− カナダユーコン準州でオーロラ観賞(10) 今日のアクティビティはスノーモービルだいっ!(その2)−

さてそんなわけでモービルツアーも後半です。と、小高い丘の上まで来たところで突然停車するFrankさん。眼下にはすり鉢状の広場があり、そこに縦横無尽にモービルのトレースが付けられています。「ここは?」と聞くと「Play Zoneです」とのことで、なるほどここでぐるぐる遊んでみるのも面白いなと思ったTakemaでありました。

しかし一抹の不安を感じないでもありません。「すり鉢状」というわけで、底部に下る傾斜がずいぶん急なんです。というか、上部の安全地帯からは坂の途中が見えないほどの急坂ですって(笑)。では、行ってみましょう。



そんなわけでおそるおそる下りはじめるTakemaでありました。

しかし、あまりにゆっくりと下っていったので斜面の一番下部分まで行ったあと小さな丘を登り切ることが出来ずにThe End(苦笑)。Frankさんが助けに来てくれましたが、要は「いくら650cc以上の大排気量エンジンを積んでいても助走無しでは坂を登れない」のであります。ふかふか雪の場合はもちろんのこと(キャタピラ直下の雪を掘るだけで終わる)、今回のように締まった雪であってもやっぱり「無理なものは無理」なのです。

で、何とか脱出を果たして小さな丘の上へ。さーてここからは自由に走るぞーと思って走り出したら、Frankさんがすぐに追いかけてきて「どうして勝手なところに行くんだ!」と軽く怒られました(笑)。どうやらここは(少なくともFrankさんが考えているには)「急斜面の直滑降&パワーにモノをいわせた直登を楽しむところ」のようなのでした。



好きに走りだしたTakemaの身柄が確保された画像と(左上画像)、そのあと上からTakemaのアップダウン状況をチェックするFrankさん(右上画像)。

そんなわけでこのあと3回ほど直登トライアルとなったわけですが‥ま、最後までビビリまくっている動画となりました。Frankさんのお手本走行を交えてご覧下さい。「ガス、ガス、ガス!(ガスを送れ、もっとふかせっ!)」と何度も何度も言われていますが、もとよりTakemaの耳には全然届いていませんでした(笑)。
「Takemaの急斜面トライアルびびり系(苦笑)」
さてそんなわけでへたっぴな登り降りを繰り返したあとはいよいよ帰路へ。途中から冬期閉鎖の広い道に出て、Frankさんのアドバイスによりここからはおしんこどんドライバーに選手交代です。さーて行きますか。というわけで発進っ!え、うわわっ!

そりゃ確かに道幅も広いしギャップもあまりないし(全くないわけではない)、行かれるといえば行かれるのですが、さすがにFrankさんも危険を感じたのか急いで横に並びストップを命じました。そしていわく、

ちなみにおしんこどんは「最初はもう少しゆっくりだったんだけど、後ろで乗っていた時の感覚だとTakemaくんはもっと出していたような気がしてさ‥」と弁明しておりました。いや、それはともかくとして「スピードという名の恐怖」を感じないおしんこどん、さすがです。Play Zoneでおしんこどんがトライしていたら「Perfect!」と言われたかも知れないな(笑)。

そんなわけで動画ですが、28秒あたりで切り替わる2本目の動画が一番スピードを出しています。それ以降は40-せいぜい50km/hで安定走行です。最後はトレーラーに無事到着というところまで。
「おしんこどんの、安全運転時々暴走モードで帰着」
というわけで無事故無違反で無事帰着(無違反はなかったけれどFrankさんからの警告はなかったわけじゃないよねお互いに)。ちなみにこの日の走行距離ですが、トリップメーターによると32kmちょいといったところ。50kmという予告よりはだいぶ少ないですが、そもそもスノーモービルのトリップメーターはどのように距離を計測しているのかわかりません。新雪の走行でキャタピラが空回りすれば「そのぶん走ったこと」になるのかも?そういう意味ではこの日は空転がほぼ皆無ゆえ「実質的な走行距離」に一番近いのかも知れません。詳細は不明ですが。

さて、このあとはトレーラーへのモービル積み込みとなるのですがわれわれはもちろん見ているだけです。


「ジェントルに、そしてワイルドに積み込み!」
そんなわけで全ての作業が完了し、車に乗り込んだところで時計を見たFrankさんが叫びました!正確な再現ではありませんがこんな感じで(笑)。


(左上画像マウスオンで時計表示に変わります)

なるほどおっしゃるとおりです。でもわれわれはついつい日本人の習慣で「ガイドさんの指示に従う」流れになっちゃったんですね。というかこれは教育の影響かも。学校では「勝手な行動」をすると怒られましたからね(苦笑)。

でもまぁいいのです、自分たちなりに楽しめましたから。でも自分も含めて(自分たちだけかも知れませんが)まだまだ「遊び方」を知らないなーというのは実感します。Takemaも旅行計画時には「限られた日程の中にどれだけイベントを盛り込むか」に執心しちゃいますからね。もっとのんびり、そしてディープにという発想があってもいいのかも知れません(ま、なかなか変えられないかも知れませんが)。

ちなみに今日走ったエリアにはかなり雪の少ない場所や、氷結した湖ながら湖面が見えている場所もありました。もちろんそんなところでは徐行&大回りをしたのですが、「このモービルツアーはいつ頃までやるのですか?」と聞いてみたら、

というお返事が返ってきました。あーよかった、かなりぎりぎりのタイミングで楽しめたのね。

さて宿に帰着した後は昨日同様シャワー&ホットタブでぬくぬくとなり、早々と飲み始めたあと夕食となりました。そしてその後はお決まりのオーロラ観賞となるはずが‥日中の曇天は夜になっても続き、ところどころの薄雲ならともかく全面曇天ではオーロラも観察不可能というわけで早々と就寝サンダーライガーとなりました。

それでも夜中に「もしかしたら雲が取れて出てるんじゃないかオーロラが?」と思ってリビングまで出てみると、暗いリビングの窓際にはSさんの奥様が「常時チェックモード」で座っておられました(本を読んでおられましたから「慣れた行動」なのですね)。しかし結局この日オーロラは出なかったというか見えなかったようです。われわれにとってはそろそろ疲れがたまって来ていたこともあり、ちょうどいい「休息の夜」になった気がしてラッキーピエロでありました。

この翌日は昼間のハード系アクティビティもない予定です。宿界隈のお散歩くらいでのんびり過ごします。
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