− カナダユーコン準州でオーロラ観賞(12) この日は日中フリーゆえ宿周辺でのんびり(その1)

さてお昼前のお散歩&ミニ労働のあとはしばらく室内でのんびりしていましたが、午後4時を過ぎたあたりでもう一度あたりをお散歩してみることにしました。「することがない」って、Takemaの海外旅行ではまず滅多にないことなので、こういう時も「のんびりと本でも読んで過ごす」というようなゆったりライフを満喫出来ないのであります。「常に泳ぎ続けていないと死んでしまう」マグロのようなものです。ただしわたくしTakemaは「常に仕事をしていないと落ち着かない」人では決してありませんので念のため(大笑)。



ここ数日でもずいぶん雪が減っているようで、三輪車?もかなり顔を出してきました。

と、ここでおしんこどんが雪をいじり回し始めました。となれば当然アレです。今回も犬ぞり後に作っていたし、最近でいえば福島の八町共同湯の坂道でも作っていた(誰も知らないでしょうが)雪だるまであります。



何だか随分ほそ身でお地蔵さんのような感じですが、これにはわけがあるのです。

日本の雪国に降るような雪と違い、ここユーコンの雪は水分含有量が少なくてサラサラのパウダースノー。だからこれだけの雪を固めるのもひと苦労というわけなのです。でも考え方を変えれば「この時期はユーコンの雪で雪だるまが出来るほどに雪が締まり雪解け間近」というわけです。春は近いぞ。



顔に小石で目を付け、小枝で口も。さらにはほっぺた増量大作戦まで敢行中。こだわりの職人です(笑)。



そんなわけで出来たと思いきや、このあと手が追加されました(笑)。手に枯れ草を持たせて完成!(上画像マウスオン)。

このあとはお散歩道を歩いて車道まで。実は午前中もここに来ていたのですが、スノーシューを履いていた身としては絵的にイマイチなのであえて画像を載せなかったのです(笑)。でもまぁ今回はただのお散歩だしいいよね。そんなわけで‥



いや、出たからといって別にどうということもないんですが(苦笑)。それぞれ2011の年末NZにて初めて編み出したジャンプ姿勢なのでついついやりたくなっただけです(笑)。でも路面がツルツルモードなので一応キンチョーの夏じゃなくてユーコンの初春でありました(文意が一貫していませんな)。

この午後は天気もよく空気も澄んでいて、これなら今夜のオーロラもちょっと期待できそうな気がします。ただ、Sさんご夫妻の情報によるとこの夜のオーロラ予報は「Mild(弱め)」ということでした。まぁこの滞在中はだいたい同じような予報だったわけですし、4夜滞在のうち3夜、それこそ時間制限もなく見たいだけ見られたということで十分に満足すべきなのでしょう。

それはともかくとして、右上画像を見るとおしんこどんとTakemaの影の太さが全然違うのにちょっとビックリ。ま、縦横のシルエットの違いはあるでしょうが、何だかTakemaの影はバオバブみたいだぞ(笑)。

さて今度は左上画像にマウスオンしてみてください。鳥さんの画像に変わると思います。この季節は野鳥にとっても春に向け子育て準備の第一弾として「巣作り」をスタートする時期らしく、巣の材料となる小枝などを一所懸命に集めようとしておりました。このあとで紹介する動画の中にその様子が出てきますが‥なかなか思うようにならないこともあるようです(笑)。それでもちゃんと巣を作っちゃうんだからすごいなぁ。

さて続いては、上の2枚の画像をご覧下さい。明らかに髪の毛の総量が違います(笑)。さーてこんな森の中でどうやって「増毛」したのかというと‥(左上画像マウスオン)。

日本でも本州の高山帯や北海道のおもに針葉樹林でよく見られる地衣類。でもここユーコンのサルオガセは日本のものに比べてやや色が黒めなような?(でも日本でも40種類くらい、世界中では600種類あるそうですから当然いろんなのがあっておかしくないか)。

なお、なぜわざわざおしんこどんを被写体にしたのかといえば‥それはもうおわかりですよね、

はい、そんな話はもうここでオシマイにいたしましょというわけでもうちょっと歩いていきます(強引系展開)。

針葉樹の森も、根元を見るともう根っこが出ていたりしてホントにもうすぐ春なんですね。そういえばFrankさんが「4月のユーコンは日中の雪溶け水が夜に凍ってアイスバーンになるから大変ですよ、また雪がなくなったところの土ぼこりが残雪に付いて全体的に汚くなっちゃうから、観光的にはオフシーズンなんです」ということでした。ちなみにこちらの宿も4月は「夏の本業に向けての準備で休業」ということでした。

実はFrankさん、レンタル用のキャンピングカーをたくさん保有しているそうなのです。夏のピークシーズンにはここからアラスカを目指す旅行者でごったがえすのだとか。いいなー、自分も一度は‥は!もしかして?と思ってあることについて確認してみました。それは「蚊」。すると‥

やっぱりそうだったかー(大汗)。アリューシャン列島からカムチャッカ半島にかけてがそうらしいということを聞いていましたが、さてはこちらこそ巨大蚊の本家本元総本山なのでしょうね(オソロシイ)。

さてそんなわけで、ここまでのできごとを動画でふり返ってみましょう。
「宿の近くをうろうろお散歩」
そんなわけでふり返ってみました(笑)。

さてお宿に戻ってくると、そこでは居候カップルのクリストフさんが「除雪作業中」。冬の間に踏み固められた出入口付近、もちろん肝心な入口付近は完全に除雪されていましたが、そろそろその除雪エリアを広げようというわけなのです。そんなわけでさっそくおしんこどんも参入。こういうの大好きなんだよねー(笑)。

ちなみにたかだか30cm弱だと思われる出入口付近の残雪ですが、ここは冬の間いろいろと踏み固められたこともありもはや雪ではなく完全に氷の域に達しています。クリストフさんもかなーり悪戦苦闘、おしんこどん作業が軽快に見えるのは「苦闘後の成果」を投げ入れているからに他なりません(笑)。

しかし何やら職人芸に走っていると思われるクリストフさん。宿犬のタッカーも戻ってきましたが(右上画像マウスオンでぎゅっと抱きかかえるおしんこどん画像に変わります。それにしてもここの2頭はホントにすごいや)、最後はおしんこどんとの共同作業による除雪完成品はこちら!



さーすが几帳面バリバリ系ドイツ人のクリストフさんだねと聞いてみたら「日本人のあなたもたぶん同じ感覚だと思いますが、いつもこんなふうにやるわけじゃないですよ」とのこと。そりゃそうだステレオタイプの捉え方は危険だっていうことですね(大笑)。

このあとはちょこっと記念撮影をしてみましたが、クリストフさんはもちろんのことクラウディアさんも背が高いねー!



しかし、いざとなると一番「足が上がる」のはわがおしんこどんなのでありました(右上画像マウスオン)。

さてこのあと、何だか近くの木の上で鳴いてるなーと思ったらリスでした。なかなか近くには来てくれないわけですが(かつて北海道の小清水峠では餌付け三昧でしたが今はどうなのかなー)、それでも遠望しながら望遠でなんとか。



「遠望しながら望遠」で、何とかご尊顔を拝見しましたよ(右上画像マウスオン)。

そうこうしているうちに17時過ぎ、ようやくスイス人カップルのスノーモービルツアーが戻ってきました。これで今シーズンのスノーモービルはしばしの眠りにつくわけです(1台は返却)。そんなわけでラザニア系の夕ご飯がこれまた美味しかったこと!

やがて夜になり最後のオーロラ観察です。Sさんご夫妻は翌早朝のフライトなのですが「最後の最後まで」勝負しておられたようでした。でもこの日のオーロラはやっぱり弱かったなー。
 2012/3/25深夜のオーロラ画像








午前4時過ぎだったか、まだ真っ暗な中テラスから「ひと足先にお帰りになる」Sさんご夫妻を見送りました(上方から失礼)、しかし一寝入りして朝ごはんを食べればわれわれもこの宿を離れるのであります。でもまだ飛行機には乗らないよん(笑)。
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