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− 2015/8 キューバ旅行記(1) もくじ −



やっぱりとりあえずはこの画像ですかね。キューバ内務省のビルに掲げられた、キューバ革命の指導者、チェ・ゲバラ肖像。

(2015年8月4日−18日)

さてキューバといえば今や世界の中でも数少ない社会主義のお国。しかも日本近隣の大国をはじめそのほとんどの国々がもはや「名ばかり」の社会主義に陥っているのに対し、ここキューバは「教育は無料、医療も無料、医者と事務員の給料は多少は違うが、ともかく【みんな貧しく、みんな豊かに】でやってきた」国なのです。

また、フィデル・カストロ前革命評議会議長が長く君臨した国ではありますが(1959-2008)、彼は在職中自らを神格化したりするわけでもなく、また弟のラウル・カストロ現首相(彼もまた革命戦士だった)が市場経済を導入し始めていることについても「それは革命の志に反する」等の老害系ツッコミや妨害をしているわけでもないようです。

そんなふうに少しずつ変わりつつあるキューバでしたが、Takemaがキューバ行きを決めたのは2014年の12月、ある報道がきっかけでした。それによると、



こう述べた米大統領は、キューバとの国交正常化に向けて準備するよう関係機関に指示を出したというのです。国交正常化だって?

実はこの報道を耳にするまでTakema自身はキューバに対してさしたる興味もなく、旅行を計画したこともまったくありませんでした。しかしこの報道を知った自分の中で急速に「何か」が動き出しました。それはつまり‥



というようなことだったのです(笑)。もちろんそこに、ネットで調べているうちにこんな記事を見つけたことも大きな要因の一つでしたが(笑)。

日程的に行かれるのは夏しかないだろうというわけで2月には早々とトロント(カナダ)経由の航空券を予約し足を確保。しかしそこからの歩みは遅く、スケジュール上の最後の宿を確保したのは出発の10日くらい前でした。いや、予約が大変だったんじゃなくて自分がなかなか動かなかっただけなんですが(苦笑)。

そんなわけで、予備知識も多くはない中で行ってみたキューバ。今後大きく変わっていくことが予想されますが、2015/8時点での記録としてお読みいただければ幸いです。



まずは旅行記ダイジェスト版!画像と動画でアウトラインをざざっとね。
キューバってどんな感じなの?と思われる方はまずこちらをご覧下さい。とりあえずこんな感じです。アブナイ国ではなくゆったりと旅行できますが、地方に行くと移動中のお昼ごはんには難渋する可能性大(苦笑)。

キューバという国について、旅行事情を中心に
たぶんここ今後数年で大きく変貌するだろうといわれているキューバ。革命を中心とした歴史については専門サイトの方がはるかに詳しいはずなので、ここでは旅行事情、特にレンタカー事情については詳しく書いてみました。

日本からは「その日のうちに」キューバ到着!
時差のマジックとはいえ、日本を夕方に出発しても夜遅くにキューバの首都ハバナに到着してしまうとは!ちなみにエアカナダの接客についてはすっかりみなおしました。宿に到着したのはやっぱり日付の変わる頃。

まずは定番のハバナ市内観光から(その1)
なかなか豪勢な朝ごはんに舌鼓。まず最初はホセ・マルティ記念塔まで「歩いて」向かいます。塔にはなぜか登れませんでしたが、広場であの有名なチェ・ゲバラの肖像などを眺め、冷えたビールごくごく。

まずは定番のハバナ市内観光から(その2)
続いてはココタクシーに乗り込み、海沿いの3要塞を見学です。あ、ココタクシーはトンネル通れないのねというわけで新たに普通のタクシーをチャーターしました。ハバナはかつて交通&経済の要衝だったんですね。

まずは定番のハバナ市内観光から(その3)
旧市街に戻ってきてからはメインストリートであるオビスポ通り散策です。途中、遅めの昼ごはんをパクパク&生演奏鑑賞。散策後はクラシックカーのタクシーで宿に戻り休憩、夕ごはんはエスニック料理!

まずは定番のハバナ市内観光から(その4)
午前中いっぱい時間があるので、革命記念館や旧国会議事堂あたりをうろうろしてみることに。ソフトクリームを食べた上で宿に戻りシャワーを浴びてと。

空路サンティアゴ・デ・クーバへ。やっぱり遅れた(笑)
空港へと向かい無事チェックイン終了。しかし予想通りなかなか出発できません。まぁ飛んだだけよしとしましょう。お宿で夕食(美味しかった)。翌朝はレンタカー屋に向かいますがその前に両替ね。

レンタカー事情、そして博物館や墓所、コブレの聖母教会などを訪問
キューバのレンタカー、整備については盲信せずできればレンタル時にメカの人と一緒に確認した方がよいかも。借り出し後は7/26博物館、ホセ・マルティ墓所、そしてコブレの教会を訪問。

グラン・ピエドラ、モロ要塞と訪問し、CUP払いのレストランで夕食
キューバの避暑地たるグラン・ピエドロは霧も出ていたせいもありひんやりとして気持ちいい!その一方でサンティアゴ・デ・クーバのモロ要塞はあっつーい!でも夕食が美味しかったので許します。

しっかり道を間違えながらもグアンタナモ経由でバラコアへ
交通警察に止められたりしながらも進んでいったわけですがそもそも道を間違えてましたぁ!(苦笑)。途中の露店でバナナ購入、峠越えのあとは新婦?送迎のバイク軍団を追走。ロスタイムのせいで泳ぐ時間がありませんでした。

しばし宿で寛いだあとバラコア徒歩観光付きの夕食レストランへ
トマーテ売りの声に旅愁を一瞬感じたりしながら、夕食は宿の奥さんアミーゴ関係のレストランへ。往路は徒歩だったので町の雰囲気もよくわかり正解っ!やっぱり海沿いゆえにシーフード♪

モアまでの悪路走破のあと、いきなりレールバスに遭遇するの巻
この旅行最大の難所と思われたモア(Moa)までの悪路ですが、思っていたほど長くもなくよしよし。途中の町でちょっと駅まで行ってみたら、何とそこにいたのはレールバス!バリバリ現役でした。

車のトラブルを何とか解決した上でいざグランマ地方のニケロ(Niquero)へ
何と2回も「エンジン高温警告」のメッセージ点灯!やっぱり「水不足」だったのね。何とか車がおかしくなる前に補給を完了し無事ニケロへ。あぁ、豚の丸焼き、食べたかったなぁ。現実は「ソフトめん」でしたが(笑)。

クルース岬経由でいざカマグエイへ
グランマ州の最南端であるクルース岬は特に何もない町(笑)。カマグエイへ向かう途中、CUP払いの軽食店を発見しこの日はランチ難民にならずに済みました。蒸気機関車を眺めたりしつつ進行。

カマグエイ、二転三転の末たどり着いたカサがよかった!
カマグエイ中心部の複雑な道を(チップ狙いの)自転車青年に案内されたはいいものの、なぜか予約していたカサが×。そのパパさんのカサも×。そこで案内されたカサ、部屋も食事もオーナーさんもなかなかよし!

ビシ(自転車)タクシーでカマグエイ市内めぐりの巻
この市内は広さや道のわかりにくさからいってもビシタクシーに任せるのが一番かと思われます。特に何がある街というわけでもないんですが、そもそもの街並みが世界遺産なんですから。お金の折衝はきちんとね。

案外単調な道をトリニダ方面へ。マナカ・イスナガを見学
キューバで風光明媚な場所って案外限られるように思いますが、やはり自分で運転すると小さな変化が面白いものです。マナカ・イスナガの塔はなかなかによし、おしんこどんは予想通りレース手芸品に(笑)。

夕刻のトリニダ散策はなかなかよし、夕食もプチ贅沢に
宿に到着後は夕刻の町を散策です。革命博物館はもっぱら「塔に上って」景色を眺める施設となっていたようですが、確かになかなかいい感じ。夕食は数少ないエアコン付きレストランで快適にいただきました。夜でも暑かったもんねぇ。

朝も元気にトリニダ観光。やってくれますGPSナビ。おっちゃんと国際親善も
観光客らしく博物館を見学した上でいざサンタクララ方面へ。しかしなぜにまたその道を選択したのGPSナビ?しばし大荒れの道を進む羽目に。そして「うたた寝していたおしんこどん」が目を覚まして目にしたものは?(笑)。

今回唯一の温泉訪問、「硫黄臭香る湯」を宿泊でタンノー!
ホテルに早めのチェックインのあと、目指すは当然ながら温泉です。温泉泥パックをしてもらい、乾いたあとそれを「怒涛の源泉」で流す気分はとっても爽快!熱めのプールもかなーりいい感じでした。

宿泊ごはん&朝湯を楽しんだあと、キューバ最大の観光地バラデロへ出発
高級ホテルでない限りホテルの夕朝食はあまり期待しないで下さい(笑)。でも温泉はしっかりかけ流し、新鮮湯投入にもうたまりません!室内の浴室も見せていただき(ホントは入浴したかったけれど)、うん楽しかった!

バラデロ(Varadero)到着、地元の方の親切を受けつつレンタカーも返却っと
一気に大都会のバラデロへ。しかしこの日宿泊のカサ・パルティクラルが見つからず道行く人に聞いてみたら‥。そのあとはレンタカーを返却し、遅めのお昼ごはんを食べたあとはお礼行脚といたしました。

リゾートの海を満喫、夕ごはんもワイン付き
さて正真正銘のリゾートです!さすがに海が綺麗だし遠浅で波も穏やかっ!われわれには珍しい訪問地ですが海水浴をタンノー!そして夕ごはんはお肉とワインとキューバ音楽で何とも贅沢!

バラデロ市内を馬車で巡ったあとはタクシーでマタンサスへ
周遊バスにしようか悩みましたが馬車を選んで大正解!何だかのんびりできました。そのあと宿に戻って荷物をピックアップし、エアコン付きタクシーで一路マタンサスへ。

マタンサスからキューバ国鉄唯一の「電車」でまずはハーシー方面へ
そう、せっかくなら「電車」にも乗りたいじゃないですか!90kmの移動に3.5時間かかろうが、やっぱりバスとは旅情からして違います!案の定ローカル気分を満喫しつつ、中間点のハーシー駅へ。

牽引されて戻ったり、支線に入ったり、放置プレイだったりの末ハバナへ
さてここからが真骨頂!発車直後のトラブルでハーシー駅に戻り、別の列車に乗り換えたらその列車は支線に入って折り返しだし、田舎の駅に放置プレイだったり‥でも何とか終点到着でハバナ旧市街へ。

キューバ最後のごはんはなぜか中華、そしていよいよキューバ出国!
キューバ最後の夜を過ごすべくカサ・パルティクラルへ。では夕ごはんを食べに行ってみましょう。GPSナビにあったレストラン集中エリアって中華街だったのね(笑)。翌朝、いよいよキューバを出国しました!

キューバ出国後のトロント編(1) ナイアガラの滝訪問(1)
何と空港からはタクシーでナイアガラの滝へ。これが一番安心&確実でした。そ、それにしてもナイアガラの滝ってこんなに水量が多いとはびっくり。また、カナダ側からだと歩道のどこからでも見えてなかなかヨロシイ。

キューバ出国後のトロント編(2) ナイアガラの滝訪問(2)
続いてはナイアガラの滝を横から眺めるツアー。安直かもしれませんがお手軽に楽しめるという点ではなかなか。しかしこのあとタクシーがつかまらず冷や汗。無事にバスに乗りトロントへ。お腹減ったー!

キューバ出国後のトロント編(3) メジャーリーグ野球観戦Jays vs Yankees!(1)
やって来ましたロジャースセンター!まさか自分が米大リーグの試合を生で見る日がやってこようとは(笑)。まずは球場を目指しますが、うーん中華系の人たちもなかなか大変です。

キューバ出国後のトロント編(4) メジャーリーグ野球観戦Jays vs Yankees!(2)
この球場ならではの「国歌ダブル演奏」はもちろん楽しみました。たまたま動画撮影中にホームランが出て叫びまくるTakemaの声も入ってますね。でも試合終了後は皆さんあっさり帰るところがちょっと不思議(笑)。

キューバ出国後のトロント編(5) 帰り道で買い物等々。そしていよいよ帰国
帰りは歩いてお宿まで。途中おしんこどんのお気に入りのお店に寄り、夕食も買い込んで無事帰着。でも最後の夜なので近くのお店でワイン乾杯。翌日はUPエキスプレスで空港へ。あー、楽しかったなぁ!

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