− カナダユーコン準州でオーロラ観賞(6) いよいよ生オーロラを観賞&撮影 −

そんなわけで夕方のひと時を過ごしますが、前にも書いたようにこの春分の時期でさえここホワイトホースの日没は20:30ころなのでなかなか暗くなりません。夕食も19:00過ぎなのでまだしばし時間があるぞというわけで‥



コップに外の雪を詰め込んで、焼酎オンザスノーのできあがりです(もう飲み始めるのかって?もっちろん!=開き直り)。



お宿には2頭の大型犬がいます。大変よくしつけられており犬嫌いというより犬コワイのTakemaでも全く問題なし(笑)。

それと同時に、来るべき今夜への準備も始めました。外での撮影だからカメラの防寒対策をしっかりしなくちゃというわけで、さーてどうしようかな?というわけでまずはカメラそのものをダウンのフード部分で覆っちゃうというアイデアを実践してみました(左下画像)。

が‥これでは設定ボタンを操作できないし、リモコンシャッターの電波が遮断されてしまうのですぐに却下(笑)。そうこうしているうちにお肉が焼けて夕食のお時間となったので、いいやこれについてはまた後で考えようっと(要は何も進まなかったってことですね)。



そんなわけで本日の夕食はお肉とジャガイモとサラダっ!それにビールとワインね。

ちなみに1人前盛り切りではなく大皿から好きなだけ取るバイキング方式なので、食べ過ぎることもなくてこれは嬉しいです。1つのテーブルに全てのお客さんが座る方式なので、お互いがいやがおうにも仲良くなります(笑)。今日のお客さんは2組4人。で、もう1組のお客さんはといえば‥

Sさんご夫妻は長年写真撮影がご趣味だったそうですが、あるきっかけからオーロラ撮影にはまり(笑)、これまではおもにアラスカを中心に撮影行を続けて来られたいわば「オーロラ撮影のプロご夫婦」です。しかも今回はここのお宿に数週間ほど滞在して毎夜毎夜のオーロラ撮影にいそしんでこられたのだとか。こ、これはありがたい!というわけで滞在中、素人Takemaがさまざまな教えを乞うたことは言うまでもありません(感謝)。

そんなわけで初日の夕食は完全日本語でありましたが、Sさんの旦那さんは英語が堪能でFrankさんほかそばにいるスタッフに気軽に声を掛けておられました。あれくらい自分にも英語力があればとちょっと羨望(笑)。

さて食事が終わって(ここではお客の食事のあと同じテーブルで同じ料理をスタッフさんがいただきますので、あんまり長居はダメよ(笑))、いよいよ初オーロラ撮影の準備に入ります。しかし冷えてきたぞ!右上画像はテラスに設置された温度計の画像ですが、これは撮影開始の時のモノで、一番冷えたときには-25度くらいまで下がりました。しかしリビングからそのまま出られるテラスでの撮影ということで、

と言うのはここだけのヒミツです(大笑)。厚手の靴下を履いていたのはもちろん当然あたりまえではありますが、それにしても足先が冷えたなー(あたりまえだって)。でもホントに寒くなれば約10数歩であったかリビングに入れるというのはものすごいアドバンテージです!なおSさんご夫妻はそんな軟弱なことはせずしっかり外の地べたに出て撮影にいそしんでおられました(そりゃそうですよね)。
と、ここまで書いたところで「上の記載は事実と違う!」とおしんこどんから厳しい指摘を受けました(笑)。はいその通りです。実はずっと浸かっていなかった三脚の雲台がなぜだか全く水平にならず(とあるネジが緩んでいたため、この翌日に判明=Frankさんから六角レンチを借りて解決)、おまけにレリーズが使えないことを考慮して購入したリモコンシャッターの送信側リモコンに装着したまま持ってきた電池が「移動中にずっとスイッチ部分がプッシュされていたらしく」あえなく完全放電。

そんなこんなで「何だよ全くチクショーっ」とイライラしていたTakemaは、おしんこどんが気を利かせて階下から持ってきてくれた防寒靴も「いいよそんなの!」とやけっぱちモードゆえ履くことを拒絶していたというわけです(意味ないなー)。これが真実だったりしますので念のため。
さてそんなヤケのヤンパチモードの中(苦笑)、とりあえず試行錯誤設定というか「ネットに載っていたお勧め設定」のままに撮ってみた初オーロラ撮影画像がこちら。
 3/22、初オーロラの画像














しかぁし!この日の画像はすべて帰宅後画像処理ソフトで加工しています。というかせざるをえなかった!というのも‥

「F2.8以上のレンズなら撮れる」ということで、たまたま持っていた「デジ一眼もどき」がまさに開放F2.8だったのでよーしよしという気持ちで今回持参したわけなのです。しかしこの設定だとこのカメラでは明らかに光量不足、実際に撮影した画像はもっと暗くてそのままでは全然ダメ。交換できないながら大きめ口径のレンズが付いているカメラなのですが、やっぱりホントのデジ一眼とは能力的に「似て非なる」レベルでありました。

ただ、オーロラ撮影画像の場合「撮影前に設定を細かく変えるのか、それとも撮影後に画像を加工するのかは人それぞれです」と正直に書かれていたサイトもあったので、そのご意見を受け入れて加工済み画像ながらこのようにアップしたというわけです。でもそうなると当然‥

と思われる方が大多数であると思われます。たぶんこの日に限らずわれわれが見たオーロラはせいぜい「レベル2-3弱」だったと思うのですが、実際のところはといえば‥

という感じでありました。言葉で説明するのってホントに難しいですね(笑)。ちなみにオーロラは雲とは違うので星が透けて見えるんですよ。そのことを知っただけでも何だか収穫ではあります。

またいわゆる「オーロラのカーテン」もしっかり見ることが出来ました。ただ数十秒以上の露光だとカーテンのひらひらが動いてしまうため、ただの横に長い線にしか見えません。上の最後の方の画像がまさにそうなのですが、しかぁーししかし!

同じ時間に同じ空を撮っていても、機材レベルもきっちり違い、そしてさらには撮影経験という点でとてつもない実力を有されているSさんご夫妻が撮るとこうなりま‥あ、ここで見せてしまうとあまりにもギャップが大きいのでまだ封印しておこうっと(性格悪)。

ちなみにこの日オーロラが姿を見せたのは1:30AM。オーロラ観賞は当然のことながら夜更かしとなります。でもカナダで夜更かしということは、案外日本から来ても時差順応という店では楽なので松花堂なんでしょう?(まさかこんなふうに変換されるとは思いもしなかったのでそのままにしちゃえ)。結局4:00AM過ぎまで起きていた上でようやく就寝となりました。

何だかこのページはえらく短いものとなりましたが、キリがいいので続きは次ページにて。
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