ以来だろう? |
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もうおわかりかと思いますが、走行中も乗降用ドアはフルオープンしたままです。かなり揺れるし体勢確保用の手すりもありませんからなかなかイイ感じです(何のこっちゃ)。ちなみに左上画像で青い帽子をかぶった男性は、戸口から足を出して腰掛けてまして気持ちよさそう。これもまた注意の対象にはならないところがスゴイです(笑)。 というかこの「席」は結構人気がありすぐに埋まるようでした。ただ、おしんこどんがお客さんの入れ替わりの隙をついて確保して座ってみたらサンダルにグリースが付いちゃったようです(笑)。やっぱり「安いサンダルかスポサンで」って話しておくべきだったかなぁ(苦笑)。 ゆで卵を食べていた子どもたちは途中の駅で降りていきました。見れば駅近くに学校があり、やっぱり通学路線でもあったわけですね。1日2往復しかないこの区間ですが、子どもたちは「始発の上り便で登校し、最終の下り便で家に帰る」ということのようです。何だかスゴイ。 日本でいえばその昔々に廃止された福島県の日中線(喜多方−熱塩)を思い出します。たしか「日中走らぬ日中線」と揶揄されていたんでしたっけ(朝1往復、夕方と夜に2往復)。あのダイヤもそういう意味で設定されていたのかな? さてこの続きは次のページにて。 |
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