- 2015/8 キューバ旅行記(23) 宿泊ごはん&朝湯を楽しんだあと、キューバ最大の観光地バラデロへ出発 -


ホテルの周辺には商店どころか人家もありませんから、当然夕食はホテル内のレストランでということになります。ロビー周辺には手作りのPOP案内掲示などもあり(スペイン語&英語で)、とってもわかりやすいです。ちなみに左上画像では、ぱっと見でレストランが「14時間オープン」のように書かれていますがさすがにそれはなくて、右側のPOPに見えていますがなるほど常識的な営業時間でしょう。

この日はまたもやお昼ごはんを食いっぱぐれて最後のバナナランチだったかなでしたので、お腹が空いていることもあり夕食の開店時間である18:00少し前にロビー前のソファーに移動。しかしすでにちょっと列ができていてびっくりです。

時間になりドアが開けられました‥が、順番に案内されるまでは列のまま待たなければなりません(何だかかつての東側世界みたい=当時行ったことはないけれど)。で、ようやく順番が来て席に座り、メニューを渡されてさーて何食べようかな?

とりあえず1品シェアではなく各自1品ということにして、ビールを各1本ずつという算段に落ち着きましたのでウエイトレスさんを呼ぶと、その第一声が奮っておりました!



え、いや、うそでしょ!メニューにはちゃんと豚肉の何たら他数種類のメインディッシュ(鶏肉とか牛肉とか)も堂々掲載されているのにぃ!幸いパスタ料理などは頼めたのですがかなり愕然系でした。まぁ前にも書いたようにここの利用者はほとんどがキューバ人のようなので、コスト的にも抑えなければならない部分はあるのでしょうが‥。



さいわいビールは希望通りの注文が通りましたが、なぜか外国ビールなんですよね。ここは無難にキューバビールでよかったんだけれどなぁ(安いし)。なおおしんこどんグラスは洗い方がイマイチであるように見受けられます(ま、日本でもそんな店はいくらでもありますが)。ちなみに右上画像マウスオンで唖然系の笑いを浮かべるTakema画像に変わります。

そうこうしている間にもレストラン外の「席への案内を待つ行列」はどんどん延びていきます。早めに来て正解でした。で、いよいよオーダーした「ツナ野菜炒め(定食)」「ナポリタン」が堂々の登場!



うーむ、「キューバではパスタ(とピザ)は頼むべきではないのかな」という仮説をまたも裏付ける現物でした(苦笑)。一方でツナ野菜炒めのほうはある意味「想像通りの味」という点でハズレではありませんでした。いわゆる「定食屋さんの味」って感じでしょうか。それがホテル内レストランの夕ごはんとして適切であるかはともかくとして(笑)。

ポテトフライ(中央)も出てきたので量的にはほぼ問題なしです。われわれが席を立つ頃、レストラン入口には数十人が列をなしておりました。みなさーん、ツナ野菜炒め定食しかないですからねーっ(笑)。

ちなみにこの日の夕食代金はビールを含めて9.25CUC=約1000円と少し(1人500円ちょい)でした。やっぱりカサ・パルティクラルのオーダー夕食に比べればはるかに安いです。まぁ味も含めたコストパフォーマンスは高くもないですが。

このあとは部屋に戻ってまったり。ちゃんと映るTVがあるのはさすがホテルですね(笑)。というわけで眠眠。



明けて翌朝。「8:00に温泉集合」という重要ミッションを控えているのでオープンの7:30かっきりにレストラン入場。朝食は宿泊料金に含まれているのでそもそも期待せずでしたが、まぁ確かにこんなものかなというレベル。卵焼きすら付かないし、キューバの場合高級ホテルでなければ食事は期待できないということがよくわかります(ニケロのホテルと合わせて)。

でも食事なんぞに期待してここにやってきたわけではありませんので問題なし、よぉっし行くぞ温泉っ!というわけで8:00(ちょい過ぎ)に行ってみるとすでに同年代とおぼしきキューバ人ご夫婦が待機中。フライング上等というわけですね(笑)。

で、昨日の係員男性が鍵を開けてくれて無事入場。ご夫婦はマッドペインティングをするらしいので、うん温泉はわれわれが一番湯のようです。で、かのプールはと見てみると‥







いやはや新鮮湯&硫黄臭(硫化水素臭)がぐわぐわと漂っております!(激嬉)。プールとはいえまだお湯の溜まり具合は半分ほどで、日本の温泉と同じ湯面の高さでまずは「入浴」です。ただし湯温は44度ほどありましたので念のため(笑)。



本来泡付きのある湯ではありませんが、この時ばかりは疑似アワアワ感が楽しめます。お湯は8:30の公式オープン時に合わせて投入されているようで、ということは、時間通りに来たら見られなかったはずの光景ということです!



と、ここでプールサイドに何やら生き物を発見!え、これはコレハ何と!





なぜこんな所にサソリが?温泉熱であったかいから?でも真夏のキューバですからどこでも朝から暑いんですが(笑)。

ちなみにこのサソリくん、ほとんど動かないので最初は「死んでるのか?」と思って温泉水をかけたりもしましたが、どうやら微妙に動いているわけで「弱っているけれど生きてるな」と思っていたわけです。しかしこのあと少し経って様子を見たおしんこどんがひと言。



ちなみにこのサソリですが、このあと温泉療養にやってきたキューバ人のおばさまによって強制排除されてしまいました(左上画像マウスオン)。サソリくんの冥福を祈るばかりであります。

さて、湯を楽しみながらふと隣の建物内を窓からのぞいてみると‥「え、え、建物内にも浴室がある!」。湯は溜められていないようでしたがこれは気になります。そんなわけであの男性職員氏に「中にも浴室があるんですね」と声をかけてみると‥





というわけでおしんこどんともども見学。こ、これは‥天井も高いしローマ風?とも思える独特の雰囲気、こりゃお金かかってるなー感が。しかもただの温浴施設じゃなくて温泉リハビリを意識した造り‥浴槽も深いし圧注浴用の穴も開いているし、うーんこちらの浴槽にも浸かってみたかったなぁ(残念)。



と‥1箇所だけ、お湯がチョロチョロと供給されている場所がありました。触ってみると、不思議なことにかなりぬるめです。配管内をじわじわとゆっくり移動しているうちに湯温が下がってしまったのでしょうか?と、ここで係員さんが「ええっとね、このバルブを開けるとね」と言うやいなや大浴槽にお湯が大量供給モードに!(あまりの急展開に動画を撮る暇もありませんでした(笑))。すると、何ということでしょう、あのチョロチョロ湯も急に元気よく湯を落とし始めたではありませんか!(左上画像マウスオン)。

やはり先ほどまでのチョロチョロ湯は漏れ湯であったらしいことが判明しました。しかし、バルブを開けても問題ないということは‥



首都ハバナでも、12月あたりはかなり冷え込む日もあるとのこと、そういう「冬の時期」にはプールを閉鎖してこの浴室のほうに湯を貯めているのかもしれません。係員さんはわれわれが見たところ2人しかいませんでしたが、その人数で内外の施設を清掃したりするのはかなりの負担でしょうし(しかもちゃんと毎日湯を替えているわけですから!)。



さて再び屋外プールへ。湛水したばかりの湯ゆえ、先ほどまで泥を塗っていたおばさま(サソリを処理した方)は「熱くて入れない!」としばらく躊躇しておられましたが、お仲間やわれわれが平気の平左で入っているのを見て気合いを入れ直し、無事入浴成功!44度って、日本人でも「温泉力をつけた温泉ファンや、地元共同湯常連の函館市民」以外ではおいそれとすぐには入れない湯温でしょうから、おばさま、立派です(笑)。



最後に、昨日今日といろいろと便宜を図ってくださった係員の男性と一緒に写真を撮って終了です。今回キューバで入った温泉はここ1箇所でしたが、かなり満足しました!

なおシエンフエゴスなどにも温浴施設(療養用の)があるようなので、このページをご覧いただいている温泉ヲタの皆さま、是非そちらのレポートをお願いいたします!(笑)。



なお源泉地帯は少し離れたところにありますが、係員氏もゲート(左上画像マウスオン)の先までは案内してくださらなかったので(当然)、これにて探索は終了。でも引き湯のパイプは見えてますね(実際、さらに奥の方では湯気が上がっているのが見えました)。



部屋に戻って出発の準備をしていたら、前議長フィデル・カストロ氏の画像が映ったのでとりあえずパシャリ。右上画像はだいぶおじいちゃんになってますが、2015にローマ法王と面会したときの画像などはもっとおじいちゃんです。考えてみればもう89歳なのですから当然ですが。

さてチェックアウトを済ませます。そうそう、温泉の利用料支払いはチェックアウト時に行うのではなく、利用後すぐにレセプションで支払うシステムですのでご注意下さい(まぁ説明があるとは思いますが)。



ホテルの外に出てみたらなぜか馬が「道草を食べて」おりました。あ、この車は初めて見た気が(右上画像マウスオン)。



すでにお昼前、気温もご覧のとおりですでにあっつい!(笑)。しかしこの日の移動はといえば‥





そしてこのバラデロでレンタカーを返却するというわけで、このフルーエンス号とも今日でお別れラストラン!というわけでこの続きは次ページにて。

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